久々の長期休暇なのですが、庭木の剪定や掃除に二日ほど費やしてしまいほとんど何も出来ずに過ぎようとしています。しかし、まとまった時間がないと映画もゆっくり見られないので、三日目の今日は疲れた体を癒しつつ映画を二本見ました。
一本目は「地球が静止する日」2008年に劇場公開された、キアヌ主演の作品です。もうDVDで見られるなんて月日が流れるのが早いですねえ。
さて、この映画は1951年に制作された「地球の静止する日」をリメイクした作品。オリジナルは制作された時代もあって、非常に素朴なモノクロ映画。登場する円盤とか、ゴートとかちょっと子供だましっぽいところもあるのですが、核戦争や冷戦を風刺した注目作でした。
今回のリメイクに当たって、クラトゥ役にキアヌが抜擢。マトリックスなど数々のSF映画で培った演技力で物語をリードします。まあ、演技力っつーても、無表情で無口な宇宙人なわけだが、クラトゥの役には非常にマッチしていて違和感を感じませんでしたね。
この宇宙人のクラトゥ、実はわざわざ80年も前に地球にやってきて人間を捕獲し、DNAを採取して造りだしたクローンなのですが、肉体は人間でも精神は宇宙人の意識が入り込んでいる設定なのです。一体どうやって精神だけ入り込めちゃうのか、その辺の謎は一切スルーされているところは残念。まあ、進化した異星人ちゅーことなので、肉体を持たない神秘の精神体ということで勝手に脳内補完しておきます。
その他にも、彼等は人間社会に同様に創りだしたクローンを送り込み、人類を調査してきた仲間がいるなど、結構計画的な宇宙人なのだ。で、彼等の目的とは、人類の代表者達に会い、人類を説得することが目的だという。
つまり、人類が活動することで地球が疲弊し、死に瀕しようとしている今、地球を救うためには人類を滅ぼすしかないということなのです。人類を生かせば地球は死ぬが、人類が死ねば地球は生き延びると。
クラトゥは人類を生かすか、滅ぼすかを決めるジャッジマンということ。で、彼は異様な球体に乗って地球にやってくる。そして米国軍が見守る中、またしても怪しげな宇宙服をかぶって登場する。んで、ビビッた兵士に撃たれていきなり死にそうになる(苦笑)のだ。
この宇宙服は成長を促進させたり、傷を回復させたりする機能が備わっているので、結構な代物なのだが、これは制作側の意図で、いきなり宇宙船からキアヌが出てきたらお笑いになってしまう、という配慮の意味も込められているとか。つまり、宇宙服を着た異星人→宇宙服を取り払うと子供の姿→急速に成長したキアヌへと、三段階ほどを経てキアヌがようやく登場する演出がある。なるほど、この辺は凝った演出でなかなか緊張感も出て面白かった。
その後、米国軍に拘束されたキアヌだが、隙を見て脱出。一般人に紛れるが、銃撃を受けた際の傷が治りきらず、便所で転倒(苦笑) 最初に手を貸してくれた女性科学者ヘレンに助けを請う。
んで、クラトゥはヘレンとその子供ジェイコブと共に、とある森に隠されている球体へと向かい、そこで人類以外の生物を(ノアの箱船みたいに)救済したり、人類の調査をさせていた仲間に接触したりする。
ここでは、特派員として人類に潜り込んでいた仲間のお爺さんと接触。クラトゥは調査結果はどうよ?と聞いて、お爺さんは見た通り好戦的で利己的な種族でどうしようもないよと、この星に送られてずっと自分の運命を呪っていたなんて回答しちゃう。クラトゥはこの回答だけで、アッサリ人類滅亡を即決しちゃうのだが、もう少し時間をかけて検討して欲しい課題ですよね。
で、クラトゥがお爺さんに任務終わったから帰ってこいと告げると、いや、俺は子供達もできたし、彼等を愛しちゃったから残るよと、人間ていいもんだよ~、みたいなことも口にするのだが、最初の発言と矛盾するだろ!みたいな。
でも、その矛盾がクラトゥの気持ちを迷わせることにもつながるのだが。
クラトゥはその後、ヘレンの紹介である数学者に会うが、その数学者は人類が進化するチャンスをくれと懇願。しかし、その場に米国軍が現れ、再び逃亡するクラトゥ。その逃亡の合間に、ヘレンとジェイコブの血のつながらない親子だが、愛情という繋がりで結ばれている二人を見て、人類を救う決意をする。。。といった展開。
クラトゥは愛が地球を救うとでも思ったのか、まったく気が変わるのが早い宇宙人ですよね。ちなみに、息子役のジェイコブはウィル・スミスの息子なのだそうです。まあ、ねじ込まれたんでしょうけど、別に子役はウィルの息子でなくても良かったと思う。
あとの見どころは、虫型ナノマシーンの集合である、ゴートくんの暴れっぷりと、終盤のCGによる襲撃シーンですかね。
全部見終わって、もう一度見たいかというと微妙な感じ。キアヌの存在感は抜群でよかった。ゴートは最初っからチープ感漂うCGでしたが、ナノマシーンに分裂して市街を襲う場面はなかなか面白かった。音響もわりと地響きが伝わってきて臨場感ありました。
あとは、ストーリーが盛り上がりに欠けていたこと、尺もちょっと短い感じ(最近はこれくらいの尺の映画が多いですが)で物足りない印象が残りました。なんか、人類滅亡をかけた壮大なテーマなわりに、異常に狭い範疇、視野で物事が進められているというか、それでいいンか??ツッコミ入れたくなるところが多多ありましたね。
