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半月記

半月に一回くらいは、何か記録をしていきたい

「探偵…もどき」/ヘタレな顔の悪役が

2008-06-16 19:26:17 | オリナビ的発作
 案の定、二人はやや不満げな顔になった。多分―いや確実に、何か面白いことを期待していたに違いない。だがそれに構っている暇は無いとばかりに、コロナはさっさと鞄の中から魔道書を取り出す。
 魔力を上手く通してやるためにも媒介は必要である。本を片手に、意識を集中させるが―まるで頑丈な石の壁でも相手にしているかのように、魔力の流れは阻まれてしまった。あれ?と首を傾げもう一度挑むが、結果は変わらない。フォーチューンがあれほど容易くやっていたことを考えると、それほど魔力を必要とするものではないのだろうが…。
 かれこれ1時間近く水晶と格闘した後、コロナはついに樹を作り上げることを断念し、予約した書籍が帰ってきたというので図書館に向かった。
「疲れたな…」
 ページを捲りながら思わず出かけた欠伸を噛み殺し、呟く。いくら本の虫とはいえ、細かい文字を目で追い続けているのは流石に目が疲れる。不謹慎だとは知りつつも、うーんと大きく伸びをすると、つられたかのように向かいの席でファルルも首を回している。何となく目が合うと、
「…さっきのやつさぁ。あれ、女王が使ってたやつだよな?」
 と声をかけてきた。ああ、と頷くと、
「俺もあれ、どうなってたか凄く不思議だったんだ…あの器自体が魔法に関係する道具だとか?」
 言いながら彼はハルモニアの方を見る。シーフである彼女の目利きを頼っての発言だったが、ハルモニアは
「まぁ『いいもの』ではあるでしょうが…魔法に関係あるとは思えませんねェ。」
 と肩を竦めて否定する。
「……大賢者様なら、何か知ってるんじゃない?。」
「……答えてくれるとは思えません…」
 トーンの意見に対し、溜息混じりにそう返すと、大賢者様はお忙しいもんね…とややがっかりしたような返答が帰ってくる。忙しいというより、あの反応の無さはいっそ嫌がらせレベルではないかとこっそり思っているのだが、まだまだ傍目から見た「大賢者」の肩書きには威信があるに違いない。
「……逆に女王様が、どこの家の出か調べれば、ある程度の見等はつくんじゃありませんかィ?」
「うーん…公式には全然明らかになってないけど…僕、ちょっと見てくる!」
 息抜きということもあるが、それ以上に好奇心が先にたったようだった。トーンは止める間も無くぱっと駆け出すと、すぐさま家系図を持って取って返してくる。こういうことをこっそりと調べるのは気がひけないわけではなかったが…コロナもまた、好奇心には勝てなかった。そもそも「オラシオン」とは、古い魔法の言葉で「祈り」を意味する。それを苗字として使えるのだから、現女王は相当な名家の出身のはずだ。4人で頭をつき合わせるようにして本のページを捲るが。
「…無い。」
 歴代王朝の家系図を見ても。もう絶えてしまった家系を見ても…「オラシオン」という一家は存在しなかった。「偽名?」「全然違う国の人ってことかなぁ」などと言いつつぱたん、と本を閉じると、濃紺の地に、浮かび上がるように描かれた白い鳥と白百合が目を引いた。

 すーきーなーのー♪

 いや、そのですね。今本誌の復活!に出てる敵役がもう…好きで好きで(笑)
 あぁいうヘタレな悪役顔、大好きなんです。絶対やられキャラだってわかってるんだけど…。
 ようじょに振り回されるオヤジとかね、いいよね…vvv

 さて久しぶりに感じるような小説更新!いや実際久しぶりだよね?
 6月はもう…なんていうか、さりげなく忙しいっす…。明後日から確実に欝になり、その後は怒涛のテスト週間…の予定なので。

 そうそう、欝といえば!今日うっかりボンドが落鉄してね。
 ハリーさんっていう装蹄氏さん(勿論渾名)に見せたら、
「退厩すんだろ」
 というお言葉と共に蹄鉄全部ひっぺがされました。

 ちょ、ま…まってぇハリーさぁぁぁぁん!!!

