半月記

半月に一回くらいは、何か記録をしていきたい

まとめ:翠海の夢

2010-10-31 12:44:00 | インポート
タイトル
「翠海の夢」

大まかな世界観
 ファンタジー世界と古代ファンタジー世界が入り混じってる話。
 イメージ的には「王家の紋章」とかそういうノリ。
 現代人二人が、滅びてしまった王国に「何故か」紛れ込む。

メインキャラ
・ルオン
 多分現代の高校生。ツッコミがいつでも秀逸。

・ドラグ
 多分現代の大学生。ルオンちゃんの親戚。きらふわ好きのオトメン。

・ミージュ
 次の女王になることが決定している少女。チート候補。

・フォーチューン
 女王様。神様と結婚したチート。

・アンティエルド
 王子。もう直ぐ国を出て新しい国を建てるらしい。チート。

特色
 きらふわハスハスハスハス!!!!!!から始まったお話
 なので特色はまだきめてないです

専門用語解説
・マーディア(メルディア?)
 中原の至宝、とよばれた国。昔は海の近くだったらしい。

・アカデミア
 ドラグやルオンが通ってる、要するに大学。
 多分幼稚園から大学まで一貫だとおもう。


語りたいこと
 きらふわハスハスハスハス!!!

イメージ映画・音楽等
 風の回廊
 滅びし煌めきの都市
 異邦人


日記一回目
日記二回目


 ―小さい頃、何もない筈の草原に、虹色の雲が城を建てるのを見たことがある。
 中原の至宝、と呼ばれた国がそこにあったと知ったのはもっと後。一面の翠の海の中にその栄華の名残をとどめるのは、世界が始まったころに生きていたという大きな獣の骨でできた真っ白な柱だけ。
(きれいだよ、ねぇ…)
 雨風に晒されて、当時施されていた複雑な紋様などは殆ど削れてしまっているが、それでも、そっと手を近付けてみれば掌には石とは違うほのかな温かみが伝わる。千年を経て、骨になってもまだ温もりを残す生き物はいったいどんな姿をしていたのだろうと考えると無性にわくわくしてきて、琉遠は無造作に転がされたその柱にじっくりと目を凝らした。よく眼を凝らせば、渦巻きにもにた、何かが…見えないことも無い。
「ねぇ、これは何の模様?」
 …振り返って、自分をここにつれてきた従兄を見やるが、ガイドを名乗った従弟は、といえば。
「………」
 それこそ彫刻のように整った横顔をこちらに向けたまま立ちつくしていた。
 見る人が見れば「なにこのイケメン!」と騒ぎ立てる立ち姿であるが、これはまったく駄目なサインだということを琉遠はよーく知っていた。これは明らかに、周りの風景の美しさにやられてポワーッとなっている状態である。
「おーい、お兄さん、聞いてますかぁー??」
 目の前でぶんぶん手を降ると、やっと彼―ドラグはルオンがなにかしら騒ぎ立てているのに気付いたらしい。エマージェンシーエマージェンシーと続けてやろうとおもっていた矢先に、「なんだ。」と返されて拍子抜けしたルオンは、「これこれ、何の模様なの?」と指でその渦巻きを示した。
「これは…随分、掠れているな。」
 ドラグは難しい顔をしてそれを覗き込む。
「それは魔除けの文様よ。何してるの?こんな入り口で。」
 突然かけられた声に、ルオンとドラグは振り返り…そして、ぽかん、と口をあける羽目になった。
「……」
 一体どこから現れたのか、不思議そうな顔をしてこちらを見ている少女が一人。
 だが。その少女はといえば。よっぽどこっちのほうが不思議な顔をしたくなるわ!!と声をあらげて突っ込みを入れたくなるようなものだった。
 なんといっても、ちょvvvおまvvvvとなるほどの美少女である。まず目を引くのは長い銀色の髪と聡明そうなぱっちりとした瞳。白い頬や桜色の唇は思わずつついてみたくなるような滑らかさで、人形でもこうはいかないだろうと思わされてしまう。細い布を幾重にも巻いたような胴着に、スカートは玉虫の羽を織り込んだようなうすい紗で…映画の中でしかお目にかかったことのないようなものだった。
 となりでポワーッとなっている従弟のようにはなるまい、なるまい…と思いつつも、何を言うべきか判らずにルオンは立ちつくす。
「こっちよ。」
 二人の動揺など気付かないかのように、少女は身を翻して歩き出した。


 先程まで草むらだった辺りの景色は、足を踏み出すごとに虹色のもやに包まれて、虹色のもやが雨のように地面に零れ落ちれば、そこには滑らかな石畳が現れる―気がつけばそこは、沢山の人が行き交う街の中。ブルルッと馬のいななきにぎょっとして振り返れば、栗色の毛並みの馬がぽくぽくと路を横断していくところだった。
(何これ、夢…?)
 夢にしてはやたらとリアルな夢であるが、「あり得ない」のならば夢なのだろう。
 それならついていかなきゃソンソン!とルオンは従弟を引っ張って少女の後に続いた。街を抜け、小高い丘の上に設けられた、神殿のような建物の中に入ろうとした時、琉遠はふとその柱に刻まれている模様に気付いた。
(あ、さっきの…)
 世界史には強くない。全く以て強くない。どうしてアカデミーで地理なんてとってしまったんだろう―これがどんな夢かわかるのに。少しの後悔を胸に、建物の中に入ると―そこはまるで、劇場か美術館のように広い空間だった。周りがすべて石造りなのに圧迫感も暗さも感じないのは、天井が二層になっていて自由に光りが入ってくるからだろう。
 そして、その最も奥。一段高くなっている台の上に置かれた椅子には、女性が一人座っていた。「この人たちなの?」と少女が問いかけると、女性は「そうよ」とおっとりと微笑んで返した。
  女王様だ(勿論、変な意味ではない)と直感したのは、「冗談は顔だけにして!!!」と言いたくなるようなその見た目のせいかもしれない。少女もとんでもだが、この女王様もまたぶっ飛んでいる。
 こんな綺麗な人がこの世にいるのかとあいた口がふさがらなくなるような面立ちに、どこか憂いを含んだ優しげな目もと。何か特別な繊維で織り込んであるのか―光沢のある布を重ねたような服を着ていて、、最早スリットというレベルではないレベルで割れたドレスのすそから覗く肌は驚くほど真っ白である。
「…ようこそ、蜃気楼の国へ。」
 そこまで観察したところで、女王は口を開き、ルオンは慌てて「おじゃまします」と頭を下げた。殆ど反射的な行動だった。
 そして隣の従兄はといえばやっぱりポワーッとなっている―いや―いつ卒倒してもおかしくないかもしれないとルオンは本気で考えた。
(キラキラ×ふわふわ×キラキラ×フワフワ=キラキラの2乗×ふわふわの2乗。それ即ち、ドラグ昏倒の公式…)
「なんというドラ得ワールド…」
 ぼそりと呟くと、女王はその言葉の意味をつかみ損ねたらしい。僅かに首を傾げて問いかけてくる…ルオンは慌てて付け足した。
「いえ、あの、なんでもないですごめんなさい…。」


