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在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然41 コロナと算数 

2020-04-20 16:31:25 | もろもろ、つれづれ



私は分科系なので、理科系はめちゃくちゃ苦手である。
だから、算数も。

でも、コロナは、算数(正確には数学)のなんかの方程式に当てはまるような気がした。


今日、新しい感染者が出ました、という記事があっても、それは、「今日」感染したわけではなく、おそらく、10日から2週間前に「すでに」感染していた。

感染日 + ここで症状が出てくる(5日) + 熱がどうも下がらないようだ(4日) + センターに電話するが繋がらない(2日) + やっと検査をしてもらえた(1日) + 待ちに待った結果が出た(2日)

つまり感染者として統計にカウントされ、(たぶん)新聞に載るころには、実際に感染した時から早くて10日、遅ければ20日くらい経っていることになる。

参考までに、6日から7日で発症する人が多い、とイタリアの専門家が語っていた。
ただし、もちろん、人によりバラバラである。


症状が出る(もちろん出ない場合もある)3日前には感染力があるというので、最初に感染した人が、感染した日から3日後に、濃厚感染者を感染させる。
その人の感染がわかるのは、さらに約3日後。
その人がまた別な人を感染させると、またらさに約3日後に、やっと統計に載る。

裾が広がっているので、どんどん、感染者が増える。

ネズミ講に近いような連鎖反応だと思う。


3月20日に連休があった。
連休が明けて、なんとなく、感染者が増えました〜という「イメージ」があったが、このころ感染がわかった人たちは、3月の初め頃にはすでに感染していた。

連休は、思うより人出があったということなので、その時の感染者の増加は、4月に入って判明し(だから政府が焦った)、緊急事態宣言が出て、日本全国、本当に外出が減ったのなら、その結果は、今週頃出るはずである。

ただし、潜伏期間が思うより長いので、本当の結果が出るのは来週にずれ込むと思う。


この辺り、コロナの「現状」が判りにくい原因の一つだと思う。

つまり、今日の私たちが取った行動の結果が出るのが、早くて10日、おそらく2週間先、だから、明日、希望の光を見るためには、今日の行動を考える必要があるということである。


用事がなければ、家にいよう。




イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然40 コロナは目に見えない敵 

2020-04-20 03:42:36 | もろもろ、つれづれ



緊急事態宣言が全国に拡大された。

イタリアで、最初は北イタリアだけ、その後、すぐに全土に拡大された時、そこまでしなくてもと思ったことがあるので、同じように思う人の気持ちがわかる。
しかし、全国まで広げないと、このしぶといコロナは終息しない、というより、終息の影も見せないということがよくわかった。

本当にこのコロナはしぶとい。それくらい、しぶとい。


最初は、日本では、まだコロナの正確な情報が少なかったと思うが、今は逆に、情報過多なのではないかと想像する。
しかし、ある程度コントルールしていかないと、ストレスだけが溜まっていくので、どうか気をつけて。


日本は住宅事情が深刻で、スマートワーキングをするのは良いが、するほうも慣れなかったり、されると邪魔だったり、子供たちの学校に依存する時間が長過ぎることもあり、親も子供も半端ないストレスが溜まっていると思う。

イタリアは、アパートでもある程度の広さはあるし、スマートワーキングもまあまあ進んでいるし(もちろん都市による)、学校はもともと半日だったりするので(終日ももちろんあるが)、日本よりは容易に(もちろん容易ではなかったが)封鎖に対応できただろうと思うのは幸い。


日本では罰則があるわけではないし、完全な封鎖ではなく、かなりソフト。
だから、大都市の中心からは人が少なくなったとはいえ、郊外に「大丈夫だろう」と思い、子供達を連れてドライブに行く、というのが増えているように読んだ。

