2013年彩々会透明水彩画展

2013年06月19日 | アート・文化

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2013年彩々会透明水彩画展 

ぱしふぃっくびーなすで104日間の船旅・世界一周クルーズを投稿頂いた芝原稔氏が八王子で所属している水彩画教室での展覧会が、6月4日~10日八王子中央図書館(写真右)・地下展示室にて開催された。展覧会は彩々会、水々会、そしてペルソナージュ絵画教室の合同水彩画展で、いずれも吉田勝美氏が主宰している。芝原さんと会うのは久しぶり、6月5日に家内と訪問した。芝原さんは先日英国旅行から帰られたところだったが、とても80歳過ぎとは思えないくらい大変お元気でだった。今年で4回目となるが、3教室あわせて33名60点を超える出品数で、来場者も多く見応えがある展覧会でだった。講師の吉田勝美先生は日展・水彩連盟・光風会などで活躍されている。写真左は第44回(平成24年度)日展第2科・洋画に入選された作品(マジシャンの休息・F100号)で、この展覧会には吉田先生は日展入選の「マジシャンの休息」とトップの写真右の「タロットカード・F100号」とあわせて、写真下段の「はら」(左)と「赤いバラ」(右)いずれもF8号を出展された。 

 

芝原稔さんは3点出展、写真下段左より「想い」、「黄昏のチューリップ」、そして「スペイン壺とアナナナスの花」で、いずれもF20号、芝原さんは水彩画を始められて12年で、彩々会では会員の代表もされておられる。家内は2年前の彩々会展覧会で影響を受けて水彩画を始めることになり、芝原さんから指導書などを頂いた。 

皆さんは日ごろの成果を発揮され素晴らしい作品を出展、いずれも感動を受ける作品ばかりであった。その中からいくつかを紹介させて頂きたい。堤政子さんは昨年の彩々会水彩画展に出展されていた「雨の午後」で紫陽花の表現に素晴らしさを感じて、家内がいろいろとお話を聞かせて頂いた。今回はお会い出来なかったが、「ノスタルSasaikai_106c_moriジア」(写真右)ほか3点を出展されていた。堤さんは描き上げるスピードが速いらしい、直観を大事にされて透明水彩の美しさを求めておられるのだろう。左は森智和子さんの「プレゼント」、キャンドルの明かりに照らされたプレゼントの包み、何が入っているのかなーと想像、ワクワクするような作品だ。今回会場で森さんにお会いした家内が、森さんは完成途中の作品はイーゼルにかけて家事の最中でも見えるところにおいて、発想がひらめいたら筆を入れるとお聞きした。 

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上左から、アマリリス(赤松富貴子)、静かな午後(阿部育子)、気取らない優美(堀江征矢子)、仮面舞踏会への入口(赤坂寿々子)、おだやかな日(塚本悦子)、薔薇の詩(中村昌子)、F20号

展覧会会場で村上敬爾(けいじ)さんとも久しぶりにお会い出来た。写真中央が芝原さん、右Sasaikai_110が村上さん、お二人とも昔の仕事仲間である。村上さんは陶芸家で、陶芸歴は20年ほどだが、10年前から奥様と二人で陶芸教室を中野区で開いておられる。号は竹仙(ちくせん)、多くの陶芸展で入選され個展も開いておられる。今回の写真は村上さんが撮った写真を使わせて頂いた。彼が撮影した理由は彩々会透明水彩画展のスライドショーのDVDを作成して、最終日ホテルの大広間でプロジェクターで上演されたそうだ。5日に撮った全作品の写真をベースに15分のビデオを4日ほどで編集、そのスピードにはびっくりする。昔の仕事仲間ではお二人は極めてアカデミックな存在である。竹仙さんの教室・工房のアドレスは次の通り。

  竹仙工房  http://www.roy.hi-ho.ne.jp/nana-chan/

 

 

 


水彩画の楽しみ

2009年03月03日 | アート・文化

 

「仕事=人生」とずっと頑張ってきた日本式サラリーマン、リタイアを迎えてその後の長い人生をどう過ごすか考えている人も多いだろう。「俺は酒とゴルフで十分」と豪語される方は別として、文化的なことにも挑戦したいと思う方も多いはず。芝原稔さんにお願いして「水彩画の楽しみ」というタイトルで、コメントと作品の一部をこのページで紹介させて頂くことにした。

