(一社)日本競走馬協会は2025年7月14日(月)、同協会が主催する【セレクトセール2025(Select Sale)】の「1歳セール(第1日目、Yearling Session)」を開催しました。
※ここでは、結果概要と最高額馬写真&動画(落札シーンなど)、吉田勝己氏のインタビュー動画を掲載します。
2025 JRHA Select Sale - Results(Yearling Session)

写真:2025年度上場馬名簿
1998年創立から今年で28年目を迎えるセレクトセールは、日本競走馬協会が主催する当歳及び1歳馬の選抜市場です。
1998年創立と他の市場に比べると歴史は浅いものの、社台グループの生産馬を中心に、良血、好馬体の馬たちが惜しげもなく上場され、当歳市場からはディープインパクトやキングカメハメハ、ディープブリランテ、ロジャーバローズという4頭の日本ダービー馬に加え、2023年度にはウシュバテソーロがドバイワールドカップを制する快挙を成し遂げました。また、1歳市場からはジャスタウェイやサトノクラウン、アドマイヤマーズ、グローリーヴェイズ、アドマイヤラクティ、ナカヤマフェスタ、トーセンスターダム、Yoshidaと世界の舞台でも活躍した馬たちを輩出、そして2020年度にはデアリングタクトが牝馬三冠を無敗で制覇、2021年度にはラヴズオンリーユーが海外G1を3勝(クイーンエリザベスⅡ世カップ、ブリーダーズカップ フィリー&メアターフ、香港カップ)し米国・エクリプス賞最優秀芝牝馬に選出、2022年度はタイトルホルダーが天皇賞(春)と宝塚記念を制し、2024年度はダノンデサイルが日本ダービーを制覇、フォーエバーヤングがケンタッキーダービー(3着)・BCクラシック(3着)と世界でトップの実力を示すなど、世界のホースマンから注目されるビッグマーケットに成長しています。
第1回セレクトセールの前には、米国ブラッドホース誌、英国ペースメーカー誌に広告を掲載したほか、英語のせり名簿を作成するなど、早くから世界を意識していたことも話題となりました。また、現在では当たり前となった劇場ステージ型のせり台や、会場内外を彩る花や食事などの購買者サービスや、競馬とは直接的には関係がないような高級車、ファッションブランドなどの出店が会場内を彩っています。これらは、セレクトセールがきっかけとなって他の市場に導入されるようになっています。
開設当初は、当時の日本のマーケットが求める当歳市場をリードするような形で歴史が重ねられ、第2回セレクトセールからは1歳市場を休止。2005年までは当歳馬のみ300頭規模(2日間)で市場を拡大していきました。その後、購買者側の趣向に変化が生じて2006年からは1歳市場が復活。この年、初めて総売上げが100億円を突破。2009年までは当歳2日、1歳1日という計3日間スケジュールで行われていましたが、2010年からはそれぞれ1日のみの合計2日間開催に落ち着いています。以来、順調に売上を伸ばし、2024年度は総売上レコードとなる289億1,800万円という驚愕の結果を叩き出しました。
そして迎えた2025年度1歳セールの上場馬には、2024年度総合リーディングサイアーに輝いたキズナの産駒9頭や2022年の米年度代表馬Flightlineの産駒3頭、フォーエバーヤング(Forever Young、2024年度Dグレード競走特別賞馬/特別賞)の半弟「No.77-フォエヴァーダーリングの2024(父レイデオロ)」、リバティアイランド(Liberty Island、2022年度最優秀2歳牝馬/2023年度最優秀3歳牝馬)の半弟「No.90-ヤンキーローズの2024(父サートゥルナーリア)」、リスグラシュー(Lys Gracieux、2019年度代表馬/最優秀4歳以上牝馬)の半弟「No.233-リリサイドの2024(父エフフォーリア)」など、計233頭がラインアップされていました。
⇒上場馬情報ページ
※欠場馬:96, 200, 202, 213, 214, 224
セールの直前には、日本競走馬協会の河野洋平会長から開会挨拶があったのち、恒例となっているオープニングセレモニーとしてセレクトセール出身馬のG1表彰が行われ、アルマヴェローチェ(阪神ジュベナイルフィリーズ)、ミリアッドラヴ(全日本2歳優駿)、アドマイヤズーム(朝日杯フューチュリティS)、サトノレーヴ(高松宮記念)、ナチュラルライズ(東京ダービー、羽田盃)、カムニャック(オークス)の6頭のオーナーに対し盛大な拍手が送られました。

