うりぼうのシネ煉獄

映画・ゲーム・テレビ・本の感想をまったり書きます。

MONDAY

2012年08月31日 | 日記
 きっかけはネットで紹介されていたyoutubeの動画。captain funkの「twist & shout」という曲でこの「MONDAY」っていう映画に使われているって知りました。

 で、観たのがこの映画。
 SABU監督、堤真一主演、2000年の映画「MONDAY」!


 なんじゃ~この映画!?

 平凡でマジメなサラリーマンの堤真一が泥酔してとんでもない事件を巻き起こす…というブラック・コメディ。


 雰囲気としては「パルプフィクション」「フォーリング・ダウン」あたりを意識しているような感じ。話は完全に巻き込まれ型で、サラリーマンがホテルで目を覚ますが昨日のことをまったく覚えていない。次第に思い出してくるのは、バーで酔って成り行きでヤクザの親分の二代目を殺してしまい…という話で、最後までどうなるのか(というかどうオチをつけるのか)ハラハラしました。

 コメディとはいっても楽しく観られるというような作品でもなく、かなりハードな内容。一歩間違えば悪趣味と取られてもおかしくない作りですね。
 銃社会への批判?なのか、ラストは結局どうなるのか、曖昧な感じで終わっているんですが、この映画ならまたそういう終わり方も良しという感じではあります。

ドミノ

2012年08月27日 | 日記
 トニー・スコット追悼の意味で2005年の映画「ドミノ」を観ましたよ!

 実在の女性賞金稼ぎ・ドミノ・ハーヴェイの自伝的映画化作品。

 主人公ドミノ役は「パイレーツ・オブ・カリビアン」のキーラ・ナイトレイ。乳出して頑張ってます!
 そして賞金稼ぎのリーダー・エドにはミッキー・ローク。あとはドミノたち賞金稼ぎをネタにリアリティ番組を企画するプロデューサーにクリストファー・ウォーケン、ドミノにインタビューするFBI心理分析官?役にルーシー・リューなどなど。

 トニー・スコットらしい荒っぽい映像といい硬派な作品に食えない女のドミノが主人公ってのは合ってましたね~
 最近アメコミヒーローっぽいものばっかり観ていたので、こういうアンチヒーローな映画を観ると新鮮な気分になりました。ドミノをはじめとする賞金稼ぎは体制側やハリウッドのような存在を忌み嫌っているけども、ドミノたちも決して正義の味方なわけでもなくアウトローな存在。自分たちの過去の結果として賞金稼ぎに身をやつしていると言えます。
 だからドミノの周りのキャラクターたちがもがいてなんとか自分のいる場所に留まろうと踏ん張っている姿が心に残ります。


 しかし本人であるドミノ・ハーヴェイは公開直前にオーバードーズで亡くなってしまったようで残念なことです。画像の左がキーラ・ナイトレイ、右がドミノ・ハーヴェイ本人。
 DVDには撮影現場を訪れているドミノ本人のメイキング映像とインタビューが収録されていてそれも楽しめました。


アイアンマン

2012年08月27日 | 日記
 記念すべき今年の観賞200本目は「アベンジャーズ」でもご活躍中の「アイアンマン」!


 「アベンジャーズ」関連作の中でも屈指のヒット作。2008年の映画。


 冷蔵庫のあまりもので作った残り物のアイアンマンで戦う前半が面白すぎる!
 「ダークナイト」のジョーカーがそうであるように、本作も主人公スターク役のロバート・ダウニーJrのキャラクターが魅力的なのが一番本作の成功の要因だと思います。
 ストーリーは「バットマン・ビギンズ」同様ヒーローの誕生秘話になっていてちゃんとした”ヒーローの姿”になるのは後半になり、初陣を終えてエンドという展開ですが、「ビギンズ」がそんなに評価されていないのに対して、本作はむしろ「1」の方が観ていて楽しいのはスタークが基本自分で手作りでスーツを作っているからかもしれません。
 そしてラスト、ちゃんとアリバイを作ってもらってるのに記者に「自分がアイアンマンだ」と言いたくてウズウズしちゃうあたりがスターク(=ロバート)のキャラにあっていて良かった。
 wikiによればスターク役のキャスティングは難航していて、最初は他のヒーローものと同様、若い俳優を起用する予定だったらしいんですが、ロバート・ダウニーJrが完璧な役作りでスクリーンテストに臨んで役を勝ち取ったのだとか。しかしこれが本作の成功に大きく貢献しているのは間違いないので会社の反対(老けすぎている)を押し切った甲斐があったというものです。


