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在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然25 ううう。。。まだ下山できない

2020-04-07 01:43:43 | もろもろ、つれづれ



うううううう。

再び、うううううう。

昨日は、山頂でカップラーメンを食べ終わり、いよいよ下山開始に取りかかれると思ったのに、忘れ物をして1歩、引き返した感じ。



新しい患者の増加は1941人と、昨日の3000人近い数字より減ったが、検査数が少ない(30000件)ということで、当然の減少とのこと。

死者は、またもや600人を超え、集中治療室を出た患者の数は減少したが、入院患者の全体数は、わずかだが(27人)、増加した。



感染者数は、いつまでたっても4桁のままで、3桁になる日は程遠い。
それくらい、このコロナはしぶとい。。。。


日本は、これからピークに達することになるだろうが、もし明日、緊急事態宣言が出たにしても、1週間か10日前までは、ほとんど普通に人が出ていたので、落ち着くまでは、まだまだかかると思う。

日本の場合、罰則、罰金はないが、できることなら、外出は控えるに越したことはない。

これは、自分が感染しないためもあるが、もしかしたら感染しているという可能性がないわけではないため、感染させない、という意味もある。



イタリアでは、毎日18時に24時間の状況説明がある。
開始が5分や10分遅れることはしょっちゅうで、そんなところは、とてもイタリア的。
もちろん、テレビで放送されているので、日本なら、放送時間ぴったりに開始しないと〜、となるのだろうが、こちらは、ブレイキングニュースとして、間に挟む感じで対応している。

イタリアは、散々言われたが、見ていて頼もしさを感じるのは私だけではないと思う。

質疑応答の様子などから、イタリアは、どん底まで行ったが、なんとか、復活出来る日が来るのではないか、という気がする。

こういうところ、日本はお役所仕事で、なんだか逆に頼りなさを感じさせてしまうのではないかと思う。。。



これからの下り坂に向かい、重要なのがマスク、と言われている。
ミラノのあるロンバルディア州では、外出時、マスクの着用が義務化されることになる。
マスクを着用することによって、自分が感染しない、というより、周りの人を感染させない。

しかし、それにも増して重要なのは、距離を保つこと。
最低1メートルと言われているが、場面によって、できるなら、メ2ートルくらい取った方が良い。


そして、さらに重要なのが、頻繁に手を洗うこと。
つまり、マスクをしているために安心して手を洗わないより、マスクをしていないから、頻繁に手を洗う、ことの方が有効、ということである。


私は家にいても、かなり頻繁に手を洗っている。
おかげで、手がカサカサになり、ちょっと困っているのではあるが。。。



イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然26 いよいよ緊急事態宣言か〜

2020-04-07 01:43:43 | もろもろ、つれづれ




遅いよね〜

と思うのは私だけではないと思うけど。


法的に強制力があるわけではないので、罰金はない、心理的には有効、というなら、やっぱり3連休前に出しても良かったような気もする。

経済とのバランスをどれだけ取るか、だったんだろうなぁ。。。


でも、中国も、イタリアも、そして、アメリカも、結局、後になってみると、遅かった。。。と言われているわけで、日本も例外ではないということになる。



NHKのLIVE配信を見ているが(関連している場面だけが見られる)、なんとなくじれったい。

日本語は抑揚があまりない言葉だし、日本ではシナリオが重要なのだと思うが、今、何が重要なのかが、伝わりにくい。


こういうところ、イタリアは、イタリア人は、とても優れいていると思う。

シナリオはあれども、アドリブを交え、そして、時にはジェスチャーも交え、抑揚を持って、発言する、説得する、ということは長けていると思う。



今、一番大切なことは、コロナの特徴を理解する。
無症状患者がどれだけ多いか、症状が出る前の感染も多い。
だから、自分が感染すること、感染させることがあり、それをいかにして控えるか。


そのためには、できるだけ外出を控えるに越したことはない。
または、できるだけ空いている時間を利用するなど。


人との直接の接触をできるだけ控えること。
友人との接触も控えるに越したことはないし、スーパーなどでも人との距離をできるだけ取るようにするなど。


これから1ヶ月、長いけど、なんとか一緒にコロナを乗り切りましょう〜


イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然24 ラファエロ没500年

2020-04-06 18:13:08 | もろもろ、つれづれ



今日、4月6日は、ラファエロ没500年の日である。(没 1520年)