 あと二日ある!あと二日乗れるのに!!!…と思いましたが、時既に遅し。というわけで蒼牙とボンドのラブラブライフは、落鉄という事故によりあえなく終焉を迎えたわけでした…明日あさってはグルーミングに徹します…あぅあぅあぅ。

「オールハイルワクワクさん!」/癒された!

2008-06-05 18:13:46 | オリナビ的発作
以前中庭で、これと同じようなものをフォーチューンが組み立てていたのを見たことがある…あの時はまぁ目の前の状況が状況だったので、細部がどうだったかなどをはっきりと覚えているわけではないが。
「これは…?」
 勿論魔法細工であることは容易に見て取れたが、しかし、これがフォーチューンと何が関係あるのか判らずコロナは首を捻る。
「あ、モノケディアではないのかなぁ。…これ、パズルでね、普段はただの水晶の粒なんだけど、魔力を上手く通してやると、こういう風に組みあがってくれるの。」
「へぇ…」
「でも、陛下が組み立てたのは…この通り。」
 言いながらアークティカは指先で軽く葉先に触れた。砂の城が崩れるように、涼しい音を立ててもとの水晶の粒に戻ってしまう。陛下が組み立てた?と咽喉まで出かけた言葉を彼は必死で飲み込んだ。レイ・サント王宮に仕えている魔法使いは、ジグムントだけだと言っていたのは確かアンティエルドだったが、こんなパズルで遊んでいるのであれば、フォーチューンが魔法を使えないというのは全くの嘘だ。
「あの!」
 だがそれならばどうして女王は、アンティエルドを放っておいたのだろう?何かある、そう感じたときには口が勝手に動いていた。
「俺、調べてみます。これちょっと借りれませんか?」
 そう申し出ると、アークティカは明らかにほっとした様な表情を浮かべ、
「陛下には私から言っておくわね。」
 と鉢を彼の方に押しやった。これについても女王についても聞きたいことは山ほどあったが、その時ドアをノックする音が聞こえて、アークティカの表情が一瞬にして「げ」と言わんばかりのものになった。仕事の邪魔をするわけにもいかないので、コロナはとりあえず礼を言って、サインを求めにやってきた士官の横をすり抜け、部屋に戻ることにする。

「何を抱えてるの?」
 想像通り、真っ先に水晶の粒に興味を示したのはトーンだった。彼が部屋に戻るなり、きょとんとした表情で鉢の中を覗き込んでくる。
「塩かな?」
 同じく好奇心旺盛なファルルが横合いからひょいっと粒を取り上げ、光に翳しながら声をあげた。説明しようにもコロナ自身まだコレが何か良く判っていないので「とりあえず、魔法に使うもの、らしい。」と曖昧な返事を返しておくと、
「らしい?」
 案の定、トーンはやや不満げな顔になった。
 「組み立てる」という単語を使った瞬間、脳内に蘇ったのが、龍様が描いてくださったぺったんテープとジグムントの図なんですが…。瞬間的に出てくるのがそれなあたり、随分凹みモードからは回復してきたみたいですvv小説も随分まともになってきた…。
 というわけでわくわく皇帝なんぞはっつけてみる。ジグムントがこんな演説したら、
「でもへいかは、ペッタンテープを、つかいませんよね?」
 と麗奈が悪意なく突っ込みをいれてくれればいいと思います。

 で、凹んでるときはとにかくいい曲を聴こうと思って、ひたすらダウンロード大会でした。久しぶりに聞いた聖剣伝説のED(Song of Mana)がものすごくツボでした…。「ダイヤじゃなくて砂漠の砂の一粒で、それでも私は胸をはって歩いていこう」とか、すごい…うぉぉ来る!!元気出るゥ!!

