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在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然11 イタリアでの性別、年齢別の統計

2020-03-31 01:01:07 | もろもろ、つれづれ



今日は、感染者数の増加がぐっと減少した。
昨日の3815人から、なんと1648人。
また増えるだろうが、どうか減少傾向を維持して欲しいと心から祈る。

しかし、亡くなった方の数はまた増加している。
昨日の700人台から、800人を超えてしまった。
亡くなった医療従事者も増え、61人になった。

完治した患者数は1500人を超え、わずかながら、光が見えてきたと言いたいところだが、このコロナがいかにしぶとかがわかってきている今、油断は全くできない。

そして、ローマは比較的安全圏に入っているため、毎日戦場のような状態の北イタリアの方々には、心から申し訳ないと思う。



さて、こういう統計を勝手に掲載してはいけないのだろうが、大変良くできているものなので、紹介してみたいと思う。

出処は、頻繁に見ているオンライン新聞 La Repubblica に掲載されている GEDI という出版団体(だと思う)が作成している統計。


イタリアの、州ごとだけではなく、県ごと(日本でいうと市ごとという感覚)の統計も制裁されていて、非常に役に立つ。
大変ありがたい。
そして、大変わかりやすい。


そして、こういう統計は、ある程度事実がわかるので、大変助かる。

ある程度、と言ったのは、たまたまテレビのコメンテーターの一人として、この団体の人が出席していた時、

本当の事実とは違うところもある。
なぜなら、数値に出たものだけの統計だから。

ということを言っていたのを聞いたからである。
まさにその通り。


しかし、闇雲に怖がることや、自分だけは大丈夫という過信を少しは正してくれると思うので、非常に有益であるにちがいない。

この統計(他にもあるのだが)は、毎日更新しているわけではないようで、3月26日のもの。





感染者の性別と年齢別の統計

左の青が男性
右のピンクが女性

表の左が年齢層
下が%


男性の方が多い。(男性はくれぐれも気をつけて、でも、女性だからと油断しないように)

男性は70代が一番多く、女性は50代が一番多い。。。 (うーーーー、気をつけなければ)

最初の頃、子供は感染しにくいとか、感染しないとも言われていたが、数は少ないとはいえ、感染している。

90代以上が少ないのは、絶対数が少ないからにちがいない。


他の統計も、掲載させていただきたいと思うのだが。。。

イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然10 亡くなられた方にご冥福を

2020-03-30 17:29:13 | もろもろ、つれづれ



志村けん氏が亡くなられた。

私も、小さいころ、「8時だよ、全員集合」を楽しみに見ていたので、心から残念に思う。

遠くイタリアから、 天国でも多くの人を笑わせてくださいね、 とお伝えしたい。



それにしても、こういった悲しい事件で、コロナの怖さが、少し身近になってきたのではないかと思う。

亡くなられたことは心から残念であるが、これで、一人でも多くの人の命を救うことができれば、幸いではないかと。

つまり、私たちは、志村けん氏がコロナによる肺炎で亡くなられた、ということを大切に思う必要がある、ということである。



詳細は分からず、オンライン新聞で読んだだけであるが、先月70歳の誕生日を迎えられ、パーティーを開いた、とのこと。

このパーティーから発症まで、3週間ほど経っているようなので、このパーティーで感染したとは思われにくい。

その後の人の出入り、接触の中で感染したのだろう。

感染していたら当然会いに行かないわけだから、無症状の感染者のどなたかと接触したのだろうと推測する。



それが誰なのか。
しかし、これは問題ではない。
というのも、その人は、全く知らないうちに感染し、今ではすっかり治っているかもしれないからである。
もちろん、血液検査をすれば、すでに感染したということはわかるが、今は、そんなことはする必要はない。