さらに、彼の誕生日でもある。(1483年)

つまり、誕生日と亡くなった日が同じという、希少な人の一人。



昨年の秋から、来年はラファエロの年〜という感じで、アンテプリマのレクチャーが始まっていた。

今年に入り、もういろいろな行事(の予定)が目白押し状態だった。


2月半ばに、バチカン美術館内、システィーナ礼拝堂に、ラファエロのデザインのタペストリーが、1週間の限定で飾られた。
記念式典の最に、礼拝堂の側面に飾ることができるように製作されたもので、10枚からなる。
1515年ごろから、メディチ家出身の法王、レオーネ10世の依頼で製作され、聖ペテロと聖パオロの生涯を描き、製作はブリュッセルのタペストリー工房で行われた。
この1週間の間にバチカン美術館に入場した人は、非常に幸運だったと思う。


天井には、ミケランジェロの天地創造の天井画。

祭壇の壁には、ミケランジェロの最後の審判。

側面の上部には、ペルジーノ、ボティチェッリなどによるモーゼの生涯とキリストの生涯の連作。

その下に、ラファエロのデザインの超豪華タペストリーが、37年ぶりに飾られた。。。

豪華絢爛。


それにしても、これが2月だったからよかった。。。。

もし、今だったら、当然のごとく中止だった。(涙涙涙)



中止、というか、中断してしまっているのが、クイリナーレ宮美術館で行われている「ラファエロ展」である。

展覧会のみが行われる(常設展はない)美術館だが、ローマで行われる展覧会は、この美術館で行われるものが最も迫力がある。

没500年の記念で、ものすごく力が入っていた、鳴り物入りの展覧会が、開会4日目に中止になってしまった。


予定は3月5日から6月3日まで。

最初の3日は、こんな状態になってしまったため、オンラインで予約した人のみの入場(直接出かけた人は入場を断られていた)、1メートル以上の間隔をあけての見学、という条件で入れたが、4日目からはイタリア全土の美術館が閉鎖になってしまったため、この美術館も閉館になってしまった。

私も(別な日に)予約していたが、もういつ再開できるかわからない状態となり、予約券は払い戻しとなってしまった。


6月3日までの開催予定は延びると思うのだが、このままいったら、幻の展覧会になってしまう。。。。(涙)


もう一つ楽しみにしていた、ちょうど今頃始まる予定だった展覧会に「バンクシー展」があり、こちらも現在、中止状態。



そして、今日、没500年の日は、レクチャーなど、いろいろな予定があったのだが、中止、またはストリーミング。

まさか、封鎖がここまで延びるとは。。。。

早く、コロナが終息して欲しい。。。心から願う。


イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然22 やっとカップラーメンを食べ終わった

2020-04-06 01:30:28 | もろもろ、つれづれ


山頂で、やっとカップラーメンを食べ終わった。
これから、なんとか、下山に取りかかれる。


今日も増加数は3000人近いのであるが、死者が500人台に減った。
昨日はまだ700人を超えていたので、幸い大幅に減ったことになる。
そして、現在入院中の患者の全体数が初めて減ったということで、やっと山を下り始めることができるようになった。

山頂に、これだけ長く留まっているとは思わなかったが、とにかく、あとは、緩やかな坂道、時々、登り道はあるだろうが、麓まで続く長い道をゆっくり下っていく。


今日は、シュロの日曜(枝の主日)。
復活祭の1週間前の日曜で、これからいよいよ復活祭に向けての多くの宗教行事が始まる。

キリストがエルサレムに入城したという記念日で、教会で、キリスト教の勝利の意味のオリーブの枝を配るので、枝を手にして歩いている人が多い。。。普通なら多い。


バチカンでは、もちろんミサが行われたが、参加者は関係者のみで、わずかの人数。
もちろん、ストリーミング配信。
こういった重要なミサは、テレビで放送されるので、その点は変わらないのだが、教会内に一般の参列者がいないので、ひっそりとしている。