 よし、もうちょっと小説かいてこよう!!でもまだ絵を描かせると酷いんですよね…

「嘘ォ」/狼が美声過ぎる件について

2008-05-29 20:18:35 | オリナビ的発作
 
 翌朝。人のベッドを天使のような、だが当然のような寝顔で占拠しているファルルを起こさないように細心の注意を払いながら、コロナはこっそり部屋を抜け出した。昨夜ファルルが「廊下で道に迷った」と寝る前に文句を言っていたのが、彼としては非常に気にかかっていたからだった。幸いと言うべきか、昨日正式な来賓として紹介されていたこともあり、彼が一人で動き回っていることをとがめだてする者は居なかった。
 記憶だけを頼りに大広間へ向かい、ファルルが迷ったという廊下で、魔法書を手に、意識を集中させる―。微かに残る魔力の歪みを辿り、歩いていくと、
「あれー、早いのね。」
 たどり着いたのは、女王の部屋に通じる廊下だった。向こう側から廊下をやってきたアークティカが、彼の姿を見て驚いたように声をかけてくる。
「陛下にご用?」
「あ、いえ…」
 どう言おうか少し逡巡したあと、
「昨日お早めに退席されていたようでしたので、心配になって…。」
 そう返すと、アークティカの表情が真面目なものになった。「私もちょっと気になってるんだけど…」と言いながら、コロナを部屋の方へ引っ張っていく。主が居ないのに大丈夫なのかなぁと思いながら、コロナは部屋の中に滑り込む彼女の痕に続いた。
「ねぇ、コロナ君はこれ、どう思う?」
 アークティカが示したものを見て、それは、机の上に置かれていたのは硝子の器と、まるでオブジェででもあるかのように、そこから生えている水晶の樹だった。
 思い出したように録画したナルニアを見始めました…。というかやる気が起こらなさ過ぎてとりあえずTV見よう、というノリなんですが(苦笑)なんだろうね、この、やる気の無さ…。
 で、ナルニア。ストーリーがご都合主義だってのはよーく知っているので、ゆるーく楽しもうと思ってみてたら…狼が美声過ぎて焦りました。なにこの…セクシーヴォイス!!耳元で囁かれたら死ねる。秘密警察…という設定らしいのですが、この狼さんは、ナチの軍服を着崩す黒髪のイケメンオヤジに違いない!!(どんなだよ)

 ケンタウロスは最後のシーンまで格好良いとは思えなかったのですが(笑)基本的に動物キャラ好きです。「落ち着いてお馬さん!」というコメントに対し「私の名前はフィリップ」と名乗り返す馬やら、(しかもかなりの美声。バーボンってきっとこんな声してるに違いない。あ、狼はサムかな。)○○○されちゃったアスランやら…。
 うん、ご都合主義と、主人公四人のブサイクさに耐えられるなら、映像的には面白いと思います。女王様とかケンタウロスさんやら、双剣使いさんが好きなら特にね。
 
 そうそう女王様と言えば、雪の女王様ってコンスタンティンに出てくる天使と同じ役者さんらしいですね。女王様よりも天使のほうが似合ってた気がします…。中性的なお顔だから、「女性!」って感じの美しさではないんですよねー。個人的には、ブリジット・バルドーにやっていただきたかった!!あの人の雪の女王は神がかって綺麗だったなぁ。