しかし、できるだけ、本当に、できるなら避けたほうが良い。
住宅事情はあれども。


このコロナは、想像よりはるかに感染力が強い。

イタリアの南部も、一時期爆発的に感染者が増えたが、ほとんどのケースが、北イタリアからなんらかの形でもたらされたものだった。

何気なく疎開、何気なくドライブ、何気なく親に会っておこう、何気なく。。。が、怖いのがこのコロナ。


地方にいる親も、「こっちは安全だから、ちょっとでも羽を伸ばしにいらっしゃいよ」とは言ってはいけない。

息子、娘が、「何気なく」羽を伸ばしに来て、高齢(でなくても)の親が亡くなってしまうという事態に発展するかもしれないから。

だから、親は、自分のことを考えたら、子供は、親のことを考えたら、「気軽に」親に会いに行くのは避けたほうが無難なのである。


症状が出ていたら、誰もそんなことはしないだろう。
しかし、無症状の患者がどれだけ多いか、症状が出る前は少なくとも3日前から感染力がある、ということはよく理解したほうが良い。
つまり、潜伏期間の14日間、誰とも接しなかった人は、おそらく感染していないだろう、しかし、そうでなければ誰でも感染している可能性はある、ということになる。


イタリアは、まだ、新しい感染者、死者ともにかなり多いのだが、それでも、入院患者が毎日現象していて、(一応の)終わりの光が見えてきている。

しかし、このコロナは、「実態」が見えるのが、感染から10日後前頃になるため、復活祭(4月12日)で多少の移動があった、その(悪い)結果が来週あたり出てくるかもしれない。

それでも、イタリア平均、90%かそれ以上の移動の減少を実現しているため、一時的なものになるだろうし、遠くに見える光は消えないだろう。


日本は、まだ、連休のツケが見えるし、緊急事態宣言が出されても必ずしも移動が減っているわけではないようなので、長引くかもしれないことは覚悟したほうが無難だと思う。

だからこそ、家にいられる人は、できるだけ家にいたほうが良い。


100人が集まっても、そこに、一人も感染者がいなけれ何も起こらない。

しかし、そこに、たった一人の感染者がいたら、連鎖反応で、少なくとも20人、多くて50人が感染者になる。
面倒なことに、その連鎖反応がすぐにわからない。
1週間後、2週間後、になってしまう。

そして、そのたった一人の感染者が、他の99人と同じように、熱も咳もなく、いたって普通、という状況が強いのである。

コロナは本当に、目に見えない敵。


日本にも必ずコロナ終息の光は見えて来る。
だから、あともう少し、どうか、頑張って欲しい。
遠くイタリアから応援している。



イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然39 

2020-04-14 00:50:47 | もろもろ、つれづれ



イタリアは、今日も500人以上が亡くなり、新しい患者は1300人以上、ただし、入院患者は減少している。
それでも、軽症患者が多のが幸い、また、同じ施設内、家族内などでの感染はほぼ落ち着いただろうと思われるということから、とにかくピークは過ぎたと(一応)楽観視できる状態。
ただし、少しでも気を緩めると、また元の木阿弥、ということは、嫌という程強調されている。


さて、前回の記事で、日本では、陽性を判定された患者を受け付けない病院が出てきているようと書いたが、この件に関しては、イタリアとは医療体制が違うので、お詫びとともに訂正したい。

まさか、空いている時間を使って、こうやってブログを書こうなどどは思ってもいなかったので、コロナの最初の頃のことは、うる覚えのところもあるので申し訳ない。


イタリアは、病院とクリニック(プライベート総合病院)、そして、その中間がある。
そして、ローマに、全イタリアの感染症の中心となる感染症専門の病院が一つある。

割と早い時期には、熱のある(当時は熱が一番わかりやすい症状と思われていた)人は、全て、先にコロナ専用の電話番号に電話をしてから(日本と同じように話し中が多かった)、病院に行くか自宅待機かなどの指示を受けるということになっていた。

そして、その後、クリニックでは、熱のある人を絶対に受け付けてはいけない、という通達が出た。

クリニックの院内感染を防ぎ、全ての管理を感染症専門病院に集中させる政策である。


だから、日本でも、感染症に対応していない病院は拒否したほうが良いのだろうし、検査で陽性となった方たちが、しかるべきところにちゃんと運ばれるシステムがきちんと整うことを祈る。


イタリアにおける一番最初の(公式な)コロナの患者は、武漢からイタリアに観光に来た中国人のご夫妻で、1月の終わりにローマで発症したのだが、その時ちょうど、その感染症病院には仕事で行っていたため(その後も、何人か疑いのある人がいたため、実は頻繁に通った)、その頃のイタリアのコロナに対する医療体制は割とよく見ている。

その後、しばらくして、北イタリアで多発し、舞台が移ってしまった。

ところで、参考まで、その中国人夫妻は、重症ではなかったのだが、一時は集中治療室に入ることもあり、退院したのは、もうみんなが忘れかけた3月10日前後だったと思う。
中程度の症状で、退院までこれだけ時間がかかる、ということを実感した。