******************************************************************************


 中原の至宝と呼ばれた国は―そのはるか昔、碧海の女王として名を馳せた国であったらしい。気候と地理の変化から海が遠のき、そこから新しい国が生まれたらしい―。
 女王様の前では緊張とトキメキできゅぅっとぶっ倒れるから全く語り部として失格なんじゃなかろうかとおもっていたが、そこはひらふわ大好きなオトメン。ドラグはひらふわ服を着ていた時代の背景についてもやたらと詳しかった。
 彼の話によると、ここは2000年以上前の国で。
 時期的には、国が別れるとき―つまりこの国の王子が外へ出て、新しい国を立てる前にあたるらしい。

 彼らをここに案内した少女―ミージュは神妙な顔でそれを聞き、 
「つまりあなたたちは、【明日】からきたってことになるのね?」
 と、首を傾げた。
「【明日】…私たちは未来って呼ぶけどね。先からやって来たって意味ではそうかも。」
「ねえ、じゃあ、王子がどうなるか、知ってるの?」
「………海の見える国を建てる。―というか、海を囲む国を建てる、というべきか。」
「海を…覆う国…。」

*******************************************************************************

 強い風がどっと吹き抜けた。風に煽られた細い草が、細漣のように震えるのを見ると、ここもまた海であるといった人の気持ちがわかるような気がした。
(―風、が。)
 かつてこの窓からは紺碧の海が見えていたと言う。
 だがそこから見えるのはどこまでも広がる草の海。空だけが―突き抜けるように青い。

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 周りに意地悪なことを言われたら「おたんこなす」と返してやればいい。

 勉強に飽き飽きしていたのか、アンティエルドは欠伸交じりにミージュにそう告げた。王子様がどこからそんな言葉を覚えてきたのと精一杯の嫌味で返すと、彼はにやにやと笑いながら内緒と片目をつむって見せる。「知らなくてもいいことを知っているのと、知らなくてもいことを全く知らないのと、しらなくてもいいことに知らないふりをするのは全く違うことだからね。」さらりと言われた言葉は、とても外見通りの子供の発言とは思えなかった。純粋に口や頭が回るというよりは達観している、そんな喋り方だ。
 神様の子供。そんな言葉がふと頭をよぎって、ミージュは唇を尖らせる。「あひる口になるよ」「しらない。おたんこなすの言うことなんか聞かないわ。」とぼそりと返すと、まさか自分が「おたんこなす」第一号になるとは思っていなかったらしく、彼は声をあげて大爆笑した。


 アンティエルドが教えたことだけがミージュの「悪口」のレパートリーだったわけではない。修行の最中、ひょっこり木の上から現れて邪魔をした王子に、彼女はとっておきの「新兵器」を披露する。
「あんたのせいで集中力が途切れたでしょっ!アンティエルドのっ…おたんこきのこ!」
「おたんこ…きのこ?」
「キノコみたいににょっきり出てきたから!」
「…ぷっ。」
 おたんこなす、応用編。おたんこきのこ。
 これは効くだろうと思いきや…やはりアンティエルドは爆笑し、再びミージュは憮然と頬を膨らませることになった。



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「僕、死ぬみたいだから。」

 何でいきなりそんなこというの。ばか。おたんこなす。どてかぼちゃ。―普段のミージュならばそう叫んだかもしれないが、簡単な悪口すら出てこなかった。言葉は全て咽喉につっかえて、その代わり目の奥に何かがこみあげてくる。水晶の欠片を通したかのように世界が歪んで滲んで、自分が泣いているのだと言うことにやっと気付いた。

「でもまぁ神様の子供だからね、僕は。普通の人間の【死】とはちょっと違う。」
 不敗を約束されてきて産まれた神の子。
 この王子に敗北なんて無い。この王子は絶対に負けない。死は彼にとって敗北ではなく、恐らくは―。
「神様になるの?」

「…そんな感じかな。だから、僕のことで泣く必要は無い。」

「全人類にマザコンを推奨する神様になるの?」
「かもしれない。」


***********************************************************************
 フォーチューンは物悲しげに笑って首を降った。
「神には神の、生き方があり、人には人の死に方があるわ。」

        タナトス  ヒュプノス
 人の死とは死にして眠り。

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ソクラテスの杯

2010-10-31 01:05:05 | インポート
「毒の飲み方はあなたよりよく知ってるわ。今更教わるまでもない」
「心が死んでいく温度」「ものみな動かぬ絶対零度」「死という名の予定調和」


 昨日某宅の絵チャにお邪魔させてもらって、愛のあるエロっていいなぁと本気でおもった蒼牙ですこんばんは!薔薇の棘高速で抜くイケメン…素敵だとおもいますってかおいしいです。あと弱気怖がりクイントさん VS王子ルックス性格破綻クイントの絡みおいしかったです!!!
 あと、ふとおもったのが。BLとゲイとホモと薔薇って違うとおもう。
 私のなかで
 ゲイ→やまじゅんてきな天元突破した男×男むしろ漢×漢。いろんな意味で三次元に近い。
 ホモ→いちばん世の中に溢れかえっている。年代はだいたい20代くらいのキャラがおおい。
 BL→私の中での正式な定義は、ショタショタとか学生同士とか。Boyと呼べる年代であるのがミソ。ただし世の中では、ゲイ、ホモが露骨すぎるというので、男×男をとりあえずBLと呼ぶことも多い気がする。
 薔薇→上の3つのどれにも属するが「美しさ」が前提条件。とっても綺麗なゲイ・とっても綺麗なホモ・とっても綺麗なBLひっくるめて「薔薇」とよぶ。

 って イメージ かな。薔薇が一番好きです。綺麗だから。百合はもっとすきです。女の子しかかかなくていいから。

 あっ!!
 百合と言えば!!!ふゆりぐみ!(冬百合組といいたかったらしい!)ありがとうございます!!!!あまりのふつくしさと乳の押しつけられ具合にもだえて倒れるかとおもった!!!
 あのサンドイッチに挟まれたいんで私ちょっと恐竜ひき肉になってきますね!!!!(ビッ!)
 

