終わったはずの朝顔が、
美しく絞られた紫色の花のしずくたち。
として現れた。
昨日早速、ハンカチに染めた。
夏の間中、この色を残したいと毎日思った。
瞬間にしか味わえないお花の美しさを、なんとか
残したい。という思いが起こった。
ハンカチに絞りを入れてその美しいムラサキとも赤ともいえない
鮮やかな朝顔の色の中に、真っ白のハンカチをそーーっと入れる。
白が朝顔の色に染まっていく。
朝顔の思い出がハンカチに染まる。
そして、驚いたのが、
赤紫をした朝顔のつるに、今日は白い花がさいた。
色素を使いきっても咲く朝顔。
生ききる。
咲くことに徹する。
咲ききっても、色を残す。
赤紫の朝顔は真っ白な花を咲かした。
真っ白なハンカチは赤紫に。
一つの花から、自分自身の生命を表現する膨らみを与えてもらった。
梅本亜祐子
美しく絞られた紫色の花のしずくたち。
として現れた。
昨日早速、ハンカチに染めた。
夏の間中、この色を残したいと毎日思った。
瞬間にしか味わえないお花の美しさを、なんとか
残したい。という思いが起こった。
ハンカチに絞りを入れてその美しいムラサキとも赤ともいえない
鮮やかな朝顔の色の中に、真っ白のハンカチをそーーっと入れる。
白が朝顔の色に染まっていく。
朝顔の思い出がハンカチに染まる。
そして、驚いたのが、
赤紫をした朝顔のつるに、今日は白い花がさいた。
色素を使いきっても咲く朝顔。
生ききる。
咲くことに徹する。
咲ききっても、色を残す。
赤紫の朝顔は真っ白な花を咲かした。
真っ白なハンカチは赤紫に。
一つの花から、自分自身の生命を表現する膨らみを与えてもらった。
梅本亜祐子