その頃の北イタリアの状況は悲惨で、あまりに多くのネガティヴな情報を入れすぎると辛くなるため(日本の震災の津波の映像がそうだった)、少し頭の中に入れる情報をブロックした。

今は、日本の状況の方が心配で、今度は、日本の情報を少しブロックしていかないといけない状況になってきたようである。


日本にいる、親族の一人が、濃厚接触者になってしまった。
こんな感じで、いつ、どこで、誰がどうやって感染するかわからない。
だから、どうか、一人一人が、このコロナの恐ろしさを理解して、気をつけていただきたいと遠くイタリアから祈っている。



イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然38 もうボーゼン。。。

2020-04-13 08:09:36 | もろもろ、つれづれ



日本の様子は、一般のオンライン新聞で、淡々とした表現のものを見て、一部、週刊誌のオンラインの記事も読む。
週刊誌は、もちろん、表現がやや過激なところがあるだろうが、それにしても、東京の医療事情がかなり悪化してきているのがわかる。
または、今はまだオーバーでも、1週間後にはそうなるような気がする。

日本では、コロナの検査が陽性とわかっている患者を受け入れたくない病院が多い、ともあったが、その点、イタリアでは、散々言われたが、満床でない限り、拒否されることはない。(基本的にはないはず)


ところで、今、日本で、急増している患者は、昨日や一昨日、感染したわけではない。

だいたい14日程度前に感染した人が多いはずである。

これは、次のように計算できる。

感染 ー 発症まで6−7日 ー 熱、咳などの症状が3日程度続き、おかしいと思う ー 医療機関に受診希望、しかし、すぐに受診できない場合も多い ー やっと検査 ー 結果が出るのがおそらく翌日 


これで、14日程度になる。
早くても10日。

なお、イタリアでは、発症は感染から6−7日後が多く、発症の3日前から感染の可能性がある、ということがわかってきているらしい。


そこで、今、新たな感染者という人たちは、3月の終わりに感染した人が多いということになる。

多少自粛したとはいえ、緊急事態宣言が出るまでまだあるため(または、宣言が出るとは想像していなかった)、まあまあ外出していた人は多いのではないか。

花見、送別会。。。

そして、その時に感染した人たちが、症状が出る前に、さらに、他人に感染、その人たちがまたさらに。。。。

だから、緊急事態宣言が出た、4月7日から3週間程度は、どうしても感染者数が大きく増加する計算になる。

落ち着くまで、最低でも2週間、たぶん、3週間はかかる。

つまり、今の時期が、医療が最も逼迫している時に当たる。



その間、もし高齢者が感染すると、医療の手が回らないことになる。
だから、もう実は遅いのではあるが、しばらくは、とにかく、外出しない、手を頻繁に洗う、顔を触らない、これを徹底するしかない。
医療が一番逼迫している時に、発症しないことは、かなり重要である。


それにしても、別の記事で、4月4日に任天堂のゲームが店頭に並ぶということで、ものすごい人が詰め掛けた、という記事も読んだが、この状態では、もう、救えないかもしれない。


東京には、既往症のある父がいる。
感染したら、もうだめだと思っている。
だから、父を救いたいが、もちろん、その他の方も救いたい。

そこで、バカみたいにこんなブログを書いているのだが、どうか、日本の方に、一人でも多くの方に、このコロナは普通ではないことをわかってほしい。


イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然37 今日は復活祭

2020-04-13 01:45:17 | もろもろ、つれづれ


今日は復活祭。

家族単位というより、その家単位で、という前代未聞の復活祭。


聖金曜日や復活祭は、意外と雨が多く、せっかく外に出ようと思ったのに〜という年も多いのだが、今年は、このところずーーっと良い天気。
外に出られないのが恨めしい。。。

もちろん、家の周りの散歩はできるが、それだけ。(涙)


昨日、今日と、集中治療室、一般病棟に入院している患者は減少している。
今日は、死者も400人台に下がった。

しかし、新たな感染者は相変わらずいて、今日も2000人近い。
ただし、陽性の69%は、軽症か無症状とのこと。
つまり、病院に入院するほどの症状を呈する人は3割程度となる。