 んで本日はハロウィンですねー(超遠い目で)
 ハロウィンイラスト、ぬろうぬろうとおもってたんですが 原画が素敵なこと(保存状態が悪くてしわしわ!)になって描きなおしとか改スキャンができる状態じゃなかった…
 というわけで何故か急遽脳内に浮かんだ構図をざかざかと…。サンドリヨンとカンタレラと禁じられた契約と禁じられた遊びとオペラ座の怪人サントラと仮面舞踏会とマスカレ―ドとそのあたりをぐるぐるしてたらよくわかんないことになりました。

 脳内妄想は「茶道」ならぬ「毒道」と「オペラ座の怪人」。イメージは「オシャレでセクシー」だったんですが「オサレでシェクシー」レベルにも辿りつけなかったというか。なんだかいろいろとシュールです。オペラ座の怪人というよりは「オペラ☆The☆怪人」ぐらいの勢いである。
 っていうか黒髪のほう、「なにこのありがちオールバック?」状態になってる…!!!思い切ってクイントにすりゃよかった…!!ジグの打率の低さに泣ける今日この頃です。
 え、構図がわるいせいだって?
 うん、それが一番おおきいかもしれない。画面映えだけで選んでキャラの中身をみないとこうなる…ということのいい例だとおもいます…。
 そういえばこの絵を描きながら「ソクラテスの杯」っていう新しい小説の構想がちらりと浮かびましたがおっそろしくパッションもニーズもわかないのできっと没。

 結局全員分はあげられなかったハロウィン衣装。

 今回のハロウィンは一応…「ちょうゴシックでいこう!」→「オペラ座の怪人」だったんです。(過去形)それにちなんで、オペラ座にありそうな「もの」で統一してみました。
・ジグムント
 遊べないことがわかりきっていたので「お前無難にファントムにしとけ。」ということに。亡霊っぽくするために、いつも使ってる金色を抜いてみました。これだけで結構イメージかわるのな…!!!!
 仮面はファントム仮面。白くてシンプルなやつ。
・アンティエルド
 「太陽」。あのきもちわるーいシュールな顔したおめんを見るたびに「イタリア人センスパねぇっす。」とおもいます大好き!
 最初服の地色が白で、「なにこの馬鹿王子素敵過ぎるおなかいたいvvv」って思ってたんですが、黒にかえたら妙に似合ってびっくり。
 仮面は太陽仮面。どっちかっていうと顔に被るというよりはヘアアクセサリー。
・フォーチューン
 「月」。あのきもちわるーいシュールな顔したやつ。マジあの鼻へしおりてぇ。っていつも思ってます。
 イメージカラー優先で水色にしましたが、オレンジのほうが似合ってたかもしれません。びっくりした。
 仮面は月光仮面。うそですすみません。仮面と言うよりは顔になんかくっついてるレベルかも。
・クイント
 「花」オペラ座にはあっちこっちでばらまかれてる。クイントってやっぱり「女子力」が高いのか「普通の男はむりだろう」というデザインまでカッ飛んでくれるからすきです。デフォルトは白スーツだけどね!
 仮面は白と黒のやつ。ちょっと鼻の部分が鳥っぽくなってる。
・ブルース
 「鳥」。空の情景にはかかせない。クイントが緑~黄色だったんでブルースは赤~紫を狙う!弟とちがってかっちりしたデザインのほうが似合うんでちょっと悩みました。この男は寧ろ「カラーリングであそべる」タイプなのかもしれない。
 仮面はウサミミの誘惑に負けずにクイントとおそろい。白黒反転。
 って感じです。
 あと選択肢としては「雲」「虹」「馬車」「星」「道化」あたりがあった…かな。

 ところでー。
 以前ちろっといった服リクですが。若葉がまだ全員しあがってないのに如何なものかという気もするのですが。
 いま、「やらなきゃいけないことをやりたくない病」なので、受け付けてみようかとおもいます。(THE☆へそ曲がり!)
 ただ。
 たぶん。
 クオリティー的には、↑にあるようなちびキャラ全身絵に+10月19日の日記のようなちょっと頭身高め絵。というクオリティです。あくまで「逃避のようなリクエスト企画」なので!
・全身はいらねぇ
・一人しかいねぇ
・背景ねぇ
・塗り雑
 そんなレベルですが、まぁ、おやつを与えるつもりで参加してもらえたらと。

 追記にそぉい!
 毎度ありがとうございます服リク企画

 追記を開いていただきありがとうございます。
 いつもお世話になってる皆様に感謝の意をこめて!服のイラリク企画をさせていただきます。
 最近服デザインが行方不明というか、書いてるものが偏っているせいか、昔に比べて面白いものが描けなくなってるなという感じがいたしますので、その練習と、あと現実逃避も兼ねております。

 ちなみにクオリティとしては。

 全身つきのラフ+おそらくバストアップ~腰まで程度のちょっと頭身高めイラストになります。この2枚を無理やり1枚におさめる感じと考えていただければ間違いなし!

