うな風呂

やる気のない非モテの備忘録

シャランドの嵐 荒神伊火流  う∈(゜◎゜)∋

2006年09月02日 | 読書感想
エロ小説。
星界の森岡浩之先生が売れない時代に別名義で書いてたもの。
あんまりにもひどくて笑ってしまったので、とりあえずうな印つけとく。
笑えるってことはいいことだよ、きみぃ。

最終戦争後の世界、
古代兵器「ラストバタリオン」の秘密を握る少女が軍隊につけまわされ……
って、説明するのもめんどいが、要するにラピュタのエロ版です。
とにかく安易なストーリー、ステレオタイプの設定と台詞回し、
ご都合主義な展開と徹底したリアリティーのなさ、デウス・エクス・マキナ。
笑える笑える。

これ、エロ小説でも最後に書いた奴らしくて、
手馴れていたのか、思ったよりがんばってエロシーンを書いてた。
あのとっちゃん坊やヅラがこんなにエロシーンをがんばれるなんて、
父さん、正直思いもよらなかったよ。
エクスタシーに達した時、大文字で「ラストバタリオン!」と叫んだときは、
思わず吹き出してしまったではないか。
大事な大事な最終兵器のリモコンをバイブ代わりに使って奪われる敵役の人もGJだった。
彼の「催眠術」という設定が、とても素晴らしく安易に物語を転がしていく様は実に爽快。
エロシーン入れて枚数以内に話終わらせなきゃいけないんだから、
まっとうに書いてらんねえんだよ!
という作者の心の叫びが聞こえてきまくった。

いやあ、普通に黒歴史だな、これ。
まじに見所ないもんな。
でも、だれにでも、こんな時期って、あるのかもしれませんねえ……
やっぱ下積みは大切だよ。
あと、星界の刊行が遅いのも納得した。
いい加減に書くとここまで文が荒れる人だったんだな。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