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道草備忘録

本サイト安彦良和WORLDとあまり関連のない「道草」的ページ。 SHINJIが時々関心を持ったことを備忘録として記録。

地球が静止する日

2009-05-04 23:38:21 | MOVE
久々の長期休暇なのですが、庭木の剪定や掃除に二日ほど費やしてしまいほとんど何も出来ずに過ぎようとしています。しかし、まとまった時間がないと映画もゆっくり見られないので、三日目の今日は疲れた体を癒しつつ映画を二本見ました。

一本目は「地球が静止する日」2008年に劇場公開された、キアヌ主演の作品です。もうDVDで見られるなんて月日が流れるのが早いですねえ。

さて、この映画は1951年に制作された「地球の静止する日」をリメイクした作品。オリジナルは制作された時代もあって、非常に素朴なモノクロ映画。登場する円盤とか、ゴートとかちょっと子供だましっぽいところもあるのですが、核戦争や冷戦を風刺した注目作でした。

今回のリメイクに当たって、クラトゥ役にキアヌが抜擢。マトリックスなど数々のSF映画で培った演技力で物語をリードします。まあ、演技力っつーても、無表情で無口な宇宙人なわけだが、クラトゥの役には非常にマッチしていて違和感を感じませんでしたね。

この宇宙人のクラトゥ、実はわざわざ80年も前に地球にやってきて人間を捕獲し、DNAを採取して造りだしたクローンなのですが、肉体は人間でも精神は宇宙人の意識が入り込んでいる設定なのです。一体どうやって精神だけ入り込めちゃうのか、その辺の謎は一切スルーされているところは残念。まあ、進化した異星人ちゅーことなので、肉体を持たない神秘の精神体ということで勝手に脳内補完しておきます。

その他にも、彼等は人間社会に同様に創りだしたクローンを送り込み、人類を調査してきた仲間がいるなど、結構計画的な宇宙人なのだ。で、彼等の目的とは、人類の代表者達に会い、人類を説得することが目的だという。

つまり、人類が活動することで地球が疲弊し、死に瀕しようとしている今、地球を救うためには人類を滅ぼすしかないということなのです。人類を生かせば地球は死ぬが、人類が死ねば地球は生き延びると。

クラトゥは人類を生かすか、滅ぼすかを決めるジャッジマンということ。で、彼は異様な球体に乗って地球にやってくる。そして米国軍が見守る中、またしても怪しげな宇宙服をかぶって登場する。んで、ビビッた兵士に撃たれていきなり死にそうになる(苦笑)のだ。

この宇宙服は成長を促進させたり、傷を回復させたりする機能が備わっているので、結構な代物なのだが、これは制作側の意図で、いきなり宇宙船からキアヌが出てきたらお笑いになってしまう、という配慮の意味も込められているとか。つまり、宇宙服を着た異星人→宇宙服を取り払うと子供の姿→急速に成長したキアヌへと、三段階ほどを経てキアヌがようやく登場する演出がある。なるほど、この辺は凝った演出でなかなか緊張感も出て面白かった。

その後、米国軍に拘束されたキアヌだが、隙を見て脱出。一般人に紛れるが、銃撃を受けた際の傷が治りきらず、便所で転倒(苦笑) 最初に手を貸してくれた女性科学者ヘレンに助けを請う。

んで、クラトゥはヘレンとその子供ジェイコブと共に、とある森に隠されている球体へと向かい、そこで人類以外の生物を(ノアの箱船みたいに)救済したり、人類の調査をさせていた仲間に接触したりする。

ここでは、特派員として人類に潜り込んでいた仲間のお爺さんと接触。クラトゥは調査結果はどうよ?と聞いて、お爺さんは見た通り好戦的で利己的な種族でどうしようもないよと、この星に送られてずっと自分の運命を呪っていたなんて回答しちゃう。クラトゥはこの回答だけで、アッサリ人類滅亡を即決しちゃうのだが、もう少し時間をかけて検討して欲しい課題ですよね。

で、クラトゥがお爺さんに任務終わったから帰ってこいと告げると、いや、俺は子供達もできたし、彼等を愛しちゃったから残るよと、人間ていいもんだよ~、みたいなことも口にするのだが、最初の発言と矛盾するだろ!みたいな。

でも、その矛盾がクラトゥの気持ちを迷わせることにもつながるのだが。

クラトゥはその後、ヘレンの紹介である数学者に会うが、その数学者は人類が進化するチャンスをくれと懇願。しかし、その場に米国軍が現れ、再び逃亡するクラトゥ。その逃亡の合間に、ヘレンとジェイコブの血のつながらない親子だが、愛情という繋がりで結ばれている二人を見て、人類を救う決意をする。。。といった展開。