イタリアの希望の色、青を照明の色に使った、とても綺麗なサン・ピエトロ寺院の内部。



イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然23 封鎖が予定通り終わっていたら。。。ワイン

2020-04-06 01:30:28 | もろもろ、つれづれ



もしも封鎖が、予定通り4月3日で終わっていたとしたら。。。

以上が飲んだワインの写真。



今のところ、最も古いワインは1995年のアマローネ。

ワインクーラーにあるワインを、本当にテキトウに開けた。

古いワインは、何かの機会に友人たちと。。。と思っていたものが多いが、そういう機会が頻繁にあるわけではないし、もしもすでに劣化していたら。。。と思うと、やっぱり安全圏内のワインにしてしまうことも多い。

そこで、どちらかというと、安全圏外、またはすれすれのワインを無作為に開けた。


うち、1本だけ、残念ながらブショネ。
最初の、ピュイリー・フイッセ。
飲めないほどひどくはなかったが、ちゃんとしたところで買った1本なので、残念。

あとは、だいたいが、かなり良い出来だった。

劣化して飲めないというものは1本もなかったので、良い出来だと思う。


水という名のワインが1本混じっているが、それまで、つまり、封鎖の最初は1日1本ペースで開けていた。

仕事に支障があるわけではないので、昼に3杯、夜に3杯開けると、1本が終わってしまう。(笑)

ある時、結構気分が悪くなった。

それから、量を控え、1本を2日程度で空けるようにしている。


封鎖になって、みんな、酒量が増えると言っているが、これは本当。

これしか楽しみがない、と。


それから、食べる量も増える。

運動しなくて、どうしてお腹が空くのか。。。。。。。。

大変困った問題である。


これが、今年の夏のイタリア人の姿。



ううう。。。ダイエットしなくては。

イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然21 まだ山頂をうろうろ

2020-04-05 18:09:56 | もろもろ、つれづれ



もうだんだん疲れてきた。

ここまで長く、山頂をうろうろするとは思わなかった。

山頂で食べるカップラーメンの3分はいつもより長い。
山頂は、沸点が低いから、お湯の温度が低く、確かに少し時間がかかる。。。。
昔、トレッキングをしていた頃、いつも山頂でカップラーメンを食べた。うまかった〜

ううう。。。早く食べてしまい、下り始めたいのだが。。。


昨日も、新たな感染者の増加数は2000人を超えた。
死者が600人台になったのは救いかも。
一昨日までは、700人を超えていた。。。


でも、高齢者の入る施設、半分は痴呆症で入っているということだが、そういった施設で亡くなっている方が非常に多いという記事も目に付いた。
施設の部屋でひっそりと。

検査をしていない、たぶん、検査をする前に亡くなられたのだろう、だから、コロナなのかわからず、発表される数には入っていない。

亡くなられても、感染しているかもしれないし、すぐに引き取れない、葬祭業者ももうアップアップ状態になっている。

どうか、高齢者が近くにいる方は、くれぐれもくれぐれも気をつけて欲しい。



昨日、郵便局に行かなければいけない用事があり、少しだけ遠出した。
近所の郵便局が、まだ消毒前で閉まっているため、バスに乗ったほうが速いので、共和国広場のすぐ近くの郵便局まで行ってきた。



誰もいない。

少し走っている車はあるし、警察は車で頻繁に巡回しているが、歩いている人はこんな感じでほとんどいない。



ナヴォーナ広場の舗装の間から草が生え出した、という記事もあった。
もう、人がほとんど歩かなくなって1ヶ月以上になる。

行けるようになる頃、草ボウボウでないと良いのだけど、と冗談のつもりで言うが、決して冗談ではない。。。






イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然20 日本が心配。。。

2020-04-04 19:00:05 | もろもろ、つれづれ



日本の状態がだんだんひどくなっていくのを心配している。

感染者が日増しに増え、もう、歯止めをかけるのにはかなり難しいところまできているような気がする。


イタリアも最初はそうだったし、みんな甘く見ていた。
中国国内だけで、ほぼ抑えられると。
また、もし、ヨーロッパに来ても、中国のような状態にはならないと信じていた。

