皇室典範改正などについて提言する15日付け読売新聞朝刊1面 © 産経新聞
先ずは読んでみましょう「読売新聞社提言」
2025/05/15 05:01
皇室の今と歴史的経緯 女性皇族国内外で尽力
【読売新聞】摂政も可能性 女性皇族は現在、結婚で皇室に入られた皇后さま(61)、上皇后さま(90)、紀子さま(58)ら6人と、皇室に生まれた天皇家の長女愛子さま(...
読売新聞オンライン
2025/05/15 05:02
夫・子も皇族に…「妃」と同じ立場 自然[読売新聞社提言]
【読売新聞】 女性宮家当主の夫も皇族となって、夫婦一体で円満な家庭を築き、活動していくことが望ましい。 男性皇族の妻が皇族妃となるのと同じ考え方にするのが自然だ。...
読売新聞オンライン
2025/05/15 05:03
女性宮家の創設を…皇室の活動 支える[読売新聞社提言]
【読売新聞】女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持し、「女性宮家」を創設する案は、与野党の合意が成立しそうな見通しだ。読売新聞が3~4月に実施した世論調査で、女性皇...
読売新聞オンライン
2025/05/15 05:04
象徴天皇制 維持すべき…世論の支持 原動力[読売新聞社提言]
【読売新聞】皇統存続の方策を議論するうえで欠かせないのが、多くの国民に支持されている「象徴天皇制」を守っていくという姿勢だ。 衆参両院議長の下で進んでいる与野党協...
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「読売新聞社提言」を受けて、当然各所に波紋が広がっている。
産経新聞
読売に何が起きているのか、「皇統の安定」提言は「立法府の総意」をぶち壊す 八木秀次
何を今さら新味のないものを。しかも、このタイミングで。やっとまとまりかけていた「立法府の総意」をぶち壊して振り出しに戻そうとするのか。事実誤認も散見される粗雑な内容でもある。
読売新聞は15日朝刊で「皇統の安定 現実策を」との大見出しを掲げた「読売新聞社提言」を発表した。現在、衆参正副議長の下で進められている安定的な皇位継承のための皇族数確保策についての各党協議の取りまとめへの対抗策にも見える。提言は、編集局と論説委員会などの記者が専門家らへの取材や勉強会を重ねて策定したとのことだ。
提言は、(1)皇統の存続を最優先に(2)象徴天皇制 維持すべき(3)女性宮家の創設を(4)夫・子も皇族に―の4項目を挙げている。
(1)(2)に反対する者は天皇制廃絶論者以外にはいない。問題は(3)と(4)だ。
男系継承を重視した有識者会議
現在、衆参正副議長の下で進められている議論は、岸田文雄内閣の下での有識者会議の報告書の内容を踏まえて行われている。有識者会議は、
①女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持して皇室に残る
②旧宮家の男系男子を皇族との養子縁組で皇室に迎える―をセットで示し、①②で皇族数の確保ができない場合は③旧宮家の男系男子を直接、法律によって皇族にする―との案を示した。
①については配偶者と子は皇族としないとし、②については、本人は皇位継承権を有しないが、子の皇位継承権の有無については言及がない。
自民・公明・維新・国民民主・有志の会など8党会派は、女性皇族の配偶者と子は皇族としないとする有識者会議案を支持している。史上例のない「女系継承」につながるからだ。一方、立憲民主党などは配偶者と子は皇族とすると主張し、対立が続いていた。それが4月以降の協議でやっと落としどころが見え、有識者会議案の承認にまとまりかけていた。
➡😮 え!?落としどころって、何がどう見えたの?聞いてないよー。
読売提言は立憲民主党などに同調
読売の提言は、立憲民主党などの主張に同調するもので、議論を振り出しに戻すものでしかない。いや、小泉純一郎内閣の有識者会議が提言した「女性天皇・女系天皇の実現」や、野田佳彦内閣で検討された「『女性宮家』創設」さえ提唱している。
「皇統の存続を最優先に考えれば、女性皇族が当主となる『女性宮家』の創設を可能にし、夫や子にも皇族の身分を付与することで、皇族数の安定を図ることが妥当だろう」
「皇統を安定的に存続させるため、女性天皇に加え、将来的には女系天皇の可能性も排除することなく、現実的な方策を検討すべきではないか」
同日の社説は「衆参両院議長の下で行われている与野党協議では、女性宮家の創設について各党の意見が概ね一致している」と書いているが、事実誤認だ。上記の有識者会議の①のことだろうが、これは女性宮家の創設案ではない。
女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持するに過ぎず、当主として宮家を創設するものではない。配偶者と子は民間人とする。これを「女性宮家」と称して各党が賛成しているとするのは明らかにミスリードだ。
