案の定、二人はやや不満げな顔になった。多分―いや確実に、何か面白いことを期待していたに違いない。だがそれに構っている暇は無いとばかりに、コロナはさっさと鞄の中から魔道書を取り出す。
魔力を上手く通してやるためにも媒介は必要である。本を片手に、意識を集中させるが―まるで頑丈な石の壁でも相手にしているかのように、魔力の流れは阻まれてしまった。あれ?と首を傾げもう一度挑むが、結果は変わらない。フォーチューンがあれほど容易くやっていたことを考えると、それほど魔力を必要とするものではないのだろうが…。
かれこれ1時間近く水晶と格闘した後、コロナはついに樹を作り上げることを断念し、予約した書籍が帰ってきたというので図書館に向かった。
「疲れたな…」
ページを捲りながら思わず出かけた欠伸を噛み殺し、呟く。いくら本の虫とはいえ、細かい文字を目で追い続けているのは流石に目が疲れる。不謹慎だとは知りつつも、うーんと大きく伸びをすると、つられたかのように向かいの席でファルルも首を回している。何となく目が合うと、
「…さっきのやつさぁ。あれ、女王が使ってたやつだよな?」
と声をかけてきた。ああ、と頷くと、
「俺もあれ、どうなってたか凄く不思議だったんだ…あの器自体が魔法に関係する道具だとか?」
言いながら彼はハルモニアの方を見る。シーフである彼女の目利きを頼っての発言だったが、ハルモニアは
「まぁ『いいもの』ではあるでしょうが…魔法に関係あるとは思えませんねェ。」
と肩を竦めて否定する。
「……大賢者様なら、何か知ってるんじゃない?。」
「……答えてくれるとは思えません…」
トーンの意見に対し、溜息混じりにそう返すと、大賢者様はお忙しいもんね…とややがっかりしたような返答が帰ってくる。忙しいというより、あの反応の無さはいっそ嫌がらせレベルではないかとこっそり思っているのだが、まだまだ傍目から見た「大賢者」の肩書きには威信があるに違いない。
「……逆に女王様が、どこの家の出か調べれば、ある程度の見等はつくんじゃありませんかィ?」
「うーん…公式には全然明らかになってないけど…僕、ちょっと見てくる!」
息抜きということもあるが、それ以上に好奇心が先にたったようだった。トーンは止める間も無くぱっと駆け出すと、すぐさま家系図を持って取って返してくる。こういうことをこっそりと調べるのは気がひけないわけではなかったが…コロナもまた、好奇心には勝てなかった。そもそも「オラシオン」とは、古い魔法の言葉で「祈り」を意味する。それを苗字として使えるのだから、現女王は相当な名家の出身のはずだ。4人で頭をつき合わせるようにして本のページを捲るが。
「…無い。」
歴代王朝の家系図を見ても。もう絶えてしまった家系を見ても…「オラシオン」という一家は存在しなかった。「偽名?」「全然違う国の人ってことかなぁ」などと言いつつぱたん、と本を閉じると、濃紺の地に、浮かび上がるように描かれた白い鳥と白百合が目を引いた。
すーきーなーのー♪
いや、そのですね。今本誌の復活!に出てる敵役がもう…好きで好きで(笑)
あぁいうヘタレな悪役顔、大好きなんです。絶対やられキャラだってわかってるんだけど…。
ようじょに振り回されるオヤジとかね、いいよね…vvv
さて久しぶりに感じるような小説更新!いや実際久しぶりだよね?
6月はもう…なんていうか、さりげなく忙しいっす…。明後日から確実に欝になり、その後は怒涛のテスト週間…の予定なので。
そうそう、欝といえば!今日うっかりボンドが落鉄してね。
ハリーさんっていう装蹄氏さん(勿論渾名)に見せたら、
「退厩すんだろ」
というお言葉と共に蹄鉄全部ひっぺがされました。
ちょ、ま…まってぇハリーさぁぁぁぁん!!!
