“Brunello di Montalcino 1990” Siro Pacenti -Toscana
少し前だが、家にあった古いブルネッロを開ける機会があった。
ワインの勉強を始めたころ、まあまあの大枚をはたいて買ったものだ。(まあまあなら大枚とは言わないか。。)
ワインを勉強するのに、安いワインをいくら飲んでも勉強にならない、飲むなら数を少し減らしてもある程度良いものを飲みなさい、と先輩方に言われ、納得。ある程度良いものと、たまには結構良いものも購入した。
そのほとんどはすぐに飲んでしまったのだが、何故かこのブルネッロだけは生き残っていた。
90年ヴィンテージということで、そう言えば、2000年に開けようと思って買ったような気がする。当時、90年ものの良いワイン(90年は当たり年ヴィンテージ)を、2000年に開けるために買って取っておく(2000年がちょうど飲み頃)なんて話が巷で出ていたような。。だから頑張って取って置いたような気がする。。
しかし、2000年に飲むのを忘れたのか、なんなのかは覚えていない。。
で、2000年はとっくに過ぎ、気がつくと2010年ももうすぐなんて年になっているが、いまだにこのブルネッロは我が家で生き残っていた。
しかし、こうなると逆に怖くて開けられない。
ブルネッロなら15年は問題なくもつはずだが、購入したころは、まだ、当然ワインクーラーなんて持っていなかったから、保存状態が良いはずはなく、すでに劣化し、もっと前に開ければ良かった!状態になっているのではないかと。。それに、こういうワインはやはり、ある程度ワインが分かる人と一緒に、何かの機会に開けないとモッタイナイ。たとえ劣化していたにしても、良い経験になるはずだし。。
で、ほとんど売れ残り状態だったのだが、少し前、友人のKちゃんが、仕事が忙しいにもかかわらず、自宅での夕食に呼んでくれることとなり、Mちゃん、A氏、M氏で合計5人、みんなワインに詳しいので、良い機会かと思い持参した。
でも、本当にドキドキ。もうこんなの飲めない~~状態なら、夕食が台無しになってしまう!
ところが、素晴らしい味だった。
一応、ずっと横にしたまま、途中で落としたらどうしようと、いつもより静かに運転し、転ばないように気をつけ(結構ドジなので、時々転ぶんです)。。ワイン1本抱えて、ローマのド真ん中(Kちゃんは、観光客がうろうろする範囲に住んでます)をそろりそろりと歩く光景はバカみたいだったかも。。
飲む前、Kちゃんがデカンタしてくれました。
デカンタに入った色を見て、思わず、おお、きれいな色、これなら大丈夫、と思ったが、その通り、とても良い味わいだった。(コルクの状態も完璧。)
色は、まだかなり濃いめで、つやがあり、生き生きとした色。
良い熟成を思わせる(最初はワインクーラーに入れてもいなかったのにね)スパイス臭、ドライのスミレ、黒系の森の木の実のコンフィ、革、アニマル。。複雑で、奥行きがある。
味は、かなりまろやかになっているが、タンニンはまだ生きている感じ。そして、酸がきりっと全体を引き締めている。持続性があり、熟成香を含んだ後味がそれは心地良い。
新しいヴィンテージのワインが美味しいのは単純に嬉しいが、古いヴィンテージのワインが美味しいのは格別である。
そして、親しい友人に囲まれ、おいしい食事があれば最高のシチュエーションである。
Grazie !!
少し前だが、家にあった古いブルネッロを開ける機会があった。
ワインの勉強を始めたころ、まあまあの大枚をはたいて買ったものだ。(まあまあなら大枚とは言わないか。。)
ワインを勉強するのに、安いワインをいくら飲んでも勉強にならない、飲むなら数を少し減らしてもある程度良いものを飲みなさい、と先輩方に言われ、納得。ある程度良いものと、たまには結構良いものも購入した。
そのほとんどはすぐに飲んでしまったのだが、何故かこのブルネッロだけは生き残っていた。
90年ヴィンテージということで、そう言えば、2000年に開けようと思って買ったような気がする。当時、90年ものの良いワイン(90年は当たり年ヴィンテージ)を、2000年に開けるために買って取っておく(2000年がちょうど飲み頃)なんて話が巷で出ていたような。。だから頑張って取って置いたような気がする。。
しかし、2000年に飲むのを忘れたのか、なんなのかは覚えていない。。
で、2000年はとっくに過ぎ、気がつくと2010年ももうすぐなんて年になっているが、いまだにこのブルネッロは我が家で生き残っていた。
しかし、こうなると逆に怖くて開けられない。
ブルネッロなら15年は問題なくもつはずだが、購入したころは、まだ、当然ワインクーラーなんて持っていなかったから、保存状態が良いはずはなく、すでに劣化し、もっと前に開ければ良かった!状態になっているのではないかと。。それに、こういうワインはやはり、ある程度ワインが分かる人と一緒に、何かの機会に開けないとモッタイナイ。たとえ劣化していたにしても、良い経験になるはずだし。。
で、ほとんど売れ残り状態だったのだが、少し前、友人のKちゃんが、仕事が忙しいにもかかわらず、自宅での夕食に呼んでくれることとなり、Mちゃん、A氏、M氏で合計5人、みんなワインに詳しいので、良い機会かと思い持参した。
でも、本当にドキドキ。もうこんなの飲めない~~状態なら、夕食が台無しになってしまう!
ところが、素晴らしい味だった。
一応、ずっと横にしたまま、途中で落としたらどうしようと、いつもより静かに運転し、転ばないように気をつけ(結構ドジなので、時々転ぶんです)。。ワイン1本抱えて、ローマのド真ん中(Kちゃんは、観光客がうろうろする範囲に住んでます)をそろりそろりと歩く光景はバカみたいだったかも。。
飲む前、Kちゃんがデカンタしてくれました。
デカンタに入った色を見て、思わず、おお、きれいな色、これなら大丈夫、と思ったが、その通り、とても良い味わいだった。(コルクの状態も完璧。)
色は、まだかなり濃いめで、つやがあり、生き生きとした色。
良い熟成を思わせる(最初はワインクーラーに入れてもいなかったのにね)スパイス臭、ドライのスミレ、黒系の森の木の実のコンフィ、革、アニマル。。複雑で、奥行きがある。
味は、かなりまろやかになっているが、タンニンはまだ生きている感じ。そして、酸がきりっと全体を引き締めている。持続性があり、熟成香を含んだ後味がそれは心地良い。
新しいヴィンテージのワインが美味しいのは単純に嬉しいが、古いヴィンテージのワインが美味しいのは格別である。
そして、親しい友人に囲まれ、おいしい食事があれば最高のシチュエーションである。
Grazie !!