病院に入院しなければ、こちらでは、普通に家にいる。
買い物にも出られなくなるため、市民保護団体が、ある程度助けてくれるが、幸いイタリアではそういうシステムが整っている。


日本は、近所で陽性の人が出ると近所がパニック状態になるようだが、もう、いつ、誰が、どこで、どうやって感染するがわからない状態なので、その点は理解したほうが良いと思う。

近所で陽性の人が出たからといって、全く接触がなければ、感染の可能性は低い。


中心部への外出は減ったようだが、その分、家の近所には人が多いとか。

スーパーは、感染の可能性が高いと言われているところなので(誰が来ているかわからないし、多くの人がものを結構触る)、気をつけたほうが良い。




イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然36 意識の改革は難しい

2020-04-12 00:34:17 | もろもろ、つれづれ



力士(の一人)が感染したという記事を読んで。

日本も、ここまで来たら、感染の拡大を抑えることはかなり難しいと思うのだが、人々の意識を変えないと、さらに難しい事態になるのではないかと危惧する。

別に力士の一人が感染したことに驚くわけではないが、力士に限らず、しかし、力士という、一つの部屋で生活をし、肌の接触が当たり前のようにあり、くしゃみをしなくても、吐く息から飛沫が飛ぶだろうと予想される場合、感染の拡大は、よほど気をつけないと抑えられないような気がする。
まわり数人の感染で済めば、ラッキーだろう。

日本だから、稽古の際に、換気だけはしっかりされていただろうから、救いはあるかもしれない。


今回は、割と早く感染が発見されたケースのような気はするのだが、そして、直ちに部屋の消毒が行われたというのだが、がっかりしたのは、次の広報担当の話。

もちろん、他の話もしているわけで、これだけ話したのとは違うが、会見での話を1行で要約すると以下のようになる、という例だと思う。


 「対策をしっかり行い、ほかに感染者を出さないよう努めたい」と話しています。


他に感染者を出さないように。。。

潜伏期間中の感染も可能だという意識が完全に抜けている。

速やかに、他に感染者が出ていないかを確認し、これ以上の感染者を出さないように努める、となるのではないかと思うのだが。。。


イタリアでも2ヶ月かそこら前までは同じだったわけで、日本だけが、ということは言わない。
しかし、どうか、先に悲惨状況を経験した国から学んで欲しい。

日本と比べて人口が半分のイタリアで20000人近い死者が出ている。
日本はそうならない、と信じているが、ちょっとの間違いが大きな間違いになってしまうのが、このコロナということを意どうか識して欲しい。




イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然35 封鎖の道はまだまだ続く

2020-04-11 04:31:11 | もろもろ、つれづれ



予想はしていたが、封鎖が5月3日まで延びた。

ただし、復活祭明けの4月14日から、本屋、文房具屋、ベビー、子供用品のお店は開くと言う。


さて、今日は聖金曜日。
キリストが十字架に架けられた日だから、この日に騒ぐ人はいない。

そして、日曜日が、キリストの復活の日。

本来なら、家族、親戚が集まり会食、自宅に招く人もいるし、天気が良ければ、セカンドハウスに行く人も多い。
海に山に、一人で過ごす人は少ない。
旅行に出る人も多いし、そうでなくても、ピクニックに出たり、家でじっとしている人の方が少ない日である。

それが、今年は、みんなそれぞれの同居家族単位での復活祭。
イタリアはシングルがかなり多いから、一人で過ごす人も多いということになる。
一人で住んでいる高齢者も多いし、施設に入っている人もいる。
しかし、近くても、遠くても、他の家族の元へ行くことはできない。
施設に面会にいくこともできない。
彼と、彼女と、一緒に過ごすこともできない。

夫婦なら、また、子供がいればある程度賑やかだが、まさか封鎖がここまで延びると思わず、一人で過ごしていた人にとっては復活祭の昼食さえも一人とは、かなりきついかもしれない。

彼、彼女の関係なら、もう1ヶ月会っていないことになるし、あとほぼ1ヶ月会えないことになる。
これは、遠距離でなくても、つまり、同じ市内に住んでいても、会いに行くことは基本的にできない。
2ヶ月会えず、もちろん、電話、ビデオ電話はいくらでもできるが、会えず、本当の愛を確かめられるか、別れるか。
このコロナが大きな鍵を握るかもしれない。。。