重要なのは、現在、無症状者は意外に多く、どこの誰が感染しているか分からない状態、ということである。

その中には、もちろん自分も含まれる。



しかし、極端に神経質になって、怯える必要はない。

濃厚感染者だから必ず感染するわけではない。
同居家族の中でも、感染しなかった、という人はいる。


ただ、無症状の人からの感染率も大きく変わらないという統計も出ているため、だからこそ、コロナに対する危機感はもう少し持った方が良いと思う。



ある程度の年齢以上で、なおかつ既往症のある方が感染したら、発症してから長くて2週間かもしれない。

それも、最後に面会することも難しいだろう。

私にも、かなり高齢の、それも既往症を持っている父が日本にいるが、もうすでに伝えてある。

もし感染したら、日本には帰れないし、帰っても面会はできないだろうし、お墓ができたころにしか会いに行けないからね、と。

ジョーダンを交えて言うが、実はかなりの現実味を持っているのである。


イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然9 増加数の微妙な減少

2020-03-30 02:04:53 | もろもろ、つれづれ



今日は、感染者の増加数が減少した。
4000人台から3000人台へ。

死者の数も、ほとんど1000人という最悪の一昨日から、昨日は800人台、今日は700人台に下がった。


しかし、もしかして最悪のピークを過ぎたか?と期待した数日前。
3日ほど、減少傾向が続いていたからである。

が、突然、再び跳ね上がり、愕然。

本当に愕然。


そこで、昨日、今日と、多少の減少方向を見せたとはいえ、もう、誰も、ピークは過ぎ去ったとは思わない。

また、裏切られるかもしれない、と思うからである。



それくらいこのコロナは怖い、ということがわかってきている。



それに、増加数が減少しただけで、毎日、新たな感染者がイタリア全国で千人単位で増えていることには変わりがない。

1日の死者数が、700人を超えているというのも、異常な数字である。


このコロナは、一度どこかで発生してしまうと、想像以上の感染力を持っている。
それも無症状で感染する。


最近、日本でも問題になっている、様々な施設。

感染源は家族かも、いや、施設に出入りしている職員かもしれない。


イタリアの場合、家族の面会は、もう8日の時点で禁止になっている。
その時点で元気であった人が、最近になって亡くなっている。

潜伏期間が特に長かったわけではないだろう。

相当長く患ったというわけでもないよう。

つまり、どこで感染したのか。

施設の職員の可能性が高いわけである。
しかし、当然、無症状だったわけだから出入りしていたわけで、それをどうやって防げたというのか。

非常に難しい問題である。


他にも修道院。
多くが病院には運ばれない程度症状のようだが(つまり施設内での隔離となる)、運悪く死者も出ている。


日本でも施設での集団感染が発生してきているが、残念ながら、イタリアでの様子を見ていると、残念ながらまだこれから増えるような気がする。



イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然7 

2020-03-29 04:31:03 | もろもろ、つれづれ




今(この瞬間)、現場で働いている方々には頭が上がらない。

戦争なら、もう少し予測がついただろう。

ところが、突然、本当に突然、前線に駆り出されたようなものだと思う。


医療通訳をやっているので、医療関係の端くれにいる。
しかし、今、現場で働いている方々の、足元にも及ばない。
近づくこともできない。

今、イタリアでは、医療関係の方 51人 が、このコロナの感染で亡くなっている。
51人が感染したのではなく、 亡くなった のである。
医療従事者の感染数は6000人を超えている。

ただでさえ、多くの医師、看護師が必要な今、6000人が働くことができない状況ということである。

また、このコロナは回復にかなり時間がかかるため、インフルエンザのように1週間もすると治りました、というわけにいかない。



このコロナは、世界一周をしないと気が済まないのかも知れないと思う。

中国に始まり、イタリア、そして、今はアメリカに広まり、アフリカと南米も舐め尽くすだろう。

それくらい怖いものだということが、ようやくわかってきた。


イタリア全国民隔離状態になり、最初は、ネットで映画を見たり、仕事柄、歴史、アート系の番組を集中して見たりしたが、落ち着かない。

それほどたくさんの映画を見たわけではないが、この時勢、くだらない(ごめんなさい)コメディのようなものを見ると、余計、落ち込んでしまう。

いや、逆に、この時期だからこそ、こういうものを見たいよね、という人もいるだろう。

とにかく、いい加減に見たい映画も無くなってきた。


ワインは飲んでいるが、もう、いい加減、そして、ここ数年はあまりに仕事が忙しかったため、書く気になれない、書くヒマもなかった。

それが、ほとんど突然、この状態。

あぜん、ボーゼン。

それでも、2月は、医療通訳の仕事がかなり入り、忙しかった方である。

しかし、わずか1ヶ月も経たないうちに、開店休業状態になってしまった。
それも、厳しいのが、この状態があとどれくらい続くか全くわからない。


イタリアの状態が悪化している時は、ブログを書こうという気は全くなかった。

でも、多少でも明るい陽の光が見え出し、逆に日本の状態が悪化しつつある今、一人でも良いので、気がついてくれる方、認識を改めてくださる方がいたら嬉しいと思い、なんとなく。