 来年には「3」が、15年には「アベンジャーズ2」が公開予定なので、ロバートは当分の間スーツを着続けなければならないようですが、楽しみではあります。

崖の上のポニョ

2012年08月24日 | 日記
 気づくと、世界は、水の底に沈んでいた・・・


 それは、ポニョを観始めたのが、10時過ぎからだったから・・・!


 ということでポーニョポニョポニョ♪と観ました「崖の上のポニョ」(正確には後半)2008年の映画。実はもう宮崎駿は4年も映画を作ってないんですね。とはいってももう高齢だしもともと数年に1本というペースにはなってましたが。

 あいかわらず何が起こっていて何が解決したのかまったくわからないというアニメでしたね~。おそらくディズニークラシックのようなタッチで初期のグリム童話のような作品をオリジナル長編で作っておきたかったということなんじゃないかなぁと思いますが、もしかすると後々再評価されるかもしれない、という気もします。

 あっさりとした終わり方、あとエンドクレジットが「映画をつくった人たち」というひとくくりであいうえお順(○○役とか監督とかそういう肩書きはなし)であっという間に終わってしまうのも潔いと思いました。

るろうに剣心

2012年08月22日 | 日記
 健(たける)ぅぅ~~!!!

 ということで、北海道は夏休みも(たぶん)終わり、快適に観られました!「るろうに剣心」先行上映。


 ジャンプに連載されていたコミックが原作で、読んでいなかったので誰が原作からのキャラか誰がオリジナルか、関係性などはまったく知らない状態での観賞。

 で、アクションシーンは楽しめました。けっこう斬新な印象だったし。主人公の剣心が「殺さずの誓い」ってのを立ててるせいで刀を抜いても斬り殺さないわけだし、あと柔術っぽいのとか空手っぽいのとか体術で倒すってのが良かったです。そしてハッピーエンドなのも良し。

 気になるのは、「ずっと佐藤健」ってとこ。
 剣心は29歳で、”人斬り”として活動していたのが14から19歳という設定なんですが、19で人斬りをやめる冒頭シーン、人斬りを始める回想シーンの14歳も佐藤健が演じてます(実際の佐藤健は23歳)。さすがに14歳と29歳両方やるのは無理があるだろう!特に冒頭の19歳のシーンから10年後の現在に変わるところで「あれ?」って思います。10年経ってるはずなのに…
 しかしこれは佐藤健の”アイドル映画”でもあるのでまぁ全部佐藤健出して!ってのもわかります。つまり19歳シーン(アーバンタイトル)は一応”つかみ”なのでどうしても佐藤健でいきたい。となると19歳は佐藤健なのに14歳だけ別の俳優だとおかしくなるので結果佐藤健に…。という流れでしょう。

 あと”逆刃刀”(刀の刃が逆に付いている)とか殺さずの誓いを立ててるんなら刀持たなくていいんじゃない?とか(明治時代で廃刀令が布かれてるんだし)「~ござる」とかいかにもな時代劇セリフが気になる、とかは映画というより原作の設定に対するツッコミなので割愛。

 脇を固めるサブキャラ陣は観ていて安心でよかったです、江口洋介、吉川晃司、蒼井優、香川照之などなど。あと武井咲も可愛かったし。


 ということで、
 気になるところはままあったものの娯楽アクションとしてはけっこう楽しめました。・・・なのにヤマ場でちょっとウトウトしたのはなんでだろう?佐藤健目当てで女の子たちが来ると思うので、快適に観るには時間と曜日に注意する必要はあるかもしれませんね~

