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半月記

半月に一回くらいは、何か記録をしていきたい

絶望の凱歌/お好きなところでお切りください

2007-08-30 14:31:39 | 絶望の凱歌
 たとえ非力であろうとも、アイリスは彼を守ろうとしてレプリフォースに戻るのが、プログラム的には自然な筈だった。
 それとも、ゼロの傍―つまり、イレギュラーハンター側にいることが、何かしら「彼を守る」という絶対的な原則につながるのだろうか?…確かにカーネルの立場上、ゼロとの争いを回避することは難しい。アイリスはアイリスなりに、ゼロを説き伏せることのほうが楽なのだと考えたとすれば、納得がいかないこともない。
(―だが―恐らくは、無理だろう。)
 武人としてしか生きられない己と、鬼神と呼ばれる男。ゼロの経歴を詳しく知っているわけではないが、。彼らが敵として争えば―どちらかが命を落とす事は避けられまい。そういう意味では、それもカーネルを守るための選択肢の一つ、ともいえる。
 だが彼の思考が、「そこまで判っているのに自分は何故妹を止めなかったのか」ということまでたどり着くことは無かった。

(大丈夫、だろうか―それとも、もう―)
 再び与えられた任務地に向かうため、ライドチェイサーに跨ってハイウェイを駆け抜けながら、エックスは疲れた瞳で思考をめぐらせていた。勿論意識に引っかかっているのは、強張った形相で歩いていったゼロとカーネルの戦いの結末だ。
(決着はついてしまったのだろうか―?ゼロ、アイリス、カーネル―。)
 あの三人が揃っている光景を目の当たりにしたことはないが、ゼロとカーネルが非常に馬が合う戦士同士だというのは、彼の事を話すときのゼロの口ぶりから判っていたし、ゼロとアイリスの間柄も、言わずもがな、である。
 彼らの間のみならず、非常に良好であったイレギュラーハンターとレプリフォースの間には様々な親交があったはずだ。
 その絆すら引き裂くのが、今回の大戦―。任務・誇りという枠に縛られ、不器用に足掻く戦士達の姿は酷く痛々しいものだった。
 んーなんか、ソーガが、「せ、切腹仕りたい」とか布団を被ってガタガタ震えてるんだけどさー。
 僕が思うには…仕りたいとかグダグダ言わずに、問答無用で今すぐ切ればいいと思うんだけどねvv
 昨日はどうも王子ライのエロにあてられたみたいだけど。今日日記を開いて、改めて見て自分のしでかしたことの凄まじさに真っ青になったみたいだよ。

 うーん…それともそんな度胸無いのかな?ねえソーガ、そんなに怖がらなくて大丈夫だよ。僕がちゃーんと介錯してあげるから。
 …切腹は腸圧で内臓とかが飛び出しちゃって凄く痛いんだけどね…ふふ、首を落とされると、却って痛いって感覚は無くなるみたいだよ。

 納得できた?うん…じゃぁ、さくっと切ろうか。ね。
(代理:アンティエルド)

 昨日の日記はなんかほんと色々すいません…。
 とりあえず、隠しました(そういう問題ではない気もする)ベッドから落ちてのたうちまわる位痛い目にあったので、色々それでご勘弁を…。(土下座)

絶望の凱歌

2007-08-12 14:21:57 | 絶望の凱歌
もともと彼等は、「究極のレプリロイド」となるべく造られた存在だった。
それははるか昔に存在した、人間と共存を果たしたロボットへの憧憬…。人間を愛した科学者によって創り出され、人間を愛し、人間を守ったロボットを目指しての開発だった。
彼は人間を愛したのではなくロボットの本分として人間に尽くしたのだと意地悪く呼ぶ者もあるが、その存在はほぼ伝説化されているため、詳細は不明となっている。残っているのは彼の功績と、それから英雄としての呼び名だけだ。
そして、その呼び名を取って、「究極のレプリロイド開発プロジェクト」はプロジェクト:ロックマンという通り名を持つこととなった。
だが、その計画は途中で頓挫する…強さと優しさを最初から共存させるというプログラムミングは、そもそも無理があったのだろうか…開発段階でそのレプリロイドは、その機能と性質の全てを完全に二分させ、その結果、力の部分をより多く受け継いだほうが「カーネル」、優しさの部分をより多く受け継いだほうがアイリス、と呼ばれるようになった。
元は同じレプリロイドであったため、彼ら兄妹は単なる対のレプリロイドとは異なり、ある程度の感情や感覚を共有していているし、またお互を守ろうとする意識が非常に強い。
だがそこで不思議なのは…。アイリスが、今回レプリフォースに戻ろうとしなかったということだ。




