うりぼうのシネ煉獄

映画・ゲーム・テレビ・本の感想をまったり書きます。

ドリフト

2014年01月27日 | 日記
視聴環境:DVD、字幕


 2000年公開のアクション映画。

 漫画家・黒田硫黄の映画批評本の記事を読んで観たくなってレンタルしてきたんですが…観初めて10分…


 これ、一回観たな。


 …しかも、やっぱり数年前、同じ本の同じ記事を読んで観たんだった、たしか。
 恐るべし黒田硫黄。二度も同じ映画を観たくさせてしまうとは。

 ということで、こういうのを香港ノワールっていうんだろうか?ツイ・ハーク作品は全然観ていないんですが、本作は楽しめました。


 主人公はバーで働く優男タイラー(前髪うっとうしい)で、飲んで女の客と一夜をと共にしたらそれが実は警官で、しかも9ヵ月後再会したら妊娠していた…(泣)で、罪悪感にさいなまれたタイラーは子どものためにも金を稼ごうと無認可の護衛組織で働き出す。
 一方、工場で地味に働くファンは奥さんが妊娠中だけど、奥さんの父親(金持ち)には全然認められていない。しかも実は彼は元傭兵で、組織から義父の暗殺を強要されているのだった…
 そんな二人がひょんなことから出会い…

 前半、タイラーが活躍するのかと思ったら、実は脇役だと思ってたファンの方がすごい人で後半活躍するというトリッキーな展開!
 うーん、面白い(2度目だけど)
 かっこよすぎるだろ、ファンよ。
 まさに都市戦闘のプロ。ニンジャって呼んでも差し支えない身のこなし。
 

 ということで、
 アクション映画としてはかなり楽しめる作品。特に男はファンのテクニシャンぶりに濡れますよ!女性は「アジョシ」の方がオススメなんですが、本作もオススメです!


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ゆきゆきて神軍

2014年01月27日 | 日記
視聴環境:DVD

 87年公開の日本のドキュメンタリー映画。

 天皇にパチンコ発射したりして前科3犯の奥崎謙三が、終戦直後に起こった銃殺事件の真相を探るべくかつての上官のもとに取材していくうち、その裏にある”究極のタブー”に触れることになるのですが・・・。


 ある意味、この作品が今現在も普通にレンタルできるってこと自体が奇跡です。10代の頃このビデオを観て衝撃を受けました。久しぶりに見直したのですがやっぱり重い内容。
 話はただ奥崎謙三が上官たちの下を訪れて話を聞くというだけなんですが、内容がすごくヘビーなのとキャラが濃いのとでまったく飽きません(122分)。
 終戦が発表されあとは帰国するだけとなった日、ある兵士が銃殺されるという事件があった。戦争は終わったのになぜ銃殺されなければならならかったのか?そしてあの裏にある誰もが口をつぐむある”タブー”とはなんなのか。


 けっして表だったメディアでは語られない、言わば”戦争の真実”というものが語られるのですが、重すぎてうーん…となります。
 この映画の時点でもすでに終戦から30年以上経って、孫もいて平和に余生を過ごしていたおじいさんたちをそっとしておかない、というところに奥崎の狂気を感じるんですが、やっぱり穏やかにしていても戦争に行った人ってのはどこか違うんだなぁと感じます。


 ということで、
 かつて日本も戦争していたこと、そこがどんな異常な状況であったのか人間をどう変えるのかを実感できる作品。単に言葉だけで「戦争反対」と唱えるだけでないものが映画にあります。オススメ。


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