道草備忘録

本サイト安彦良和WORLDとあまり関連のない「道草」的ページ。 SHINJIが時々関心を持ったことを備忘録として記録。

ウルヴァリン

2014-02-08 17:48:49 | MOVE

ウルヴァリン X-MENのスピンオフ

今回は日本が舞台なのだが、腹切り場面から始まり、全身入れ墨入った裸のヤクザが走り回ったり、町中で銃出してドンパチしたり、スーツの上に鎧着てチャンバラしたりと、とても日本とは思えない、いつもながらあり得ない日本像を見せてくれるアメリカ映画です。

ストーリーもたいして面白みも厚みもなく、アクションシーンが続きますが、肝心のウルヴァリンも不死身性を失い一般人相手に苦戦している様は見ていてスッキリしません。

ラストは予想していたような展開だったし、ヒロインも何これってカンジの女優を起用しているしで見所無く、途中寝落ちしてしまう始末でした。

これならレンタルで充分です。購入してお金と時間を無駄にしたと後悔しています。


最近見た映画

2014-01-04 14:24:26 | MOVE

正月休みの間に見た映画

1.ラストモヒカン 英国とフランスの領土の取り合いにインディアン部族が絡む物語

フランス軍に協力する敵将は英国に家族を皆殺しにされ復讐を誓っている。主人公は行きがかり上英国に協力するモホーク族。道中助けた英国大佐の娘に惚れてしまう。物語は砦まで案内する道中、砦での戦いとフランス軍への降伏、退却中にインディアン部族に襲われる・・・と進んでいき、ラストは主人公が女を救出するために敵地に乗り込むみたいな感じで進みます。

イギリス軍とフランス軍の見分けがよく分からんのと、インディアン部族もそれぞれの部族でいさかいがあってややこしい。結局主人公は白人ぽいのだがインディアンでいいんだよね?人間関係や主人公が誰なのか分からず序盤ダラダラとすすみ、中盤以降も抑揚なく進むので退屈です。

ラストに至ってはインディアンのオヤジが一人で無双状態になるのだが、仲間の一人が単独ツッコンで死んだのが馬鹿みたいに見えてちょっとな~という感じ。そんなに強いなら三人そろってから行けよ、妹も救えたかも知れないだろ、と不満な内容でした。これならダンスウィズウルブスの方がずっと面白いと思う。

 

2.華麗なるギャッツビー

ネットで見て印象に残ったのでブルレイを購入。ネットで見るよりグッと画面も綺麗になって見やすい。レオがしっかり演じてて一歩間違えるとストーカーなのだが、切ないまでに純情な熱愛を好演していて、花火をバックにした登場シーンは非常に印象に残る。

語り部の男(名前忘れた)はスパイダーマンのピーター役が強烈すぎてどうしても違和感がある。そして無表情がちょっとキモイ。これはミスキャストだと思う。

映画独特の演出が加えられているが、全体を通して当時の風俗や世相がかいま見られて、なかなか楽しく最後まで見られる。

たまに思い出したときに見返したくなる秀作だと思う。

 

3.リトルダンサー

前々から見よう、見たいと思っていたらなんと13年も経過していた驚き。

雰囲気的にはフットルースの少年版か。イギリスの炭坑町で貧しい暮らしをおくる少年が出会ったものはバレエ。

バレエなんぞ男のやるものではないと全否定する家族。しかし、少年のダンスへの熱意は誰にも変えられない。

少年の才能に気づいた学校の女教師は家族に内緒で個人的に教えていく。そしてビリーにバレエ学校へ進学することを進めるのだが・・・

といったストーリー。最初は反対していた頑固オヤジが、やがてビリーの気持ちを理解し、息子のために奔走する姿にジンとくる。

もうすこし恋や友情部分を描いても良かったかも知れないが、笑いあり涙ありで最後まで飽きさせない展開だ。

正月休みで見た映画では一番の出来だと思います。超おすすめします。

 

4.アフターアース

一番期待していた作品でしたが、4本見た中で最低の出来だと思います。

ウィルスミス親子のPVか?息子を売るためにたびたび共演するこの親子。正直ごり押しすぎて引きますわ。

そもそも場所が地球である意味がない。どっか他の惑星でしたという話しで十分かも。そもそも猛獣とか数種類しか出てこないし。

前半終始オヤジが無線で呼びかけてくるので、この親ばかうるせーよと思う人は多いのではないか。

CGも平凡でラストも予想の範囲内なのでサプライズはなしです。

ネットで見たので画質も悪くて見づらかった。かといってブルレイ買う気はないです。一回レンタルで見れば十分な作品だと思います。残念。

 