とにかく、それだけこのコロナはしぶとい、ということをわかって欲しい。

一人一人がどれだけ気をつけなければいかないか、にかかるところが大きい。

おそらくこれから日本にも来るだろう悲惨な状況を、ただ待つだけではなく、少しでも回避することができれば、心から幸いである。



イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然6 。。。まだまだ油断はできない

2020-03-29 01:43:02 | もろもろ、つれづれ
まだ油断できない。 まだ油断してはいけない。






毎日、18時に、民間保護団体による、この24時間の統計の発表がある。

イタリアがここまでの状態になる前は、それほど時間が気にはならなかった。

もちろん、前日に比べて、というのが基本になるが、それでも、減少傾向にあった数日は、涙が出るほど喜んだし、突然、再び増加した一昨日は、驚きと落胆をもたらした。

減少と言っても、昨日の4400人が今日は3600人になっただけで、毎日、1000人単位で感染者が増加していることには変わりない。

それに、死者の数は、今日も800人を超えて、900人近い。
合計で、10000人以上の人が亡くなっている現状である。



それでもローマはまだマシ。

無症状の感染者が多いのがこのコロナの特徴でもあるため、どこの誰が感染しているかわからない。
だから、他人はみんな怪しいかも、という疑心暗鬼にならないわけではないが、ローマでは、まだまだ安心していられる。

ただし、もちろん、明日はどうなるかわからない。



娘の住んでいるミラノは、ミラノ市内だけで7000人の患者数を超えている状態なので(州全体では40000人近い)、もう1ヶ月以上もスマートワーキング。
外出する回数もどんどん減り、今は1週間に一度、出るか出ないか、買い物も、オンラインを利用するようになった。

こうやって気をつけている人は、他にもたくさんいるだろう。

それでも、このザマである。


つまり、無症状の状態で外出したことに罪があるわけではないが、知らない間に、何人かを感染させている可能性があり、熱があれば、直ちにそれがコロナに感染、というわけでなくても、絶対に外出をしてはいけない。

日本でも徹底されてきたと思うが、病院に勝手に行くのもダメ、絶対にダメ、まずは電話で相談、である。


日本は、まだ、やりようによっては、多少は防げると思う。

もちろん、多少、であり、大きく、ではないと思う。

このコロナは、それくらいしぶとく(感染力が強く)、手強い相手なのである。

どうか、日本の皆さんに危機感を持っていただきたいと、心から願う。



写真は、感染者数の多い町の一つ、クレモナのサン・シジスモンド教会のフレスコ画、ジュリオ・カンピによるもので、1542年にすでに、コロナを予測していた??




イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然5 ローマ法王の祈り(ミサから訂正)

2020-03-28 19:08:25 | もろもろ、つれづれ
昨日行われたローマ法王の祈り(ミサから訂正)は、日本のオンライン新聞でも紹介されたが、見ていてかなり恐ろしいものだった。

恐ろしいというのは、長いキリスト教の歴史の中でも、おそらく初めて見る光景なのではないかと思うからである。


あいにく、昨日のローマは、午後になって、嫌な感じの雨になった。

せめて、この雨が降っていなかったら少しは違ったのに。


サン・ピエトロ広場は、閉鎖されてだいぶ経つ。2週間くらいか。
そして、他の観光地などとも一緒だが、いつ再び開くかわからない。





教会前に、広場で謁見などが行われる際に使われる舞台が、そのまま置かれている。
普通なら、広場に多くの人がいて、舞台に立つ法王様の言葉に耳を傾けるのだが、誰もいない。
静まり返っている。





普通は、舞台がそれなりに飾られ、教会前の一段高い、法王様に近い位置には、多くの来賓が座っているのだが、誰もいない。
いつもなら、もっと大きく見える舞台が小さく見えてしまう。





誰もいない広場に向かって、もちろん、テレビで放送されているし、遠く、広場の柵のところにわずかの人がいるのだが、言葉を述べる法王様。
法王様自身、こんな自体になるとは思っていなかったと思う。





