道草備忘録

本サイト安彦良和WORLDとあまり関連のない「道草」的ページ。 SHINJIが時々関心を持ったことを備忘録として記録。

OBLIVION

2013-10-06 13:42:40 | MOVE

オブリビオン(忘却)を見ました。トムクルーズ主演の、どちらかといえばB級映画です。

なんというか色んな過去のSF映画をごった煮にしたような感じ。ストーリーは難解で、一度見ても何となく状況把握するのみで全体像を理解しきれない。難しかったです。

ストーリーネタバレになりますが・・・異星人に侵略され世界崩壊。人類は反撃し勝利するが核の放射能の影響で地球は住めない環境に。人類は土星の衛星タイタンに移住するも、エネルギーを供給するために地球で採水プラントを建造。その管理をするためにジャックとヴィカはチームとして派遣されている。地球にはスカヴと呼ばれる異星人の生き残りが反撃の機会をうかがい、採水プラントの破壊とそれを管理しているジャックたちをつけねらっている、という設定。

主人公ジャックは偵察機ドローンのメンテ係として飛び回る。ある日採水プラントが襲撃されメルトダウンする事件が起こり、ジャックは現場に急行するが、その際異星人の電波をキャッチ。発生源を突き止めるが、その電波は何もない砂漠を指し示すビーコンだった。異星人は何をもくろんでいるのか?

その後、異星人が指し示した砂漠の地点に宇宙船が墜落してくる。その船には地球人がコールドスリープした状態で生存していた。その生存者の中にはジャックの記憶に残る女性がいたのだった。いったい彼女は何者なのか???・・・という謎が続く流れです。

そもそも何で異星人がいっぱいいる地球で、危険なドローンメンテを一人でやっているのか??そこから間違っているんじゃね?と最初からつっこみ入れてしまうのですが、何となく謎の展開とスタイリッシュな世界観に引き込まれてしまいます。

ネタバレになりますが、全体を見て頭を整理した流れは以下のようなもの

1)NASAの宇宙飛行士ジャック&ヴィカが異星人と遭遇。仲間の乗員はコールドスリープしているのでそのまま客室(?)を切り離し、コクピットの二人はテットと接触、取り込まれる。

2) 2017年に異星人襲撃により月崩壊、異常気象・津波・地震で地球壊滅

3)テットに取り込まれたジャック&ヴィカの二人はクローンで増やされ、兵隊として地球降下。残った人類を掃討(オリジナルは所在・生死不明)

4)地球制服完了したテットは採水プラントを建造し海水を採取開始。ドローンでプラントを護り、メンテ係としてジャック&ヴィカの複製をタワーに派遣した。クローンは5年ほどで記憶がよみがえるのか、タイタン行きを装って回収。おそらく使い捨てで処分されている。

複数のジャック&ヴィカは汚染地域を越えて活動を規制されており、他地区にいるクローンと接触することはない模様。

結局は、異星人だと思っていたスカヴは生き残った人類、ジャック側が異星人の先兵だったというオチ。

だいたいの流れはそんなところかと思います。

いろいろ疑問は残りますが、まず母体であるテット=異星人は結局姿を見せず。機械が異星人だったということか、生身の姿を捨てて意識の集合体になったとか?最後まで漠然とした敵でした。ぶっちゃけ、クローンをたくさん増殖させ、揺らぎの多い人間を兵隊にするよりはドローンを大量投入した方が話が早いように思いますが。

採水プラントでテットの可動エネルギーを創り出していたようですが、海水が枯渇したらどうしたんでしょうね?また他の惑星に移動するのでしょうか。異星人の目的がわかりません。

荒涼とした世界観はよかったし、機械やファッションもスタイリッシュでした。ジュリアも綺麗だったので見とれてしまう。

しかし、52号が現れるラストは不要だったね。49号とは姿形は同じでもやっぱり別人な訳だし。救いではないかと。

この物語は頭整理して2回目見るとなかなか面白いです。