 


OBLIVION

2013-10-06 13:42:40 | MOVE

オブリビオン(忘却)を見ました。トムクルーズ主演の、どちらかといえばB級映画です。

なんというか色んな過去のSF映画をごった煮にしたような感じ。ストーリーは難解で、一度見ても何となく状況把握するのみで全体像を理解しきれない。難しかったです。

ストーリーネタバレになりますが・・・異星人に侵略され世界崩壊。人類は反撃し勝利するが核の放射能の影響で地球は住めない環境に。人類は土星の衛星タイタンに移住するも、エネルギーを供給するために地球で採水プラントを建造。その管理をするためにジャックとヴィカはチームとして派遣されている。地球にはスカヴと呼ばれる異星人の生き残りが反撃の機会をうかがい、採水プラントの破壊とそれを管理しているジャックたちをつけねらっている、という設定。

主人公ジャックは偵察機ドローンのメンテ係として飛び回る。ある日採水プラントが襲撃されメルトダウンする事件が起こり、ジャックは現場に急行するが、その際異星人の電波をキャッチ。発生源を突き止めるが、その電波は何もない砂漠を指し示すビーコンだった。異星人は何をもくろんでいるのか?

その後、異星人が指し示した砂漠の地点に宇宙船が墜落してくる。その船には地球人がコールドスリープした状態で生存していた。その生存者の中にはジャックの記憶に残る女性がいたのだった。いったい彼女は何者なのか???・・・という謎が続く流れです。

そもそも何で異星人がいっぱいいる地球で、危険なドローンメンテを一人でやっているのか??そこから間違っているんじゃね?と最初からつっこみ入れてしまうのですが、何となく謎の展開とスタイリッシュな世界観に引き込まれてしまいます。

ネタバレになりますが、全体を見て頭を整理した流れは以下のようなもの

1)NASAの宇宙飛行士ジャック&ヴィカが異星人と遭遇。仲間の乗員はコールドスリープしているのでそのまま客室(?)を切り離し、コクピットの二人はテットと接触、取り込まれる。

2) 2017年に異星人襲撃により月崩壊、異常気象・津波・地震で地球壊滅

3)テットに取り込まれたジャック&ヴィカの二人はクローンで増やされ、兵隊として地球降下。残った人類を掃討(オリジナルは所在・生死不明)

4)地球制服完了したテットは採水プラントを建造し海水を採取開始。ドローンでプラントを護り、メンテ係としてジャック&ヴィカの複製をタワーに派遣した。クローンは5年ほどで記憶がよみがえるのか、タイタン行きを装って回収。おそらく使い捨てで処分されている。

複数のジャック&ヴィカは汚染地域を越えて活動を規制されており、他地区にいるクローンと接触することはない模様。

結局は、異星人だと思っていたスカヴは生き残った人類、ジャック側が異星人の先兵だったというオチ。

だいたいの流れはそんなところかと思います。

いろいろ疑問は残りますが、まず母体であるテット=異星人は結局姿を見せず。機械が異星人だったということか、生身の姿を捨てて意識の集合体になったとか?最後まで漠然とした敵でした。ぶっちゃけ、クローンをたくさん増殖させ、揺らぎの多い人間を兵隊にするよりはドローンを大量投入した方が話が早いように思いますが。

採水プラントでテットの可動エネルギーを創り出していたようですが、海水が枯渇したらどうしたんでしょうね?また他の惑星に移動するのでしょうか。異星人の目的がわかりません。

荒涼とした世界観はよかったし、機械やファッションもスタイリッシュでした。ジュリアも綺麗だったので見とれてしまう。

しかし、52号が現れるラストは不要だったね。49号とは姿形は同じでもやっぱり別人な訳だし。救いではないかと。

この物語は頭整理して2回目見るとなかなか面白いです。

 

 


