ハマス最高指導者 ハニヤ氏の後任は「強硬派」のシンワル氏
パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスは6日、暗殺された最高指導者、イスマイル・ハニヤ氏の後任に、ガザ地区トップのヤヒヤ・シンワル氏を選んだと発表した。シンワル氏はガザ地区の戦闘を指揮する「強硬派」とされており、イスラエルとの停戦交渉に影響を与える可能性がある。
シンワル氏は1962年、南部ハンユニスの難民キャンプで生まれた。イスラエルからのスパイを摘発する活動などに従事し、スパイを残忍な方法で殺害するなど「ハンユニスの殺し屋」と恐れられた。88年にイスラエル兵やスパイを殺害した容疑でイスラエル当局に拘束され、終身刑を言い渡されたが、拉致されたイスラエル兵との捕虜交換で2011年にガザに戻った。17年にガザ地区トップに選ばれ、21年に再選された。
7月31日に訪問先のイランで暗殺されたハニヤ氏は、ハマス内では「穏健派」とされており、停戦交渉で中心的な役割を担ってきた。イランはハニヤ氏の暗殺にはイスラエルが関与したと主張し、報復する構えを見せている。【エルサレム松岡大地】
ヒズボラ、イスラエル北部にロケット弾 一段の攻撃を警告
レバノンに拠点を置く親イラン武装組織ヒズボラは6日、イスラエル北部に対しドローン(無人機)とロケット弾による一連の攻撃を開始した。イスラエル北部ナハリヤで6日撮影(2024年 ロイター/Rami Shlush)
(ロイター)
[ベイルート 6日 ロイター] - レバノンに拠点を置く親イラン武装組織ヒズボラは6日、イスラエル北部に対しドローン(無人機)とロケット弾による一連の攻撃を開始した。ただ、イスラエルによるヒズボラ司令官の殺害に対する報復はまだ始まっていないと警告した。
ヒズボラは、イスラエル北部の2つの軍事施設を複数のドローンで攻撃したほか、イスラエル軍の車両も攻撃したと発表。イスラエル軍は、レバノンから国境を越えて飛来したドローンのうち1機を迎撃したとした。
イスラエル軍は7月27日に起きたゴラン高原へのロケット弾攻撃の報復として、同月30日にレバノンの首都ベイルートを空爆し、ヒズボラのフアド・シュクル司令官を殺害。報復措置の応酬による紛争拡大が懸念されている。
ヒズボラは、イスラエル北部の2つの軍事施設を複数のドローンで攻撃したほか、イスラエル軍の車両も攻撃したと発表。イスラエル軍は、レバノンから国境を越えて飛来したドローンのうち1機を迎撃したとした。
イスラエル軍は7月27日に起きたゴラン高原へのロケット弾攻撃の報復として、同月30日にレバノンの首都ベイルートを空爆し、ヒズボラのフアド・シュクル司令官を殺害。報復措置の応酬による紛争拡大が懸念されている。