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C53形3シリンダー機

2007年01月01日 | 保存鉄道車両

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C53形 C5345号 (梅小路蒸気機関車館)

3シリンダー機 C51形の登場で当面新型機の開発は不要と思われたが、東海道・山陽本線では更なる速度アップと牽引重量(注)を増やすために後継機の開発が急がれた。C51形での改造の余地はなく、欧米で実用化が進んでいた3シリンダー機構での国産化するために、大正14年(1925)米国アメリカン・ロコモティブ社製3シリンダー機関車を6機輸入した。これがC52形(旧呼称8200形・保存車輌はない)である。これをベースにC53形(シゴサン)が昭和3年から2年間に汽車製造会社と川崎車輌で97両製作され、東海道・山陽本線の特急・急行列車を牽引した。しかし構造が複雑で、しかも狭軌間であるため保守が極めて難しかったので、以後3シリンダー機は製造されなくなった。C5345号機は昭和3年汽車製造会社で製造された。1950年に役目を終えた45号機は1961年に復元整備がされて記念走行した。同形機の保存車輌はこの45号機(静態)だけである。諸元は全長20.9m、軸配置2C1(4-6-2)パシフィック、動輪直径1750mm、運転整備重量80.98t、最大出力1556馬力。

3シリンダーの構造

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(注)大正時代の客車は大型化・ボギー車が主流となったが、重量や価格のために木製の車体であった。1926年9月23日東京発下関行特急列車が安芸中野駅~海田市駅間で豪雨による築堤崩壊の影響で脱線転覆、34人が死亡するという大事故があった。客車が鋼製であればという論議もあった。以後客車の鋼製化が進み、機関車に大きな牽引力が求められるようになった。

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