 コメントから、下の①~⑤までの項目を記入したうえで投稿ください。
 ちなみに例

①申込者HN:蒼牙瓏碧
②申込キャラ:フォーチューン(ジャンル問わず。ただ蒼牙がしらなそうな場合はアドレスはっていただけるとありがたいです)
③希望イメージ:「オペラ座・月」
 今回ハロウィンはかってに「オペラ座」でやってますが、それにかぎらず「こんなイメージの服装が欲しいです」とか言っていただければもぞもぞと。
 「現代風でちょっと格好よさ気な制服で」
 「レザー大好きなんでレザーきせてください」
 「アラビアン好きなんで砂塵っぽく、色は緑で!」
 「むしろSF着せてくれ」
 等々、なんでも「アリ」な感じです。

 男女問いません…が。
 女子のほうが得意だということをおふくみおきください。(ひどい!)いや結論からいうと「美しければどっちでも!」なんだけどね!!!
 まったくニーズが読めない状態なのでとりあえず締切は今晩or明日の朝まで…?様子をみつつ締め切ります。
コメント (2)
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日記縦に長すぎフイタ

2010-10-30 22:03:05 | 若葉のころ
「ムコウミズに向こうは見えず」「英雄の強度」「君のための戦争、僕のための悲劇」「嘆きの公式」

 りゅーれんさんに教えてもらったすごいひとの本を発作的に買うと同時にちゃんと流星オコワとギガミックスも注文していた蒼牙ですこんばんは。一週間日記かかないとほんとにネタがたまってどうしようもないのですが、日記を二つに分けるという器用な真似ができませんのでお付き合いください。
 本日の内容は
①さいきん買った本感想
②ばんごはん
③らくがき
④わかばのころ

 です。
 まず…
①最近買った本感想
 だめだ ロックも兄さんもフォルテもスターマンもシェードマンもシャドウマンもリングマンもスカルマンもカットマンもみんなイケメンすぎて泣ける。アース様の「私の絶望を喰らって産まれいでよ!」なわが身を顧みない向う見ずな悪役っぷりに泣ける。
 なんでこんな…こんな…こいつらこんな格好いいの……。なんなのこのヒーローたち…。言葉にならない。なんかこう…じたばたするしかできない…!
 なんかロックマンやりたくてしょうがなくなてきた。9とか10やりたい…wiiがほしい。多分お金はある。(時間がない。)
 ロックマン全部やりなおしたいなぁ!!!とくに本家とエックスとゼロと!!EXEとか流星は無くても生きていけるけど、本家とエックスとゼロはだめだ発狂するくらいすき…。
 でも発売が決まってるのってDASH3…なんですよね…。わたし何故かDASHはあまり好きではなかった記憶があるんでちょっとアレなんですが、この際ロックマンが売れて続編とかが作られるようになることが最優先なので、どうぞお願いいたしますと真顔で土下座させていただきます。
 歳のせいもあるけど多分これより先、ロックマンより愛せるゲームって出ないと思うんだ…。
 ちなみにすきなゲーム順位は
 ロックマン>>>>>>>>>>>>>>>DEMENTO>カオスレギオン>(すごいかべ)>大神>(お釈迦様の掌)>無双とか
 だとおもいます。

 もう一冊、流星オコワについてはやっぱりキャラデザすげえ!ペガサスうつくしいしねる!!!って感じですかね…。
 ごめん本家に比べると随分あっさりしたレポです…。ただ、流星3のEDイラストにたいするコメントにはぞっとした。シドウさん亡くなってる説とか…いやロックマンだからハッピーエンドでいいです…!!

 そしたら稲船さん退社とかなんか…そうだ、鬱だ、死のう。(京都いこうのノリで)えっていうかマジ飛び降りていいですか…ええええ誰がロックマン引き継ぐんだろうわからんうおおおおおおおお。

 で、今回かった画集「ノスタルヂア」はすごかったです。ちょっと信じられないくらいふつくしいです。
 普段は中身を古本とかで立ち読みしないと買わないんですが(たまに酷いのあるからね!!LOVELESSのひとの画集は中身みたらつまんなくて絶望した。)これは本当に発作買い。
 でも発作買いしてよかったなとおもえるすごさでした…。デザインが!こまかさが!構図が!!!全てが!ふっとんでる!!
 そのなかでもちょうびっくりしたページがあるのでぱちり。

「ペ…ページをめくっていたらリリィちゃんがいきなり現れたんだ!何を言っているかわからないだろうが俺も何が起きたのかよくわかっていない!!!」
 って気分になりましたすみません。

②ばんごはん
 今年銀婚式らしい。わたくしが社会人一年生だから結婚2年目のこどもという計算になるわけですが、あれっ流産だった男の子ってじゃあ何年目の子供だったの…。とは未だに聞けない今日この頃です。

 ホテルというか建物の高級感って吹き抜けの有無で決まるきがする。
 エレベーターがとてもファンシーでかわいいです。こういうまるっこいエレベーターすき。収容人数は少ないだろうけど。





 途中から「なんか地味になってきたから写真あきた」ということで撮影中止。

③らくがき
 結局若葉のフォーチューンの服は冬だけど春寄り、というところで落ち着きました。「春」はだいたいこんな恰好らしい。レムちゃんも同系統だから問題なし。

 クイントのデフォは白スーツなわけですが、こんなひらふわもさらりと着てくれるナイスセーブっぷりに全私が大喝采。こいつ本当に器用というかサードなのに一塁まもってやがる…(爆笑)っていうか双子器用!!!ブルースは着流しとか妙に似合っちゃうし。(若葉ではたぶんだぼっとした服装になる。)
 違和感ゼロだねどこかの誰かと違って…といったら逆にクイント曰く「ジグは絶対にイケメンであることを馬鹿にしている」と返されました。「本気だせばひらふわが着れないわけがない」って言ってます…。
 そうだね イケメンジャーのはずなのに イケメン属性<<(鳴門海峡)<<(日本海峡)<<<<<(越えられない壁)<<<<キャライメージだよね、あいつ…。「まあそこがいいんだろうけど」確かに、あの外見でイケメンに偏ったらそれはそれでイラッとするんでいいんですけど。

 らくがき2
 画集の人のサイトにある「冬の妖精」がこまかいちょうすごいすげぇかきてぇとおもって真似したら
 だんだん方向性が行方不明になって(ネックレスでちからつきた…全部つぶれてて私涙目vvvv)
 ↓こうなった。

