東京 日本茶事情2
宇治茶が少ない。えーそんなことないよ~いっぱいあるじゃん!という人は多いのだろうが、よく調べてみると実際には本物の宇治茶は少なく、宇治茶とは言っても、宇治ではない地域のお茶を混ぜている。確かに、かなり小さな地域にもかかわらず、全国的にデパートで手に入る一保堂を始め、ペットボトルの京風のお茶、これ全部を宇治で賄うことはできないはずなので、正真正銘の宇治茶はかなり少ないと言える。
また、宇治は煎茶より玉露の品質の方が全国レベルで上であること、抹茶の製造も多く、玉露や抹茶となったら宇治茶は多いが、煎茶レベルで見ると、完全に静岡と九州に負けている。
そこで、本格的なお茶屋さんで美味しい宇治茶を、ということになると東京ではかなり難しいことを実感した。
一保堂には近くへ行ったついでに寄ってみたのだが、年始で、残念ながら喫茶部分はお休み。スターバックス風、紙コップのテイクアウト茶の玉露をいただいた。香りはよいのだが、だいぶ薄い。まあ仕方がない。
ただ、自分で入れる式の日本茶カフェということなので、それなら、家で自分で淹れても同じかも。いや、慣れているマイ急須で淹れたほうが美味しいかもしれない。デパートで買うよりは茶葉が新鮮だろうと信じて煎茶を購入。
上林春松も、さるデパートまで行けば手に入るので購入。宇治茶は、日本茶カフェで飲むものではなく、家で飲むものかもしれない。。。。。
家の近く、下北沢にある、兄弟で茶師十段というお茶屋さん「しもきた茶苑大山」は、行った時、ちょうどほうじ茶を作っていた。ロースターから出る香りが遠くまで漂い、地図が要らなかったくらい。そういえば昔のお茶屋さんはこんな感じだったよね ~懐かしい。
喫茶の方が、残念ながら日本茶インストラクター2次試験対策講義でお休み。店内だけを見るが、ここもやはり静岡と鹿児島のものが中心で、宇治茶は、ブレンドされているというものを含め2種のみ。
上野のお茶屋さんも種類はかなりあったが、宇治茶は少なく、やはりここも静岡の深蒸しが多く見られる。。。。
そして、表参道の「茶茶の間」。
東京では、おそらく最も有名な日本茶カフェで、年末年始の休みが明けた後、行くことができた。とにかく独特。本も書き、テレビにもでている和多田さんが直々にお茶を淹れてくださる。聞いていたが30種はある中、距離的に通うことができない身としては選ぶのが難しいのだが、なんといってもおすすめというのを選択、友人と3人で行ったので、お代わりも含め合計4種を味わうことができた。(どれも全く違う香りと味)
和多田氏の淹れるお茶は変わっている。他をよく知らないので、唯一なのかは知らないが、とにかくかなり変わっていることは間違いない。しかし、理にかなっているとは思う。
日本茶は紅茶と違って、茶の葉そのもののエキスを抽出する。その葉がどれだけ良い状態で育てられたかがキーポイントになるはず。
そして、それをどういう風に淹れるか。淹れ方の正解はないが、工夫はある。
和多田氏は、非常に理にかなった工夫をして、実に楽しく美味しくお茶を淹れてくださる。
1 煎目は、氷も使い、最後の一滴まで絞り出した僅かの量のお茶、というよりお茶エキスをいただく。超濃厚。
2煎目は、もう少し普通のお茶と思えるお茶が出てきた。でも、これも少量で、やはり濃厚。ここでもう1種、形の違う茶碗を、味が全然違ってきますよ、と言って出してくれた。確かに違う。これはワインにも共通だが、実はグラスが変わると味が変わる。お茶でも当然同様のことが言えるわけである。
3煎目は、グラスに冷茶。すっきりしていて美味しい。でも、これも少量。
4煎目は、冷たいのか暑いのかを選んで(温かい方を選んだ)たっぷりピッチャー(と言っても小ぶり)に入れてくれたお茶をちびちび飲む。
満足。
ところで、宇治茶はここでも玉露しか置いていない。回答は、宇治で宇治茶は作っていない。
もういい加減、宇治茶をやめて、静岡茶にしようか??ただし、静岡は山の方で作られているものに限定。知れば知るほど、品質がかなり良いということがわかってきた。
ここには深蒸し茶も置いていない。回答は、深蒸し茶はちょっと違う。
そう、同じワインでも、ノヴェッロや大量生産ワインは「ちょっと違うワイン」で、丁寧に造った良質ワインと一緒にしないでほしいと思っていた。きっとそんな感じなのだと思う。
お茶の世界も深い。でも思っている以上に深いということを知った今回のお茶巡り。
今回行けなかったお茶屋さん、日本茶カフェは多数あり、また、有名和菓子屋さんのカフェにも寄りたいし、課題、宿題はまだ山ほど残っている。