誰もいない広場に向かって、いや、おそらく遠く、広場の柵の外で見ている人たちに向かって聖体顕示台を掲げる法王様。
痛たましい感じもする。





そして、この疲れた顔。
いつもニコニコ、冗談を交えて話しをすることの多い法王様の、こんな疲れた顔を見たのは初めてである。


しとしと降る、止まない雨。
誰もいない静まり返った広場。
わずかの人数で執り行うミサ。

見ていて、恐ろしさを感じたのは、私だけではないと思う。


しかし、これから、復活祭に向け、バチカンの行事が増える中、このミサが最初で最期ではない。
復活祭のミサも同じようになるかもしれない。

少なくとも雨でないことを祈る。


陰性だったとはいえ、同じ宿舎で過ごしている枢機卿の一人が感染しているような状況で、法王様も、心休まる時が少ないのだろうと想像する。

どうか、1日も早く、法王様のにこやかな顔を再び見たいと願う。



イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然4 うーーーーーー

2020-03-28 05:37:05 | もろもろ、つれづれ
うーーーーーーー


唸ってしまう。

今日の死者がほぼ1000人に近くなった。

ただし、うち、50人、ピエモンテの前日の死者数が今日の数に入った、ということはある。
しかし、前日の統計に入ったにしても、今日の統計でも、多い、すごい数であることには変わらない。

1日は24時間、1440分、つまり、2分に一人以上がイタリアのどこかで亡くなっているということである。
それも、特に北イタリアで。


日本ではまだ対岸の火事、だと思う。

日本のコロナ騒ぎは、ダイアモンド・プリンセスで終わったよー、と思っている人もいるかもしれない。

政府が出している感染数を、ちょっと少ないと思うけど、まさか、倍じゃないでしょう、と思っている人もいると思う。

これだけ人口の多い東京で、毎日40人が感染したって、私のところまでは来ないわよね、とか。

そんなことより、自粛自粛って言われて、アルバイトの時間が削られて困るー、とか。


いろいろな思惑があるだろう。

今週末の外出を自粛と言ったって、家で何をすればいいの?とか

家族と顔を突き合わせて週末過ごすなんてまっぴらごめん、という人もいるだろう。

今週は家で過ごすけど、来週は出るぞー、と思っている人もいるだろう。


でも、今、みんなが、少しでも小さな我慢をしないと、本当に首都が閉鎖になってしまう。

そうなったら、週末の外出禁止どころではない。

2週間、いや、3週間、このコロナのしぶとさからするともっと続くかもしれない。

実際に、イタリアではまだ続いている。
それも、いつ終わるか、まだ全くわからない。
多分、早くて4月半ば?
いや、多分それ以上続くだろう、とみんな覚悟している。

当然、経済はボロボロ。
でも、毎日500人とか、1000人近い人が亡くなっていくよりは良い。


イタリアは、もうすでに、このコロナの抜け出し難い輪の中に入ってしまっている。
そして、スペインが、フランスが、イギリスが続いている。


しかし、日本はまだ救えるところがあると思う。

どうか、認識を、少しでも良いから改めてほしい。



イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然3 なんてしぶとい

2020-03-27 05:29:30 | もろもろ、つれづれ
なんてしぶとい


ここ3日ほど、感染者数が減っていた。

それがまた増加した。


もともと、イタリアの感染のピークは3月20日から22日と言われていた。
だいぶ早い時期だったので、えー、そんなぁ、まだそんなに先??と思ったものだ。

それがずれて、今週末、と言われるようになり、またずれて、来週、とも言われている。

どんどんずれる。
終わりどころか、終わりの始まりも見えてこない。


潜伏期間が(例外を除いて)最高14日間。
かなりの確率で、5日から7日以内には発症している。

北イタリアの一部を完全に封鎖し(ミラノは入っていないかった)、初期の感染はだいぶうまく封鎖できたと思ったのだが。。。

この一部にいらっしゃる方には申し訳ないが、封鎖してほしいと願っていたのだが。。。

結局できなかった。


全国民が隔離状態になって2週間は過ぎているので、感染している人はすでに発症しているはず、発症していない人は感染していないはず

という方式があっても良いようなのだが、

成り立っていない。


これは、ある意味、ダイアモンド・プリンセスの方式だったかも?

14日隔離して、発症していない人は陰性。


ところが、下船してから発症した人が予想外にいた。(と思う)

では、この人たちは、どこで移ったのか?