 どうしてこうなった!冬どこいった!!なんかもはや判りやすい召喚獣の域である!!
 ネックレスちょうがんばったんだよ と主張する。
 最後「もうどうでもいい」とばかりに金色に塗ったせいでまったく冬イメージが消失いたしましたが。まぁなんだ。
 いつものはなしです。

 ところで召喚で思い出したんですが。
 キャラ同士の力関係って結構「召喚」って考えるとはっきりするのかもしれない。

 むかし色んなジャンルでFateのパクリネタかんがえてたとき、(ロクゼロ、カオレギ、あとなんだったっけ…)たしかクイントとフォーチューンのコンビが出てたんですが。
 そのときは確か、マスター(召喚師)がクイントでサーヴァント(召喚獣)がフォーチューンだったかな…。クラスは確かバーサーカーかキャスターで、宝具は「永遠の午睡」「汝が足許に天は在り」で、「魔力が尽きるまで同じ3日間を繰り返す」能力と「自分が認めた相手に英霊としての能力を付与する」ものだった気がする。つまりここはサーバント2人いるようなもん。逆にフォーチューンがマスターでクイントという組み合わせも大いにあり。クラスは…アサシンかアーチャーで、宝具は「無辜と非業を嘆きし獣」(対峙した相手の運をマイナスにする。相手の霊格が高ければ高いほど有効。)と「天よ去ね、我は奈落へ駆け上がる」()という王道英雄キラー…。なんだろう詰めれば面白そうである!!!ブルースはアサシンかセイバーで、ジグムントはセイバーかライダー、アンティーは…これ難しいけどセイバーかアーチャーかな…。クラス被りすぎて笑える。
 ちょっと今度詰めてみたいので、メモしておきます。
・自分の家のキャラでFate/Stay night
①キャラクターのクラス
②宝具
③マスター
④聖杯にたどりつくまでの経緯
⑤かなえたい願い
 かな…。

 ちなみにオチはたしかセイバー:ヴィクトリアとジークのカオレギ組が優勝してました。クイントは途中でやる気を無くしてた気がする。「ねぇフォー、このあたりで退場にしようか。」「………あなたがそれで良いのなら。」っていうやりとりだけ覚えてるんだがどうしてそうなったか全く覚えてない。
 あ、3日間の間にブルースが死んでたんだっけなぁ。「たった一人」を生かすために同じ三日間を繰り返す聖杯戦争をしてたんだっけ。
 違うか、クイントが死んでて、フォーチューンはブルースが引き継いでたんだっけ…。弟が死なない三日間を探してたんだっけ。よく覚えてないけどどっちかがどっちかを生かす、たった一人のための戦争だった気がします。でも結局「ちょvvvv聖杯つかえねマジつかえねぇvvvv」ってことに気付いてそぉいする。
 主人公がカオレギ組だから物悲しくはなかったんだけど、こっちサイドからみるとすごい悲惨なはなしである…。
 そういう、「誰かからみた幸福・誰かからみた不幸」って話すきです。「翠海の夢」は基本的に哀しい話なんだけど、ルオンちゃんとドラグさんが騒いでくれるおかげで明るくなってるイメージがある!

らくがきというかおまけ写真

 雲ぶ厚すぎフイタ

 おかーさまお手製マカロン。
 マカロンって家で作れるんだ…しらなかった。



 追記は若葉。
 素晴らしき紅マグロの世界 ならぬ 素晴らしき百合の世界です。
 冬の城(一名のぞく)は百合ワールドだということが昨日決まりました。
 やっとカイ(ミカちゃん)が冬にいってくれたよぅ…!



 食堂でハルモニアと別れたあと、アンティエルドは「雪がすごいみたいだからちょっと遊んでくる」といってコウの元を離れた。彼にしてはわざとらしい言い訳は、要するに判りやすい気遣いなのだろうが、それに感謝するのもつかのま―部屋に戻った時、部屋には先程まで泣きじゃくっていた妹の姿はなかった。
部屋に戻ったのか?とも思ったが、開けっ放しのインク壺と放置されたペン、開きっぱなしの窓がその疑問を打ち消した。吹き抜ける寒風に首を竦めながらコウは窓に歩み寄り―見慣れた空色の髪が、薄暗い中を歩いていくのに目を見開く。門限も近いのに何をしているのか、いやそもそも外套も着ずにどこへ行くのか―。ミカ!と叫んだが彼女は振り返らず、その姿は深々と降りつもる雪のカーテンの向こうに消える。
慌ててカンテラと外套を掴んで寮を飛び出したが、ミカの姿は既に校庭にはみられなかった。学校の門を司る守衛に尋ねると、先程門を通ってどこかに向かったという。「先程アンティエルドさんも外へ出て行かれたので、どこかで合流されるかと思っていたのですがねぇ、今日は何かお出かけの予定でも?」
「そんな話は聞いていない。」
「そうですか。」
守衛は難しい顔をして、どうぞとコウを通した。どこだ、とアカデミーの外の風景に目を凝らした瞬間、カンテラの温もりとは明らかに異質な光が瞬いているのが見えた。青白く、―まるで雷鳴のような輝き。街から離れた小高い丘の上に灯ったその光りに惹かれるように、彼は雪の中に飛び出した。






 何故自分はこんなところを歩いているのだろう。判らぬまま部屋を出て、コートも着ずにただ―まっしぐらに歩いている。何故歩いているのか、何処に向かっているのか、という疑問にやっとミカが至った時、目に飛び込んだのは小高い丘の上の灯りだった。カンテラ―のようにも見えるが色が明らかに異なっている。天から降ってくる雷をちいさな硝子の箱に押し込めたらあんな感じになるのだろうとぼんやりと考えた瞬間、心臓が―いや、咽喉が勝手に悲鳴をあげた。近寄りたくない。近寄りたくない。でも「そっちにいきたい」。体と頭がばらばらになりそうな葛藤の中、足は勝手に光の方向に向かっていく。雪は深々と降り積もっているのに、何故か寒さは感じなかった。
 雪に足を取られながら丘を登ると、そこには白い橇が一台止まっていた。橇に繋がれている馬に向かっていた女が、彼女の存在に気付いたのか振り返る。
 雪の結晶のように白く端麗で―そして異常な女だった。この寒い中だと言うのに、女が身にまとっているのは薄い白の衣だけ。春の日のような淡い金色の髪が零れ落ちる滑らかな肩も背中も腕もむきだしで、この雪と気温の中では酷く無防備だった。何の表情も浮かばないその姿はまるで雪細工の女神像で、ぞくりと悪寒が背中を走る。
 そちらに行きたい/近寄りたくない/この人、何。
 躊躇いを察したかのように、女は一歩、ミカの方へ歩み寄った。反射的に一歩、後ずさるとそこは雪だまりで。ミカはその場にぺたりと座り込む羽目になった。
「いらっしゃい。『呼ばれて』ここにいるのでしょう。」

