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うな風呂

やる気のない非モテの備忘録

マブラヴ オルタネイティブ 中盤の感想

2007年11月20日 | ゲーム日記
エピソード7
クーデターの鎮圧を経て、ついに訓練学校を卒業する主人公ら207小隊。
任官して最初の訓練は、奇襲により期せずして敵性体BETAとの初戦闘となる。
トラウマと薬の作用により、興奮状態に陥りパニックを起こした主人公は醜態をさらす。
自信を打ち砕かれ、たそがれる主人公を慰めたのは、教官のまりもちゃんだった。まりもちゃんの言葉により、自分を許せそうになった主人公が、背後をふりむいたときに目撃したのは、BETAに食われるまりもちゃんの姿だった。
衝撃により心神喪失状態に陥った主人公は、一命こそとりとめるものの、この世界からの逃亡を決意。夕呼先生に頼み、元の平和な世界へと帰還する。
自分のふがいなさに苛立ち、平穏すぎる周囲に戸惑いを感じながらも、元の世界に再適応しようとする主人公。こちらの世界では担任教師であるまりもちゃんの無事な姿を見、思わず号泣する。
まりもちゃんに再び慰められ、立ち直る主人公。だが翌朝のトップニュースは、まりもちゃんがストーカーに惨殺されるというものであった。
なぜまたまりもちゃんが死ななければならないのか、錯乱する主人公に夕呼先生は告げる。
向こうの世界の因果が こちらの世界に流れ込んでいるのだと。主人公と親しくすると、向こうで死んだ人間は、こちらでも死ぬことになるのだと。主人公に関われば関わるほど、死の確率はあがり、さらには主人公の記憶はその人間から消滅する。
まわりに迷惑をかけないよう、誰にも関わることなく生きていくことを決意する主人公であったが、最後の未練で愛する幼馴染の純夏に会う。しかし、その翌日、純夏は主人公の記憶を失い、さらに事故で重体を負う。
自らの命ほ絶つことで、因果の流れを止めようとするが、夕呼先生はそれすらも無駄だという。さらには、向こうの世界でBETAに殺された五十億人の死が、こちらの世界にも流出してくるだろうと。そして仮に主人公が死んだとしても、きっかけとなった日にさかのぼってループを続けるだろうと。
それを断ち切るためには、向こうの世界のどこかにある原因を壊さなければならない。
夕呼先生の協力のもと、二つの世界と純夏を守るため、主人公はふたたび戦場へと戻るのであった。

……いや、すまん、降伏。素で面白いわ。
まりもちゃんの突然の死という展開の突然さを、ただの驚きや悲しみで終わらせることなく、元の世界への逃亡と、さらなる悲劇の判明とつながる展開は、見事の一言。
平行世界を追跡する因果律。二つの世界の命運を握らされる過酷な運命というのは、悲壮感たっぷり。向こうの世界で八割の人間が死んでいるという設定が、ここで生きてくるとは。正直、うならされるばかりの展開だった。BETAに勝たなければならないというバトル面と、ループの原因をさぐるというミステリー面の、二つの目的が明確に提示されたのも良い。
ヒロインが純夏一人に絞られたのも、ハーレム展開より一本の筋が通っていて良い。圧倒的な悲劇を背負っているだけに、阿呆にしか見えない純夏の愛が心に迫ってくる。プレイヤーを追い込む構成手腕が素晴らしいからだろう。
無駄に長かったエクストラ編にちりばめられていた伏線も良い。明らかに必要以上の長さではあったが、これがあるのならエクストラ編も許せる。(いや、それでも無駄に長かったけど)ここまで考えられていたわけか、むむむ。
本当に面白いのかよ、と思いながらプレイし続けること、前作から合わせて二十時間余。いや、信じてみるもんだ。ここにきて急に面白いよ、本当に。そしてここからがまた長いというのだからうれしいじゃないの。いや、長さにはちょっとうんざりしつつもあるが。
いやあ、驚いたね、これは。


エピソード8
戦場の世界へ帰還したタケルを待ち受けていたのは、完成したオルタネイティブ4計画の中枢、00ユニットだった。
00ユニットは、純夏であった。
BETAに捕獲され、脳と脊髄だけにされた捕虜たちの、唯一の生き残り、それがこちらの世界での純夏であった。そして彼女を通してBETAの意思を探るのがオルタネイティブ4の目的なのだ。
純夏はその経験になかば正気を失い、BETAを殺すことにのみ反応する存在となっていた。
主人公に与えられた新たな任務は、00ユニット純夏の精神を安定させること。
主人公の尽力により、純夏は少しづつ精神の均衡を取り戻していった。
そして00ユニットの能力を試すために、大規模な作戦が組まれる。佐渡島にあるBETAの巣ハイブの攻略。人類の反撃の狼煙があげられようとしていた。

