Fioranello Bianco 2014
Fiorano Bianco 2013 2012
Fioranello Rosso 2013
Fiorano Rosso 2010 1990
このワインを知っていたら相当なイタリアワイン通だと思う。
ローマ周辺のソムリエ、古いソムリエは知っているかも知れないが、
それ以外ではかなりの通でないと知らないと思う。
たぶん、ローマの街から一番近いところにあるワイナリー。
ローマ近郊の産地と言うとフラスカーティが有名だが、それよりもっと手前、チャンピーノというローコスト便利用の小さな空港の近くにある。
このあたりは火山性土壌で、近くに2つのカルデラ湖がある。
うち一つのほとり(といっても高い所)には法王さまの夏の別荘もあり、ローマ近郊のドライブ地としては最適。
このあたりで雨の時、9割がた、上では降っているけれどワイナリーのある下では降っていないということらしく、微小気候はかなりいい。
なお、未だに、ボトル詰めは手で、ラベルも手で貼っているそう。
そうすることで、最終的な品質管理ができるというのもあるとのこと。
抜群に美味しいというのとは違う。
しかし、それはある意味エミディオ・ペペなどの優良自然派に通じるところがあり、つまり、美味しい、美味しくないの次元を超えて、そして、美味しい、美味しくないという感覚とは違い、飲み、楽しむものだと思う。
以前、尊敬するアルマンドがフィオラーノのフィオラーノ・ロッソの縦飲み試飲会を開いた。
2008と1994年から1971年まで(つまり大きく飛んでいる)合計11のワインの試飲。(つまり全ヴィンテージではない)
全て1ボトルの試飲で、だから15人程度のこじんまりとしたもの。
素晴らしい試飲会で、たぶんもう1度とないね~という試飲会だった。
忙しかったりして、アップしていないような気がするが、メモはあるので、そのうちアップするかもしれない。
フィオラーノはローマ県に位置し、1946年からの歴史あるワイナリーである。
もちろん歴史100年を超えているところもイタリアには多々あるが、今時の新しいワイナリーが多いなか、戦後すぐということはだいぶ古い。
所有は、ボンコンパーニ・ルドヴィシの王子様。プリンチペ。(すごーく若くて素敵~というのではないが、写真からするとかなりかっこいい!(笑))
4つのワインを造っている。
フィオラーノの赤白(値段の高い方)
フィオラネッロの赤白(値段の安い方)
名前だけややこしいが、かなりわかりやすい(笑)
白はヴィオニエとグレケット、安い方はステンレスのみ、高い方は木樽(大樽)使用
赤は安い方はカベルネ・ソーヴィニオンのみ、高い方はカベルネとメルロー
このあたりもわかりやすい。
今時、あれこれまあいろいろな品種のものをたくさん出しているところからすると、シンプル、すっきり!
さて、フィオラーノの6種を試飲
まず白3種
Fioranello Bianco 2014(安い方)
2014年だから期待しないでいたら、思ったよりしっかりしている。もっと細く繊細かと思うと、意外に香りも味にも強さがある。収量をかなり減らしたとのこと。
それでも繊細さはあり、香りがとてもきれい。ミネラルと柑橘などのさわやかさ、グリーンがほんのり奥にある中、花とフルーツがとても綺麗に前面に出ている。酸もあるが、塩味に隠れる感じで、持続性は期待よりかなり長く、細く消えてしまうかと思うとそうではない。
新しいフィオラーノは近年畑を植え替えてしまっているので、もう期待しないという人も多いが、思ったよりかなりいい。++++
Fiorano Bianco 2013 2012(高い方)
どちらも濃いめの色合いだが、2013年の方が濃い。
2013年は最初だけ閉じていたが、一旦香りが出だすとどんどん出てくる。ややドライの花からフルーツ、パッションフルーツ、ドライフルーツなど。酸がもう少し欲しいところという感じなのだが、これは酸が少ないのではなく、甘みが優っている。存在感あり、非常に心地よいのだが、持続性は期待よりは若干短いのだけが残念。++++
2012年はかなり閉じていて、この手のワインによくある、ちょっと難しいタイプ。
ロウを感じたかと思うとあとはオレンジ、というよりマンダリンの皮。みかんを食べた皮が山になっている感じ。他はドライフルーツ、スターアニスなど。こちらは酸がきれいで、2013年より細味がある。持続性は期待通り。香りと味にかなりの共通性のあるタイプ。++++(+)