さらに、4月25日は解放記念日。

5月1日のメーデー。。。

ううう。。。。。 コロナを心から恨む。。。。


今日も、集中治療室、一般の病棟の入院患者は減少、しかし、死者は500人を超え、新しい感染者は1400人近い。

1400人。。。。本当にどこで感染するんだろう。
と言いながら、明日、私が感染するかもしれないが。

ただし、新しい感染者の68%は軽症で、自宅での隔離ということ。
つまり、7割近くは、かなり軽症ということになる。


今日、ヨーロッパの某国から帰ってきていた娘の14日間の自宅隔離が終わった。

やっと、今日、初めて、おかえりなさい〜とハグすることができた。

しかし、今日、早速、私の代わりに買い物に行ってきてくれたのだが(スーパー入店の待ち時間1時間)、つまり、我が家の感染の可能性が増えたとも言える。

今まで以上に、手をきちんと洗わなくては。

イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然34 職業による感染の危険度の違い

2020-04-11 00:50:16 | もろもろ、つれづれ



毎日18時から行われる、市民保護局による、24時間のイタリア全体の状況説明の会見、昨日の会見で質問が出ていた。

仕事により違う、感染の危険度。


そろそろフェーズ2へ向け、徐々に封鎖を解き、イタリアの産業を再開させていかないと、イタリアの国自体が立ちいかなくなってしまう。

ただ、まだ時期的には早いとの専門家の強い助言があり、実際の再開にはまだもう少しかかる予定。

また、徐々に封鎖を解いていくという方法を取るようになるらしい。



さて、今日のラ・レプブリカのオンライン新聞に、危険度の高い〜低い職業、というのがわかりやすく図解されていた。

すべての職業を網羅したものではないので、大まかな仕分けである。





1 感染の危険度が低い職業  農業従事者と公証人

段階ごとに再開していく中で、早い段階から再開できるというもの

ー農業従事者

ー弁護士、会計士、保険関係

ー家具製造

ー不動産業

ー電気工、家庭での作業も含め


2 感染の危険度が中程度の職業  工場と店舗

再開の際に、感染防止の対策を講じる必要があるもの

ー工場(工業各方面、機械業から鉄鋼業、繊維業から化学工業)

ー公共、プラーベートのオフィス、ただし、スマートワーキングの助けが必要

ー店舗、小売業、店員を含む


3 感染の危険度が高い職業  学校とバール

感染の危険度が高いため、距離を取ることが重要

ー学校

ーレストランとバール

ー歯医者

ー美容師、エステティシャン

ースポーツジム

ーディスコ


以上の職業に従事する人の感染の危険性が高い〜低い、ということは、そこへいく人の感染の危険度も高いということになるかと思う。

気をつけよう〜




イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然33 初感染者!の記事を読んで

2020-04-10 06:40:36 | もろもろ、つれづれ


日本の都道府県で、まだ感染者が出ていない県に、島根県と鳥取県、そして、岩手県があった。

島根県を鳥取県で、相次いで初の感染者が出たため、現在、感染者が一人も出ていない県は岩手県だけになってしまった。


私は、生まれただけだが、島根県の出身。

そこで、場所がどこにあるかわからないワースト幾つかには必ず入るという島根県のことは、やはり気になる。


その島根県で、初めての感染者が出た、という記事を読んで、あちゃーーーーーーーーーの連続だった。


以下、読んだ記事(の一部)。 (NHKオンライン)

この生徒は、先月19日以降せきや鼻水、のどの痛み、発熱などの症状があり、先月25日から8日までに3回にわたって同じ医療機関を受診しましたが、症状が改善しなかったということです。
このため9日、遺伝子検査を行ったところ、感染が確認されたということです。


3月19日に症状が出たのに、誰も疑わない??? まだ、県内で一人も感染者がいない(いなかった)から???
感染したのは、少なくとも3−5日前なので、その前に、すでに誰かを感染させている可能性がある。
3回も医療機関を受診した??? その医療機関自体も、その間、その後、通院した人など、みんな感染の可能性が出てくる。
高校生だというので、通学していたのか??? (そこは調査中、とあった)

などなど、認識の甘さにびっくり。。。


幸いなことは、島根県は本当にのんびりしたところで、人口は少なく、気候がいいし、爆発的な感染になることはまずないだろうが、接触したところでぼちぼち感染が出てくるかもしれない。


しかし、もし、これが、もう少し大きな県、町、都市だとしたら???


