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半月記

半月に一回くらいは、何か記録をしていきたい

Memento/21日の日記①

2007-07-21 19:29:45 | Memento
 突き飛ばされたディランは、また別の意味でぽかんとしてその相手を見上げていた。常識的に考えてみれば、突き飛ばされる理由などないはずだ。
 だが、張本人―ダニエラは、彼を完全に無視して
「お嬢様…そんなところに…いらっしゃいましたか…。」
 と、薄い笑みを浮かべて暗がりを覗き込んだ。勿論フィオナの姿は見えていないが、
「暗くて…黴臭くて…雌臭い…。間違いありません、そこに、いらっしゃいますね…。」
 そして跪くなり、先程ディランがしたように、フレームを揺さぶりだす。だが痛覚を持たない彼女に、勿論ガラスを避けて触るという考えがあるはずも無く…ガタガタガタガタガタガタガタガタ、と、勢いよく揺らすたびに、ぷつ、ぷつと皮膚が切れて血が滲んだ。蝋のように白い指の間から溢れ出す血に、フィオナがはっと息を呑んだ。どういう表情をしているか、まじまじと想像できる―。

 一年前も、よく、そんな顔をしていた。

 思い出した瞬間、良くないことだとは判っていても頭に血が上り、
「…やめろって!」
 思わず怒鳴りつけて、力いっぱいダニエラをフレームから引き離した。だが…奇妙な事に、フレームから離れた瞬間、彼女は今までの大騒ぎが嘘のように、ぐたっと動かなくなった。
「ディラン、その人は…!!」
「…かなりヤバいってことは判ってる!!」
 息はしている、目は開いている…だが明らかに何かがおかしい。魂が抜けた、と言うのが正しいだろうか…。ため息をつき、ディランは言った。
「この人は俺が見張っておくから…とりあえず、お前はヒューイと一緒になんとか地上に出てきてくれ。」
「うん…判ったわ。気をつけてね…。」
 心細そうな声が返ってくる…彼も不安だが、もっと不安なのは狙われている張本人であるフィオナだ。自分が不安な顔をしていても始まらない、と、彼はぎゅっと(多少無理やりだったかもしれないが)唇の端を吊り上げて笑い、つとめて明るく言い放った。
「また後で、な。」


Memento/どうせ狂うなら

2007-07-12 00:00:11 | Memento
 笑いながら狂ってしまえばいい。

「人は誰しも、ある一点で狂っている。でも実際、私は半分くらい狂ってる」
「嬉しいとついアヒャヒャヒャと笑ってしまう。」
「人工呼吸とは実はアゾートを受け渡す行為である」
「フィオナたんvv」
「Come on Boy!!」
 そんなデメント好きの貴方に贈る、日本狂気振興会!
 オセロ様からお預かりした美麗イラスト一気放出!!
 ちなみにこれプレオープンです…。ほんとうはきっちりページ分けしてから出したかったんだけど、色んな都合の関係上、間に合いませんでした。
 でも、一週間も放置されたらみんな、あまりの見たさに脳味噌パンクしちゃうよねvv
 水曜日だってかなりお預けプレイなのに…狂うよねvv
 という訳で急遽仮設ページを作ってUP!!!
 http://www.geocities.jp/sougarouheki/ocelosamaazukarimonodemento.htm
 です。萌えで発狂するから…心して開け!!!

 (何回も言うようですがこれは仮ページです。狂いそうなみんなのための仮ページです。)

 んでもってMementoはちゃんとフィオナ・ヒューイ組になりました。
「…フィオナ!!??」
 叫びながらディランは闇に目を凝らす。だが光の無い空間で、フィオナの姿をはっきり視認することは難しい。
「大丈夫か??なんか、あいつに…ひどいこと、されてないか?」
「それは平気…。でも、ここからどうやって出ればよいのかが判らなくて…。」
「…ちょっとこのガラス叩き割るから、避けてろ。」
 必死でガラスを引っかくヒューイを抱えあげると、ディランは勢い良くその窓を蹴りつけた。ガッ、ガッ…と鈍い音と共に分厚いガラスには皹が入り―粉々に砕けたが、その周りのフレームは余程強固なつくりなのか、蹴り飛ばしても引っ張っても、動く気配は無かった。
 参ったな、と呟いてディランはもう一度その空白を眺める。成人男性が通るには少々狭いが…犬一匹なら通れないこともなさそうだ。
「…俺じゃぁ通れないか。…ヒューイ、フィオナを頼むぞ。」 
 その発言を予期していたように、ヒューイはひとつうなずくと…すぐに、闇の中に飛び込んでいった。フィオナの安心したような声にほっと息をつきつつ、彼は続ける。
「とりあえず、ヒューイと行動…」
 だが…言いかけた言葉は、そこで途切れた。

