韓国大統領が就任4年演説 南北改善目指す「不可逆的な平和に」
韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は10日、大統領就任から4年に合わせた特別演説を行った。文氏は「残る任期1年は、未完の平和から、不可逆的な平和に進む最後の機会だ。行動に移す時が来た」と強調。引き続き南北関係の改善を目指す方針を表明した。
文氏はバイデン米政権の対北朝鮮政策の方向性に歓迎の意を示した。その上で、今月21日の米韓首脳会談を通じて南北、米朝間の対話再開を目指すとした。「平和協力の歩みを再び踏み出すための道を見つける。北朝鮮が呼応するよう期待する」と述べ、北朝鮮に対話を呼びかけた。
脱北者団体が北朝鮮を批判するビラを散布したことを念頭に「南北関係に冷や水を浴びせることは決して望ましくない。政府としては厳正な法執行をせざるを得ない」と述べた。
また文氏は「不動産投機を徹底的に遮断する。住宅のない庶民や新婚夫婦らがマイホーム購入の夢を実現できるようにする」と強調した。歯止めがかからない不動産価格の高騰に対する国民の反発が強まり、自らの支持率が30%台前半に低迷していることを意識した発言だ。
不動産政策を担当する韓国土地住宅公社の職員が、インサイダー情報で値上がりが期待される土地を事前に購入していた疑惑が浮上したことなどを踏まえ「腐敗は必ず清算する。国民の心を大きく傷つけたことを教訓とする」とも述べた。【ソウル渋江千春、坂口裕彦】
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