在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Lotrozzo Rosso Le Coste

2017-04-08 14:08:19 | Lazio, Abruzzo, Molise ラツィオ他
Litrozzo Rosso Le Coste
ラツィオのビオ



たまには何も考えずにワインを飲みたい。
しかし、ほとんどの場合そうはいかない。
なんの香りか、酸味はどうか、タンニンの質は、全体のバランスは、そして、何点??

ローマで最もこだわっている肉屋、食料品屋、リベラーティのロベルトのところに顔を出した。
出だしが遅くなってお昼になり、人も引けていてある意味いい時間だったのかも。
ロベルトがいつもの笑顔で出迎えてくれて、なんと近く住んでいるイタリア人と日本人のカップルの友人まで呼んで、たまたまお店に通りかかかったイタリア人も巻き込んでアペリティフのお昼になった。



マリーノ(アリッチャではない)のポルケッタ、チェウスコロではないが(マルケのやわらかーいサラミ)それに似たような柔らかいタイプのサラミは彼が作ったというし、もう一品のサラミも美味しい。そして、同じく絶品チーズ2種。

飲み物は当然ワイン。
人数が多くなったのもあり、1リットル瓶を開けた。
750mlではない。

昔はイタリアにも1リットル瓶が流通していた名残で、わざと1リットルという瓶。

ふわっとしたやさしい花の香り、飲むと、喉をスルッと通る。
アルコールも酸味もタンニンもほどほど、まろやか、とてもよくできた地酒。
ごくっごくっと飲みたい。(何も考えずに)

ロベルトのところにあるのだから当然ビオワイン。
それも正真正銘ビオワイン。
ラツィオは北のグラドリにある、これまたこだわり生産者のワイン。

品種はブレンド、Ciliegiolo, Merlotらしい。しかし、このワインはそんなことも考えずに飲むのがふさわしい。
そう、ヴィンテージも見てない。聞いてない。(多分2015)

お店を閉めて、しばしサプライズの楽しいひと時。

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