在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Terraviva

2014-05-30 16:33:43 | Lazio, Abruzzo, Molise ラツィオ他
Terraviva


先日のTerravivaの試飲会は非常に良い試飲会だった。
試飲会は街中のホテルで行われるものが多いのだが、たまに、郊外にある昔の別荘や田舎屋を改造したところで行われるものもある。
こういった場所は、結婚式の会食や、いろいろな行事に貸し出すための建物であるのが普通で、キッチンがあり、契約をしているケータリング業者がリクエストに応じて会食を用意する。
郊外になると、車がないと行けないので、つまり、ふらっと立ち寄るという感じではなくなるが、良い季節の天気の良い日に、こういった場所での試飲会は雰囲気が出る。

今回の試飲会の場所は、ローマの北、環状道路から郊外に数キロ行ったところだった。
この手の建物は、田舎屋の雰囲気を残した造りの、やや暗めのところも多いのだが、この建物はかなり明るく、清潔でとてもきれいだった。広さが十分あり、かなりの人が入っても十分なゆとりがあり、また、スペースの配置がちょうど良い。
外のスペースも気持ちがよく、試飲の合間の休憩にとても気持ちが良かった。
(ただ、たまたま2階はエアコンが壊れていたらしく、下と比べて結構な温度差があったので、2階に配置されたワイナリーはだいぶ暑かったかもしれない。)

入り口入ってすぐに目に付いたのが、まるでスパイス市場のような紙袋。スパイスの説明書のように、札が付いている。
よく見ると土や石が入っている。なるほど。そして、各ワイナリーの土壌の説明書。さらに、なるほど。
円形のテーブルに、他のどんな飾りよりもおしゃれな趣向だと思った。
多分、拡大すればなんとか読めるかと思う。










参加のワイナリーは自然派、自然派系が多く、うれしいことにTRIPLE“A”が参加していた。TRIPLE”A”が参加する試飲会はそう多くはないので、非常にうれしい。
また、昨今ニセモノの自然派が目立ってきているが、そうではない、本当の自然派の参加が多かった。
(参加ワイナリー一覧は、ポスターを参照してほしい。)
そして、シャンパーニュを含め、フランスワインが比較的多く、また、スロベニアのワインを含む珍しいワインもいくつかあった。
参加ワイナリーの数もちょうどよかったと思う。

以下は、TRIPLE "A"の解説。
興味深いのでTRIPLE"A"を知らない人はぜひ読んで欲しい。(イタリア語だが。。。)




そして、食べ物も、かなりおいしく、チーズやサラミを盛った小さなお皿がついてくるほか、かなり頻繁にいろいろな食べ物を小皿に入れて配布していた。
ここのキッチンで作っている食べ物だが、これがびっくりするほどおいしく、トリッパの嫌いな私が、おいしい、とうなったし、赤ピーマンのクリームソースは、お代わりをしたいくらいだった。
あまり派手な宣伝をしていないようだが、ちょうど運よく日程が重なったら、ぜひ参加してほしいと思う試飲会であった。



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