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【翠海の夢】

2010-10-24 23:41:00 | インポート
 りゅーれんさんと衣装コラボしようぜってことでデザインしていただいたのを塗ってみました!
 なにこの神衣装…。オリエントすげぇ…(顎ぱかーん)
 ミージュちゃんのオーガンジースカートの破壊力が異常。あとベルトのかわいさはんぱない!!ベルトはちょいとエジプトっぽく
 フォーチューンの生脚の破壊力が異常。てか髪型・アクセサリーともに クオリティ高すぎてありえん!!チキン肌と鼻血が一偏にきたよどうしよう…!!
 最早嫉妬も追いつかないくらいのデザインセンスです。すごすぎる…!!!(ガタガタプルプル)りゅーれん様何様インコ様ってこういうときに使うんだ…!!!!!!!!!!!!!
 塗りながら血がたぎってしょうがなかったです。

 桃みたいな肌にしたいなぁとおもったけど中々難しい。個人的につるっつるで滑らかでいっそ冷たそうなくらい真っ白な陶器肌が一番すきなんですが、今のブームはやわらかくてちょっと力を入れたら痣ができそうな桃肌です。こう…指とか食い込ませてみてぇ!みたいな。いや何がいいたいってふともも万歳ってことです!

 っていうか絵が一枚あるだけで妄想広がり過ぎだよね!
 妄想広がり過ぎたよね!

 このあいだの魔女と女神の話も実は妄想してるとかしてないとか。
 ネタに困らないのはいいことなんですが、形にする時間が足りないあばばばばば(これ、最近の口癖かもしれないです)


 イメージ曲
 風の回廊
 滅びし煌めきの都市
 異邦人

 あらすじは、ふとしたことで過去の都市に紛れ込んだルオンちゃんとドラグさんが、「歴史の語り部」になるお話かな…。イメージはギリシャ発掘。というか幻想ギリシャというかミラというかずぼりんすきー(笑)
 ドラグさん主人公にしたかったんだけど。あまりのきらふわワールドに鼻血出して血の海であっというまに戦闘不能でした。だめだこのオトメン…もうどうしようもない…。


 ―小さい頃、何もない筈の草原に、虹色の雲が城を建てるのを見たことがある。
 中原の至宝、と呼ばれた国がそこにあったと知ったのはもっと後。一面の翠の海の中にその栄華の名残をとどめるのは、世界が始まったころに生きていたという大きな獣の骨でできた真っ白な柱だけ。
(きれいだよ、ねぇ…)
 雨風に晒されて、当時施されていた複雑な紋様などは殆ど削れてしまっているが、それでも、そっと手を近付けてみれば掌には石とは違うほのかな温かみが伝わる。千年を経て、骨になってもまだ温もりを残す生き物はいったいどんな姿をしていたのだろうと考えると無性にわくわくしてきて、琉遠は無造作に転がされたその柱にじっくりと目を凝らした。よく眼を凝らせば、渦巻きにもにた、何かが…見えないことも無い。
「ねぇ、これは何の模様?」
 …振り返って、自分をここにつれてきた従兄を見やるが、ガイドを名乗った従弟は、といえば。
「………」
 それこそ彫刻のように整った横顔をこちらに向けたまま立ちつくしていた。
 見る人が見れば「なにこのイケメン!」と騒ぎ立てる立ち姿であるが、これはまったく駄目なサインだということを琉遠はよーく知っていた。これは明らかに、周りの風景の美しさにやられてポワーッとなっている状態である。
「おーい、お兄さん、聞いてますかぁー??」
 目の前でぶんぶん手を降ると、やっと彼―ドラグはルオンがなにかしら騒ぎ立てているのに気付いたらしい。エマージェンシーエマージェンシーと続けてやろうとおもっていた矢先に、「なんだ。」と返されて拍子抜けしたルオンは、「これこれ、何の模様なの?」と指でその渦巻きを示した。
「これは…随分、掠れているな。」
 ドラグは難しい顔をしてそれを覗き込む。
「それは魔除けの文様よ。何してるの?こんな入り口で。」
 突然かけられた声に、ルオンとドラグは振り返り…そして、ぽかん、と口をあける羽目になった。
「……」
 一体どこから現れたのか、不思議そうな顔をしてこちらを見ている少女が一人。
 だが。その少女はといえば。よっぽどこっちのほうが不思議な顔をしたくなるわ!!と声をあらげて突っ込みを入れたくなるようなものだった。
 なんといっても、ちょvvvおまvvvvとなるほどの美少女である。まず目を引くのは長い銀色の髪と聡明そうなぱっちりとした瞳。白い頬や桜色の唇は思わずつついてみたくなるような滑らかさで、人形でもこうはいかないだろうと思わされてしまう。細い布を幾重にも巻いたような胴着に、スカートは玉虫の羽を織り込んだようなうすい紗で…映画の中でしかお目にかかったことのないようなものだった。
 となりでポワーッとなっている従弟のようにはなるまい、なるまい…と思いつつも、何を言うべきか判らずにルオンは立ちつくす。
「こっちよ。」
 二人の動揺など気付かないかのように、少女は身を翻して歩き出した。