下船してから発症した人たちがみんな、異様に潜伏期間が長かった、ということはない。(だろう)


ここがこのウィルスの怖いところなのだと思う。

無症状の人が意外と多い。
発症しても軽症の人も多く、大らかな方は、まさかねー、違うよー と思ってしまう。
しかし、一部の人が重症化する。

そして、しぶとい。



だから、どうか、日本がイタリアのようにならないうちに、一人一人が自覚を持って、毎日を過ごしてほしい。

日本とイタリアは違うよー と思うだろうが、
私も中国とイタリアは違うよー と思っていたのに
実は、悲惨さは違わなかった。。。

どうか、特に今週末、気をつけて。



イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然

2020-03-25 23:52:02 | もろもろ、つれづれ
イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然


幸いローマに住んでいる。
ローマの感染者数は1200人を超えたところで、ミラノの5000人よりはるかに少なく、まだ普通でいられる。
そして、やっとわずかであっても増加傾向に歯止めがかかってきたため、ほんの少しではあるが、気分も明るくなってくる。

朝から晩までテレビを付けていた時もあったが、テレビに映し出される津波の光景を何度も見ていて気分が滅入ってきた教訓を生かして、ある時からほどほどにすることにした。

そうでなくとも、家からほとんど出られない状態は、精神的にはかなりきつい。

それに、情報は、今はオンラインでも十分入ってくる。


もう何日目?と聞かれても、2週間過ぎたかー 程度に止め、4月3日の期日(間違いなく延びる)まであと何日あるか、などは漠然としか考えない方が良い。

外出がどんどん厳しくなっている状態は好ましくないが、誰もここまでの状態になるとは思わなかったのが本音で、致し方ないことのように思う。


なぜイタリアがここまで? 
そして、ヨーロッパの中で、なぜイタリアが一番最初に?
という疑問は、イタリアにいると割とオブラートに包まれているところがあるように思う。

イタリアの中国への経済依存政策

以前、日本のオンライン新聞で紹介されていた、日本に住んでいるあるイタリア人の方の意見の記事を読んで、イタリア人数人と話をしてみたが、そんなことはないと思うよ、とか、イタリアだけじゃないよー、と柔らかく反論されてしまった。
しかし、今日、再び、考えを代弁してくれる記事が目についたので、紹介してみたいと思う。
興味があればぜひ。


新型コロナ、イタリアの悲劇は中国依存のツケか
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/59866



イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然 2

2020-03-25 23:52:02 | もろもろ、つれづれ
今週末の東京にはくれぐれも気をつけて



東京に実家があるので、日本の中でもやはり東京の状況が一番気になる。

日本は、ダイアモンド・プリンセスの事件、つまり、一つの場所の中で隔離されているところで起きていたので、まだ他人事のようだったと思う。
下船したあと、さらに感染者が出た時も、割と外国人が多かったし、日本人でも、クルーズ船に乗れるある程度のお金持ちの方達の世界で起こっていること、というような認識があったはず。

でも、それが、いよいよ本当に身近に迫ってきていると、認識した方が良い。



この認識がまず第一歩だと思う。

感染しても軽傷で済むから、は、多くの場合本当だと思うが、だから感染しても良いとは思わない方が良い。

極力避けるに越したことはない。本当に越したことはない。

それが自分のためであり、友人、家族のためであり、日本のためであり、世界のためである。

誰がイタリアのこの状況を予想したか。

予想していたら起こらなかったし、もっと避けることができた。

避けられなかったのは、予想していなかった、認識していなかったということである。



感染が拡大するにはきっかけがある。
イタリアが、全土に、これだけ感染拡大してしまったきっかけは、北部イタリアの一部限定的地域の封鎖をもう少し拡大した時である。
その中にミラノが含まれた。

その直後に、結局全土を封鎖したので、ここまでしてあわてて北部から逃げなくても良かっただろうと思うのだが、この時の、慌てて逃げた万単位の人たちの15%が、その時点で熱を持っていたという記事を読んだことがある。