戦後初めて出たという緊急事態宣言も、あまり緊張感のあるものではなく、大丈夫かな〜???と遠くイタリアからものすごく心配している。


イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然32 愛他主義、利己主義、インテリジェンスなマスク

2020-04-10 05:40:24 | もろもろ、つれづれ



数日前、新聞やテレビで紹介された、マスクの種類と使い方について。

すごーくわかりやすかった。


イタリアは、これからフェーズ2に入る(だろう)というところで、外出時のマスクを義務付ける州が出てきている。

イタリア人は、全くもってマスクの着用に慣れていない。

わずか、1ヶ月かそこら前までは、マスクなんてしたことがない人の方が多かったから、仕方がない。

実は、私もマスクはほとんどしたことがなかったので、未だ着用に慣れていない。


犬が、みんな口輪してる!というギャグの写真が出回ったが、もしかしたら、犬たちは本当にそう思っているかもしれない。
それくらい、イタリア人にマスクは似合わなかったのだが、世の中変わった、と思う。





さて、イタリアのマスクの基準は、日本の基準と違うと思うのだが、大きく分けた3種類の医療用マスクの違いと使いかたをわかりやすく解説したビデオが出回った。

紹介したのは、ボローニャの病院の外科医師だそう。

ビデオは、ここには掲載できないため、写真で。


1 医師、看護師が普通に着用している一般の医療用マスク  「愛他主義」のマスク、つまり、他人に優しいマスク

自分の飛沫を防ぐことはできるが、感染からは自分を守れない。
だから、他人のことを考えているマスクとのこと。

1枚、わずか10円程度らしいが、今は1枚1ユーロ前後で売っている。

なお、友人の医師いわく、みんながこのマスクをつければ、感染しにくくなるのに、とのこと。





2 FFP3と呼ばれているマスクで、フィルターの付いているタイプ  「利己主義」(エゴイスト)のマスク、つまり、自分(だけ)に優しいマスク

一番感染を抑えるマスクで、安心なのだが、イタリアの薬局などでは、1つ15ユーロ以上で販売している。
しかし、それでも、手に入りにくい。
なお、この手のマスクは、一般市民より、医療関係者に必要なので、病院に行き渡るように、一般市民が買い占めないで、とも言われている。

フィルターがあるため、他人の飛沫を防ぐには適しているが、自分の飛沫を排出してしまう、とのこと。
そこで、エゴイストのマスクとなる。



そこで、このマスクを完璧に使うには、1の医療用のマスクと併用すると良い、との解説。
なるほど。





3 N95とかFFP2と呼ばれているマスク(フィルターがない)   「インテリジェンス」のマスク

値段も中間だが、自分と他人の両方の飛沫を防ぐことができる、というもの。
だから、一番「頭が良い」マスクとなる。

自分にも他人にも同時に優しい。




どれも手に入りにくし、値段も不当に高くなっている今、場面によってうまく使い分けると良い。



イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然31 まだまだ。。。 

2020-04-10 04:48:47 | もろもろ、つれづれ



ため息。。。。

今日は、2000人ほどが完治したということだが、新たな感染者は1600人。
死亡者も600人を超え、コロナで命を落とした医師は100人を超えた。

集中治療室の患者、入院患者は減少しているので、後戻りをしているわけではないのだが、まだフェーズ1.5をうろうろしている。


それにしても、新たな感染者が1600人というのは、いったいどこで感染したのだろうという疑問が湧いてくる。


パーセンテージで言うと、南イタリアが増加しているが、もともとの数が少ないので、すごく大きな数字ではない。
100人単位での増加は、やはり北イタリアに多い。


潜伏期間を考えると、3月の末から4月の初め。


どこで何をしていたのだろう???


