今日のゲームが県予選の最終戦。
勝てば1位、負ければ2位or3位。
相手はベガルタ仙台Jrユース。

前の3年生が引退し、
彼等の代になってから今までの公式戦は負け知らず。
「負け知らず」だけど
ここまではベガルタと戦った事がなかった。
息子にもおとっつぁんにもベガルタ戦には特別な思いがあった。
ひとつは6年生の時にベガルタのセレクションに落ちたこと。
そしておとっつぁんが大のベガルタ仙台のファンなこと。
口には出さないし、もしかして親の思い込みかもしれないけど
いづれ息子にしてみればどうしても負けたくない相手。

ここまで順位決定戦の塩釜FCの成績は1勝1分。
予選も含めてここ2試合は引き分けが続いていた。
東北大会出場が決まった安堵感って訳じゃないのだろうけど…

続々と熱烈おとっつぁん、おっかさんサポーターが集結。
子供たちより親の方がこのベガルタ戦を
かなり意義のある高い所に位置づけしていたようで…
(まぁ自分がその最たる親だったのだけれどネ。)

でも相手は何だかんだ云っても。
東北のJrユース世代を常に引っ張っている常勝軍団。
勝てるかな? 勝てればいいな。 引き分けで御の字だよ。
良いゲームをしてくれれば負けてもしょうがない。
そんな情けないおとっつぁんだった。スマヌ、スマヌ。

彼等はマジだった。
ガチンコでベガルタ仙台にむかっていった。
高い位置に最終ラインを上げて中盤のスペースを無くし
中盤で凌ぎあい、そこからのくさびのパスやサイド攻撃。
決して守勢に回らず、常に前を向いていた。
ベガルタのボール回しにも喰い付かず、焦らず。
監督の的確な指示の元、見事なチームプレーの連続だった。

前半フリースローのちょっとしたミスから先取点を取られるも
ポゼッションは互角だったと思うし、徐々に動きも良くなった。
前半の途中からは得点の匂いがぷんぷんしてきたんだよなぁ。

後半、サイドからの素晴らしい攻撃で同点に追いつく!
でも、さすがベガルタ。直後に決められてすぐさま1対2に。。。

それでも諦めない塩釜イレブン。
そうだ。ヤツらは後半強いんだ。エンジンの掛かりが遅いんだ。
ベガルタの勢いも徐々になくなってきているんじゃないか?
まだまだ!!
すると… 本当に追いついた! 再び同点。 2対2。

ところが終了間際、息子が痛恨のファール。
ペナルティエリアの直ぐ後ろからのFKを与えてしまう。
あっ!やべっ!
壁の作り方、守り方の練習をしていなかった。
2対3で惜敗。
でも…負け惜しみじゃなくナイスゲームだったな。
久々に最初から最後まで息が抜けないゲームを観戦した。

ホイッスル直後に息子は号泣。
勝ち越し点を自分のミスから許してしまったから…
キミのこの試合にかける想いが充分伝わったよ。
GKのOクンは優しい。
「オレ、壁を作った時の守り方教わってなかったから。
立ち位置分からなくて… 急にボールが飛んできて…」
最後はいつもの親子軍団でラーメンを食べて帰途へ。
Rクンの父がチャーシューを喰いながらひと言。
「1度は負けないと… これでまた強くなる!」

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