写真:オープニングセレモニー
午前10時からセールがスタート、欠場馬6頭を除く227頭が上場され、午後7時近くまでの長時間にわたって活発な競り合いがおこなわれ、売却総額は過去最高だった昨年(144億9,700万円)を更に上回る155億4,600万円(税別)、売却率は過去最高だった2023年度(97.3%)を上回る99.1%、平均価格も過去最高だった昨年(6,471万8,750円)の記録を大きく上回る6,909万3,333円(税別)、という驚愕の結果となりました。
最高額馬は、「No.45-モシーンの2024、byキタサンブラック」で、8,000万円のファーストビットからみるみる競り上がり、最後は4億2,000万円(税別)で落札されました。
【セレクトセール2025-1歳-結果概要】 - 2025/7/14開催
■上場頭数:227頭(牡138頭、牝89頭)
■落札頭数:225頭(牡136頭、牝89頭)
■売却率:99.1%(牡98.6%、牝100%)
■売却総額(税別):15,546,000,000円(牡11,291,000,000円、牝4,255,000,000円)
■平均価格(税別):69,093,333円(牡83,022,059円、牝47,808,989円)
■中間価格(税別):44,000,000円(牡52,000,000円、牝39,000,000円)
■最高価格(税別):4億2,000万円(No.45-モシーンの2024、byキタサンブラック)
牡・青鹿毛・2024/04/25生
父キタサンブラック 母モシーン(母父Fastnet Rock)
落札者:ネブラスカレーシング
販売者:(有)ノーザンレーシング


写真・動画:落札シーン&落札後の横姿&セールシーン(©Japan Racing Horse Association)
動画:セール全映像
⇒各馬の結果一覧等はこちら
※2025年度の購買登録者数は871名でした。
※2024年:808名、2023年:765名、2022年:765名、2021年:736名、2020年:647名、2019年:688名、2018年:667名、2017年:611名、2016年:572名、2015年:553名、2014年:498名、2013年:460名、2012年:440名、2011年:411名、2010年:356名
1歳セール終了後、吉田勝己氏がインタビューにこたえ、下記(動画参照)のようにコメントしました。

写真・動画:吉田勝己氏インタビュー(©Japan Racing Horse Association)
※参考(昨年の結果)
【セレクトセール2024-1歳-結果概要】 - 2024/7/8開催
■上場頭数:233頭(牡137頭、牝96頭)
■落札頭数:224頭(牡133頭、牝91頭)
■売却率:96.1%(牡97.1%、牝94.8%)
■売却総額(税別):14,497,000,000円(牡10,321,000,000円、牝4,176,000,000円)
■平均価格(税別):64,718,750円(牡77,601,504円、牝45,890,110円)
■中間価格(税別):41,000,000円(牡50,000,000円、牝39,000,000円)
■最高価格(税別):59,000,000円(No.100-デルフィニアⅡの2023、byキタサンブラック)
牡・黒鹿毛・2023/03/26生
父キタサンブラック 母デルフィニアⅡ(母父Galileo)
落札者:ロデオジャパン
販売者:ノーザンファーム


写真・動画:落札シーン&落札後の横姿&セールシーン(©Japan Racing Horse Association)
動画:セール全映像
⇒各馬の結果一覧等はこちら
⇒開催結果レポート
⇒過去の結果概要と累年成績
<参考>
・セレクトセール開催情報ページ
・JRHA日本競走馬協会
by 馬市ドットコム
※ここでは、結果概要と最高額馬写真&動画(落札シーンなど)、吉田勝己氏のインタビュー動画を掲載します。
2025 JRHA Select Sale - Results(Yearling Session)