逃げた先は南イタリア。

もちろん、各地で、待ってましたと警察を構え、長距離バスの下車時に一人一人体温を測っている光景もテレビに映し出された。

しかし、解熱剤をうまく飲んで対処することはできただろうと思うし、まさにこの移動のバス内で、車内で感染した人も少なからずいるはず。



日本が、今ちょうど、海外からのすれすれの帰国組による感染が広がる時期である。

すでに感染していたなら、たぶんもう症状が出ている。

この時、空港で、または、機内で感染した人は、そろそろ症状が出だす頃である。

これは逆にいうと、この人たちは、昨日まで、普通に電車に乗っていただろう。
買い物や食事に行っていたかもしれない。
いつもの集まりに顔を出していたと思う。

もし、運悪く、そこで移された人の中に、あなたが入っているかもしれない。

そして、それがわかるのに、まだあと7日程度がかかる。

その間、家族に、友人に、そして、他人にも移していることになる。



軽症で済むだろう、と思うだろう。
テレビに出ている、私も感染しました、の有名人が、幸い軽症です、と言っているのを見て、きっと私もそうだろう、と思うかもしれない。

しかし、30代で、既往症もなく、発症から2週間を待たずしてで亡くなった方もいる。
そこまでならなくても、重症化する若い人がかなりの数で存在している。

だから、気をつけたほうが良い。

特にこの週末は。

約束を延期しよう。
集まりを中止しよう。

そう言える、できるだけの勇気を持とう。

認識を改めよう。

東京の封鎖を避けるために。







タクシーの支払いでボラれないために

2018-12-01 14:10:15 | もろもろ、つれづれ
タクシーの支払いでボラれないために


先日、ある方から、
ネットに、イタリアでは高額紙幣を使ってはいけないようなことが書いてありましたが本当ですか?
との質問があった。

正確には若干違うと思うが、とにかくこんな趣旨の質問であった。

とは言っても、財布の中に高額紙幣しかないときはどうしようもない。


さて、まず、日本なら、100円のものを買うのに、9900円のお釣りをもらうことには問題がないと思う。
店員は、心の中では、全く〜(怒)と思っているかもしれないが、文句は言わずにお釣りを返してくれる。(と思う)

だから、わざわざあらかじめ、10000円札を5000円2枚とか1000円札に変えておく必要がないが、もししたければ、銀行でもホテルでも、問題なくやってくれると思う。


さて、イタリア。

まず基本的に小額紙幣、そして、小銭はもっと不足している。
どれくらいのお金が毎年発行されているとか流通しているとかは知らないが、世界中から来る観光客が、余ったお金を持って帰ってしまうことも原因の一つだろうと思う。

と言っても、これはイタリアだけの話ではなくなってくるので違うかもしれないが、とにかくイタリアでは、昔から万年、小額紙幣と小銭が不足している。

そこで、日本で両替してきた高額紙幣を、ホテルのフロントで両替してください、というと、今はない、と言われたり、やってくれても渋々、それも、10ユーロが10枚欲しいのに、できないと言われたり、いろいろ。
(銀行ならできるはず、と思うのは日本の考え方で、確かにできないわけではないが、たぶん30分は待つことになると思う)

そうなると、タクシーに乗るときや、買い物をするときに、高額紙幣を出さなければいけない事態が生じる。

さて、本題。

どうやったら、ここでボラれるのを回避できるか。

買い物の場合は置いておこう。

問題は、特にタクシーである。

まず、こちらでは、お釣りは引き算をしない、ということを念頭に入れておく。
つまり、足し算をして、お釣りを返していくのである。

9ユーロ支払うのに100ユーロ紙幣を出すとどうなるか。

まず1ユーロを返してくれる。

そして、40ユーロを、どういう紙幣の組み合わせかはわからないが返してくれ、そして、最後に50ユーロ紙幣(もちろんあれば)。

これが、まあ実にスローな場合が多い。
わざと、と思える時もある。

ここで、紙幣を1枚、2枚、あっちから出してまた1枚、と返しているうちに、最初にいくらの紙幣を出したのか、それが50ユーロだったのか、100ユーロだったのか、わからなくなることもある。

そこで、50ユーロまで返してくれた時点で、運転手の動作がストップすると、あれ?終わり?出したのは50ユーロだったっけ?100ユーロじゃなかった??となることもある。
特に、グループでいたりすると注意散漫、ありがとう〜と言いながら、タクシーを降りて、あとで気がつくこともある。100ユーロ出したはずだ〜

しかし、後の祭り。

小狡い運転手の場合は、こういう心理を狙っているのだと思う。

そこで、以下が注意点。

1。できるだけ高額紙幣を出さない。(まず基本)

