ガス会社が「サーモンの養殖」に挑戦 都市ガスを製造する過程の海水に着目
サーモンの養殖の実証実験が愛知県知多市で行われています。この養殖場は東邦ガスの工場の中にあります。なぜ東邦ガスがサーモンの養殖に乗り出したのでしょか?
サーモンは水温が低い場所でないと育たないため、海での養殖はノルウェーなどの主に寒い地域で行われています。
サーモンの世界的需要の増加が見込まれる中、限られた海でしか養殖できないため「養殖地」が不足しています。そんな中、東邦ガスは「海以外での養殖」に乗り出そうとしています。
「サーモン養殖の秘密は、ガス会社のタンクと知多の海水にあるんです」(記者)
都市ガスを製造する過程の海水に着目
東邦ガスが、11月からスタートしたトラウトサーモン養殖の実証実験。なぜガス会社がサーモンの養殖を?その理由が…
「新領域の挑戦ということで、社会課題の解決やSDGsや地域振興のテーマについても当社の強みを生かせるなら取り組んでいく」(東邦ガス事業開発部 嶋野純さん)
この工場では、LNG=液化天然ガスから都市ガスを作っています。
もともと液化天然ガスを、液体から気体にする際に、大量の海水を利用する必要があります。
実はこの過程で海水温が下がっています。この冷却された海水を使用してサーモンの養殖を試みているのです。
「コストを安くエネルギーをうまく活用しながら、生のサーモンを夏場に出すということは強い付加価値になると思う」(嶋野純さん)
養殖に関わるデータを分析して本格的な事業化をめざす
現在は約3200匹を養殖していて、2022年4月に最初の販売を行う予定です。
その後も、水温など養殖に関わるデータを分析して本格的な事業化をめざすということです。
こういう商売を廃物利用商売って言うんでしょうか?いいことに着目しました。私は新巻鮭が好きです。コンビニやスーパーなどの食材で使いまわしが出来ますね。いろんな魚介類を養殖出来れば貧乏人の財布が助かります。