宇治茶が少ない。えーそんなことないよ~いっぱいあるじゃん!という人は多いのだろうが、よく調べてみると実際には本物の宇治茶は少なく、宇治茶とは言っても、宇治ではない地域のお茶を混ぜている。確かに、かなり小さな地域にもかかわらず、全国的にデパートで手に入る一保堂を始め、ペットボトルの京風のお茶、これ全部を宇治で賄うことはできないはずなので、正真正銘の宇治茶はかなり少ないと言える。
また、宇治は煎茶より玉露の品質の方が全国レベルで上であること、抹茶の製造も多く、玉露や抹茶となったら宇治茶は多いが、煎茶レベルで見ると、完全に静岡と九州に負けている。
そこで、本格的なお茶屋さんで美味しい宇治茶を、ということになると東京ではかなり難しいことを実感した。
一保堂には近くへ行ったついでに寄ってみたのだが、年始で、残念ながら喫茶部分はお休み。スターバックス風、紙コップのテイクアウト茶の玉露をいただいた。香りはよいのだが、だいぶ薄い。まあ仕方がない。
ただ、自分で入れる式の日本茶カフェということなので、それなら、家で自分で淹れても同じかも。いや、慣れているマイ急須で淹れたほうが美味しいかもしれない。デパートで買うよりは茶葉が新鮮だろうと信じて煎茶を購入。
上林春松も、さるデパートまで行けば手に入るので購入。宇治茶は、日本茶カフェで飲むものではなく、家で飲むものかもしれない。。。。。
家の近く、下北沢にある、兄弟で茶師十段というお茶屋さん「しもきた茶苑大山」は、行った時、ちょうどほうじ茶を作っていた。ロースターから出る香りが遠くまで漂い、地図が要らなかったくらい。そういえば昔のお茶屋さんはこんな感じだったよね ~懐かしい。
喫茶の方が、残念ながら日本茶インストラクター2次試験対策講義でお休み。店内だけを見るが、ここもやはり静岡と鹿児島のものが中心で、宇治茶は、ブレンドされているというものを含め2種のみ。
上野のお茶屋さんも種類はかなりあったが、宇治茶は少なく、やはりここも静岡の深蒸しが多く見られる。。。。
そして、表参道の「茶茶の間」。
東京では、おそらく最も有名な日本茶カフェで、年末年始の休みが明けた後、行くことができた。とにかく独特。本も書き、テレビにもでている和多田さんが直々にお茶を淹れてくださる。聞いていたが30種はある中、距離的に通うことができない身としては選ぶのが難しいのだが、なんといってもおすすめというのを選択、友人と3人で行ったので、お代わりも含め合計4種を味わうことができた。(どれも全く違う香りと味)
和多田氏の淹れるお茶は変わっている。他をよく知らないので、唯一なのかは知らないが、とにかくかなり変わっていることは間違いない。しかし、理にかなっているとは思う。
日本茶は紅茶と違って、茶の葉そのもののエキスを抽出する。その葉がどれだけ良い状態で育てられたかがキーポイントになるはず。
そして、それをどういう風に淹れるか。淹れ方の正解はないが、工夫はある。
和多田氏は、非常に理にかなった工夫をして、実に楽しく美味しくお茶を淹れてくださる。
1 煎目は、氷も使い、最後の一滴まで絞り出した僅かの量のお茶、というよりお茶エキスをいただく。超濃厚。
2煎目は、もう少し普通のお茶と思えるお茶が出てきた。でも、これも少量で、やはり濃厚。ここでもう1種、形の違う茶碗を、味が全然違ってきますよ、と言って出してくれた。確かに違う。これはワインにも共通だが、実はグラスが変わると味が変わる。お茶でも当然同様のことが言えるわけである。
3煎目は、グラスに冷茶。すっきりしていて美味しい。でも、これも少量。
4煎目は、冷たいのか暑いのかを選んで(温かい方を選んだ)たっぷりピッチャー(と言っても小ぶり)に入れてくれたお茶をちびちび飲む。
満足。
ところで、宇治茶はここでも玉露しか置いていない。回答は、宇治で宇治茶は作っていない。
もういい加減、宇治茶をやめて、静岡茶にしようか??ただし、静岡は山の方で作られているものに限定。知れば知るほど、品質がかなり良いということがわかってきた。
ここには深蒸し茶も置いていない。回答は、深蒸し茶はちょっと違う。
そう、同じワインでも、ノヴェッロや大量生産ワインは「ちょっと違うワイン」で、丁寧に造った良質ワインと一緒にしないでほしいと思っていた。きっとそんな感じなのだと思う。
お茶の世界も深い。でも思っている以上に深いということを知った今回のお茶巡り。
今回行けなかったお茶屋さん、日本茶カフェは多数あり、また、有名和菓子屋さんのカフェにも寄りたいし、課題、宿題はまだ山ほど残っている。