クラトゥは愛が地球を救うとでも思ったのか、まったく気が変わるのが早い宇宙人ですよね。ちなみに、息子役のジェイコブはウィル・スミスの息子なのだそうです。まあ、ねじ込まれたんでしょうけど、別に子役はウィルの息子でなくても良かったと思う。

あとの見どころは、虫型ナノマシーンの集合である、ゴートくんの暴れっぷりと、終盤のCGによる襲撃シーンですかね。

全部見終わって、もう一度見たいかというと微妙な感じ。キアヌの存在感は抜群でよかった。ゴートは最初っからチープ感漂うCGでしたが、ナノマシーンに分裂して市街を襲う場面はなかなか面白かった。音響もわりと地響きが伝わってきて臨場感ありました。

あとは、ストーリーが盛り上がりに欠けていたこと、尺もちょっと短い感じ(最近はこれくらいの尺の映画が多いですが)で物足りない印象が残りました。なんか、人類滅亡をかけた壮大なテーマなわりに、異常に狭い範疇、視野で物事が進められているというか、それでいいンか??ツッコミ入れたくなるところが多多ありましたね。

「紀元前1万年」「スピードレーサー」を見た

2009-01-12 17:15:26 | MOVE
「アクトビラ」を利用して2本映画を見てみました。
結論から言いますと、画像は不満のないレベルでキレイでした。垂れ流しのストリーミング方式で見たので、もっと画像が荒いのかと思っていましたが、普通のDVDレベルの画質だったんじゃないかな。流石にハイビジョンレベルや、5.1CH配信になるとデータ量が多すぎるから現状は苦しいでしょうしね。

データ受信もPLCでのLANでありながら、途中止まることもなくスムーズでしたね。ただ、データ転送量が膨大なので、調子に乗って見ていると帯域占有でプロパイダから警告が来る可能性もあるかな~。

レンタル期間は共に48時間。短い!短すぎ!!値段を高めに設定しているくせに、せめて一週間は見れるように改善してもらいたいですね。

今回見た「紀元前1万年」について

シベリア(?)でマンモー狩って暮らす原始人達。ある日現れた「青い目」の少女。娘は南方のムラで外敵に襲われ、生き残った末に彼等の村にたどり着いた。しかし、巫女は「四本脚の悪魔」の襲来を予言する。

数年後、成長した娘と青年の村に「四本脚の悪魔」が襲来する。彼等は捕虜を連れ南へと向かう。生き延びた青年は娘を取り戻すために襲来者を追う。旅の課程で南の部族達が集まり、襲来者達から仲間を取り戻すため力を合わせる。

南へと追ってたどり着いた場所はエジプト。ピラミッド建設の労働力として捕虜は連行されていたわけだ。奴隷達に紛れ工作する青年、君臨する神を倒し、娘を助け出せるのか?といったストーリー。

話的にはありふれた展開で目を見張る部分はありませんでしたけど、CGのマンモー狩りの場面とか、ドードー鳥に襲われる場面とかなかなかドキドキできる部分もありました。ピラミッド建設の場面もCG合成なんでしょうけど、なかなか作り込まれていた感じ。大河を船が渡ってゆく場面や、雄大なパノラマ自然など見どころはいろいろあります。青年(名前忘れた)が旅に出た父親にコンプレックスを抱きつつ、徐々に成長してリーダーになるところもよかった。

残念なのはヒロイン役の娘がちょっと不細工だったところ。ラスト付近の涙流す場面は化粧溶けて流れてたし(笑) 捕虜になった娘に襲来者のリーダーが鞭打つシーンも、手の甲をピシピシと打つだけ。なんじゃそりゃ・・・と見ていたら、その手の甲の傷が後に「しるし」と勘違いされてしまうという、ちょっと無理のある貧弱な伏線に笑い、ラストシーンも巫女婆ちゃんの力で復活しちゃうし、そのあと娘の矢傷もカンジさせない元気ぶりですから、ラストは冷や水ぶっかけられたかのように醒めてしまうエンドでしたね。アレはちょっときつかった。結構ストーリー的にはツッコミどころ多いです。

