3冠を狙うメイショウサムソンにとって最も幸運だったことは、
もう一年早く生まれなかったこと。
ディープインパクトと同世代だったら2頭の3冠馬は生まれなかった。いやディープも3冠馬になっていなかったかもしれない。
そういう意味でも、3冠馬になるには実力の他に“運”が必要だ。
3冠最終戦菊花賞、サムソンが3冠を取れるか否かは決め手勝負になるかどうかだろう。実力は抜けている。
この馬のステイヤーとしての資質はおそらく超一級品、ただおかげで切れ味勝負に弱い。よく見ると、実際負けたレースは神戸もきさらぎも東スポも萩Sも、決めてで負けている。
3000mと距離があっても菊花賞は決めて勝負になりやすい。ここ10年、ダンスインザダーク、マチカネフクキタル、ナリタトップロード、マンハッタンカフェ、そしてディープインパクトとこの5頭の勝ち馬は全馬、自身の上がり34.0以下で菊花賞を勝っている。
この5年と、上がりのかかった5年の違いは何か。
上記5頭の勝った上がり勝負の年は17頭、18頭、15頭、15頭、16頭立て。
上がりのかかった5年は、17頭、18頭、18頭、18頭、18頭立て。
春の天皇賞でもそうだが、頭数が増えるほどハイペースになりやすく、上がりがかかりステイヤーが台頭する。
小頭数だとスローで流れ、上がりだけの競馬になりやすい。
今年はフルゲート18頭立て。
しかもレースを支配する武豊が有力馬のアドマイヤメインで逃げの構え。この馬は跳びが大きく瞬発力がない。前走のような小回り&ヨーイドンの競馬が苦手とのこと。
さらにコースは京都の外回り。まずロングスパートで勝負にくるだろう。
サムソンにとって、もっとも恐れる決め手勝負にはなりそうもない
メイショウサムソンには天に恵まれた“運”がある。
3冠は濃厚だ
このレースで問われるのは、おそらくステイヤーの資質。だからAメイン・Mシェンクは割り引いた。ドリームパスポートはトライアルで勝った高田を替えるのが気に入らない。替えるならトライアルから替えるべき、応援する気がなくなった。
相手はダンス産駒で母系も優秀なトーホウアラン、そして古馬相手にトリッキーでスタミナを要する中山2500mを勝ったネヴァブション。
絞ればこの2頭 ①-⑫、⑥-⑫
JCか有馬で3冠馬対決が見られるかどうか・・・