うりぼうのシネ煉獄

映画・ゲーム・テレビ・本の感想をまったり書きます。

ブギーナイツ

2014年01月17日 | 日記
視聴環境:DVD、字幕

 97年の青春ドラマ。

 映画好きの間ではよく名前が出てくる映画で、前から観ないとなぁと思っていたんですがやっと観られました。
 時代は70年代後半。
 平凡な青年エディはポルノ監督にナニのデカさを発掘され一躍ポルノ男優としてスターになります。有名人となりエディや周りの人間たちも順風満帆にいくかに思われた80年代、しだいに歯車が狂いだすのでした。


 監督はPTA!!ポール・トーマス・アンダーソンです。
 そして主人公エディにはマーク・ウォルバーグ、さらにバート・レイノルズ、ジュリアン・ムーア、ヘザー・グレアム、ドン・チードル、フィリップ・シーモア・ホフマンなどなど豪華な顔ぶれ。
 万華鏡のように派手できらびやかで個性あふれるキャラクターたちが自由に活躍していた70年代と暗い影がさしすべてがうまく行かなくなってくる80年代がストーリー的にもくっきり分かれるのが面白いですね。特にこの時期若者だった人たちが見ればなお共感を持って見られるんでしょうね~。日本で言えばバブル期を挟んだ物語のような感じでしょうか。


 前半うまくいっていて、後半坂道を転げるように転落していくという流れの物語は割とありますが(「コミットメンツ」とかもそうかな)、完全にバッドエンドだった「レクイエム・フォー・ドリームス」とは違い、本作はどうにか希望の見えるラストなのが名作の理由かもという気もします。


 というわけで、
 よく名前が挙がるだけあって面白かったです。舞台となるのがポルノ業界なんですが、基本は人間ドラマなので引くようなシーンはない、と思います。なので女性にもオススメ。


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バトルシップ

2014年01月15日 | 日記
視聴環境:DVD、字幕

 2012年のSF映画。

 同年に「ジョン・カーター」でも主演したテイラー・キッチュ、日本の護衛艦の艦長に浅野忠信、主人公の上官、海軍大将役にリーアム・ニーソン、主人公の部下にリアーナとけっこう知られたキャストで楽しい映画。
 オモチャのボードゲーム”バトルシップ”(画像1)を無理やりゲーム化。

 日米共同演習中のハワイ沖に突如エイリアンの戦艦がやってきた!エイリアンの戦艦によりバリアが張られ、主人公と浅野忠信の乗る艦を含む3隻が取り残される。3隻は知略を尽くして敵を撃破しようとする。


 久しぶりに観ましたが相変わらず面白い!
 軽くて突っ込みどころの多い内容、テンポが良くて爽快感のある演出とほぼシリアスじゃない分楽しく観られます。
 浅野忠信も「マイティ・ソー」ではあんまり場になじめなかったようですが、今回はこころなしか楽しそう。

 と、ここまで書いて今見たら130分もあったのか~。
 90分くらいの映画だと思ってた。それくらい時間を感じさせません。
 ということでオススメ。

 さらに楽しみたいのであれば、ライムスター宇多丸が本作を批評している回を某動画サイトで聴いてみるとより楽しめます。


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ダイハード4.0

2014年01月11日 | 日記
視聴環境:地上波放送、吹替

 おなじみブルース・ウィリス主演のアクション映画シリーズ第4作。2007年の映画。テレビでやっていたので録画して観ました。


 いまとなってはこっ恥ずかしい「4.0」表記(当時アップデートを示す『Web2.0』とか流行ってた)。
 賛否両論はあるんですが、ダイハードシリーズは最新作の5以外はどれも好きで、主人公マクレーンがどんどんターミネーター化しているとはいえ好きな作品です。

 ダイハードの基本コンセプトは、”ごく普通の刑事”マクレーンがたまたま大事件に居合わせ、孤立無援で立ち向かわなければならならなくなる(しかも渋々)。
 というものですが、ライムスター宇多丸などの指摘にもあるように、どんどん積極的に危険なところに行くようになってはいます。
 今回も登場シーンからすでにスキンヘッドのこわもてでどう見てもカタギじゃない出で立ちですが、タイトル通りどうやっても死なない”しぶとさ”を楽しむ映画としての安心感はあります。
 個人的には最初の方の「大統領のスピーチシーンをコラージュする映像」や「ホワイトハウス爆破(フェイク)」とか、車でヘリを破壊(!)とか好きですね~
 あと本作に絡んでくるオタク組、マクレーンの相棒となるジャスティン・ロングと生粋のニートオタク、ケヴィン・スミスも良かった。5にジャスティン・ロングがでてこなかったのは残念です。


 ということで、
 5のロシア編でけっこうがっかりさせられたシリーズですが、ぜひとも次は面白い脚本を考えてほしいものですね~。なんとなく息子は今度ないことにされそうですが…


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大脱出

2014年01月11日 | 日記
視聴環境:映画館、字幕

 ハリウッドスターが主演しているからといって、それが超大作とは限らない。


 トム・クルーズとか超大作にしか出演しない人もいるんですが、比較的低予算、小規模な作品にも出演している人がいます。ニコラス・ケイジとかそうで借金返すためか一時期たくさん出ていましたね。

 本作もスタローンとシュワ共演ということで話題にはなっていますが、作品的には中篇といったところで規模的にはハンガーゲームとかエンダーのゲームの方が予算が多いと思います。

 話は、スタローンが政府に雇われて刑務所のセキュリティの不備をチェックする”脱獄のプロ”。ある時、CIAから公には公表されない”極秘刑務所”のチェックを依頼されます。
 しかし実はこれがなにものかのワナで、完璧な極秘刑務所でスタローンは葬り去られそうになるのでした。しかしその刑務所にいたシュワちゃんと仲良くなり脱獄を計画する…