ところが、このザマである。

そして、イタリアは〜
イタリアだから〜

と、散々、いや、本当に散々言われていたが、その後、各国が続いている。


こうなると、先にきて、先に抜けられる国のほうが強いかもしれない。

イタリアは、州によっては、抗体検査をして、すでに抗体ができている人から仕事を再開していくような動きが出てきている。

これから、産業をなんとか復活させなければ。
もう、かなりボロボロだが。。。


つまり、日本は、ダイアモンド・プリンセスの事件があったために、先にコロナが上陸したようなイメージがあるが、実は、あれは、日本を襲ったのとは違うものと認識して、これからいよいよ来るかもしれない、と覚悟したほうが良いと思う。


でも、極端に怖がる必要はない。
というか、怖がっていたら何もできない。

感染しても、軽症だったり、ほとんど症状が出ない人が8割と言われている。
2割は重症になるが、致死率が決して高いわけではない。


でも、自分なら、かかっても軽症だろう、と信じないほうが良い。

身近なところに高齢者がいたら、絶対にうつさないために、すでに自分が感染しているかもしれないつもりで行動したほうが良い。
それも、特に、致命傷的な既往症を持っていたら、命に関わる。
そして、死の間際に、近くにいてあげることすらできない、ということをどうか考えて欲しい。

また、若くても、、普段は健康でも、熱が出たら、まず、とにかくコロナを疑うべきである。

発熱したから、病院を2箇所受診し、その後、陽性だとわかった、というような記事を読み、あちゃ〜
いったい、どれだけの人に感染させたか。。。

電話がなかなか通じない、いつも話し中、というような話は聞いているが、それでも、絶対に直接医療機関を受診してはいけない。

どうか、一人でも多くの人が認識を改めて、責任を持って行動をして欲しい、と、先に始まったイタリアから、切に願っている。


イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然19 まだ山頂

2020-04-04 05:08:10 | もろもろ、つれづれ



今日の新たな感染者の増加数は、またもや2000人を超えた。
死者も700人を超えている。

そして、今日は、ハイブランド、超おしゃれな靴で有名な、セルジョ・ロッシ氏が亡くなられた。


検査数は38000件と昨日よりやや少なく(昨日は40000件近かった)、昨日が9件に1件の陽性だったのが、今日は8件に1件、つまり微妙に増えている、悪くなっているとも言える。

ただし、完治した人の数は、1500人近いので、全体の増加は緩やかである。

これで、イタリアの合計の感染者数は120000人近く、死者も15000人近い。


まさか、ここまで長引くとは、予想していなかった。
というより、想像したくなかった。
武漢であれだけ長引いているため、予測していたのではあるが、考えたくなかったのが正直な気持ち。
イタリアはちょっと違う、と思いたかったが、あまり変わらなかった。。。(涙)


数日前に、ピークに達した、という表明に涙したのだが、まだ山頂をうろうろしている状態だと思うと、いいかげん力が抜けてくる。

うううう。。。。
このコロナはなんてしぶといのか。

この様子で、封鎖が、4月13日どころでなく、5月までかかるだろう、という話に、より現実味が帯びて来る。



また、最初は、空気感染はあまりしないような話で、1メートルか1.5メートルの間隔を保てば大丈夫、そのうち、いや、4メートルでも危ない、と言われるようになったが、今日は、くしゃみをした場合、7−8メートルの飛距離がある、との実験結果が出た、との記事が出ていた。

うううう。。。。

くしゃみをしなければいい、ということでもないだろう。

マスクなしで会話をしていれば、数メートルは飛んでくるかもしれない、くらいに考えたほうが良いような気がする。



こんな状態で、多少のジョーダン、ギャグでもないとやっていけない。

最近は、このイタリアで、マスクなしで歩いている人はほぼ皆無という状態になった。

マスクなんて、って言ってたイタリア人。
わずか2ヶ月かそこら前までのこと。

ところが。。。こんな日が来るとは、予想だにしなかった(笑)

でも、驚いているのは、人間だけではなく、きっと犬も。



いったい、どうしたの?
みーーんな、口輪はめてる!