2。高額紙幣を出した場合、運転手に渡す際に、できれば口に出して、50ユーロ、100ユーロと言う。

3。領収書を、必要がなくても請求しておく。

4。そして、重要なのは、1枚1枚返してくれる紙幣を、次から次に(自分の)財布に入れない。
全部の紙幣を返してくれてから、いっぺんに入れる。
これで、返してくれた金額が一目瞭然、ボラれる手口をかなり回避できるのである。

これを1枚1枚財布に入れていると、いくら返してくれたかがわからなくなり、さらに、いくら渡したのかもわからなくなると、完全にカモになってしまうのである。

どうぞお気を付けを。

こちらはナポリ駅前の盗難、気をつけて〜

2018-09-08 10:59:21 | もろもろ、つれづれ
立て続けに、盗難に関して。

こちらはナポリで起こったもの。

ナポリ駅から電車で出発するのに、駅までゴロゴロとスーツケースを引っ張りながら歩いていた。(そうな)
いよいよ駅もすぐそこ、となったときにやられたとのこと。

もうすぐだー、ついたー、という心境で、なんとなくホッとするような気にもなり、少し気が緩み、バッグが体の横か後ろに回っていたと思う、というのが本人の談。

だいたいイタリアの道はどこも歩きにくいから(凸凹ありすぎ。。。)、スーツケースをゴロゴロ押してる(引いてる)と、どうしてもバッグに注意が散漫になる感じはわかる。

こちらの方も運悪く、お財布などの入っていたポシェットを盗られ、パスポートを紛失してしまった。

ちょうど日本への帰国のためにローマへ来るところだった、というのは良かったのだが、もし、ローマかミラノ以外に行こうとしていたら、旅程を変更することになる。
パスポートの再発行ができるのはローマがミラノだけだからだ。

つまり、フィレンツェでやられたら、とぼとぼローマまで列車で往復しないといけない。
(ほとんど一日仕事。。。)

そして、手続きは幸いうまくいったものの、曜日と時間の関係で翌日のフライトに乗れず、さらにローマに2泊することになってしまった。

とにかく、日本人は狙われている。
泥棒にとっては、ネギをたくさん背負ったカモにしか見えないんだろうなーと思う。
どうか、たくさんのネギを背負わないように。
同じでカモでも、身軽に、しっかりと歩いて欲しい。


トレビの泉のすぐ横のジェラート屋での盗難 

2018-09-07 14:00:50 | もろもろ、つれづれ
なんだかブログはもう面倒でやめようかと思ったのだが、先日あった件をきっかけに、またぼちぼち再開しようかと。。。
とりとめもなく、いろんなことを書きそう。。。

よく見ると6月から書いてない。。。あれー
でも、その間、見ていた方もいらっしゃって、感謝、感謝です。
ありがとうございます〜

さて、先日あったのは、パスポートの盗難。
もちろん私のではなく、保険会社からの盗難手続き同行の依頼。

話を聞くと以下のような感じ。

グループでトレビの泉の観光に行った。
フォトタイムと休憩時間を兼ねて、すぐ近くのジェラート屋(兼カフェ)を2件案内された。
もちろん食べたくない人は食べる必要はないし、食べたければ、どちらに入っても自由。

案内されたのは以下の2軒。
1。トレビの泉に向かって右側の角、割と大きく、一番わかりやすいカフェ兼ジェラート屋。Fontana di Treviという名前
2。トレビの泉に向かって右の角から道がまっすぐ出ているが、その通りを入ったすぐ右のカフェ兼ジェラート屋。(教会- 聖ヴィンチェンツォとアナスタシオ教会というのだが- の左の足元辺りの感じになる)Trevi Cafeという名前

このお客様は、お二人で手短な1に入った。
案内のガイドさんは、休憩がてら、大抵の人が2に行く。

その辺りも知っているのか知らないのかはわからないが(私は知っているような気がする)、盗難は1で起こった。

場所が場所だけに(目立つ)一般の人(個人という意味)も含めていつも混んでいる。
場所が場所だけに、混んでいるし、たぶん、地元の人はほとんど入らない、観光客の非常に多いカフェ。

ジェラートがショーケースにズラーッと並んでいると、どれにしようか、当たり前だが、みんな迷う。
結構真剣になる。
その隙を狙ってやられた。

たぶん、ジェラートをよく見るために、ショーケースにぴたっと貼り付くようにして(きっと私もやってる(笑))、そうなると、ついバッグが体の横か後ろの方に回り。。。。

そして、盗られた。あちゃー
ただ、泥棒の方は、お財布を盗ったつもりだったのだろうが、カバーをかけていたパスポートだった。
長財布、札入れだと思ったのは間違いない。
こっちもきっと、あちゃー