「ディラン!!」
 急に倒れ付した彼の姿に、フィオナは悲鳴を上げる。その後ろには、まるで棒のように細い脚―。戦慄と共に、フィオナは一歩後退する。

Memento/ダンテコッタイ!!!

2007-06-23 07:34:06 | Memento
 信じられないような光景に、思わずよろめいたディランはがたがた震えだした自分の手を呆然と見つめた。
「…何だ、っていうんだ…?」
 思わず口走るが、勿論返答をする者など誰も居ない。必死で深呼吸をして気持ちを落ち着かせようとするが、バクバクと不均衡な脈動に負けて思わず噎せ返った。
 静かな廊下に咳込む音だけが妙に生々しく響き―その音に混じるようにして、重々しい足音が響く。
 ディランの耳には届かなかったが、ヒューイはその足音と―それから、空気に混ざる堆積した垢の匂いを嗅ぎ取っていた。不快な匂いに、思わずぺたりと耳が寝る。そしてヒューイは、いまだ地面を見つめたままの相方の服の裾を引いた。
 ただならぬヒューイの様子に、がくがく笑いっぱなしな膝を叱咤し、ディランは壁を伝うように歩いていく。

 振り切ったと確信できたのは、再びヒューイが落ち着いたように辺りを嗅ぎまわりだしたからだった。ふんふんと鼻を鳴らしながら歩き回り。そして―急に吠え出す。
 そこは床の一部がガラス窓のようになっていて、ヒューイはその向こうにいる何かに向けて吼えているようだった。ガリガリと爪でガラスを引っかいては、向こうに行きたがっているように見える。
「今度は何だよ…」
 もう何が出ても可笑しくないと諦めながら、ディランはその窓を覗き込んだ。暗闇に目を凝らすと―何かが、僅かに動いていた。想像もしたくないようなものかと思ったが―
「ディラン!!」
 暗闇から響いたのは、耳慣れた声だった。
 やっとフィオナ・ヒューイ組に戻りました!!ディランは暫く出なくていいよ。(酷)

 月曜提出のレポートが終わらない終わらないー☆
 今日は集中授業ー明日は美浦と引退セレモニー☆あら良く考えたら月曜はテストもあったわね(遠い目)

 (。¥。)
 どうしよう。

 いいやどうにもならないけど、さ。すごすごとレポート書いてきます…。

 全然関係ないんですが。
 DMCアニメ。やばいです。
 OPだけでもはや鳥肌。ダンテコッタイ!と頭を抱えるファンの気持ちが判ります。やばー…ダンテ格好良すぎるわぁ。
 あと、エヴァママって一部分だけ癖毛だったんですね。トリッシュの顔とエヴァさんの顔がダブるシーンとかやばい!某焔の錬金術師の如く、くるくるまわるトリッシュがやばい!!なにこの女豹!!(褒め言葉)銃を構えるときのあのイッちゃってる目元がたまらない。やば…トリッシュ好きだわ。好きすぎる。レディたんも男顔ですがものっそ美少年タイプです。なんか…セイバー系?可愛いですレディvvそしてダンテが最早ダンテが最早最早(最早…何?)
 もうっていうか何も言うまい。
 とりあえず。上の「ダンテコッタイ!」からOPを見なさい。
 贔屓目抜きで、OPだけでも秀逸な映像作品だと思います。1分くらいだし、もうぜひぜひ!!