水彩画の楽しみ  芝原 稔

Ap130_2 年金生活に入った時、今後の人生を如何に楽しむか、色々と計画を立てた。先ずは旅行だが、海外・国内・近場の散策を含めて行きたい所は随分ある。前々から楽しんでいたガーデニングも充分に楽しみたい。本格的な取り組みが出来なかったビデオカメラの撮影と編集にも挑戦したい。それに、春夏秋冬、晴雨にかかわらず、又費用面からもあまり負担が掛からず、一年中楽しめる趣味をもう一つ加えたいと思っていた。(作品:異郷で思う・2009年・F10号)

その時偶々出会ったのが「武蔵野写生会の絵画展」であった。一目見て描かれた武蔵野の自然の美しさ、その色彩の美しさに感動し、水彩画に魅了された。それにもまして、今思うと無知にして無謀な考えだったが、これなら私でも挑戦できるという単純な想いであった。

Ap131_2 絵画教室に入門し、同好会にも参加し、次第に水彩画の魅力にのめり込んだ。約8年前である。(殆ど読んでいないが)水彩画の本も随分購入した。絵画展も幾たびか訪れた。そしてその都度、その先生の画法に感動し、入門、一時は週に6ヶ所の教室に通う日が続いた。こんなことが長く続く筈がない、まして上達する筈もない、試行錯誤の結果、今では静物・人物・風景の写生を、月に夫々3枚程度描いて楽しんでいる。そして何時かは六本木の国立新美術館の公募展に入選することを念願していた。今年2月、其の目的は何とか達成できたが、更なる飛躍を目指して、次の公募展への挑戦に、最後は水彩画の個展を夢見ている。愚かなる老人の念願か? (作品:ぶどうとマンゴー・2008年・F10号)

 最近、趣味の教室の中で、絵画教室なかんずく水彩画教室は何処も盛況の様である。公園などでは写生を楽しむ人々で賑わい、絵画展も賑わっている。どうしてこう人気が高いのか。美しい景色・色とりどりの花など見たとき、何とか記憶に留めたいと思うことがある。確かにカメラの撮影でも目的は達成できる。だが絵画は、ありのままの写実的な描写に、気の向くまま、追加・削除・自分の想いを加味して描くことが出来る。又1時間描くことによって、1時間の観察が出来、思いもかえないような自然の妙味を味わうことが出来る。(作品:初秋の御岳渓谷・2004年・F6号)

 特に水彩画は(最近流行の透明水彩は)用紙・絵の具・水さえあれば簡単に描け、油彩画・日本画に比べ、費用も安い。紙の白さを生かしながら、水を使う水彩画は、水加減一つで無限の効果を得ることが出来る。しかも絵の具の混色、塗り重ねで紙にしみこみ、乾いていく段階で予期せぬ美しい効果が現われる。一方、絵の具の垂らし込みに失敗すると、原則として油絵のように修正が出来ない怖さもある。(作品:ワインとりんご・2006年・F8号)

水彩画を始めた当初は、そこそこに卒業して、油絵を始めたいと思っていたが、水彩画の奥は深く、卒業どころではなく、益々其の魅力にはまりこみ、悩む日々である。平成4年から平成9年までの作品4点を添付したが、恥ずかしい程進歩のあとがない。これでは卒業どころか、一生かかっても、満足出来る作品は出来ないと思う。更なる飛躍に挑戦させられるところも水彩画の魅力の一つと思っている。

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第18回全日本アートサロン絵画大賞展 国立新美術館

Ap153_3 芝原さんの友人からメールで、「芝原さんの水彩画作品が国立新美術館の公募展で入賞したよ」と書いてあって、早速出かけることにした。平日の午前Ap150_3中だったがかなりの盛況ぶり、絵画愛好家が増えているなと実感した。先ずは芝原さんの作品探し。あった、「静物 芝原稔」、と。写真の作品、素人の感想で申し訳ないが、先ずは構図が良いな、玉蜀黍の描写はすごいな、色使いも優しく、まるでモーツアルトのセレナードを聞いているような感覚にとらわれた。彼の寄稿文では誰でも水彩画に挑戦できるようなことが書いてあったが、このような絵が描けるのは持って生まれたセンスもあるのだろう。芝原さん!おめでとう。