「ああ見えて癒し系なのよ」/新手のテロ

2008-05-22 18:08:03 | オリナビ的発作
「あれ?お帰りになっちゃったんですか?」
 お茶を淹れに言ったミブロが立ち去った少しあと、白々しい表情でティーセットを持ってきたのはアークティカだった。残念…などと言いながら机の上にカップやソーサーを並べていくその動きが、いつもに比べて幾分せかせかしているように見えたのが少しひっかかり、
「随分遅くなったようだけど…何かあったのかしら?」
 と水を向けてやると、あきらかにぎくりとしたように彼女は肩を強張らせる。
「……いえ、何も…」
 何も、と言いつつ、目をそらして口笛でも吹きかねない表情をしていた。(喋らせてあげたほうが良い内容かしら)、と、フォーチューンは内心呟きながらティーカップを口元に運ぶ。目線をアークティカから外すと、今度は、氷河にも似た色をした瞳がじっと自分に注がれているのを感じる。
 案の定、紅茶は茶葉が開ききって、ミルクでも誤魔化せないほど苦くなっていた。アークティカは確かにそそっかしくはあるが、けして自分の仕事をおろそかにするタイプではない。ここまで酷い味になった理由は恐らく、そうせざるを得ないと彼女が判断するだけの理由があったからだろう。
「…廊下で、待たせてしまった?」
「いえ、その……」
 バレきっていることはお見通し、と言わんばかりの発言に落ち着かなさげにうろうろと視線を彷徨わせたあと、蚊の鳴くような声で「お、お邪魔かなと思って…。」と呟く。
「あなたまで、宮廷のしがない噂を信じているの?」
「い、いえ!!!全然そういう変な疑惑を持ってるわけではないんですけど。…ただ…」
「ただ?」
「……やっぱり、聞かれたくない話だったのかなぁって…。」
「…聞いていたの?」
 しょんぼりと頭を垂れる動作が、なによりの肯定だった。気まずい沈黙の中、フォーチューンは空いたカップに紅茶とミルクを注ぐ。角砂糖は三つ。紅茶の風味がついたホットミルクというのが相応しい状態になったそれを相手に渡すと、
「…陛下は…誰にも、自分を守れとは言わないんですね。騎士団長にはあの子達を護ってくれといって、副団長には王子を護ってもらうおつもりでしょう?陛下は―誰が、お守りするんですか。」
 いただきます、とカップを大事そうに両手で抱えながらも、少し哀しそうにアークティカは呟いた。もう一口飲み下すと、フォーチューンは独り言のように返す。
「私は…きっと、殺されないわ。」


 次は旅戦パーティーに戻る…予定だったんだけど。
 アークティカが好きさ!!!という謎の発作に襲われておまけシーン…。こいつだけはボンドと私の娘だと(以下略)親馬鹿というか…。何と言うか、です。もっと活躍させてあげたいという欲目…サーセンvv

 で、えーと、前回はUPしたとき余りにも疲れてたので説明できませんでしたが。
 これで今の所

 旅戦メンバーにはミブロさんが
 アンティエルドにはコトさんが

 それぞれ護衛をお願いされたということになりました。方や、世界を救う子供達、方や、正当な王位継承者で「子供」。感情的には勿論ですが、統治者としての目線で見たときも、どちらも切り捨てられない存在だから、苦肉の策っちゃ苦肉の策みたいです。


 で、タイトルは…。「ミブロはああ見えて癒し系なのよ」という台詞を実は会話の最後に入れて、アークティカが「嘘だッ!!」と紅茶を噴くというオチが用意されていました。とってつけたようなギャグになるなと思ってやめちゃったんですが。いや本気でそういっているわけでもなく、とにかくお茶を濁したかっただけという設定です。
 癒し系…回復タイプさんだから癒されることはあっても、それと癒し系とはかなり、違う、でしょう。し、失礼しました…。


 アークティカの髪の色をとにかくボンドに合わせようボンドにあわせよう…と思っていたら玉砕しました。げふん。この子の髪難しいんだ。ボンド色…どう塗っても、満足できなくて。ボンド色…ぉおおおおおお!!!こんなんじゃねぇ!!こんなんじゃねぇんだァァァァ!!!
 もう諦めて妥協しましたが…もっといい色だよ!!!
 あの毛の色…ほんと、何ていえばいいんだろう。シャンプー後に日向で乾かしたたあとだと、ぽかぽかで…んで、すごくいい匂いなんだよ。(判った判った)
 どんな色を塗っても満足できないのは、多分ボンドの毛並みの色が、そういう触覚や嗅覚と繋がっているからじゃないかと思います。
 次のサムは…どうなんだろうなぁ。イケメン具合には定評のある馬ですが。