いやあ、ちとまどろっこしいが、いいね。ここにきてこちらの世界の純夏の投入か。
研究されていた脳髄が純夏なんじゃないかとは予想がついていたが、それが00ユニットで、純夏が人類の最終兵器とは。ただの日常の象徴じゃなかったんだね。ぬう、やられたな。狂った原因は、やはりこちらの世界の主人公がBETAに惨殺されたから?
このエピソードは新しく登場した先任士官たちとの交流りー、壊れた純夏の修復、戦争の準備が大半。つうか先任士官、この会社の前作までのキャラじゃねえかよ。
なるほど、確かにageゲーの世界観は共通のものであり、ここがその世界のパラレルてあるのなら、前作までのキャラが出てくるのも、おかしくはない。か。まあ、基本ファンサービスなんだろうが、うまくやったものだ。元々、ヒロインを務めていたキャラ達なので、ぽっと出といって、ちゃんとキャラが立っている。衛生兵がマナマナだったのはちょっと勘弁していただきたいですが。(マナマナは好きになった相手を拉致監禁して犯し尽くした挙句、肉体改造をして果ては性転換まで強要する巨乳ナース)

一番面白かったのは、BETAの説明。
ここにきて、ようやく敵であるBETAがビジュアルと共に戦闘能力が語られたわけだが、いやいや、なかなかに本気でキモくて、実にいやなクリーチャーだ。さまざまな種類がいるのだが、どのBETAも生理的にいやなポイントがあって素晴らしい。
また、BETAの巣であるハイヴも良い。宇宙船として落下してきて、地上に根を張り、数年をかけて、地中に何百キロにも及ぶ通路をはるのだが、形状がなんとも蟻の巣っぽくて、異質でいい。
ハイヴがBETAの本体で、betaの一体一体は人体における細胞のようなもの、というのも、なるほどな設定だ。
シミュレーターによるハイヴ攻略訓練では、ポリゴンで表現された通路が登場。ぬぬ、これはビジュアル化された地下迷路が楽しめるってことかい? そうなのかい?
最強の戦術機、凄乃皇弐型も登場。イデオンの重機動メカのような糞ダサい外観に、敵の攻撃をすべて湾曲するフィールドと、一撃で数万の敵を吹き飛ばすというあまりにもインフレ過ぎる能力に吹くむ、しかし操縦できるのが不安定な純夏だけという展開。話のわかるやつだ。
そんなこんなで、先任士官の伊隅大尉をはじめ、『君が望む永遠』のヒロインズと交流しつつ、佐渡島攻略準備。長すぎる準備。いいから戦えよといいたい。
それにしても、先任士官のやつらの死亡フラグの立てまくり方が気になるんだぜ。

エピソード9 前半
ついに始まった佐渡島ハイヴ攻略戦。
やまない増援。圧倒的なBETAの物量。
そして尊い犠牲を払った人類初のハイヴ攻略。

きんもー。
BETAきんもー。
わらわらわらわらときんもいBETAどもが、大量に並んでわっしゃわっしゃと押し寄せるのがきもくていい。いいね、きみ、きもいよ。最高よ。
それにしてもよく動くし、なんだこれ、この絵の枚数。
戦闘シーンのグラフィックと演出がんばりすぎだろ。ADVであんまり無茶するなよ。
しかし、この無理矢理動かしている感が、BETAの珍妙さを助長し、よりキモくしてくれている。
鬱陶しいほどに細かく考えられている戦況の変化や戦術の細かさには、口をぼへーと開けて感心するばかり。
そして死亡フラグをたてていた人たちがやっぱり死んだ。大儀と個人的な事情、両方を満たすために自らの命を捨てる。いやあ、理想論ですが、カッコいいというより、カッコよすぎてどうでもいい。いや、いいシーンですけどね。普通に考えて。
ハイヴ地下の攻略がなかったのは残念だが、BETAのきもさこわさを満喫できるなかなかの戦闘であった。
それにしても、タケルちゃんのふざけた顔はどうにかならないんだろうか。保志総一郎の気の抜けた演技とあいまって、ちゃんと気合入れろと説教したくなる。「おれはもう同じ過ちをしない」みたいなこと云って数分後には「くっ……おれはまた……」というのを繰り返すこのシンジくん以上の無成長ぶりをなんとかしてくれ。
いや、主人公が強すぎたり達観しすぎたりしてると、物語的に盛り上がりに欠けるというのはわかっているんだが、一体こいつは何回ヘタレれば気が済むんだ。しかもへたれとしては扱われていないし。なんなの、もう。

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