保存蒸気機関車写真集

2014年10月06日 | 保存鉄道車両

保存鉄道車両一覧(目次)

アンクルサムが各地で撮影した保存蒸気機関車をまとめてみた。ほとんどが記念館などの静態保存の機関車、それぞれのページでは簡単な紹介と諸元を記載している。

Tc17

 C62形(シロクニ)蒸気機関車 C621 C622 C6226

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Tc18

 D50形(デゴマル)貨物用テンダー機関車 D50140

 D51形(デゴイチ)貨物用機関車 D511 D512 D51200 D51452

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Tc19

 D52形貨物用テンダー式蒸気機関車 (D52468)

 E10形タンク式蒸気機関車 (E102)

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Tc10

 150形タンク式機関車 110形 1290形(1292善光号)

 230形国産初の蒸気機関車(233号・268号) 2120形ノーズブリティッシュ製機関車

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

Tc11

 8620形国産初の量産形旅客用テンダー機関車 8630 8620

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

Tc12

 9600形量産形貨物用機関車 9608号 9633号 59609号 59634号 69665号  

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

Tc13

 

 7100形 しづか号 弁慶号 義経号

 B20形タンク式機関車

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Tc14

 9850形マレー式機関車

 C11形タンク式機関車 C111号 C1164号 C11292号

 C12形タンク式機関車 C122号 C126号

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Tc15

 5500形テンダー式機関車 5540号

 C51形テンダー式機関車 C515号 C51239号

 C53形3シリンダー機関車 C5345号

 C55形テンダー式機関車 C551号 C5550号

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Tc16

 C57形テンダー式機関車(貴婦人) C57135号

 C58形テンダー式機関車(プレーリー形軸配置) C581号

 C59形テンダー式機関車 C591号 C59164号

 C61形テンダー式機関車 初のハドソン軸配置 C612号

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

As304

産業用蒸気機関車 S-304号 (三笠鉄道記念館)

1939年(昭和41年)日本車両で製造されたS-304号は日本製鉄輪西製鉄所(新日本製鐵室蘭製作所)向のタンク式産業用機関車。S-205号(室蘭市・鉄源コークスに静態保存)とともに国内では最後(1986年・昭和61年廃車)まで現役で働いていた蒸気機関車。S-304号は三笠鉄道記念館で動態保存。(軸配置C(0-6-0)、全長8.386m、全高3.550m、全幅2.670m、動輪直径1.067m、最高速度38km/h、機関車重量29.5t)

  三笠鉄道記念館(三笠市幌内町)

  九州鉄道記念館(福岡県北九州市門司区)

  大阪 市電保存館(大阪市交通局)

 

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


三笠鉄道記念館

2008年09月20日 | 保存鉄道車両

Mtk010

三笠鉄道記念館 北海道三笠市幌内町

夏休みに人気の旭山動物園を見ようと家内と北海道に出かけた。2日目富良野に泊まって小樽にMtk012_2向かった。山間の一般道を抜けて高速インターを目指したが、桂沢湖付近で「三笠鉄道村」という交通案内板を発見。急遽スケジュールを変更して向かった。幌内鉄道の廃止された昭和62年(1987)、北Mtk013_2海道鉄道のパイオニアである幌内鉄道の偉業を伝えるために、三笠鉄道記念館が旧幌内駅を含む敷地に開館した。敷地面積18,000㎡、正面のレンガタイル貼りの建物が記念館と機関庫である。北海道ならではの車両が多く展示されている屋外の見学は無料、記念館の入場料は520円。写真右は記念館のシンボル・モニュメント「スチーム・パワー」、館内にはMtk027_2幌内鉄道の歴史など感心深いものばかりだ。

幌内鉄道は道内初の鉄道として、幌内~小樽手宮間に明治15年(1882)開通した。1879年アメリカから呼び寄せた鉄道技師クロフォードにより建設が始まり、幌内炭鉱から採掘された石炭を鉄道で小樽に運んだ。日本初の京浜間や阪神間はイギリス様式で建設された。幌内鉄道はアメリカ様式で進められたが、開拓史黒田清隆がいずれ他の鉄道の接続を考えて、軌間サイズは本州と同じ1067mmとした。このような歴史と保存品が数多く展示されている。2階では鉄道模型車両を使った運転シュミレーションが出来るようになっている。

 産業用蒸気機関車 S-304号

S-304号は三笠鉄道村で動態保存され園内400mの線路を走るシンボルだ。S304号は新日本製鐵室蘭製鉄所などで活躍したC型産業用タンク機関車(昭和14年日本車両製)。車体にテツゲンと赤い文字、鐵原コークス株式会社室蘭コークス工場で働いていた証。1回200円で乗車させてくれ、希望すれば条件はあるようだが運転も出来るらしい。

Mtk016 C122号機と59609号機 記念館と隣接する機関庫に静態保存されている。C12型蒸気機関車は1932年から1947年までに293両製造され地方路線で活躍した軽量のタンク機関車。C122号は汽車製造で1932年2号機として製造された。59609号機は国産初の量産形テンダー式蒸気機関車である9600型で1922年川崎造船 で510番目に製造された。9600形は770両製造され四国以外の各線で使用され、幌内線では石炭輸送で活躍した。