幸い、私の周りには、感染した人がいないので、聞いてみることはできない。


イタリアは、これから祭日が目白押し。
この日曜日の復活祭、と翌日の小復活祭
4月25日の解放記念日(日本の終戦記念日に当たる)
5月1日のメーデー

外に出る、外に出たくなる場面が増えるため、封鎖は5月初めまで延びるかもしれないという憶測がすでに流れている。


Speriamo bene.
うまくいくと良いのだけど。。。という意味。

ジョンソン首相が一般病棟に移ったという知らせは、心から嬉しい。


イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然30 なんか不安、特に日本が。

2020-04-09 16:41:51 | もろもろ、つれづれ



話題になっているグーグルのコミュニティ・モビリティ・レポートというのを見てみた。

レポートはまだ3月29日のもののようなので、日本では、緊急事態宣言の出る前だから、その後、どれくらい外出が減っているか(減ったのか)の目安にはならない。

しかし、日本が強調している「8割」という数字と比較して、実際に封鎖をしているイタリアが何割なのかを見てみた。







店舗 94%マイナス
食料品店と薬局 85%マイナス
駅などの交通 87%マイナス
などなど

そして各州のレポートが続く。


自分の行動が、こうやって反映されているのかと思うと、ちょっと怖い気もする。
また、まだスマートフォンを持っていない高齢者とか、位置情報をオフにしている人が多いかもしれないやはり高齢者の分は反映されていないだろうから、実際には、あともう少し外出が控えられているかもしれない。


もちろん、ここは中国ではないので、100%になることはあり得ないが、ここまでやって、これくらい、というのがよく理解できた。


日本は大丈夫かなー。。。。。。と心から心配。


「3密」をやたら強調して、つまり、外出しても、
寒気が整っていて(窓を開けるとか)
少ない人数で(つまり数人の友人とか)
密接した会話(話しているうちに、だんだん密接してくる。。。)
を気をつければ、大丈夫的な、雰囲気?


なんか、ちょっと違うような気もする。


密集したところで、大勢で会話をしても、絶対に顔を手で触らなければ防げるかもしれないし

3密の条件を満たしても、たまたま、感染したドアノブを触り、顔を触り、感染するかもしれない。


それに、もういい加減広がっちゃってるわけだから、あとは、無症状で感染している(だろう)人たちが、ちょこちょこ感染させていくことがすごく多いのだと思うけど。



可能性を極力避けたいと思ったら、本当に、必要な時以外外出しない

でも、もちろん必要な時には外出できるわけだし、ただし、できるだけの対策をして外出する

ことが必要なのではないかと思う。


そこまでしないと、本当に終息しないよー。。。。と言いたい。


あとは、日本人の生真面目さ、自主的に外出を控える人が大勢いるだろうから、そのあたりに期待。

どうか、がんばって〜


イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然29 まだフェーズ1.5

2020-04-09 01:25:25 | もろもろ、つれづれ


フェーズ2への移行はまだもう少しかかりそう。

今日は、2000人以上の完治者で、記録的な数字とはいうが、死者は、まだ500人以上、感染者の増加は、昨日の880人から再び増加し、1200人弱となった。
なお、検査数は、50000件を超えている。

集中治療室に入院している患者と全体の入院患者が減少しているので、ポジティヴな面は多い。

しかし、封鎖が解かれるのは、まだほぼ確実にもう少し先になりそう。。。


今の政策で成果は出ているが、今までにないレベルの緊急事態であることにはかわりなく、気を緩めると、また一段階前に戻ってしまう、とのこと。


日本は、大きく増加しているとはいえ、桁が違うので、今回の宣言で、1ヶ月で終息の方向へ行くことを心から祈る。


コロナとは関係がないが、イタリアでは、また橋が落ちた。
トスカーナ州の、リグリア州との州境に近いところ。
2台のトラックが巻き込まれたが、死者はいない。
封鎖してなかったら、もっと通行の車が多かったはずなので、不幸中の幸い。


ネガティヴな面が多いコロナだが、空気がきれいになっているとか、意識の改革など、わずか、ポジティヴな面もないわけではない。

イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然28 フェーズ1.5から2へ

2020-04-07 22:48:33 | もろもろ、つれづれ



日本はコロナとの戦いが始まったばかりのところだが、イタリアは、なんとかやっと、ずーーーーーっと先に光が見えてきた。

でも、やっと、非常口のドアを出たところで、この先も、気を緩めてはいけない。


集中治療室に入っている患者数が4日続けて減少し、完治した人の数も増加、そして、新しい患者数が3桁の880人になった。
そして、症状があり、入院している患者数が、減少している。