 先程まで草むらだった辺りの景色は、足を踏み出すごとに虹色のもやに包まれて、虹色のもやが雨のように地面に零れ落ちれば、そこには滑らかな石畳が現れる―気がつけばそこは、沢山の人が行き交う街の中。ブルルッと馬のいななきにぎょっとして振り返れば、栗色の毛並みの馬がぽくぽくと路を横断していくところだった。
(何これ、夢…?)
 夢にしてはやたらとリアルな夢であるが、「あり得ない」のならば夢なのだろう。
 それならついていかなきゃソンソン!とルオンは従弟を引っ張って少女の後に続いた。街を抜け、小高い丘の上に設けられた、神殿のような建物の中に入ろうとした時、琉遠はふとその柱に刻まれている模様に気付いた。
(あ、さっきの…)
 世界史には強くない。全く以て強くない。どうしてアカデミーで地理なんてとってしまったんだろう―これがどんな夢かわかるのに。少しの後悔を胸に、建物の中に入ると―そこはまるで、劇場か美術館のように広い空間だった。周りがすべて石造りなのに圧迫感も暗さも感じないのは、天井が二層になっていて自由に光りが入ってくるからだろう。
 そして、その最も奥。一段高くなっている台の上に置かれた椅子には、女性が一人座っていた。「この人たちなの?」と少女が問いかけると、女性は「そうよ」とおっとりと微笑んで返した。
  女王様だ(勿論、変な意味ではない)と直感したのは、「冗談は顔だけにして!!!」と言いたくなるようなその見た目のせいかもしれない。少女もとんでもだが、この女王様もまたぶっ飛んでいる。
 こんな綺麗な人がこの世にいるのかとあいた口がふさがらなくなるような面立ちに、どこか憂いを含んだ優しげな目もと。何か特別な繊維で織り込んであるのか―光沢のある布を重ねたような服を着ていて、、最早スリットというレベルではないレベルで割れたドレスのすそから覗く肌は驚くほど真っ白である。
「…ようこそ、蜃気楼の国へ。」
 そこまで観察したところで、女王は口を開き、ルオンは慌てて「おじゃまします」と頭を下げた。殆ど反射的な行動だった。
 そして隣の従兄はといえばやっぱりポワーッとなっている―いや―いつ卒倒してもおかしくないかもしれないとルオンは本気で考えた。
(キラキラ×ふわふわ×キラキラ×フワフワ=キラキラの2乗×ふわふわの2乗。それ即ち、ドラグ昏倒の公式…)
「なんというドラ得ワールド…」
 ぼそりと呟くと、女王はその言葉の意味をつかみ損ねたらしい。僅かに首を傾げて問いかけてくる…ルオンは慌てて付け足した。
「いえ、あの、なんでもないですごめんなさい…。」


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 中原の至宝と呼ばれた国は―そのはるか昔、碧海の女王として名を馳せた国であったらしい。気候と地理の変化から海が遠のき、そこから新しい国が生まれたらしい―。
 女王様の前では緊張とトキメキできゅぅっとぶっ倒れるから全く語り部として失格なんじゃなかろうかとおもっていたが、そこはひらふわ大好きなオトメン。ドラグはひらふわ服を着ていた時代の背景についてもやたらと詳しかった。
 彼の話によると、ここは2000年以上前の国で。
 時期的には、国が別れるとき―つまりこの国の王子が外へ出て、新しい国を立てる前にあたるらしい。

 彼らをここに案内した少女―ミージュは神妙な顔でそれを聞き、 
「つまりあなたたちは、【明日】からきたってことになるのね?」
 と、首を傾げた。
「【明日】…私たちは未来って呼ぶけどね。先からやって来たって意味ではそうかも。」
「ねえ、じゃあ、王子がどうなるか、知ってるの?」
「………海の見える国を建てる。―というか、海を囲む国を建てる、というべきか。」
「海を…覆う国…。」

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 強い風がどっと吹き抜けた。風に煽られた細い草が、細漣のように震えるのを見ると、ここもまた海であるといった人の気持ちがわかるような気がした。
(―風、が。)
 かつてこの窓からは紺碧の海が見えていたと言う。
 だがそこから見えるのはどこまでも広がる草の海。空だけが―突き抜けるように青い。

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 オリエント、といえば私のなかで相当トルコなわけですが。
 そのとき一番思い出すのは、「海」の存在です。
 旅行から帰って来たとき、ひたすらにトロイがひどいひどいとかエーゲ海ぜんぜんジュディウォングのうたと違うよ!とかアヤソフィア最強すぎる!とか騒いでおりましたが。
 今振り返ってみるて、「ここから昔海がみえたんです」っていうガイドさんのコメントも相当印象に残っていたという…(笑)。
 どう見ても畑というか赤茶けた地面ばっかりの景色が昔話では海だったとか。想像もつかないわけですが…想像もつかないわりに浪漫なわけですよ!!ええ!!!!
 
 ちなみに【翠海の夢】、は「草原」を緑色の海に見立てたのと実際の海(地中海だからまあズレてるっちゃズレてる)の色のひっかけ。
 なぜかあたまを過ったラストシーンは、手をつないでるドラグさんとミージュちゃんの後ろ姿でした。たぶん、ミージュちゃんだけ外の世界にいくとかそんなオチな気がする。おまえどんだけドラミー兄妹すきなんだよっていう…。自分が弟もちのせいか、姉弟よりも兄妹に夢みがちです。
 あとフォーチューンといえばアンティーだろ!と言われそうですがアンティーもちゃんといた設定。
 巫女は女の子じゃないと継げないから、アンティーは「じゃあ僕世界国家つくってくるー」と翠海(草原)から碧海(地中海)を追いかけて出て行って、キュロスさんとかアレクサンドロスさんばりの仕事をしたんじゃないかとおもいます(笑)で、流行り病でわりとさっさと夭折…したのかな。
 なんかアンティーって、「物理的には死なない」けど「ハッピーバースディミソージー♪」とは祝われないイメージがある。
 永遠に子供か永遠の20歳。あと、王族につきもののお家問題で、アンティーが「父親」ってのもイメージできない。クイント・ブルース・ジグムントはかろうじて子供いるんだよといわれたら「さいですかこんなパパいやだ」っていえる。
 やっぱり根本的な属性が「こども」なんだろうなと思う今日この頃です。こどもチート。




 今、なんか、すごい旅に出たい。モンゴルにいって馬に乗りたい。(自殺願望じゃないよ!)
 ロシアでもいいな。なんか何もないとこにいきたい。それが無理なら…無意味に広くなった羽田空港でもいいや!

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塗ってみた!!