 二人の共演はすでに「エクスペンダブルズ」でも果たしていますが、本作には二人が殴りあう格闘シーンもあったりして楽しめます(本気の殺し合いシーンじゃないけど)。
 二人は正義の味方として危なげないし、悪役(刑務所の署長)はいかにもな悪役ぜんとしたイヤなやつだし、もちろんハッピーエンドだしで、いい意味で予定調和な安心して見られるアクション映画です。

 アメコミ映画意外の正統派アクション映画がなかなか公開されないので、本作はけっこう普通に楽しめましたね~。

パニッシャー:ウォーゾーン

2014年01月09日 | 日記
視聴環境:DVD、字幕

 2008年のアメコミヒーローもの。

 少し前に記事にした「ジャッジ・ドレッド」同様好きな作品でいくつかの共通点があります。
 第1にどちらも以前ハリウッドスターを起用した超大作として公開されながらもパッとしなかった。第2にそのため今度は低予算、スターなし、過激描写大目で作られた。などなど

 パニッシャーはマーベルコミックのヒーローですが、特殊能力はなく、特別なコスチュームも特にない武装したオッサンです。
 しかし「悪党は死んで当然」というスタイルから積極的に殺害行為はしない他のヒーローとはあんまり仲良くないらしい(ウルヴァリンは似た考えなので多少近い関係らしい)。あと家族を悪党に殺されヒーローとなったといういきさつは一緒なのにスタイルは真逆なバットマンと共演したこともあるらしいです(バットマンは悪党を決して殺さないので、逮捕されたヴィランが脱走してゴッサムに戻ってしまい永遠に戦いが終わらない)。


 で、そんな鬼軍曹パニッシャー、今回はいつものように町のマフィアを殺しまくっていたらたまたま潜入していたFBIの捜査官をうっかり殺してしまい、凹んで引退しようとするもマフィアが潜入捜査官の妻子を狙いだしたのでやっぱマフィア皆殺しにするわ!(けどFBIにも終れる身)という話。

 敵の顔面をショットガンで至近距離からぶっとばすなどグロシーン満載で遠慮なしの殺戮マシーンぷりなので、そういうグロ演出が苦手な人にはちょっと厳しいかもしれません。「96時間」のさらに過激版といった感じですかね。


 容赦なく敵を倒していくので爽快感があってアクション映画として楽しいです。あと主人公のパニッシャー役のおじさんがカッコイイです。渋いね。


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裏ホラー

2014年01月09日 | 日記
視聴環境:DVD


 また観ちゃった(ゝω・)


 現在のJホラー業界でもっとも注目すべき人である白石晃士。なので名前だけは覚えて帰って、奥さんたち。
 この人の作風は基本、ドキュメンタリー風で始まり、しだいに独自の世界観のホラーになっていくというもの。反面フィクションであることを隠しておらず、このようなスタイルでも役名と俳優をエンドクレジットでちゃんと出したりもしています。そのへんのフィクションとドキュメンタリーの中間を行くのがこの監督の持ち味です。

 そんな白石晃士の2008年の作品。
 オムニバスでもともと某動画サイトで公開していたせいかいまでもバラバラに観られたりもします。
 
 幽体離脱実験の撮影や海辺で変な生き物に遭遇する話、超能力や怪奇スポットへの取材、ストーカーが撮影したビデオやお蔵入りになったアイドルビデオの撮影風景など、ひとつひとつバラエティに富んでいて飽きませんね~
 ちなみにストーカーのエピソードには元AV女優のみひろが、幽霊屋敷の取材のエピソードには「リング」の清水崇が本人役として出演しています。

 ということで、
 ブームが去った最近の邦画のホラー作品の中ではオススメの作品です。特にこの作品は動画サイトにアップされているので1つ2つ試しに見てみるのもいいかもしれませんね~。怖さでは幽体離脱実験、変さでは海辺の生き物がオススメ。


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恋の門

2014年01月07日 | 日記
視聴環境:地上波放送


 同名コミックの映画化作品。監督は松尾スズキ。
 2004年の作品。


 公開時、なんとなく荒唐無稽過ぎてピンとこなかった記憶があるんですが、ひさしぶりに観てみると予想以上にハマりました。
 そしてこの映画はこの当時だからできた、みたいな一瞬の輝き的な魅力のある作品ですよね~。

 タイトルが「恋の門」、主人公がコスプレ同人マンガ家の恋乃と漫画芸術家で童貞の門。二人あわせて「恋乃門」というベタさもいいし、なにより酒井若菜が可愛すぎます!!
 残念ながら乳は見られませんが、イヤがらせのようにあるキスシーンで酒井若菜を堪能できます。あとキャラも松尾スズキ監督だけあり変だし。いまだったらおそらく吉高由里子あたりがこういうキャラを演じそうだなぁって気がしますね。

 あと音楽もブレイク時のサンボマスターやまだ健在だった忌野清志郎(あと出演もしてます)。有名ですが、エヴァの庵野カントクと安野モヨコ夫妻、映画監督の塚本晋也と三池崇史などいわゆるマンガ・映画系の著名人が多数出ているのも楽しい。

 これがここ数年で作られた映画なら起用するミュージシャンもキャストもだいぶ違っていたと思います。”味のある俳優”も当時といまではだいぶ変わってきてますしね。


 ということで、
 スピード感があるし、さすが大人計画主催だけあってセリフも聞いていて気持ちいい。濃いマンガを濃い監督が本気で映画化した(松尾スズキの初監督作品)というのがいい具合に出ていると思います。
 普通のラブストーリーではありませんが、見ごたえはあります。オススメ。


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