 ちなみにDMCを「デトロイド・メタル・シティ」って読んだそこのあなた…決闘しましょう。

Memento/所詮世の中なんて…

2007-06-11 19:24:31 | Memento
 その先に続く庭を抜け、旧館の西側に向かう。建物のつくり自体はさして変わった様子も無く、敢えて言うならば重たい空気…狂気の匂いが、僅かに強まったくらいだろうか。
(どうも好きになれないな…)
 すん、と鼻を動かしながら彼は用心深く廊下の様子を窺った。と…その時、足先にひたり…と何かが触れる感触があった。
「…なんだ…子供??」
 思わず口をついて出た素朴な疑問。脛にしっかりと張り付いたそれを、ディランは何故こんなところに子供がいるのだろう、という疑問だけで抱え上げた。
 だが…その赤ん坊のような存在には、目が無かった。鼻も口すらも無かった。よく見れば四肢も不恰好で、とても人間の子供とは思えないいでたちだ。
「ヒッ…!!??」
 ぼとりと動揺のあまり、ディランはそれを取り落とした。それは泣くまでも笑うまでも無く、床に叩きつけられた瞬間に、ぱっと赤い光となって弾けとび…後にはまた、肺まで湿るような空気がその場所を再び支配していた。
 鍵をなくしたと思ってスペアキーで合鍵を作ったその日に、もとの鍵を発見いたしました。
 所詮世の中なんてそんなもんだよね。無くした瞬間に見つかるモンなんだよね。「探しなさい、そうすれば、見つかる」ではなくて「買いなさい、そうすれば、出てくる」がこの世の真理だと思います…。いやだ!(吼)

 で、これ以上鍵をなくさないように、終にキーホルダーを買いましたvv(今まで無しだったツワモノ)

 王冠蛙のキーホルダー。馬か犬か海豚がいいとずっと思ってたんですが、先日馬事公苑でこんなでかい蛙
 を見つけたことを思い出し、唐突に購入。っていうか本気でデカくないか。掌サイズ…下手なハムスターより大きいよ!これ!

 この写真撮った日は―馬事公苑でまちぼうけとか、エルメス鞍とかラーメン食べたとか鞭で何回も攻撃されたこととか色んな出来事がありました。いやまぁだからミブロさんが出てこなかったらね、蛙の写真と蒼牙の鞭話になってたんだよ。あの日の日記は。…良かった、鞭語りにならなくて!!
 なんか攻撃されたと言っても、先輩が長鞭を帰り道購入し、先輩がルンルン歩くたびに先輩が持ってる鞭がピヨピヨと後で歩いてた蒼牙に当たってたというだけの話なのですが。
「…先輩、歩度でも伸ばしましょうか?」
 って思わず真顔で聞いたら、「伸縮速歩ー」とニコニコ笑いながら言われてしまいました。(最早専門用語の嵐)要するに「しゃきしゃき歩きましょうか?」と聞いたら「うん、ちゃっちゃか歩いて」と答えたと考えてくれれば構いません。
 …なんというか、最強です。この先輩。好きな曲が「人間椅子」「人間失格」「狂気山脈」っていう辺りも最強です。

 ちなみにこんなことばっかり書いてるとMだと思われてしまいそうですが…。蒼牙は以前一年生の馬に対する態度が悪いのにイラッとし、「鞭が必要なのは人間のほうかも?」とニコニコ笑いながら追い鞭(要は2mくらいある鞭)を奴の背後でヒュンヒュン振り回した経験があります。馬が驚くので鳴らしたりはしませんが…あの態度が改善されそうなら次は奴の背中に見舞ってやろうと本気で検討中☆
 …要はただの鞭好きです。(それも…どうなのさ。)

 昨日の小説、途中がブチ切れてたことに今気づきました。…まぁ、そんなにたいしたパーツではないので、先に進みます。

Memento/現金だとおもう

2007-05-29 14:02:56 | Memento
 カタコンベへの入り口は相変わらず皮膜のようなもので覆われているのだが、その奥、先ほどまで閉まっていたフェンスが微かに開いているのだ…。何処に繋がっているか、彼には皆目検討もつかなかったが…今居る場所に留まったとしてもたいした収穫は得られないだろうと覚悟を決め、音を立てない様用心しながらフェンスの間に滑り込んだ。
 4年生の引退を前に、最近、優紫や愛光などの新馬に乗せていただく機会が増えました。二頭ともそれなりの血統の馬で(まぁバーボンにゃ勝てないが)、乗り心地・まさに天国!
 今日もルンルン気分で優紫を洗いながら…こうやって忘れていくんだろうなとふと思いました。蒼牙、ちっちゃいころから転勤族で、けっこうお別れに慣れてるキャラではあるんですが…人間って、現金だね。

 ねむい…。