ジョジョベラー

2013-09-23 18:38:19 | Comic

5月頃に予約した荒木飛呂彦画集「ジョジョベラー」が届きました。ずっと先のことだと思っていましたが時間が過ぎるのはホント早いですよね。

さてこのジョジョベラー、ハッキリ言って重いです。4.5kg超あると思われます。

最初はアマゾンの箱がボロボロだったので、またしても凹みまくりの画集が届いたのでは!(前画集を買ったときは落としたのか角がへこんでいたんですよね。交換するのが面倒なのでそのまま引き取りましたが)と、ドキドキしましたがアマ箱を空けるとその中には更に段ボール箱が。心配は杞憂に終わったようです。

専用の輸送段ボール箱を空けると、更に緩衝用の段ボールがあり、その中に薄い紙製の袋に収まったベラーが見えました。ずっしりと重いベラーを取り出し中身を確認。

内容物は以下の通り。

・画集

・スタンドブック

・ヒストリーブック

・ブルレイ2枚(ジョジョ展東京・描きおろしイラスト制作状況)

画集は6部から8部まで。それとジョジョ展の日本8景やルーブル、グッチコラボなど最近のイラストまで収録。かなり充実した内容ですね。特にグッチ×徐倫のイラストがお気に入りなので収録されていて良かった。何度も見返してしまうね。

スタンドブックはあんまり見返さないけど荒木一言コメントもあって面白い。ヒストリーは今までの編集担当が荒木を語るといった趣向ですがこれも面白かった。

ブルレイのイラスト制作は荒木の集中力の高さ、ストイックさが出ててスゲーと思った。少しづつイラストが出来上がるところがかなり感動。

限定版とはいえ、20Kは金額的にはかなりキツイ。内容物を見る限り、10K~15Kくらいが妥当じゃないかと思うが、画集にはかなり感動できたのでよしとしましょう。

廉価版が来年出版されますが、そっちは買ったら裁断してポスターとして飾るか悩むところですね。


LOOPER

2013-08-11 13:20:13 | MOVE

LOOPER (2012年) ネットで見ました

監督・脚本:ライアン・ジョンソン SFです。 キャストはオールド・ジョー:ブルース・ウィリス、ヤング・ジョー:ジョセフ・ゴードン=レヴィット

近未来、タイムマシンが開発されたが規制のため一般では利用できず、犯罪組織だけが密かに使用していた。

主な使用用途は組織にとって邪魔になった人間の抹消。未来では追跡技術が高くなり身元がすぐにばれてしまう。

組織はタイムマシンで過去の世界に捕らえたターゲットを送り込み始末させるのだが、その処理を行うのがルーパーと呼ばれる暗殺業を営む底辺の人々。

報酬はターゲットに縛られた銀の延べ棒。ルーパーの仕事は単純なのだが組織に見限られると未来の自分が送られてくる。

知らずに撃ち殺し報酬を確認すると「金の延べ棒」がターゲットにくくられているのでそれと分かる。

未来の自分を殺してしまったものは「ループを閉じた」として、将来の「その日」まで受け取った報酬で細々と暮らすのである。

ある日主人公ジョーの元にも未来の自分が送られてくる。ジョーはループを閉じることを選択するのか?それとも・・・

と、いったストーリー。最近見た映画の中では、なかなか面白かったです。

タイムトラベルものはどこか矛盾や無理が生じるのですが、少々の粗はスルーできます。

現在の自分が危害を受けると、未来の自分にも反映するというロジックを生かした拷問でジョーの友人が死ぬ恐怖感はなかなか緊張感があります。

前半部分でのこの恐怖感が、主人公が同じ立場に立たされたときに際立ち、見ているものに緊張感を生み出してうまい演出になっています。

現在の自分と未来の自分、二人で協力するのか?それとも、それぞれの今を守るために互いに戦うのか?物語はそこを核にして動いていくのか?と思いきや、少し方向性がずれていき、後半は超能力要素も加わり、独裁者レインメーカーは誰なのか?という謎に物語の焦点は移っていきます。

ジョーとシドの関わり合いから、やがてジョーはある選択を選ぶことになるのですが・・・憎しみのループからの離脱のために選んだ道は?

しかし、全体を通して二人のジョーを追う組織が弱すぎるね。ブルース一人に殲滅されててワロタ。これじゃダイ・ハードではないかW

一人頑張るダメンズが、やられてもやられても諦めずに追ってくるが、あのキャラが結構面白かった。

これはもう一回見たいですね。TIMEとか気に入った人なら面白く見られると思います。ブルレイ買ってもいいんじゃないでしょうか。