 全然関係ないですが、殺虫剤を飲んで病院に搬送された男性が吐いた吐瀉物からガスが出て、病院中大パニックになったそうな。なんたる自爆テロ…!!模倣犯が出なければいいんだけど。

「どう転んでも…残念!」/色は匂へと

2008-04-29 12:37:51 | オリナビ的発作
「ん?そういえばファルルは何処行ったんですかい??」
 だがそれには気付かなかったかのように、ハルモニアは素朴な疑問を口にする。
「香水の匂いがもう駄目だっていって…外に行ったみたいだ。」
「…あぁ、成る程。…とっとと出て行きたいのはこっちもですがねェ…」
 コロナの答えに溜息をつくその様子は…あながち冗談でも、なさそうだった。

 (み…道に迷った…)
 その頃当のファルルはと言えば…道に迷っていた。舞踏室を出たところまでは良かったし、そこから庭に出る階段も、すぐに見つけられた。だが来た道を戻れども戻れども―肝心の部屋に戻ることが出来ない。
 まるで、方向感覚がおかしくなったようだと、いい加減に叫びだしたい気分になったとき遠くの方から人の話し声が聞こえてきた。
「あのっ…!!!」
 これ幸い、とファルルは大声をあげ、その方向にぱっと駆け出し、そして一瞬の後、それを酷く後悔した。向こうからやってきたのは、いかにも偉そうな男―ジグムントと、それから長身痩躯の女性が一人。
「あ…」
 女性嫌い以上に、冷たいジグムントの視線に、これはまずい、と直感して口篭ると
「戻れなくなりましたか?」
 と、意外に親切な声で相手は尋ねてきた。女性にしてはやや低いような気がしないわけでもなかったが、ファルルは必死で頷く。
「…20歩先を左、ですよ。」
「20歩??」
 その光景が可笑しかったのか、笑みを浮かべた相手は、優しい声で、よく意味の判らない言葉を返してきた。訝しく思って思わず聞き返すが、カストラートは「ええ、そうです」と繰り返すのみである。
 言っていることは奇妙だったが、その表情に悪意は無さそうだったので、
「うん…ありがとう!!」
 礼を言うなり、ファルルはぱっと駆け出した。
「……」
 ぱたぱたと走っていくファルルの後姿を、沈黙したまま二人はじっと見送っていた。長い髪が曲がり角に消えたとき、
「躾がなっていないとも思いますが…それ以上に、奇妙ですね。」
「お前もそう思うか、カストラート。」
 ぽつりと呟いたのはカストラートだったが、ジグムントも微かに頷く。
「あれはミクロ王女についてきた戦士だろう?何故、この状況が『魔法によるもの』だと気付かない。」
「…魔法の心得が全く無いとしか思えませんね。…王女づきの兵士が、こんなものとは…モノケディア国王は何を考えているのでしょう?そうそう…奇妙といえば…陛下、先ほどの娘、どうでしたか?陛下のことですから、何か思うことがあったのでしょう?」
「…あれか。何度か鎌をかけてみたが、全て上手く交された。…あの身のこなしは―貴族の娘と言う何かしらの訓練を受けた人間と考えるのが妥当だろうな。」
 その言葉にわざとらしく困った表情を浮かべ、カストラートは指を折って旅の一行を数え始めた。
「…王女らしくない黒の王女、最年少の賢者…正体のわからない娘一人に、魔法の知識の無い兵士…問題だらけの一行ですね。まぁ…こんな現象を引き起こした、我らが女王も問題であることは間違いありませんが。」
 ジグムントは微かに唇の端を吊り上げると
「国の行く末が、案じられるな。」
 と呟く。、
「…だからあなたが、いらっしゃるのです。陛下。」
 対するカストラートの言葉は―真摯なものだった。
 カストラート、出る予定無かったのに…。(がくーん)こいつ、三人称が「彼」なのか「彼女」なのかわかんなくて使いづらいから、まだ出したくなかったんだよ…。
 とりあえずこんばんわ。がっくりしている蒼牙です。
 今回は、黒幕はジグムントなんだよー、王位狙ってるんだよーということをここで確認してみました。こういうあとがきでは言ってるんで、こっちまで読んで下さってる方はもうとっくの昔にご存知ですが…最終的に文章としてまとめて読み返したときに、きちんと通じる話にしたかったので入れてみました。
 ハルさんに対するあの嫌がらせは、実は嫌がらせじゃなかったんですよー、ということについての補足。
 元々、ハルさんの正体を調べるために踊りに誘ったのです。転ばなかったことで、「ただの娘ではない」ということはばれてしまい、もし転んでいたら女王の客人に恥をかかせることができる、…どっちに転がってもジグムントはソンをしないという、なんともアレな設定でした!!さすがジグのターン!
 でも、ここでこやつのターンは終了!次はミブフォー?なんで頑張ります…!!
 しかし…大人組の陰謀話ばっかり続いて、脳味噌が痛い…。早く主人公チームにバトンを回したいなぁ。