一本目は「地球が静止する日」2008年に劇場公開された、キアヌ主演の作品です。もうDVDで見られるなんて月日が流れるのが早いですねえ。
さて、この映画は1951年に制作された「地球の静止する日」をリメイクした作品。オリジナルは制作された時代もあって、非常に素朴なモノクロ映画。登場する円盤とか、ゴートとかちょっと子供だましっぽいところもあるのですが、核戦争や冷戦を風刺した注目作でした。
今回のリメイクに当たって、クラトゥ役にキアヌが抜擢。マトリックスなど数々のSF映画で培った演技力で物語をリードします。まあ、演技力っつーても、無表情で無口な宇宙人なわけだが、クラトゥの役には非常にマッチしていて違和感を感じませんでしたね。
この宇宙人のクラトゥ、実はわざわざ80年も前に地球にやってきて人間を捕獲し、DNAを採取して造りだしたクローンなのですが、肉体は人間でも精神は宇宙人の意識が入り込んでいる設定なのです。一体どうやって精神だけ入り込めちゃうのか、その辺の謎は一切スルーされているところは残念。まあ、進化した異星人ちゅーことなので、肉体を持たない神秘の精神体ということで勝手に脳内補完しておきます。
その他にも、彼等は人間社会に同様に創りだしたクローンを送り込み、人類を調査してきた仲間がいるなど、結構計画的な宇宙人なのだ。で、彼等の目的とは、人類の代表者達に会い、人類を説得することが目的だという。
つまり、人類が活動することで地球が疲弊し、死に瀕しようとしている今、地球を救うためには人類を滅ぼすしかないということなのです。人類を生かせば地球は死ぬが、人類が死ねば地球は生き延びると。
クラトゥは人類を生かすか、滅ぼすかを決めるジャッジマンということ。で、彼は異様な球体に乗って地球にやってくる。そして米国軍が見守る中、またしても怪しげな宇宙服をかぶって登場する。んで、ビビッた兵士に撃たれていきなり死にそうになる(苦笑)のだ。
この宇宙服は成長を促進させたり、傷を回復させたりする機能が備わっているので、結構な代物なのだが、これは制作側の意図で、いきなり宇宙船からキアヌが出てきたらお笑いになってしまう、という配慮の意味も込められているとか。つまり、宇宙服を着た異星人→宇宙服を取り払うと子供の姿→急速に成長したキアヌへと、三段階ほどを経てキアヌがようやく登場する演出がある。なるほど、この辺は凝った演出でなかなか緊張感も出て面白かった。
その後、米国軍に拘束されたキアヌだが、隙を見て脱出。一般人に紛れるが、銃撃を受けた際の傷が治りきらず、便所で転倒(苦笑) 最初に手を貸してくれた女性科学者ヘレンに助けを請う。
んで、クラトゥはヘレンとその子供ジェイコブと共に、とある森に隠されている球体へと向かい、そこで人類以外の生物を(ノアの箱船みたいに)救済したり、人類の調査をさせていた仲間に接触したりする。
ここでは、特派員として人類に潜り込んでいた仲間のお爺さんと接触。クラトゥは調査結果はどうよ?と聞いて、お爺さんは見た通り好戦的で利己的な種族でどうしようもないよと、この星に送られてずっと自分の運命を呪っていたなんて回答しちゃう。クラトゥはこの回答だけで、アッサリ人類滅亡を即決しちゃうのだが、もう少し時間をかけて検討して欲しい課題ですよね。
で、クラトゥがお爺さんに任務終わったから帰ってこいと告げると、いや、俺は子供達もできたし、彼等を愛しちゃったから残るよと、人間ていいもんだよ~、みたいなことも口にするのだが、最初の発言と矛盾するだろ!みたいな。
でも、その矛盾がクラトゥの気持ちを迷わせることにもつながるのだが。
クラトゥはその後、ヘレンの紹介である数学者に会うが、その数学者は人類が進化するチャンスをくれと懇願。しかし、その場に米国軍が現れ、再び逃亡するクラトゥ。その逃亡の合間に、ヘレンとジェイコブの血のつながらない親子だが、愛情という繋がりで結ばれている二人を見て、人類を救う決意をする。。。といった展開。
クラトゥは愛が地球を救うとでも思ったのか、まったく気が変わるのが早い宇宙人ですよね。ちなみに、息子役のジェイコブはウィル・スミスの息子なのだそうです。まあ、ねじ込まれたんでしょうけど、別に子役はウィルの息子でなくても良かったと思う。
あとの見どころは、虫型ナノマシーンの集合である、ゴートくんの暴れっぷりと、終盤のCGによる襲撃シーンですかね。
全部見終わって、もう一度見たいかというと微妙な感じ。キアヌの存在感は抜群でよかった。ゴートは最初っからチープ感漂うCGでしたが、ナノマシーンに分裂して市街を襲う場面はなかなか面白かった。音響もわりと地響きが伝わってきて臨場感ありました。
あとは、ストーリーが盛り上がりに欠けていたこと、尺もちょっと短い感じ(最近はこれくらいの尺の映画が多いですが)で物足りない印象が残りました。なんか、人類滅亡をかけた壮大なテーマなわりに、異常に狭い範疇、視野で物事が進められているというか、それでいいンか??ツッコミ入れたくなるところが多多ありましたね。