というギャグである。

確かに犬にはそう見えるかも。。。。


イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然18 無症状で感染することの認識

2020-04-03 05:09:23 | もろもろ、つれづれ



症状出る前の人からも感染もしますとWHOが警戒呼びかけた、との記事を読んだが、対応が遅い。。。。

世界中の人が感じただろうが、今回のWHOの対応には、本当に疑問を抱くしかない。

テドロス事務局長の辞任要請の署名に、世界中から60万人近くが署名しているが(私ももちろん署名した)、いや、はや。

しかし、もう過ぎたことであって、あとは、各国が、その国にあった対処をし、なんとか経済の回復まで持っていかないといけない。

私に何ができるか。
何もできない、と思うのだが、一応先を行っているイタリアから、これから続く日本の方に、なんとか認識を持っていただきたいと思い、こんなブログを書いている。
無駄かもしれないが、悲しいことに時間はある。。。。
もちろん、この状況下、すごく冷静でいられる、という人はそう多くはないと思うが。


症状の出る前の状態の人からも感染するということは、もう少し前から言われていること。
全く症状が出ず、つまり、自分が感染したという自覚もない人がいて、その人からも感染する、ということも知られてきている。

しかし、世の中には、「お上が言わないと」信じられない、という人が必ずいるので、やはり、正式な表明というものはやはり重要だと思う。


最初は、症状が出てないうちは感染しない(だろう)と言われていたが、実は全く違ったわけで、本当にすべての人が、その危険を認識しないと(改めないと)、拡大は収まらないだろう。



また、日本がやっと外国からの入国者に2週間の待機を要請することとなった、という記事も読んだ。

これも、遅い。。。 


それも、要請ということは義務ではないということ?
強制ではないのだろうか?


外国から入って来た人には、特に必要なことだと思うのだが。


滞在国ですでに感染していなかったとしても、空港を出発と到着で、最低2回通り、かなり長い時間を乗り換えの空港で過ごすこともある。
そこに、どれだけ無症状の感染者、または、多少の症状が出ていても、例えば解熱剤を飲んで隠している人がいるかわからない。
そうしないと、飛行機に乗れないからだ。

だから、飛行機の中も含めて、帰国の際に感染したということも大いにあり得る。

この時の感染なら、空港での検査は無事にクリアする。

でも、4−5日経って症状が出だす。。。。。
これが怖い。


だから、一応潜伏期間と言われる14日は、他人と接触しないようにする必要がある。


ダイアモンド・プリンセスの場合も、下船時に陰性ではあっても、その後、自主的に家にこもった方と、スポーツジムなんかに行ってしまった方と。。。。
14日間(たとえ10日でも)、ちゃんと家にこもった方は本当に懸命だったと思う。


うちにも、今、外国から帰ってきた娘が2週間の待機を自宅でしている。
イタリアは強制だから、自主的ではない。
でも、強制でなかったにしても、自主的にやっていただろう。

最初はドキドキだったが、1週間経って、幸い何の症状もでていないので、たぶん大丈夫だと思う、というところまで来た。

でも、あと1週間。



イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然17 BCG とスゥェーデン

2020-04-02 05:34:34 | もろもろ、つれづれ



今日のイタリアの新しい感染者数の増加は、やはり2000人を超え、2500人近くなった。

ただ、検査数がほぼ40000件(昨日は35000件)と増加しているため、ここ10日ほど、4−6件の検査に対して1件が陽性だった時と比べると、9件に1件の割合となり、確かにわずかに現象の傾向が見られるというか、少なくとも横這いであるということが言える。

しかし、死者は相変わらず700人を超え、胸が痛む。

医師も70人近くが亡くなり、医療従事者の感染は10000人を超えた。

自分も死にたくはないが、家族の死はもっと心が痛み、知り合いの知り合いでももちろん、どこの誰かわからない方の死でも、ほぼ突然の死、最後に家族に一目でも会えなかったかもしれないという死を迎えただろうと想像するだけで、心か痛む。