うちはロックマン全般サイトなんですよ、という主張。(苦笑)



絶望の凱歌/21日の日記②

2007-07-21 20:10:38 | 絶望の凱歌
 カーネルの表情が微かに歪む。
 恩義を取るか、決闘者としての誇りを取るか。…どちらも、彼にとっては棄て難い、重要なものであることは間違いない。唇を引き結び、カーネルは暫くアイリスを厳しい目で見返していたが…。
「…今回の戦いは、軍の命ではなく私の独断だ…。この場は退くとしよう。」
 と、苦々しく言い放った。
「兄さ…」
 アイリスは安堵したような声を上げかけたが、
「だが…次は容赦しない。」
 と、カーネルは二人に背を向けながら宣言する。まるで妹の言葉を拒絶するような仕草に、自分のしたことの重さを再確認させられたのか、傷ついた表情でアイリスは俯いた。重々しい足音を響かせながら立ち去ったカーネルの姿が見えなくなるまで、その沈黙は続く。
「…戻るぞ。」
 ゼロが声をあげ、アイリスは駄々をこねるように首をふって
「…ゼロ…お願い…兄さんと、戦わないで…!!」
 と訴える。しかし、その返答は、「誰かが、レプリフォースを止めなければならない」という冷たいものだった。
 …それが、彼に答えられる全てだったのだ。

「…カーネル様?」
 メモリアルホールを出たカーネルに、不思議そうな声をかけたのは運転手だった。傍目から判るほど厳しい顔をしていたのだろう、と彼は苦笑し、なんでもない、と答えてシートに乗り込む。
 車は走り出し、流れ行く町並みを見ながら―ふと、疑問が口をついた。
「何故、私は―アイリスに、『戻れ』と言わなかったのだろうな。」

 カーネルとアイリス。
 彼らは、元は一つのレプリロイドとして統合されるべき人格が、分離したものだ。


絶望の凱歌/あしたはディズニー

2007-07-03 18:29:49 | 絶望の凱歌
 …後に、この決断を酷く悔やむことになると、その時の彼に知る手段は無かった。

 ライドチェイサーを駆って向かったメモリアルホールの壇上に、カーネルは佇んでいた。背後から近づいてくる、長靴の底が大理石を叩く音が止まってから―ゆっくりと振り返る。彼の背後に立っているゼロは既に愛刀、ゼットセイバーを構え、それからカーネル自身も既にエナジーサーベルを抜き放っている。
「…見損なったぞカーネル!!」
 口火を切ったのはゼロだった。そして次の瞬間―
「でやっ!!」
 神速の勢いで、横なぎに刃を払う。空気を切り裂く音と、刃の僅かなしなりが、カーネルによって止められる…体格的にはカーネルの方が出力がありそうだが、両者の力は拮抗していた。鍔迫り合いながら、ゼロは吼える。
「今からでも遅くはない。クーデターを中止しろ!!」
「断る。」
 だがそれに対するカーネルの返答は―至極あっさりとしたものだった。
「総帥も仰ったはずだ。これは、自らの権利を護るための戦いであって―反乱ではないと!!」
「…そうか…それがお前達の言い分か!…行くぜ!!」
 腕の力を一瞬抜き、容赦なく振り下ろされた刃を横に飛んで避ける。一旦距離をとって、また刃を振りかぶり―打ち合うたびに弾け飛ぶ光はまるで雷鳴のようだった。

「止めてぇっ!!!」
 何合ほど打ち合っただろうか。甲高い絶叫と共に、二人の間に割り込んだ人物がいた。勢いあまって振り下ろそうになった刀を止められたのはまさに僥倖―。絶妙なバランスに一歩も動けなくなりながら、ゼロとカーネルはじっとにらみ合い、渋々刃を引いた。
「これ以上戦うって、言うのなら…!!」
 交互に二人をにらみつけながら、アイリスはすっと手に持っていた小型の銃を自らに向ける。
「っ!!」
「アイリス…何を、馬鹿な事を…!!」
 予想だにできなかった行動に、ゼロは愕然と息を呑み―カーネルは血相を変えて彼女を怒鳴りつける。
「馬鹿な事?…兄さん、忘れたの!?ゼロは、私の命を助けてくれたのよ!」
「……」
 岩本先生のロックマンで一番すきなのはこのシーン…。アイリスが自分に銃口を向けるシーンです。岩本版を読んだのは、復刊ドットコムで再販された後だから、高2か高3…だったと思うんだけど、その時でもこのアイリスのイベントには、物凄いショックを受けました。
 やっぱ、ロックマンって、シンプルすぎて。
 シンプルすぎるから色んなひとが色んな熱さを詰め込んで。だから、同人として長持ちするんだろうなぁ…。