この2つはどちらの方が好きかと聞かれるとかなり迷う。
最初は絶対2013年と思うが、しばらくすると2012年が良くなり、1時間後にはまた意見が変わるかもしれない。。。。
次は赤3種
Fioranello Rosso 2013(安い方)
花とフルーツに、カベルネらしいグリーンが混じる。ピーマンではなく、薬草。ブルーベリー、タバコなど、なかなか良い。しかし、タンニンがびっくりするほど優しく、持続性には欠けてしまう。香りがかなり良いのに残念。+++
Fiorano Rosso 2010 1990(高い方)
2010年は、色がインクのように濃い。
香りは、キノコ。まさにキノコ。ポルチーニのやや混ざったシャンピニオンのリゾットを食べている感じ。ここまでキノコなのは珍しい。。。。。もちろんフルーツなどあるのだが、もうリゾットを食べている感じに支配され、あとは何も考えたくない。酸はまずます、個人的にはもう少し欲しいのだが、タンニンがしっかりあり、余韻は、今度はチョコ。リゾットを食べた後のデザートはチョコレート(笑)
と、書いているが美味。 ++++(+)
1990年は色がだいぶ抜けていて、透明感がある。
こちらもキノコ、ただし上品に。革、腐葉土、リコリース、鉄っぽさ、やや血の香りなども混じる。かなり複雑。酸味は当然あり、タンニンは完全にまろやかになり、ほとんど感じない。優しく、余韻が細く長く続く。++++
以前の試飲のメモを見ると、なんとこのヴィンテージだけコルク臭だった。。。。。
ちなみに今週末からヴィニタリー。出展しているので、興味のある方はぜひ立ち寄ってください~
こちらはラツィオ州では最も有名なワイン。
記事をいくつか書いています。。。
Fiorano Bianco 2013 2012
Fioranello Rosso 2013
Fiorano Rosso 2010 1990
このワインを知っていたら相当なイタリアワイン通だと思う。
ローマ周辺のソムリエ、古いソムリエは知っているかも知れないが、
それ以外ではかなりの通でないと知らないと思う。
たぶん、ローマの街から一番近いところにあるワイナリー。
ローマ近郊の産地と言うとフラスカーティが有名だが、それよりもっと手前、チャンピーノというローコスト便利用の小さな空港の近くにある。
このあたりは火山性土壌で、近くに2つのカルデラ湖がある。
うち一つのほとり(といっても高い所)には法王さまの夏の別荘もあり、ローマ近郊のドライブ地としては最適。
このあたりで雨の時、9割がた、上では降っているけれどワイナリーのある下では降っていないということらしく、微小気候はかなりいい。
なお、未だに、ボトル詰めは手で、ラベルも手で貼っているそう。
そうすることで、最終的な品質管理ができるというのもあるとのこと。
抜群に美味しいというのとは違う。
しかし、それはある意味エミディオ・ペペなどの優良自然派に通じるところがあり、つまり、美味しい、美味しくないの次元を超えて、そして、美味しい、美味しくないという感覚とは違い、飲み、楽しむものだと思う。
以前、尊敬するアルマンドがフィオラーノのフィオラーノ・ロッソの縦飲み試飲会を開いた。
2008と1994年から1971年まで(つまり大きく飛んでいる)合計11のワインの試飲。(つまり全ヴィンテージではない)
全て1ボトルの試飲で、だから15人程度のこじんまりとしたもの。
素晴らしい試飲会で、たぶんもう1度とないね~という試飲会だった。
忙しかったりして、アップしていないような気がするが、メモはあるので、そのうちアップするかもしれない。
フィオラーノはローマ県に位置し、1946年からの歴史あるワイナリーである。
もちろん歴史100年を超えているところもイタリアには多々あるが、今時の新しいワイナリーが多いなか、戦後すぐということはだいぶ古い。
所有は、ボンコンパーニ・ルドヴィシの王子様。プリンチペ。(すごーく若くて素敵~というのではないが、写真からするとかなりかっこいい!(笑))
4つのワインを造っている。
フィオラーノの赤白(値段の高い方)
フィオラネッロの赤白(値段の安い方)
名前だけややこしいが、かなりわかりやすい(笑)
白はヴィオニエとグレケット、安い方はステンレスのみ、高い方は木樽(大樽)使用
赤は安い方はカベルネ・ソーヴィニオンのみ、高い方はカベルネとメルロー
このあたりもわかりやすい。
今時、あれこれまあいろいろな品種のものをたくさん出しているところからすると、シンプル、すっきり!