フェーズ1が終わり、(ほぼ)すぐに2へと移行できるかと思ったが、そう簡単には行かず、フェーズ1.5を経て、やっと2へと移行できた感じ。


北部イタリアの一部、14の市町村を封鎖したのは2月22日頃だったが、その後、イタリア全土を封鎖した3月10日からちょうど4週間経っていることになる。


コロナの潜伏期間が14日、そこで、かかっても3週間程度かと思った、いや、期待したのだが、そうはうまくいかなかった。

でも、武漢の封鎖が、明日、やっと解除になるが、それまで2ヶ月半かかっている。

そこで、イタリアの予定は、今の所4月13日までだが(40日)、やはりまだ遅れる可能性は大きい。


日本が、無事に1ヶ月で規制解除になることを心から祈る。

ただ、とにかく、まだ道のりは長い。

最初から飛ばすと続かなくなるので、疲れない程度の緊張感を持って臨むことをお勧めする。

イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然27 幾つか気をつけたほうがよいこと

2020-04-07 19:39:41 | もろもろ、つれづれ




とうとう、緊急事態宣言が出ましたね〜

日本もやっと、という感じ。

こんな宣言を出さなくても、みんながちゃんと自主的にかなり徹底した外出自粛をすればよいのだが、人間の心理は、そう都合良く行かないものだ。


政府は、7割から8割の接触を減らして2週間でピークを超えたいとの希望を持っているようだが、これは、残念ながら、かなり難しいことのような気がする。

罰則のない、それも地域限定の自粛で、それだけ減らすことができるのだろうか。

でも、とにかく、今は、個人個人で、できるだけの範囲で、できるだけのことをやるしかないのだろう。

ただ、長期戦になるかもしれないことは、予想していてほうがよいと思う。



日本では3密を避ける、と言っているが、要は、まず基本は、人との接触をできるだけ減らすことが基本かと思う。


友人はもちろんだが、一緒に暮らしていない家族と会う場合でも、少なくとも1メートルの距離は置いて話をしたほうがよい。


なお、特に、他人とは同じ空気を吸わない、ということも意識しても良いかも。
つまり、他人と顔を合わせそうになったら、申し訳ないのだが、プイッと黙って顔を背ける。
なんて感じの悪い人。。。! と思われるだろうが、感染が広がってきた場合には仕方ない。

他人がみんなコロナに見えてくるかもしれないが、こういう小さなことも大切になる時がある。


外出の際は、極力マスクを着用し、使い捨てのゴム手袋があれば、はめていってもよいと思う。
日本では、(春用のものなど)手袋を着用する人も多いのかもしれないが、実は、使い捨てでないと意味がない。

なお、こちらでは、スーパー内では、使い捨てのビニール手袋の着用が義務化されている。
幸い、普段から、野菜、果物売り場に置いていあるので、手袋をしていない人は、入り口で着用を求められる。
この使い捨てのビニール手袋、手に汗をかくし、携帯、お財布など扱いにくくなり、慣れないのだが、これも場合によっては仕方がない。


外出中は、絶対に顔を触らない。
マスクは、触りにくくなるため、それを防ぐのに効果的。
もし、どうしても、触りたくなった時は、ティッシュペーパー(ハンカチはダメ)で触る、または、二の腕で触るくらいにして、特に、指で触ることを絶対に避ける。


家に帰っても、油断して手を洗う前に顔を触らないこと。
まず、手を洗う。
石鹸があればもちろん、もしなくても、水(お湯だけでも)で、20秒、流水で流すことにより、だいぶ効果があると言われる。
さらに、手を消毒すればかなり安心。

そして、それまで、絶対に顔を触らない。

ウィルスは皮膚から浸透することは基本的にないので、洗っていない手で顔を触ることは絶対に御法度。


なお、外出時は、特に上着やコートは、ある程度決めたほうが無難。
コートについているウィルスを持ち帰らない対策のため。
そして、コートは玄関で脱いで、玄関にかけて置き、室内までは持って入らないほうが良い。


イタリアでは、靴のまま家に入るのが普通だが、玄関先で靴を脱ぐことが勧められている。


エレベーターのボタンなども、指先で押すのではなく、指の関節を使って押すくらいのほうがよい。
ビニール手袋ならさらに安心。

ドアも、手で開けるのではなく、体で開けれれればそのほうがベター。
マナー悪いね、と思われるかもしれないが、これも仕方ない。



とにかく長期戦である。
そこで、あまり最初から飛ばさず、無理せず、過ごしていくしかない。
だんだん、慣れてくる。。。