2010-10-23 23:56:23 | インポート
「2人-1人≠1人」「忘却の春」「憂愁の冬」

 きのうgdgdと水彩練習をあげてたんですが、本番塗りの許可いただけたのでこっちでもアップ!!
 


 みくしで観月さんからお借りした線画ですー!!
 色塗り超楽しい。美女軍団の色塗り超楽しい!大切なことなのであと50回くらい言いたい気分なんですけど、あまりにもくどいので諦めました(笑)美女軍団ちょう楽しい!!
 気分は完全に将軍様というか…やぁこんにちはヘブン!!!って感じです。(超真顔)ぬってる間多分かつてないほどにやけてたというか…その。
 「みせられないよ!」って顔になっていた自信が存分にあります

 ふつくしすぎるこの線画、お借りできるってなったときは、当時妖精さんが「すごいきれい!」っていってた薄桜鬼塗りを試そうとおもってたんですが、たまたまフラフラしてたら水彩塗りの講座がみつかったのでそっちに急遽方向転換…。
 今考えてみると、ドレスの色が全員あざやかなので(特にセリアちゃんのドレスとかはほんとは黒ベースなので、水彩だとむっちゃ向かない、きがする)元々想定してた塗りのほうがよかったのかなぁという気がしないわけでもないのですが…とりあえず、水彩で金髪が綺麗に塗れた(気がする)ので大満足です(真顔)水彩×金髪大好き…!!!!というか金髪だいすきというかセリアちゃん好き過ぎる(←結局のところこういう結論になるのか)あとコトさんは旅戦でアンティーがいろいろお世話になったりとお姉さまっぷりとスタイル抜群っぷりが大好きハァハァ…!!
 へ、へんたいっぷりがでてきたのでこのへんで自重します!何はともあれごちそうさまでしたー!!!また機会があったら貸して下さい(手わきわきさせつつ)


 さて、今週末は非常にオタ充できたので(オタクとして)とても元気です。
 きのうオタ充しててふっと思ったんですが。
 若葉のころ、で。
 春がクイント。で春代理がレムちゃん。
 秋がブルース。で秋代理がミージュちゃんとドラグさん。

 どっちも相方が美少女なわけですが。
 おまえら、もしかしてロリコン…?
「だって僕光源氏属性だし」「俺は一応兄貴属性だ。ちなみに今回、実の弟が一人と妹属性が二人いるらしい。」「自分より身長が高いオトメンを乙女としてカウントするあたり君優しいよねぇ…。」

 そう実はドラグさんはミブロさんと身長がいっしょなのでブルースより高いのであった…。中身が乙女だからブルースは判ってるはず。だと。信じてます。

 そういえばりゅーれんさんに電波…!
 昨日教えてもらった方、画集だしてました。
 サイトトップにあった画集、どうせ同人だろうなとおもったら 普通に画集として出してました!!
 辛抱たまらんくてアマゾンで注文してきたけど…ふつくしすぎて涙でる!!!

 画集いっこ買ったのをきっかけに色々欲しいものがあったことを思い出したのでメモ。

 今欲しい画集
・デスノート(というか小畑先生の画集)ーたぶん5000円くらい
・デルフィニア戦記画集ー5000円くらい
・早紀蔵さんの画集 宝石シリーズ(男子,女子)-あわせて3000円くらい。おのこのイケメン具合が異常。おなごのかわいさが異常。
・ローゼンメイデン画集ー3000円くらい
・韓国の…マグナカルタのイラスト描いてるひとの画集。あの人の衣装センス、ツボかツボじゃないかはべつとして「すごい」というか「その発想はなかった」ってのが多い。
・グイン・サーガ画集 丹野忍 むしろグイン・サーガの表紙まとめた画集とかないのかねー4000円くらい
・グイン・サーガ画集 加藤直野 むしろ(以下略) 天野さんと丹野さんと加藤さん全員すごくすきだった。
・パンドラハーツ画集 でもこの人の場合色が好きなのであって絵が好きかといわれると…むむむ

 正直この中では早紀蔵さんのが一番ほしいんだけど。難点は、「同人誌」だから痛みやすいこと…。普通の本みたくなってればいいのになぁ。と心の底からおもいます。以前かったFF6の同人誌がすでに…残念なことに…(ものの扱いの悪さに定評のある蒼牙です)オタなものが堂々とおける本棚がほしいです。
 あとデスノートの画集は新品がみつからない!中古で3000円か新品で原価ぐらいだったらかうのに!

 追記はここ数日間のオタ充でおもいついたメモー。
 あ、あと例の痛いゲームクリアしました!というか王子様とジョニデ似落とせばおしまい!!!(笑)
・『四季』定義メモ

「忘却の春」
 春は命が産まれる季節。そして冬の死を忘れる季節。雪の下の骸は花の下に。
 隠し属性:風
 基本属性:金髪碧眼、お花畑
「春の代理に歌が上手い子を選んだ理由―?春は悼みの季節だからさ。冬に消えた命を弔う鎮魂歌が、春の始まりには必要なんだ。」

「流転の夏」
 太陽の季節。秋の実りをもたらす季節。
 隠し属性:火
 基本属性:未定

「憂愁の秋」
 豊穣とは即ち夏の名残であり冬に抗うための力である。
 隠し属性:土
 基本属性:銀髪
「何故俺が冬に抗うか―?それは恐らく、何故魚に泳ぐのかと問うようなものだ。」

「決別の冬」
 最も命を消す季節。死とは即ち永遠である。
 隠し属性:水
 基本属性:黒髪
「永遠とは人が選びとれるものではない。」
「どうか、私は死んだものと思ってね。」

 矛盾でるからつめないっていったのにメモ項目が多いミステリー。


・天/天
 誰もが求めるものが幸運であり、運命であるとするならば、女がこれほどまでに美しいのにも納得がいった。
 人が求めざるを得ない、焦がれざるを得ないものを人として現したのだから―。それが好ましいものであるというのは理に叶っている。

・別の家のお話①
「ひとりとひとりを足してどうして二人にならないのか。」「ふたりからひとりをひいてどうして一人にならないのか」「人間って計算できないんだよね。」

・別の家のお話②
「利用と協力は全然違うものなんだ」「初恋お花畑」
コメント (2)
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