武士の家計簿

2012年08月20日 | 日記
 堺雅人主演の時代劇「武士の家計簿」。
 やっとレンタルして観ました。2010年の映画。

 加賀藩の”会計係”を生業としている侍、堺雅人が主人公。父親の中村雅俊が藩の”節約”で腕をふるったことでちょっと出世していて、その息子の堺雅人もそろばん侍としての英才教育を受けます。
 で、侍なので体面を気にして一家の家計がヤバいことなっていることに気づいた堺は持ち前のそろばんバカぶりを発揮して徹底した倹約生活を断行するのですが…


 評判はいいらしいんですが、正直、面白さがよくわからなかったです。
 堺雅人を中心に親子3代に渡る会計係人生を描いているんですが、なんとなく話が淡々と進んでいて特にヒドイ目に遭うわけでもなくどうも感情移入できませんでしたね~。
 堺雅人は好きだし、他のキャストも良かったのに好みに合わず残念。

デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム

2012年08月20日 | 日記
 なんでこんなのを観てるかといえば、実は劇場版デジモンアドベンチャーはあの「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」の細野守監督作品だから!

 特に本作は「サマーウォーズ」と共通点が多いと言われているので観てみました~あ、2000年の作品。

 たしかに似てる!
 「サマーウォーズ」を観てから本作を観ると、時間が40分しかないこともあってダイジェスト版みたいな印象です。ストーリーも謎のデジモン?がネット内に発生して悪さをし始めたために社会が大変なことに。で、主人公たちがことの重大さに気づいてなんとかしようと奮闘する…というような内容です。
 ネット世界の描写はOZそっくりだし、デジモンのキャラの描き方も「おおかみこども~」の”輪郭を黒じゃなくオレンジとかで描く”ってのもすでにやってました。
 違う点は、時間の制約上話を膨らませることができないので完全に子供たちだけで問題が解決するとか(「サマーウォーズ」ではことの重大さに女性陣も気づくシーンがある)、ネットの住人の行動が主人公たちにとってマイナスに働くシーンがあるとか。

 その後オリジナル作品として作られた「サマーウォーズ」に比べてもよく出来てると思いました。デジモンに興味がなくても楽しめるし、40分で話がまとまっているってのがすごいです。やっぱり才能がある人はわかるもんなんですね~

ハンナ

2012年08月17日 | 日記
 レンタルが安かったので、なんとなく見逃していた「ハンナ」を観ました!2011年の映画。


 父親にサバイバルと暗殺技術を叩き込まれる主人公の少女あずみ(シアーシャ・ローナン)。
 準備ができたと知るや古巣のCIAに信号を発してベルリンで落ち合う約束をし別れる父子。
 一方、父子の謎を知るCIAのマリッサはあずみらを追跡し始める…。


 日本のマンガには幼い頃から暗殺などの英才教育を受けた子供、みたいな設定のがたまにあるので本作も「あずみ」みたいな感じだと思えば観やすいです。ラスト明かされるハンナの出生の秘密もなんか聞いたことあるような感じ。
 観たことあるようなストーリーとは言っても、ハンナ役のシアーシャ・ローナン(ラブリーボーンの子)は可愛いし、ところどころ童話のエッセンスを盛り込んでいるのもいい雰囲気。あとケミカル・ブラザーズの音楽が良かったですね~。

 ということで、
 評判がいいのもうなずける、うまくまとまっているアクション映画で楽しめました。

プロメテウス

2012年08月16日 | 日記
 リドリー・スコットが「エイリアン」「ブレードランナー」に続き新たなSF作品に挑戦!ということで「プロメテウス」を観てきました~