なぜこの時だとわかったかというのは、家族の人が、そういえば、あの時、なんだか3人くらいがぶつかってきたよね、と見ていたから。
でも、本人は全く覚えていない。(というのが普通)

そこで、曜日の関係もあるが、フライトを1日延ばして、翌日の出発になった。

トレビの泉の向かって右の角のジェラート屋はくれぐれも気をつけよう。

実は、このケース、翌日になって、パスポートが発見されたという連絡が大使館に入った。
すでに手続きを始めていたので、もう使い用はないのだが、捨てられていたのを拾った人がいたらしい。

ところで、盗難にあった場合、通常、カード付帯を含む保険で通訳費がカバーできるので、自分でがんばってやろうと思わずに、保険会社に一報するのをお勧めする。
盗難の場合は、医療通訳の場合と違ってキャッシュレスサービスが効かないので、一旦立て替えになるが、後でちゃんと返金がある。
プロがいると、警察での手続き、写真、大使館への案内も含めて、無駄がなくスムーズに行く。

ローマの大雪が残したお土産 たくさんの穴

2018-03-09 01:05:26 | もろもろ、つれづれ
ローマ 大雪の後のたくさんの穴



ローマの記録的な雪の日の午後、見事に晴れたのだが、その数日後から雨が続き、日陰に残っていた雪も全部、あっという間に溶けてしまった。

ローマの雪が残したお土産は、道路の穴。

すごい。

見事。

街の中の道路という道路がボロボロ。

穴、それも連続で開いているところも多く、ひび割れが広がり、さらに飛び散ったアスファルトがゴロゴロ、もある。



そして、晴れていれば穴の深さがわかるが、雨だと泥水が溜まり、穴の深さがわからなくなってさらに危ない。。。。

おかげで、このところ、とにかく渋滞がすごい。
進入禁止になった道路もあるが、制限速度30キロの道までできた。
もっとも、車を壊したくないので、スピードも出せない。

いったいいつまで続くんだろう。
これだけの穴を埋めるにはいったいどれくらいかかるか。(お金もだが、特に期間)



全部埋めた頃には大雨でまた穴が開く。。。のパターンのような気がする。

道路の穴のパロディ写真も結構出たが、一番可愛かったのは最初の写真。
何が釣れるんだろう。。。?

(写真はWeb新聞から。もっとすごいところをすでに100箇所以上みた。。。。)

ローマの大雪 パロディ・フォト

2018-02-28 21:48:24 | もろもろ、つれづれ
ローマの大雪で爆笑した写真集

イタリア人は本当にかわいい。(えー、全然かわいくない〜という意見もありだが)
ユーモアのセンスは、日本人の比ではない。
ローマで降った大雪関連の爆笑パロディの数々。。。。

ニュースでも取り上げるくらい、まあ、よくできてる。

FBをパラパラ見てて、何度爆笑したか。。。

「いっぱい写真を載せたい気持ちはわかるけど、一人2枚までにしてよね」なんて言うものから



ローマ北部のスキー場マップ



かわいいのはペンギン
全ての道はローマに通じる〜

ローマの象徴はコロッセオ。
やっぱりコロッセオ関連の写真が多かった。



これは本物?
本物だったら、よくできてるー。パチパチ。



これもまたコロッセオ

それから、イタリアと言ったらサッカー。
ローマにはチームが二つあるので、こんなところでも死闘を繰り広げる(笑)





雪対策(ピアノ・ネーヴェ)とピアノを掛け合わせるのまである。

ローマの大雪の翌日は、雪雲がナポリへ移動。
ナポリまで真っ白になった。



南イタリアにようこそ〜

そんな写真の中、人参の写真がちらほら。。。。
なんで??と思ったら、そう、雪だるまの鼻用。。。。

ナポリはローマ人の上を行ってる。。。



またまたこれもナポリ。



雪玉 もう作ってる玉 1個50セント、3個で1ユーロ
誰が買うか〜

って笑ってたら、今日になって、こんなのが出回った。



滑ったらあかんよー

やっぱりイタリアは止められない。。。。
どの写真もみんなお見事でした。。。。