さて、フィオラーノの6種を試飲
まず白3種
Fioranello Bianco 2014(安い方)
2014年だから期待しないでいたら、思ったよりしっかりしている。もっと細く繊細かと思うと、意外に香りも味にも強さがある。収量をかなり減らしたとのこと。
それでも繊細さはあり、香りがとてもきれい。ミネラルと柑橘などのさわやかさ、グリーンがほんのり奥にある中、花とフルーツがとても綺麗に前面に出ている。酸もあるが、塩味に隠れる感じで、持続性は期待よりかなり長く、細く消えてしまうかと思うとそうではない。
新しいフィオラーノは近年畑を植え替えてしまっているので、もう期待しないという人も多いが、思ったよりかなりいい。++++
Fiorano Bianco 2013 2012(高い方)
どちらも濃いめの色合いだが、2013年の方が濃い。
2013年は最初だけ閉じていたが、一旦香りが出だすとどんどん出てくる。ややドライの花からフルーツ、パッションフルーツ、ドライフルーツなど。酸がもう少し欲しいところという感じなのだが、これは酸が少ないのではなく、甘みが優っている。存在感あり、非常に心地よいのだが、持続性は期待よりは若干短いのだけが残念。++++
2012年はかなり閉じていて、この手のワインによくある、ちょっと難しいタイプ。
ロウを感じたかと思うとあとはオレンジ、というよりマンダリンの皮。みかんを食べた皮が山になっている感じ。他はドライフルーツ、スターアニスなど。こちらは酸がきれいで、2013年より細味がある。持続性は期待通り。香りと味にかなりの共通性のあるタイプ。++++(+)
この2つはどちらの方が好きかと聞かれるとかなり迷う。
最初は絶対2013年と思うが、しばらくすると2012年が良くなり、1時間後にはまた意見が変わるかもしれない。。。。
次は赤3種
Fioranello Rosso 2013(安い方)
花とフルーツに、カベルネらしいグリーンが混じる。ピーマンではなく、薬草。ブルーベリー、タバコなど、なかなか良い。しかし、タンニンがびっくりするほど優しく、持続性には欠けてしまう。香りがかなり良いのに残念。+++
Fiorano Rosso 2010 1990(高い方)
2010年は、色がインクのように濃い。
香りは、キノコ。まさにキノコ。ポルチーニのやや混ざったシャンピニオンのリゾットを食べている感じ。ここまでキノコなのは珍しい。。。。。もちろんフルーツなどあるのだが、もうリゾットを食べている感じに支配され、あとは何も考えたくない。酸はまずます、個人的にはもう少し欲しいのだが、タンニンがしっかりあり、余韻は、今度はチョコ。リゾットを食べた後のデザートはチョコレート(笑)
と、書いているが美味。 ++++(+)
1990年は色がだいぶ抜けていて、透明感がある。
こちらもキノコ、ただし上品に。革、腐葉土、リコリース、鉄っぽさ、やや血の香りなども混じる。かなり複雑。酸味は当然あり、タンニンは完全にまろやかになり、ほとんど感じない。優しく、余韻が細く長く続く。++++
以前の試飲のメモを見ると、なんとこのヴィンテージだけコルク臭だった。。。。。
ちなみに今週末からヴィニタリー。出展しているので、興味のある方はぜひ立ち寄ってください~
こちらはラツィオ州では最も有名なワイン。
記事をいくつか書いています。。。
モンティアーノ ラツィオ ロッソ ファレスコ 2012 赤 750ml | |
ファレスコ(TUSCANY) | |
ファレスコ |