日本でも感染者が日に日に増え、コロナの恐怖が迫ってきている感じではあるが、イタリアの状況とは、「0」が一つ完全に違う。



日本の友人から、日本で感染者数が少ないのは、BCG予防接種をしているという要因もある、という話を聞いた。

なるほど。

だいぶ研究され、実証されてもいるようだが、確かに、BCGの予防接種をしている国と、全くしていない国には感染者数に大きな違いが出ている。

単純には言えないようだが、致死率も低くなっているよう。

イタリア人の親しい医師の友人に話したところ、似たような論文を読んだことがあるというので、少しは知られているのだと思った。

BCGか。。。確かに、イタリアでは誰もやらない。



こちらのオンライン新聞に、スウェーデンの記事が出ていた。

スウェーデンは、ヨーロッパの中で、封鎖という処置を取らない珍しい国である。

イギリスが方向転換したように、スウェーデンも方向転換することがあるかもしれないが、このやり方は割と支持されているようなので、このままいくような気がする。

かなり大胆な実験ではないだろうか。

普通にお店が開いていて、普通にショッピングをして、普通に家族、友人と会い、時間を共有できる。

羨ましい。

でも、スウェーデンだからできる、スウェーデン人だからやっていけるような気がする。



このやり方は、どこの国にも適しているわけではない、というが、特にイタリアでは、無理だろうなー、絶対に。

人間の距離が近すぎるし、人間同士の関係が「濃厚」だし、スウェーデンの人たちのように、ちょうどよい距離の関係を保つのは、イタリア人にはできない芸。

感染者、死者が増え、コロナが少しづつ身近なものになってきて、また、罰金の金額が大幅に上がり(今は最低400ユーロ=45000円)、しぶしぶ従うようになっている状況。

やっと、公園、浜辺などをジョギングする人、散策する人がやっといなくなった。

でも、スウェーデンの方式を考えると、どれが正しいのかわからなくなる。



この方式は、日本人にはできるかもしれない。

日本人は、家族とでも、大人同士なら触れ合うことはあまりないし、自粛してください、って言ったら、多くの人が従う。
もともと清潔な国だし、衛生状態も違う。
イタリアには(ほぼ)ない、リスペクトがある。

だから、日本もスウェーデン式が取れたらよいのに。
そうすれば、日本の経済もわずかながら救えるだろう。

でも、少しでも感染者を増やさないためには、とにかく、外出を控える、頻繁に手を洗う、自分もすでに感染しているかもしれないと思って行動をする。

どうか、頑張って。

イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然16 年齢別、男女別の致死率

2020-04-02 05:34:34 | もろもろ、つれづれ




イタリアは、第2の局面に入った、ということだが、一応のピークを過ぎ、いよいよ、ゆるやかでも下り坂へと向かうことになりそう。

でも、本当にしぶとく、油断してはいけないということは、イタリアの国民のほとんどがわかってきていると思う。

それは私も同じで、まさか、ここまでとは思っていなかった。

津波のよう、という表現がされているくらいである。

でも、家が流れたわけでも、街が崩壊したわけでもないので、はるかにマシだろう。

しかし、この死者の数は、明らかに異常の範囲である。


今日の新たな感染者は昨日の数(2100人)を上回り、3000人近い。
でも、検査数も昨日の約30000件から35000件近くに増えているため、単純に増加数だけを見ない方が良いのだろう。
しかし、死者数は、今日も700人を超えている。

幸い、身近なところに亡くなった方はいないが、病院に運ばれてから、面会することもできず、最後のお別れすらままならない状態だと思うと、心から胸が痛む。
このコロナは、それくらい感染力が強いということである。

歴史の中にみるペスト並みと言えるかもしれない。


さて、日本の年齢別の割合を見たが、日本の場合、外国からの帰国者による感染が多いためか、若い人が異様に多いと思った。

若い人の中には無症状の人も多いだろうし、日本で、どうかこれ以上広がらないよう祈るばかりである。


いつも見ている新聞 La Repubblica に掲載されている  GEDI という出版団体が作成している統計が非常にわかりやすく、参考にさせていただいているため、本当は掲載はいけないのだろうが、日本の方にもわかっていただきたいという希望を込めて、以下、数値を記してみる。
3月30日のデータに更新されている。