 「エイリアン」の前日譚から出発した企画で、のちに”人類の起源”というテーマにたどり着いたためにあんまり関係ないオリジナルのストーリーに展開したらしいです。

 おそらくこの作品でがっかりした人はまずタイトルの「プロメテウス」や人類の起源を探究すると言った哲学的テーマから「2001年宇宙の旅」のような作品を期待したんじゃないかな、と想像できます。実際この映画は「エイリアン」と「2001年」のハーフのような作品。最近の映画には珍しく謎が多くて説明シーンが少ない。手取り足取り解説してくれる分かりやすい娯楽映画と比べたら難しい部類に入るかもしれません。


 この映画を観ると、リドリー・スコットって自分が理解できない2つの存在「自我のあるロボット」「女性」を中心に据えて観察するのが好きなんだろうなぁって思います。それに比べれば男なんてたとえ大富豪だろうが宇宙人だろうがわかりやすい範疇の存在です。
 冒頭、”魂がない”はずのロボットであるデヴィッドが一人、バスケットボールで遊びながら宇宙船を巡回していたり(人間のクルーは冷凍睡眠中)観ている映画の好きなセリフをマネたりとか”人間らしい”部分を見せていて興味深い。ロボットって観察者である人間がいないところではどう振舞っているのか?(作中、クルーが宇宙服を着るデヴィッドに対し「なぜ必要がないのに宇宙服を着るのか?」と聞かれて、「違和感がないように」と答えます。ロボットにしてみれば服を着ていることすら自分にとってはどうでもいいことで、人間の心中を察して”合わせている”のだと)
 そして女性の心理もまたリドリーの(というか男の)想像を遥かに越えるのはラストでの主人公の行動からも明らかです。(ネタバレ→)なのでラストに残るのが女性とロボットだというのはわかりやすいオチであるともいえます。

 
 結果的に全部に説明がついているわけでもなく、続編の製作も決定しているとのことでさらなる物語の展開が楽しみです。ちなみに映像はキレイですが、最近の流行りか強調したいとこだけ3D化する方式。そのためだけに全編メガネ掛けてるのはキツい…

アベンジャーズ

2012年08月15日 | 日記
 また原作者のスタン・リー、カメオ出演してたね!好きだね~自分原作の映画に出るの。


 ということで夏休み映画の目玉の一つ「アベンジャーズ」先行上映初日の1発目に行ってきました!

 根本的な話は「マイティ・ソー」みたいな感じで、死んだと思われていたソーの弟ロキが実は生きていて、黒幕に力を借りて地球を侵略しようとします。
 そこで極秘組織SHIELDの長官サミュエル・L・ジャクソンがこんなこともあろうかと立案していた超人傭兵部隊の「アベンジャーズ計画」を発動。空飛ぶ空母で迎え撃つも、もともとは一匹狼の寄り合い所帯なので一丸とは程遠い出だしなのでした…。


 まず長い!
 2時間半くらいあります。子供はじっと座ってられるのかな…と心配になりますね。
 そして見所はラスト、アベンジャーズの働きでスタークヒゲが流行る!というシーン(笑)

 面白いのはメインキャラのいけ好かない天才のスタークと熱血バカのキャプテン・アメリカの凸凹コンビ。
 表向き利己的でなんでも茶化さずにはいられない能天気なスタークと熱心な愛国者でマジメなキャプテンの反りが合わないっていう設定はよかったですね~。途中殴り合いになりそうになってキャップがスタークに「スーツを着ろ!」(アイアンスーツを着ないとスタークは普通の人なので)と言った直後、敵に襲撃されてやはり「スーツを着ろ!」(敵を倒すために準備をするぞ!という意味)と同じセリフを繰り返す(けど意味がまったく逆になっている)のがうまいなぁって思いました。


 しかし残念ながら3Dで観賞しようとすると音声は吹替え一択なんですが、他のキャストはともかくブラック・ウィドウの声を当てている米倉涼子がやや棒読みっぽかったかなぁって気はしました。サミュエルの声の竹中直人も、もはやすぐに「竹中直人だ」ってわかるし。

 ともかく、これだけのキャラが一堂に会しているので多少長めになるのは仕方なし!お金もふんだんに掛けられてるし話もよく出来てるし満足のいく内容でした。続編も決定しているようだし楽しみですね~