としのブログ

大工の とし の日々の出来事

だんだん大きく

2015-09-08 21:45:04 | 日記
小鉋、寸四、ときて、次は寸六です(笑)。
このところ小片秀士さんのスウェーデン鋼の六分鉋を研いでいますが、
どうも上手く刃先が仕上がらない。



kuniさんからのアドバイスを読み直しながら研ぐも、



カナーリ今一な仕上がりです。
で、今朝 fece book友の 中砥が大事、 の記事に早速影響を受けまして(笑)、
平面度には自信のある焼成ダイヤ砥で下研ぎを念入りにやってみました。

まずは800番で切れ刃を出来るだけピッシリと整形して、



研ぐ角度を変えても砥筋がピシッと刃先まで行くまで慎重に。



お次は3000番で切れ刃を同じく砥筋のムラが消えるまで研ぎ進めて、
(この時点で大きな刃返りは取れているようです。)
裏も当てちゃう。



毎回思うことですが、現場使いしていた刃は必ず裏のどちらかの当りが悪いんです。
現場での研ぎ(砥石の平面)が悪いのか?叩きだした裏が戻るのかも?
おそらく前者でしょうが、多少は後者の要因もあるような気がしてます。

で、今回の仕上げ研ぎは中山の砥前。



軟らかい砥石の砥汁と洗剤で、出来るだけ少ない水分で。
研ぎ上がりは自分の中では合格点。



天然の砥糞ラップで2段研ぎをすると刃先を壊してしまうことが多いようなので、
刃付の研ぎの時に刃先に力を入れるように研いでみてます。

マイブームの杉削りでは、



限界チャレンジでこの程度。20台中盤かな?
すでにまん中がばらけてますが(笑)。



普通の厚さで削ってみると、この程度まで。
もう少し夏目の艶が上げたいところですな。

さて、明日はこいつを持って、先輩のひでさんの作業場に寄ってきます。
恥かかないといいがなあ。