写真右はED76505号の運転室、ED76形はED75形を耐寒設備など北海道に適するように改良され、三菱重工で1968年から量産された北海道を代表する電気機関車。機関庫にあるこれらの3両は運転室に入ることが出来る。

Mtk025

数多くの車両が保存展示されているが、雪国北海道ならではの雪カキ車をいくつか紹介しよう。上段左はラッセル雪カキ車(単線用)キ100形式キ274号(1959年国鉄長野工場で製造)。隣は広巾雪カキ車(ジョルダン)キ700形キ756号、函館本線で活躍。右はTMC100BS形除雪Mtk030_4 モーターカー、富士重工(宇都宮)で1966年作られた。下段左は単線ラッセル式雪カキ装置付ディーゼル機関車DD1517号、宗谷本線で使用。隣はロータリー式雪カキ装置付ディーゼル機関車DD141号、汽車製造で1965年製造、石北本線で使用された。富良野から小樽に向かう途中、予定変更で立ち寄った三笠鉄道記念館だったが小樽手宮にある小樽市総合博物館(旧小樽交通記念館)と並んで大変価値ある展示に感心した。館内にJR北海道の鉄道員の制服があり、着用することが出来る。子供みたいでちょっと恥ずかしかったが、どうせならと駅長さんのものを借りて撮影。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   アンクルサムの保存蒸気機関車一覧

 


C62形蒸気機関車

2007年01月13日 | 保存鉄道車両

 

C62622

C62形 C622号 (梅小路蒸気機関車館)

戦後GHQの機関車新規製造制限があったのでD62形の改造ということで、日立製作所などで49両製造された。幹線で特急列車「つばめ」などを牽引した日本最大の高速旅客用機関車で「シロクニ」という愛称で親しまれた。その後幹線が電化されて主要幹線でのC626222 活躍の場がなくなり、C63形の計画もあったが設計だけに止まった。この2号機は昭和23年日立製作所で製造され、小樽を最後に引退したが今は梅小路で動態保存されており、SLスチーム号を牽引している。除煙板につばめマークが特徴的だ。諸元は全長21.5m、全高3.98m、軸配置2C2(4-6-4)ハドソン、動輪直径1750mm、運転整備重量88.8t、炭水車重量56.3t、最大出力2163馬力、最高速度110km/h。写真右は梅小路で整備されている622号機。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

C62621_1

C621号機 (梅小路蒸気機関車館)

622号機と同様に梅小路蒸気機関車館に保存されているが、1号機は静態保存である。昭和23年に日立製作所で製造されて、広島を最後に引退している。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

C626226

C6262262

C6226号機 (交通科学博物館)

昭和23年(1948)川崎車輌ではC62形は15両製造されたが、現在C62形で川崎車輌製はこのC6226号機のみが大阪の交通科学博物館で静態保存されている。

 

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

     蒸気機関車写真集トップページに戻る ▲

 


C61形蒸気機関車

2007年01月11日 | 保存鉄道車両

C61612

C61形 C612号 (梅小路蒸気機関車館)

戦時中貨物輸送用に注力していたため旅客用機関車はほとんど製造されなかった。戦後急増した旅客輸送に対処するために旅客用機関車を製造しようとしたが、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)は機関車の新規製造を大きく規制していた。旅客輸送は急増したが貨物輸送は激減していたので、余っていたD51形やD52形を旅客用に改造することになった。しかし改造とは名ばかりで、実際はボイラーの流用くらいでほとんど新しい設計で製造された。おそらくGHQは日本での機関車保有台数を制限・管理していたと思われる。特徴としては軸配置が2C2のハドソンが初めて採用されたことと、自動給炭装置が付加された。この2号機は昭和23年(1948)三菱重工で製造されて、宮崎を最後に引退したが現在は梅小路蒸気機関車館で動態保存されている。諸元は全長20.4m、全高3.98m、軸配置2C2(4-6-4)ハドソン、動輪直径1750mm、運転整備重量79.5t、炭水車重量48.2t、最大出力1777馬力。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

     蒸気機関車写真集トップページに戻る ▲

 


C59形蒸気機関車

2007年01月10日 | 保存鉄道車両

C59591

C59形 C591号 (九州鉄道記念館)

C59形は幹線旅客用テンダー式蒸気機関車、誕生まではC53形が東海道や山陽本線で牽引していたが、旅客増のため増産計画があった。しかしC53形は3気筒であったので整備に手間がかかり、2気筒で更に能力アップすることでC59形が開発された。昭和16年(1941)にまず100両、戦後の1947年までに73両、計173両製造された。この1号機は1941年5月汽車製造で製造され、山陽・鹿児島本線で活躍、1965年に廃車となった。諸元は全長21.36m、全高3.98m、軸配置2C1(4-6-2)パシフィック、動輪直径1750mm、運転整備重量80.25t、炭水車(運転整備)56.9t、最大出力1702馬力。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

C5959164

C59164号  (梅小路蒸気機関車館)

164号機は1947年7月に日立製作所で製造された。晩年には糸崎機関区に配置、呉線でC62と寝台急行安芸などを牽引した。廃車時にはボロボロだったそうだが、今は静態保存だが綺麗な姿になっている。

 

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

     蒸気機関車写真集トップページに戻る ▲