在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

”ガッティナーラ・ヴィニェート・オッソ・サン・グラート 2004” アントニオーロ

2008-06-28 17:50:40 | Piemonte ピエモンテ
“Gattinara Vigneto Osso San Grato 2004” Antoniolo –Piemonte
ガッティナーラと言えば、アントニオーロというくらい有名なワイナリーである。
というより、ローマあたりでガッティナーラを飲みたいと思っても、他の生産者のはなかなか見当たらない。
確か、昔はちょっと曲った形のボトルですぐに、あ、これ、とわかったが、違っただろうか。。
さて、何種か出しているうち、これは単一畑のもの。
「聖グラートの骨」という名前は日本語にするとちょっと気味が悪いが、かなり石がごろごろしている畑で、そんなところが名前の由来なのだろうか。。

品種はネッビオーロ100%。
色は、ガーネット近いルビー色で、かなりきれい。
香りは、スミレ、バラに加えて、スモークっぽさが出ている。他、森の木の実、ミネラル、薬草、鉄、錆など。
味は、インパクトが良く、ボディもある。酸、タンニンもしっかりしていて、味の強さよく、持続性も良いし、最後にフルーツが残る感じ。
アントニオーロのワインの中では最も良いものの一つなので、申し分ない味。
でも、まだ若くてもったいない。
アントニオーロのワインは、古くなるほど良さを発揮すると思うので、あと10年くらいたってから味わいたい。