 昨日帰ってきた、麻疹の検診結果。抗体はなんと16倍だそうです。

 抗体がある、つまり「陽性」と認められるために必要な抗体は8倍。
 友達はほとんどワクチン再接種なのに…蒼牙の血液検査の結果は16倍。
 これって…どーよ?(笑)なんかバイオハザードとかになっても蒼牙はゾンビ化せずに生きていけそうで怖いんだけど!!あ、でも心臓はしょっちゅう痛くなる…(多分血液がドロッドロなだけ。)

 全然関係ないけど明日はディズニーです!
 ディズニー、絶叫少ないし…だけど、いくメンバーが変人ばっかなので、きっと愉しいと思うよ。
 そして小説のネタを探してきます。ネズミ海だったら、たぶん、レイ・サントのモデルになるような写真が撮れたのになぁ…そこだけが無念なり。

絶望の凱歌/都会だ!!

2007-06-15 20:42:26 | 絶望の凱歌
『ゼロ…』
 エックスとアイリスがオペレーティングルームに入った時、既にゼロに宛てて送られてきたメッセージは殆ど終わりかけていた。その前にカーネルが何を言っていたかは判らないが、
『メモリアルホールで待つ!…必ず、来い!!』
 一番問題であろう部分を…二人ははっきりと耳にしてしまった。
「……」
 一部始終を見ていたゼロは無言のまま、今しがたカーネルが映っていたスクリーンを見ている。背後からは、その表情がどのようなものか窺うことはできない。怒り狂っているのか―それとも無表情なのか。少なくともこちらを振り返ったときの彼は、奇妙に強張った能面のような顔をしていた。そのままアイリスにすら一言もかけず、脇を通り過ぎようとする…が、それを阻んだのはアイリスだった。ゼロの腕をはっしと掴んで、殆ど泣きそうな表情で
「…行かないで!ゼロ!兄さんと戦わないで!!!」
 訴えるが―ゼロはちらりと彼女を一瞥しただけだった。
「ハンターとエージェントの、誇りを懸けた戦いだ。…逃げるわけにはいかない。」
 その表情に、はっと息を呑んでアイリスは身を引く。言っても無駄―というよりは、どうしようもない悲しみと苛立ちがその瞳に浮かんでいたからだ。
「…出撃する。」
 きっぱりと言い放って、再び歩き出す彼を追えたのは―エックスだけだった。

「…アイリスを苦しめるのはやめようよ…。ゼロ、俺が君の代わりに、説得に行ってくる。それで良いだろう?」
 苛立ちを紛らわすように早足で歩くゼロを追いかけながら、彼は言ったが、
「……ダメだ。」
 それはにべも無くつき返された。
「ゼロ、君達のプライドだけの問題じゃないんだ。唯でさえ辛い立場なのに、これ以上心労を背負わせようって言うのか?」
「……俺が、カーネルを討ちにいかなければ…私情を挟んでいるのだと見なされる。アイリスも今は上手くいっているようだが…そこで俺がそんな態度を取ったら彼女はどうなる?…カーネルもそれを考えて、俺を呼んだんだろう。」
「………。それが、君の意見か。」
「ああ。」
「判った。」
 小さく嘆息し、エックスは歩調を緩めた。まだ訴えたいことが無い訳ではなかったが―ゼロの言い分も、確かに筋が通っているといえば通っているので何も言い返すことは出来なかった。
「…気をつけて。」
「ああ。」
 こんなやりとりがあったら、多分ゼロは、最後になって、自分の判断を後悔する事になるのでしょう。
 エックスがなんでゼロをとめようとしたかは…ほら、やっぱり、エックスは元ロックで、兄と恋人か敵対してるときの妹の心境というものが判っているからですよvv
(結局フォルローかよ、貴様。)
 今旅戦に猛烈に浮気中だけど…ロックンロール前提のフォルローもバリバリ頑張らなきゃね。なんかー、私の中ではロリ~18歳位までがロール。17歳~28位までがフォーチューンというすみわけが出来てるらしく、大体金髪碧眼の女の子へのトキメキはこの二人で二等分されてるんです。あ、フィオナとシーラ姐さんはそれぞれ1割くらい。
 全然関係ないんですが。今日はひたすらミーシャを聞いてました。なんか、ミーシャって私にしては珍しく、作業(小説)BGMにしてても気が散らない歌手なのです。好きだよー。好きだよーミーシャ!!最近つまんないけど。

 んで、明日は横浜ーvv馬の用事以外で東京に出るのは○ヶ月ぶりなのでもうウキウキしてますvvとりあえず秋葉でFate2をゲットしよう…。
 そんなこんなで、今日はとっとと寝ることにします。