 で、そうそう。先日まできゅーきゅー言ってたいろはですが。
 24話でえらく喋り方の格好良いフォルテ…もとい土方さんがお亡くなりになり、25話で神奈たんがお亡くなりになった瞬間、一気にモチベーションが下がりました。
 でもまぁ、まだ振袖がある…まだ振袖で刀ぶんまわすキャラがいる…と。ジャンヌ・ダルクコスの金髪かっくんに期待をかけつつ最後の大詰めを見てみたところ。


 ……!!!!???
なんだこのフォーチューンの参考に出来そうな衣装は!!(馬鹿が通ります)



 今まで一度も意識してなかったんですが…今回の戦闘シーン見て、「ぐへぇ」と思いました。
 うん。
 こういう風に「参考になる」感じてしまうということ自体「ありがちデザイン」の証明だということなんでしょうが…。個性よりどっちかというと、全体のバランスとか動いたときのラインの綺麗さとか「わかりやすさ」とかしか考えてなかったんだから!(どぎゃーん!)しょうがないといえばしょうがない…です。(涙)もっと個性が欲しいなー…

 で、いろはに戻りますと。全体的な評価としては。
 暇だったら見てもいいんじゃないかな。絵も綺麗だし。
 ただ、絵柄の崩れっぷりに耐えられるのであれば、「ヒロイック・エイジ」の方がストーリーは面白いかもしれません…。(ウブカタ贔屓め!!)
  ところで、ラスボスは妙に柄が長い刀だったんですが、あれってなんか意味があるのかね。
 そして、最初の方に出てきた敵キャラは、刀だけじゃなくて普通に衝撃波とか飛ばしてた気がするんですが…きっときっと、突っ込んだら負け!「江戸共和国万歳!」と一緒に叫べばいいんじゃないかと思います…。

 んで、昨日オセロ様に教えてもらった「ヘルレイザー」ってB級ホラーを見てみたのですが。
 あのさ。
 ピンヘッド可愛くない?
 「レッスンだプリンセス」って!!あの面で!ボンテージで!!実は執事属性とかね!!
 これは怖いというよりは…寧ろ頭のピンを一本一本きゅきゅっと抜き差ししてやりたい衝動に駆られますvvあぁ、うん、ネジでもいいvv
 実はホラーあんまり見ないのですが、この程度だったらいくらでもいけるぜvv「ありえなーい!」と叫びたい人にはお勧めですvv
(でもいろはの「空飛ぶ五稜郭」もぶっちゃけありえなーい!!)


 あ、タイトルのいろはにかこつけてもうひとつ。

 推薦受験の時に泊まったホテルが、気がついたら潰れてました。右上部分のレンガが剥されてるのがわかるかな。本当はもっと綺麗なときに摂ればよかったんですが…。うーん、「わかよたれそ つねならむ」…ってね。