地面をたたきつけるような雨あがりの夕方。
左にみえる吉野川は土砂を巻き込みごうごうと水かさを増したまま下流へ。
吉野・上市店で仕事を終えて葛城に用があり急いでむかう途中。
向こうから吉野方面に静かに滑るように走ってくる1台の深い緑のユーノスロードスター。
何台もつづいているなかで1台、空気が違う。
1台光ってみえる。
かっこいい。
そう思って遠くのその1台を追う。
窓を開け放し、ドアに肘をついてけだるそうにハンドルを握っている。
一仕事終わって、またこれから打ちあわせかな?
なんて勝手にまたまた想像してしまう。
風を感じながら何かを思う姿は美しかった。
男の人が美しいと思える今日この頃。
そしてそんな男性にすれ違いで出会える幸福感。
亜祐子