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国立新美術館 The National Art Center, Tokyo

Ap162 建設準備のため設けられた準備委員会の名が、新国立美術展示施設(ナショナル・ギャラリー)設立準備委員会(平山郁夫座長)、新国立・・・の印象があったのか、「国立美術館」と呼ぶ人が多いが、正式名称は「国立美術館」。あまりにも簡単な名前が付けられたと思うが、経緯を見ると意味が良く分かる。独立行政法人国立美術館の一組織となるため、既設の4美術館との並びから「国立〇〇美術館」とすることにして、既存の美術館にない「新たな機能を持つ」という館の特色を表す意味の言葉から「新」を館名の盛り込んだという。名前は全国公募だったそうだが、何だかはじめから決まっていたように思える。

Ap164 設計は黒川紀章、設計期間は2年間、建設工期は約4年間、総工費350億円をかけて2006年6月14日に竣工した。企画展用展示室(2,000㎡)が2室、公募展用展示室(1,000㎡)が10室、天井高は5mある。建築デザインもさすが黒川紀章が設計したものと感心する。アトリウムの空間は外部との連続性が保てる構造、これだけガラスを使っているがガラスのルーバーとペアガラスの組合せで紫外線を完全にシャット、太陽熱もカットする省エネ設計となっているそうだ。また設計にあたって主目的が公募展なので、作品の搬入搬出の経路、順番待ちのトラックの停駐車ルート、審査員が快適に審査できるようにバックヤードが工夫されているそうだ。

 


coi-na コイナ

2007年08月04日 | アート・文化

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coi-na こいな

7月にエプソン販売(平野精一社長)の招待会で沖縄に出かけた。第1日目夜ラグナガーデンのプールサイドで開かれたディナーパーティーで用意されたアトラクションの一つが coi-na のライブであった。我々は彼女達には申し訳ないが名前すら知らなかった。今回の目玉は2日目夜に予定されている阿川泰子のディナーショーだから、泡盛と食事で盛り上がっている中高年のオヤジ連中ばかりの会場でワイワイガヤガヤ。でも彼女達が歌い始めると多くの人がステージに釘付けとなった。表現が難しいが、神秘的でインパクトがあって絶妙なハーモニー。沖縄の民謡はよく耳にするが coi-na は全く違うイメージ、新鮮でしかも不思議なサウンドで魅了されてしまう。あまりにも印象深かったので、エプソンの世話役の方に話したら後日CD2枚と彼女達のサイン色紙を届けて頂いた。「心くみてい」と「天燈 てんあかり」のCDだが、とても気に入って携帯プレーヤーにダウンロードしてよく聞いている。

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3人とも沖縄出身で、左から「新垣 愛」(アラカキ アイ)、「上運天 奈々子」・(カミウンテン ナナコ)、「宮城 世梨」(ミヤギ セリ)。彼女達の活躍を期待しよう。

 


WAIKIKI BEACH

2006年09月18日 | アート・文化

 

ワイキキビーチ

Daddy Help Me!」 とでも言っているのか、大きな波に飲み込まれそうになって大声を上げる女の子。そこは小さな子供でも立つことが出来る深さだから父親は余裕で笑って見ている。ワイキキのシェラトンモアナサーフライダーホテルのビーチだ。ここには余暇を楽しむイメージがある。プールサイドの木陰で本を読んだり眠ったりしている長期滞在の欧米人が沢山いる。今日の午後はどこに行こうか、夜の食事はどこで食べようか、買い物は・・・本当は余暇を楽しみに来たのに、忙しくする性分には少し悲しさを感じる。次回はワイキキだけで1週間はのんびりと過ごそうと思うが実現できない。ちなみに今回もマウイ島にもハワイ島にも出かけた。