この物語を見ていて思い出したのは「アポカリプト」これも平和な村が襲われて、生け贄のために連行されていく物語なのだけど、話の流れ的にはよく似ていると思いますね。あとCGはよく出来ていたんですけど、今時CGの使いすぎはいかがなものか?巨大サーベルタイガーとか面白いけど、CGモロでしたし。

でもまあ、粗はあったけど、コンパクトにまとまっていて楽しめる作品でしたね。


「スピードレーサー」について

この作品は「マトリックス」撮った人でしたっけ?日本の昔のアニメ「マッハGO・GO・GO」を実写化したモノ。昔のアニメなのでストーリーは知りませんが、オープニング曲とかは見たことある。でも、この映画はちょっと原色ギラギラで、妙にチープなCGとかがCMで流れていたので、ちょっと敬遠していた部分があります。しかし、どうせたいしたことねーか、と思って見てみると、非常にこれが楽しい映画でした。

ストーリーは、天才レーサーを兄に持つスピード。スピードは子供の頃からレースのことしか頭にない。ある日突然家を出て、悪役レーサーになってしまう兄。兄が変わってしまった理由とは?

兄の事故死以後、成長しレーサーとなったスピードはその天才的な腕前を見込まれ、大企業のオーナーからチームへの誘いを受けるが、思案の末それを拒否。すると手のひらを返したかのような変貌を見せるオーナー。オーナーはスピード一家をレース界から抹殺するため妨害を開始する、といった話。

ストーリーはこれもありがちな展開なんですけど、よくまとまってたと思います。全体に原色ギラギラだったり、CGの多用とチープ感を出したのは、元になったアニメを強く意識した結果だろうと判断します。もっとリアル感を出すことも出来たでしょうけど、あえてアニメチックに作っているんですよね。最初原色ギラギラに違和感がありましたが、途中からカラフルに思えて徐々に世界観に巻き込まれていく感じ。

弟役の子供と、チンパンジーがいい味出しててストーリーを引き立ててましたね。あとヒロインのトリクシー役は土屋アンナ(笑)じゃないけど、凄く似てたね。トリクシーの子役が可愛すぎたので、成長してあんなになってしまうのか・・・と思う部分も。あと、真田広之がちょい役で出てました。ほとんどセリフなかったような・・・。

レース部分はCGなんですけど、これはもう目まぐるしいです。背景が流れライトが滲む描写とか、激しいバトルシーンも見ていて楽しい。主人公のレースへの想いとか、家族の絆とか、Xの正体とか、色々見どころがあって、久々にまた見返したいと思える作品でした。

アイ・アム・レジェンドをみる

2008-04-27 13:15:27 | MOVE
「アイ・アム・レジェンド」のDVDを購入

地球最後の男というコピーに惹かれて見てみました。面白かったです。

前半は無人のニューヨークで犬と一緒にハンティング生活をするウィル。何でライオンがニューヨークにいるのさ?(動物園から逃げたのかな?)何で未だに電気が使えるのさ?(自家発電してるのか?)などと、ツッコミ入れながら見ていたのですが、非日常的でサバイバルな雰囲気にワクワクしてしまう。

そして、機械的・習慣的に同じ日常を繰り返す場面や、無人の街に向かってゴルフをするところなど、主人公の強烈な孤独感を感じさせてくれます。唯一の相棒のワンコも可愛くていい。

所々過去の回想を交えつつ、何故このような事態になったのか背景が徐々に見えてくるとともに、バイオハザードの感染者ダーク・シーカーの存在がストーリーに緊迫感をもたらす。迷い込んだ犬を追いかけてビル内に侵入したウィル、闇の中での恐怖に引きつる主人公の荒い息づかいが見る側にも伝わり、思わず見ている方も息をのむ場面も。

ただ、後半愛犬を失った主人公が、精神的バランスを壊して自暴自棄な行動に出て窮地に陥ったところを、他の生存者に救出されるところから徐々に先が見えてきます。

この助けてくれた女性ですが、ほとんど活躍する間もなくラスト場面へ進行してゆくので、勿体ないキャラクターだなあ・・・と思いつつ見ていました。メイキングを見る限りたくさん別シーンは撮ったけど、結局カットされたのですかね?最終的にこの女性の存在は、主人公の希望の印という意味合いでしかなかったような気がします。

出来ればラストのダーク・シーカーとの戦いの場面はもう少し主人公に知恵を絞って戦ってほしかったかな。爆発物で大量処理というのはいかにも簡単すぎるし、最後の自己犠牲的な落ちもスッキリしなかったところ。