年齢別、男女別の致死率

          男性    女性
90歳以上    36.55% 21.38%
80-89 34.12% 21.19%
80-79 23.11% 13.9%
60-69 8.59% 4.23%
50-59 2.92% 0.87%
40-49 1.14% 0.37%
30-39 0.58% 0.06%  男性18件 女性2件
20-29 0.06% 0.05% 各1件



これが元の表。
若いほど致死率が下がるのは明確なのだが、もし、自分が感染した時、その少ない確率の方に入ることもあり得る。
だから、くれぐれも気をつけて。

とにかく、手洗い。ひたすら手洗い。

なぜか数字がうまく表示されないが、わかると思うのでそのまま。(ごめんなさい)


イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然15 封鎖期限が延びた

2020-04-01 22:02:35 | もろもろ、つれづれ



封鎖期限が、4月3日だったのが、正式に4月13日まで延びた。

延びるだろうと言われていたので、驚かないが、おそらくまだ延びるような気もする。

もちろん、徐々に封鎖を解いていくということなので、4月13日を超えたら、地域によっては、わずかの自由は手に入るようになるかもしれない。


買い物以外に少しは外に出られるようになるとか。
ジョギング、散策が、わずかできるようになるとか。
友人との立ち話しももちろんできないし、近所の人との立ち話しさえ、短い時間のみである。
せめて、家族が少しでも顔を合わせられるようになりたいものだ。

年老いた親のところに顔を出す事はできないわけではないが、買い物を届けるなどは、もちろんできるが、そうでもなければ、会うことはできない。


それにしても、4月13日までということは、予想していたが、復活祭は、それぞれの家で、ということになった。

復活祭は移動祭日で、今年は4月12日の日曜日。
そして、翌日、13日は、小復活祭となり、連休となる。

普通なら、復活祭には、家族が集まり食事をしたり、小復活祭にはピクニックをしたり、旅行に出る人も多い時期なのだが。


すべては、コロナの災い。
仕方がない。


昨日、ピークに達したとの表明があったが、今日は、また新たな感染者数の増加が見られているようだ。
毎日、イタリア全土の模様の発表が18時に行われる。うーーん。。。

本当に油断ができないのが、このコロナなのである。

日本も増加しているようなので、どうか気をつけて。


だんだんわかってきたとは思うが、本当に「無症状」の感染者が多いのが特徴である。

極端に怯える必要はないが、自分も感染しているかもしれないという意識は持った方が良いかもしれない。


ちょっとでも症状が出てくるようなことがあれば、外出は絶対にしない。

そして、とにかく、手を洗う。手を洗う。頻繁に手を洗うことである。




イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然14 希望の光が見えてきた

2020-04-01 01:28:50 | もろもろ、つれづれ



ほのかな光が見えてきた。


今日の午後になって、政府が初めて、ピークに達した、との公式の発表をした。


今日も、死者数は、相変わらず800人台と非常に多いが、新たな感染者が減っている。


数だけを言えば、昨日が1648人で、びっくりするほど少なく(一昨日は3000人以上)、今日は2017人、つまり、一見増えているように思えるのだが、検査数が違うとの説明。

つまり、昨日の検査数 23000件 と今日の検査数 29609件 とを比べて、 陽性の結果の割合が少ない、とのこと。


ピークの頂きは一つではなく、まだジグザグの線を辿るのだろうが、今後は、その線が降下を描いていくはず。



長かったー いやー本当に長かった。



ただ、日が過ぎるのを待つのではない。

ほとんど外出できず、外出できても、何をするのか、どこへ行くのかを記載した書類を携行。
家に家族を呼ぶことも、友人の家に遊びに行くこともできない。
お祝い事はあもちろん、お葬式すら禁止。
卒業式はオンライン、孫の誕生日はおろか、孫が生まれても会いに行く事もできず。
レストラン、カフェも閉まり、観光地、美術館は完全に閉まり、コンサートなどもすべて中止。
買い物に行っても、スーパーに入るのに長蛇の列。