あと二日ある!あと二日乗れるのに!!!…と思いましたが、時既に遅し。というわけで蒼牙とボンドのラブラブライフは、落鉄という事故によりあえなく終焉を迎えたわけでした…明日あさってはグルーミングに徹します…あぅあぅあぅ。
魔力を上手く通してやるためにも媒介は必要である。本を片手に、意識を集中させるが―まるで頑丈な石の壁でも相手にしているかのように、魔力の流れは阻まれてしまった。あれ?と首を傾げもう一度挑むが、結果は変わらない。フォーチューンがあれほど容易くやっていたことを考えると、それほど魔力を必要とするものではないのだろうが…。
かれこれ1時間近く水晶と格闘した後、コロナはついに樹を作り上げることを断念し、予約した書籍が帰ってきたというので図書館に向かった。
「疲れたな…」
ページを捲りながら思わず出かけた欠伸を噛み殺し、呟く。いくら本の虫とはいえ、細かい文字を目で追い続けているのは流石に目が疲れる。不謹慎だとは知りつつも、うーんと大きく伸びをすると、つられたかのように向かいの席でファルルも首を回している。何となく目が合うと、
「…さっきのやつさぁ。あれ、女王が使ってたやつだよな?」
と声をかけてきた。ああ、と頷くと、
「俺もあれ、どうなってたか凄く不思議だったんだ…あの器自体が魔法に関係する道具だとか?」
言いながら彼はハルモニアの方を見る。シーフである彼女の目利きを頼っての発言だったが、ハルモニアは
「まぁ『いいもの』ではあるでしょうが…魔法に関係あるとは思えませんねェ。」
と肩を竦めて否定する。
「……大賢者様なら、何か知ってるんじゃない?。」
「……答えてくれるとは思えません…」
トーンの意見に対し、溜息混じりにそう返すと、大賢者様はお忙しいもんね…とややがっかりしたような返答が帰ってくる。忙しいというより、あの反応の無さはいっそ嫌がらせレベルではないかとこっそり思っているのだが、まだまだ傍目から見た「大賢者」の肩書きには威信があるに違いない。
「……逆に女王様が、どこの家の出か調べれば、ある程度の見等はつくんじゃありませんかィ?」
「うーん…公式には全然明らかになってないけど…僕、ちょっと見てくる!」
息抜きということもあるが、それ以上に好奇心が先にたったようだった。トーンは止める間も無くぱっと駆け出すと、すぐさま家系図を持って取って返してくる。こういうことをこっそりと調べるのは気がひけないわけではなかったが…コロナもまた、好奇心には勝てなかった。そもそも「オラシオン」とは、古い魔法の言葉で「祈り」を意味する。それを苗字として使えるのだから、現女王は相当な名家の出身のはずだ。4人で頭をつき合わせるようにして本のページを捲るが。
「…無い。」
歴代王朝の家系図を見ても。もう絶えてしまった家系を見ても…「オラシオン」という一家は存在しなかった。「偽名?」「全然違う国の人ってことかなぁ」などと言いつつぱたん、と本を閉じると、濃紺の地に、浮かび上がるように描かれた白い鳥と白百合が目を引いた。
すーきーなーのー♪
いや、そのですね。今本誌の復活!に出てる敵役がもう…好きで好きで(笑)
あぁいうヘタレな悪役顔、大好きなんです。絶対やられキャラだってわかってるんだけど…。
ようじょに振り回されるオヤジとかね、いいよね…vvv
さて久しぶりに感じるような小説更新!いや実際久しぶりだよね?
6月はもう…なんていうか、さりげなく忙しいっす…。明後日から確実に欝になり、その後は怒涛のテスト週間…の予定なので。
そうそう、欝といえば!今日うっかりボンドが落鉄してね。
ハリーさんっていう装蹄氏さん(勿論渾名)に見せたら、
「退厩すんだろ」
というお言葉と共に蹄鉄全部ひっぺがされました。
ちょ、ま…まってぇハリーさぁぁぁぁん!!!
あと二日ある!あと二日乗れるのに!!!…と思いましたが、時既に遅し。というわけで蒼牙とボンドのラブラブライフは、落鉄という事故によりあえなく終焉を迎えたわけでした…明日あさってはグルーミングに徹します…あぅあぅあぅ。