  • モンキーポッド:♪この木、なんの木、気になる木♪のコマーシャルで知られる日立の樹、モアナルナ・ガーデンにあり樹齢120年、横幅は40mもある。
  • ダイヤモンドヘッド:上空からの撮影を試みた、ハワイ島に出かけた小型機は低空でゆっくりとフライとするのでチャンスがあった。グランドレベルで見るのと違った印象だ。
  • ハワイアン:もっと歴史があると思ったが、20世紀に出来た新しいジャンルだそうだ。スローテンポで心が和むから大好きである。シェラトンホテルでディナーでの風景、ディナーでのサービスでの演奏だから、トッププロではないにしてもここで聞くと夕暮れの景色とのマッチングで素晴らしく感じた。

 

 

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ハワイ火山国立公園 世界自然遺産

1987年に世界自然遺産に登録された。1983年の噴火から現在も活動しているキラウエア火山、溶岩の流出速度が極めて遅いので近くで観察できる。ハワイ島ヒロ空港にはホノルル空港から国内線の利用になるが、少し南にあるチャーター機専用滑走路からのフライトである。ヒロやカフルイなどへの国内線でも国際線同様に手荷物検査などは厳しく、ライターやペットボトルはダメ、靴を脱いでベルトまでも外しての検査機を通るが、ここでは待合室もどきの小屋で待っていると「さあ、どうぞ」と検査機などもなくそのまま小型機に乗り込む。ハワイ島までモロカイ島、マウイ島などを低空で飛んでくれるので各島々を良く観察できる。ハワイ島南で溶岩を海に吐き出しているところでは大きな水蒸気が上がっている。ここでは急旋回を繰り返すので酔う人もいた。マウナケア山頂にあるスバル天文台も見ることが出来た。ハワイ火山国立公園はたしかに広く活火山であることを目の辺りに見ることが出来たが、私はマウイのハレアカラの方が印象的であった。夜に低空でフライトすることが可能なら、赤く燃える溶岩を見ることが出来るので素晴らしいと思うが・・・。夕暮れから陸路で真っ赤な溶岩を見るツアーもあるそうだ。次回はそれにチャレンジしよう。やはりワイキキでのんびりとは出来そうにない。

 


松田喬和氏、総裁選語る

2006年06月12日 | アート・文化

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松田喬和氏、総裁選について語る

06年6月9日京王プラザホテルで、「今後の政局を読む」と題して講演を行った。松田喬和(まつだたかかず)氏は1945年群馬県生まれ、69年早大(文)卒業後、毎日新聞入社、74年から政治部、99年から現職の論説委員・専門編集員である。今の政局ではポスト小泉が最大の話題。小泉首相の誕生のときから総裁選の見方が変わった、つまり国民世論を巻き込んだ構図。安部晋三官房長官と福田康夫元官房長官の戦い、(二人とも正式には立候補表明していないが)、本命安部氏に対抗福田氏が猛追している現状だ。松田氏の分析で面白い見方だと興味を持った指摘が二つあった。一つは安部晋三氏の母(岸信介元首相の長女で故安部晋太郎元の妻)が志し半ばで世を去った晋太郎氏のことから息子に是非宰相になって欲しいと願っているはず。もう一つは福田氏は絶対に勝てると言う背景がなければ立候補しないだろうという説。自民党にとっては来年の参議院選挙が勝負。5年前の「小泉人気」で獲得した64議席が改選期を迎えるので、2年前最強の小泉総裁-安部幹事長(当時)でも民主党に1議席負けただけに、誰を総裁に立ててもいかに敗北を縮小するかが焦点、この観点からも安部氏優位だと述べた。

この講演会は家庭用ミシンで世界のトップメーカーである蛇の目ミシン工業(加藤澄一社長)の協力会(会長・村越政雄氏・ムラコシ精工社長)の総会のあと開催された。蛇の目ミシンは15年前の株式問題を抱えて苦しい経営となったが、この06年3月期決算で株式問題を一掃し、「JUMP-2 PLAN」で現在は財務体質の強化と株式時価総額の倍増を柱に筋肉質な経営体制への転換を図っている。家庭用ミシンとともに湯名人の24時間風呂、整水器や産業機器ロボットも順調に伸ばしており、ここ数年の経常利益は確実なものとなっており、来年には復配するのではという予測も強い。