戦争を経験してはいないが、戦時中並みだろう。


そして、経済不安がのしかかる中でのこの毎日。
かなり、きつい。

長い長い3週間だった。

でも、やっと希望が見えてきた。

もちろん、4月3日までの封鎖は、もう確実に延びると言われている。
でも、出口が全く見えないときと、うっすらとでも光が見えてきたときでは全く違う。

まだまだ油断してはいけない。
いつ、コロナの勢いがまた増す事があるかわからない。
でも、やっとここまで来た、という気がする。

後は、これから続く国、日本もそのうちに入るのだが、どうか、できるだけこの状況を回避して欲しい。



イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然13

2020-03-31 23:23:56 | もろもろ、つれづれ



数日前、まだ新たな感染者数が4000人を超え、死者が900人台、800人台だった頃の記事だが、興味深く読んだ。

出処はラ・レプブリカのオンライン新聞。


封鎖が始まった最初の頃、感染のピークは3月19−20日、と言われていた。
数日遅れて、3月20−22日、と言っていたところもある。


北イタリア、ミラノを含む割と大きな地域がレッド・ゾーンに入ったのが、3月8日の週末頃で、立て続けの3月10日から全土がレッド・ゾーンになり、つまり、イタリア全土が封鎖になった。


コロナの潜伏期間は14日。
でも、5−7日以内で発症する人が割と多い。

そこから割り出された推測ということになる。

しかし。。。封鎖から18日だか経っているのに、この新たな感染者数、死者数の多さ。
いったいこれはなに?



1日の死者が極端に増えた3月27日は、900人を超え、翌日も800人台、そして翌々日に700人台に下がったが、依然、高い死者数である。


しかし、それを、逆算してみる。

感染してから15日から20日で亡くなられる方が多いらしい。

つまり、死者数が一番多くなった3月27日に亡くなられた方は、おそらく、3月7日から12日頃に感染している。

ちょうど、レッド・ゾーンが拡大され、北イタリアから脱出した人の多い時期と重なる。


なるほど。

もちろん、感染の地域が広がっている、というか、移動しながら広がっているため、ピークの来るのが遅れる地域が出てくる。

そこに、無症状者からの感染が加わる。

ということで、まだまだ長引く様子はあるが、ジグザグを繰り返しながらでも、減少傾向を維持しいくことを心から祈る。


日本は今まさに増加中なので、どうか、外出自粛を真剣に考えて欲しい。



イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然12

2020-03-31 19:21:54 | もろもろ、つれづれ



日本のオンライン新聞で、

症状のある人からの濃厚接触者に感染する確率 6.3%
無症状の人からの確率 4.11%

つまり、大きな差はなかった

という記事を読んだ。

中国での調査の結果によるとのこと。


感覚的には、もう少し感染率は高いような気がするが、もちろん、みんながみんな感染するわけではないので、100人の中に一人の感染者がいて、この人から感染するする新たな感染者になる人は7人弱、ということになる。

怖いのは、100人の中に一人の無症状の感染者がいても、4人から5人が感染する、ということである。


症状が出ていれば、保健所からの調査で、自分のところに連絡が入るかもしれないが、無症状ならその人自身に感染の自覚がないわけで、次から次に感染者を広げていくということになる。


これが、このコロナの本当に恐ろしいところである。



無症状ということは、いつのまにか罹り、治る。
そして、抗体ができる。
たぶん、若い人に多いだろう。

自分は若いし、病気なんてしたことないし、感染してもたぶん、無症状かもね〜 と考えている人も多いだろう。

しかし、無症状なのは自分だけで、家族には症状が出る人もいるだろう。
その中には、死者も出るかもしれない。


南イタリアの施設(いわゆる老人ホーム)では、北から帰ってきた孫の訪問が原因で、集団感染が起こっている。

この孫は、その後症状が出たかもしれないが、訪問当時は無症状だったわけである。


だから、本当に、このコロナが治るまでは、自覚を持って人と接した方が良い。
できるだけ電話で済ますこと、そして、どうしても接する場合は、少なくとも距離をとること。
マスクがあれば必ず着用する。

そして、顔を触らない。
とにかく頻繁に手を洗う、そして、消毒すること。


100人のうちの「感染しない人」「感染しなかった人」に入るには、偶然もあるだろうが、少しでも気をつけることで、回避できるかもしれない。