在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Montepulciano d'Abruzzo di Valentini 2006-1968

2014-05-10 12:16:18 | Lazio, Abruzzo, Molise ラツィオ他
Montepulciano d'Abruzzo di Valentini
2006-2002-2001-1997-1995-1993-1992-1985-1973-1968



Valentiniのモンテプルチャーノの縦飲みの試飲会に立て続けに参加した。
この前のが昨年の12月で、半年もたっていないため、本当に「立て続け」である。
こんなことは人生めったにない、というか、絶対にないだろうと思う。
前回は30ヴィンテージ、1880年から2006年まで。
今回は10ヴィンテージ、1968年から2006年まで。
つまり、今回の全てのワインを2度試飲したことになる。新しいヴィンテージの印象は大きく変わらないのだが、古いヴィンテージは印象がかなり違っていた。


前回は、1880年のワインから始まり、30と数が多く、「新しい」ヴィンテージに集中することが難しかったので、立て続けに2度の試飲は非常に有意義であった。
そして、今回は10ヴィンテージとちょうど良い数、講師はArmando、各ヴィンテージ1本のみの少人数で、かなり集中できた、素晴らしい試飲会だった。
前回は古いヴィンテージからの試飲、今回は新しいヴィンテージからの試飲。

2006年++++ 個人的にはかなり好みのヴィンテージ。エレガントさとポテンシャルの両方があり、将来が楽しみ。
2002年+++ 2002年ヴィンテージはご存知の通り、良くないヴィンテージで有名なのであるが、アブルッツォは非常に良かったとのこと。そこで、意外や意外に、リリースされている。やや細く、ポテンシャルには欠けるが、とてもエレガント。
2001年+++(+)かなり奥行きのあるワイン。
1997年++++ タンニンが非常にきれいで柔らかい。かと言って、タンニンのポテンシャルがなくなっているのではなく、このままずっとこの柔らかさが持続しそう。
1995年+++++ チョコとカフェの香りが大変きれい。
1993年++(+)やや個性に欠けるかも、と思わせる。もちろんこのヴィンテージだけで飲んだら素晴らしいのだが。
1992年+++++ かなり好み。エレガントでバランスが非常に良い。
1985年+++++ カフェやヨードなど、92年とは違う印象で甲乙つけがたい良さがある。
1973年++++(+)柑橘がほんのり感じられるくらいで、40年以上たって、酸化の影は全くなく、さすが。
1968年+++ これも酸化の影は全くない。まだ生きている、と思わせるワイン。