香港醫學博物館(舊病理學院)
香港医学博物館は1996年にオープン、かなりの上り坂になるがMTR上環駅から歩いて15分ほど、SOHOエリアのはずれにあって、周りは緑いっぱいの静か住宅街に囲まれている。このあたりは太平山と呼ばれる地域で1894年にペストが大流行して多くの命が奪われた土地でもある。その劣悪な環境を描いたのが、左の絵画、説明には「一八九四年鼠疫流行期間太平山區不合衛生的居住環境」とある。一階(G階)で注目したのは纏足(テンソク)、中国では女性は足が大きくならないように布できつく縛っていた。この纏足を撮ったレントゲン写真が展示。二階に上がるといくつも部屋があって、その中の大きな部屋が研究室(舊病理檢驗所)になっていて、中には辮髪の中国人研究者二人がネズミを解剖して、ペストの研究している姿が再現されている。私は旧満州国奉天省で生まれたので、向こうの上流家庭の女性が纏足をしていたことを思い出したし、出かけるときに馬車(マーチョ)の馭者が辮髪だったので、いたずらで引っ張ったことを思い出した。地下室には当時使われていた医療器具や解剖室、漢方薬の展示や漢方薬を作る器具が紹介されていた。表の庭にはハーブ園があって、いろいろな薬草が育てられていた。入場料はHK$10、月曜日は休館。
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