オマケで付いていた、別エンディングの方が後味はよかったので、こちらをオリジナルにすればよかったのにと思いましたよ。でも久々にドキドキして見れました、ウィル・ファンじゃなくてもオススメできる作品ですよ。

「300」を見る

2007-09-29 20:18:41 | MOVE
映画[300]のDVDを見ました。''「マトリックス」を超える映像革命''などと煽りが入ってたので、さて、どれほど斬新なシーンを見せてくれるのかな?と期待。

TVのCMを見ていた限りでは、イメージシーン先行的な感じがして、蓋を開けるとストーリー破綻してるんじゃないの?と、一抹の不安があったのですが、物語はわりとしっかりしていました。話的にはありがちで「これは!!」というサプライズな展開はなかったですけど。

ストーリー
■レオニダス(ジェラルド・バトラー)率いる300人のスパルタ軍が、クセルクセス(ロドリゴ・サントロ)の100万ものペルシア軍を迎え撃つ「テルモピュライの戦い」を活写。

ストーリーの展開は、複雑な伏線を張り巡らせて云々、という今時のまどろっこしいモノではなく、わりと単純な展開か。淡々と話は進んで後半まではなんとなく展開が読めちゃうところも。

そして、灼熱の門での激闘の結末はどうなるの??と思ってたらあっけなく決着、え~・・・少し拍子抜けだなあ・・・と思っていたらラストの収束を見せてくれて、なるほど!こう来たか!!と、なかなか心に響く終わり方でした。

映像

映像特典で制作者インタビューなど見ていると、この作品のネタ元が、Frank Miller, Lynn Varley (イラスト)のコミックであることが判明。映画のビジュアル・コンセプトはこのコミックの世界観を強く引き継いでいて、画面の絵創りはコミックのイラストを再現しているようなカンジ。

実際数カット見た程度なので、全編そうなのかは不明ですが・・・、とりあえず原作本を購入してみることに(アメコミは輸入費用も入ってるのか結構高いです)たぶん、明日か明後日にはアマから届くと思うので後日レビューしますよ。

画像は陰影が少々濃い印象。色数を落としてセピアっぽくシックな絵作りで先に述べた原作コミックのイラストを強く意識している。映像はやはり今時のCG合成、特典の撮影現場を見る限り、スタジオ撮影が多くかなり全編を通じてCGを加えているのではないでしょうか?・・・それでもあのペルシアの大群は圧巻ですけど。

余談ですが、撮影現場のブルーシート(CG合成するためのモノ)前で、パンツはいた半裸のオッサン達が並んで笑っている(まじめに演技してる)ところは笑えます。

この作品の最大の見所は、やはりレオニダス率いるスパルタ軍と、ペルシア軍との激闘シーンでしょう。全編スローが多様されていてちょっと後半飽きてくるところもありますが、緩急をつけて殺陣が描写されていて見せる工夫をしています。

ペルシアの攻撃も多彩なメニューが取りそろえてありますのでかなり楽しめますね。見ていると、「ロード・オブ・ザ・リング」とか「HERO」(キムタクのではなくジェットリーのね)「トロイ」なんかを思い出しました。あ、それからコミックスでは「ベルセルク」とかね。「HERO」の弓矢が飛んでくるシーンなんてパクってるようにも思えますけど(笑)

全編興奮のシーンが連続なんですけど、人によっては首や血が飛ぶ暴力シーンが耐えられない方がいるかもしれません。

出演者はほとんど知らない人ばかり。個人的には敵の王様クセルクセスのファッションが気に入ってます。DVDは2枚組、取り出しはし易かったです。特典映像も面白かった。最初値段高いので躊躇したけど、買ってよかったと思える作品ですね。



映画上映会■テアトルサンク

2007-08-11 13:04:38 | MOVE
2007-08-25(土)~08-31(金)
映画上映会
■「ヴイナス戦記」8月25日(土)~31日(金)
■「機動戦士ガンダム」9月1日(土)、2日(日)
■「機動戦士ガンダムⅡ 哀・戦士編」9月3日(月)、4日(火)
■「機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編」9月5日(水)~7日(金)、21日(金)
■映場所(予定)テアトルサンク(福井市中央1-8-17)
■上映時間(予定):日曜、平日 午後8時から。土曜 午後10時から。
■料金:入場料800円
■注意点
※1 上映時間は、当日の新聞等でご確認下さい。
※2 当日、会場が満員の際は、入場をお断りする場合もございます。あらかじめご了承下さい。
※3 駐車場はサカエパーキングが4時間まで無料でご利用できます。24時間営業。