在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Verduno Basadone (Pelaverga) 2015 Castello di Verduno

2017-02-28 11:34:50 | Piemonte ピエモンテ
Verduno Basadone 2015 Castello di Verduno
品種はピエモンテの土着品種Pelaverga



シンプルでちょっとかわいいラベル。

ピエモンテの品種と言えば、何と言ってもネッビオーロ。
そして、バルベーラ、ドルチェット。
しかし、他にも品種はある。

モスカートがあるよ〜
ガヴィのコルテーゼだってあるさ
ティモラッソ知ってる〜

という人がいても、ペーラヴェルガを知っている人は少ないだろう。
かなり古くからある品種で、交配されて作られたものではない。

食用にもしていたそうだが、バローロの生産地域から少し西のサルッツォあたりと、バローロの生産地域内のヴェルドゥーノ、ラ・モッラの2箇所で見られる(しか見られない)品種。
後者の地域は、バッチリ、バローロの生産地域で、ヴェルドゥーノはややマイナーだが、ラ・モッラでは、多くのバローロを造っている。

そのヴェルドゥーノに、2つとても良いペーラヴェルガを造っているワイナリーがあり、カステッロ・ディ・ヴェルドゥーノはその一つ。

いつも試飲会に顔を出しているエノテカ、ディ・ビアジョのオーナー、アウグスト氏に言って仕入れてもらったもの。

透明感のあるガーネット色で輝きがある。
ややドライになった赤い花、森の木の実の香りもあるが、甘くない。わずか緑の香りに、木片を思わせる香り、スパイス、バルサミコなど。色は薄めだが、しっかりしたタンニンの存在を思わせる。
アタックはするっと入り、程よい酸味と、花とフルーツの香りが広がる。タンニンは繊細だが、余韻にしっかり残る。しかし、苦くはない。程よい長さの余韻。かなり辛口。

甘いの(まろやか)嫌い、辛口がいいです〜と言う人にぴったり。
2015年なので、だいぶしっかりした味わい。
本当は2014年の繊細、細い感じのが結構好きなのだが。++++

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