明らかにミスリード
提言は「皇統の存続」を強調するが、「皇統」とは初代天皇からの純粋な男系の血統のことで、この血筋に連なることが天皇や皇族としての正統性の根拠だ。その点への考察や言及がなく、それゆえ「男系男子にこだわった結果、皇室を危うくさせてはならない」とし、旧宮家の男系男子の皇族復帰についても「戦後長く一般人として暮らしてきた。そうした人に唐突に皇位継承資格を与えて、国民の理解が得られるだろうか」と疑問を呈することになる。
一般人として生活していた人が皇族になることについては女性宮家創設案の配偶者も同様だが、旧宮家の男系男子については天皇・皇族としての正統性の観点からすれば、皇族復帰は妥当だ。有識者会議が②を提案したのもその点を重視したためだし、自民党など8党会派が賛成する理由もそうだ。
読売社説は、自民党内に旧宮家男系男子と女性皇族が結婚してはどうかとの意見があるとし、「しかし、女性皇族の意思を尊重せず、結婚相手をあらかじめ制度的に限定するようなことになれば、人権上の問題が生じよう」とクギを刺している。
旧宮家の皇室復帰にケチか
私の知る限り、ごく一部の意見であり、それも希望に過ぎない。社説は、旧宮家の皇室復帰にケチを付けるための「ためにする」意見に思える。この点も立憲民主党などの主張と同じだ。
穏健保守を論調としてきた読売新聞に、一体何が起きているのか。
😐 産経新聞は「せっかく8党会派合意が出来そうだったのに、読売新聞が水を差しやがって!野田が勢いづくだけじゃないか!」と怒り心頭のようですが、、、この記事に書かれているように、本当に「落としどころ」が見えていたのでしょうか?
産経新聞は5月8日にこんな記事↓を出しています。
<正論>「女系論」の野田氏が合意を妨害 国士舘大学客員教授、日本大学名誉教授・百地章
4月17日、皇族数確保に向けた与野党の全体会議が開催された。
産経新聞:産経ニュース
此処でも、産経新聞は「野田のおかげで合意できない。」と野田氏を責めています。
女性皇族の配偶者と子を「皇族としない」と「皇族とする」では正反対。産経新聞が言う「落としどころ」とは、どういう内容だったのか、、、おそらく「配偶者は皇族としないが子は皇族とする」あたりではなかったかと、想像するが、、、
女性皇族の配偶者と子を皇族とするかしないのか、皇族とした場合、皇位継承順位はどうなるのか、
旧宮家の男系男子を養子に迎えた場合、本人は皇位継承権を有しないが、子について未定。
①も②も肝心の「皇位継承権」についての結論が出ていないという曖昧な案を、何故そんなに急いで成立させようとするのか、、、
「男系男子継承」を看板掲げているが、産経も8党会派も、信用できない。
本気で男系男子継承を保持する気があるのか?
「皇位継承」について曖昧なままに、バタバタで法案提出を急ぐのは、何のかのと理由をつけても、つまりは愛子さまにいつまでも結婚を待っていただくわけにはいかないからではないでしょうか。
女系派容認の野田氏と立憲民主の主張には絶対反対ですが、「皇位継承」をあいまいにしたままに、①②が決まってしまうのは大問題。
①など、産経新聞は「女性宮家」を意味するのではない、読売新聞のミスリードだというが、配偶者と子の身分と皇位継承を曖昧にしたままでは、いずれなし崩し的に女性宮家が成立すること必定です。
取り合えずバタバタの合意にストップをかけたのなら、野田氏も役に立ったと言うべきか…
竹田さんも産経新聞から依頼を受けて参戦
こうして見ると、どことなく彬子さまに似てますねー。
ご先祖が同じ、、血は争えないというところでしょうか。
竹田さんは面長。彬子さまは丸顔。
竹田さんの顔をグッと押し縮めたら彬子さま?
彬子さまの丸顔は貞明皇后由来か…?
竹田さんには大正天皇の血は入っていない、ということは、中の造作とお二人に見る特徴的な出っ歯は何方から?
女性皇族が「国民的スーパースター」と結婚したら…読売提言「女系天皇」の危険 竹田恒泰
旧皇族の竹田家出身で明治天皇の玄孫(やしゃご)にあたる作家、竹田恒泰氏が産経新聞の緊急インタビューに応じた。読売新聞社が15日朝刊で掲載した「皇統の安定 現実…
産経新聞:産経ニュース
😊 さすがに竹田さんは「皇位継承」を中心に据えて、読売新聞社提言を批判し、①の危険性も指摘している。
”有識者会議の提言で示された「養子案」をしっかり実行すれば、皇族や宮家の数だけでなく、皇統を担える男系男子も確保することができる。危険性のある女性宮家の創設などではなく、養子案を進めることが皇統を守るために選択する道だ。 ”
竹田さんの主張は②案でぶれないが、今のままでは「皇位継承順位」を未定のままで合意が成立してしまうことについては、どう考えているのでしょう?
竹田さんもなーんか、腹に一物ありそう…
皇統と皇位継承の基本的な部分に関しては正確なことを言っていらっしゃいますけどね。