写真:2025年度上場馬名簿
1998年創立から今年で28年目を迎えるセレクトセールは、日本競走馬協会が主催する当歳及び1歳馬の選抜市場です。
1998年創立と他の市場に比べると歴史は浅いものの、社台グループの生産馬を中心に、良血、好馬体の馬たちが惜しげもなく上場され、当歳市場からはディープインパクトやキングカメハメハ、ディープブリランテ、ロジャーバローズという4頭の日本ダービー馬に加え、2023年度にはウシュバテソーロがドバイワールドカップを制する快挙を成し遂げました。また、1歳市場からはジャスタウェイやサトノクラウン、アドマイヤマーズ、グローリーヴェイズ、アドマイヤラクティ、ナカヤマフェスタ、トーセンスターダム、Yoshidaと世界の舞台でも活躍した馬たちを輩出、そして2020年度にはデアリングタクトが牝馬三冠を無敗で制覇、2021年度にはラヴズオンリーユーが海外G1を3勝(クイーンエリザベスⅡ世カップ、ブリーダーズカップ フィリー&メアターフ、香港カップ)し米国・エクリプス賞最優秀芝牝馬に選出、2022年度はタイトルホルダーが天皇賞(春)と宝塚記念を制し、2024年度はダノンデサイルが日本ダービーを制覇、フォーエバーヤングがケンタッキーダービー(3着)・BCクラシック(3着)と世界でトップの実力を示すなど、世界のホースマンから注目されるビッグマーケットに成長しています。
第1回セレクトセールの前には、米国ブラッドホース誌、英国ペースメーカー誌に広告を掲載したほか、英語のせり名簿を作成するなど、早くから世界を意識していたことも話題となりました。また、現在では当たり前となった劇場ステージ型のせり台や、会場内外を彩る花や食事などの購買者サービスや、競馬とは直接的には関係がないような高級車、ファッションブランドなどの出店が会場内を彩っています。これらは、セレクトセールがきっかけとなって他の市場に導入されるようになっています。
開設当初は、当時の日本のマーケットが求める当歳市場をリードするような形で歴史が重ねられ、第2回セレクトセールからは1歳市場を休止。2005年までは当歳馬のみ300頭規模(2日間)で市場を拡大していきました。その後、購買者側の趣向に変化が生じて2006年からは1歳市場が復活。この年、初めて総売上げが100億円を突破。2009年までは当歳2日、1歳1日という計3日間スケジュールで行われていましたが、2010年からはそれぞれ1日のみの合計2日間開催に落ち着いています。以来、順調に売上を伸ばし、2024年度は総売上レコードとなる289億1,800万円という驚愕の結果を叩き出しました。
そして迎えた2025年度1歳セールの上場馬には、2024年度総合リーディングサイアーに輝いたキズナの産駒9頭や2022年の米年度代表馬Flightlineの産駒3頭、フォーエバーヤング(Forever Young、2024年度Dグレード競走特別賞馬/特別賞)の半弟「No.77-フォエヴァーダーリングの2024(父レイデオロ)」、リバティアイランド(Liberty Island、2022年度最優秀2歳牝馬/2023年度最優秀3歳牝馬)の半弟「No.90-ヤンキーローズの2024(父サートゥルナーリア)」、リスグラシュー(Lys Gracieux、2019年度代表馬/最優秀4歳以上牝馬)の半弟「No.233-リリサイドの2024(父エフフォーリア)」など、計233頭がラインアップされていました。
⇒上場馬情報ページ
※欠場馬:96, 200, 202, 213, 214, 224
セールの直前には、日本競走馬協会の河野洋平会長から開会挨拶があったのち、恒例となっているオープニングセレモニーとしてセレクトセール出身馬のG1表彰が行われ、アルマヴェローチェ(阪神ジュベナイルフィリーズ)、ミリアッドラヴ(全日本2歳優駿)、アドマイヤズーム(朝日杯フューチュリティS)、サトノレーヴ(高松宮記念)、ナチュラルライズ(東京ダービー、羽田盃)、カムニャック(オークス)の6頭のオーナーに対し盛大な拍手が送られました。

写真:オープニングセレモニー
午前10時からセールがスタート、欠場馬6頭を除く227頭が上場され、午後7時近くまでの長時間にわたって活発な競り合いがおこなわれ、売却総額は過去最高だった昨年(144億9,700万円)を更に上回る155億4,600万円(税別)、売却率は過去最高だった2023年度(97.3%)を上回る99.1%、平均価格も過去最高だった昨年(6,471万8,750円)の記録を大きく上回る6,909万3,333円(税別)、という驚愕の結果となりました。
最高額馬は、「No.45-モシーンの2024、byキタサンブラック」で、8,000万円のファーストビットからみるみる競り上がり、最後は4億2,000万円(税別)で落札されました。
【セレクトセール2025-1歳-結果概要】 - 2025/7/14開催
■上場頭数:227頭(牡138頭、牝89頭)
■落札頭数:225頭(牡136頭、牝89頭)
■売却率:99.1%(牡98.6%、牝100%)
■売却総額(税別):15,546,000,000円(牡11,291,000,000円、牝4,255,000,000円)
■平均価格(税別):69,093,333円(牡83,022,059円、牝47,808,989円)
■中間価格(税別):44,000,000円(牡52,000,000円、牝39,000,000円)
■最高価格(税別):4億2,000万円(No.45-モシーンの2024、byキタサンブラック)
牡・青鹿毛・2024/04/25生
父キタサンブラック 母モシーン(母父Fastnet Rock)
落札者:ネブラスカレーシング
販売者:(有)ノーザンレーシング


写真・動画:落札シーン&落札後の横姿&セールシーン(©Japan Racing Horse Association)
動画:セール全映像
⇒各馬の結果一覧等はこちら
※2025年度の購買登録者数は871名でした。
※2024年:808名、2023年:765名、2022年:765名、2021年:736名、2020年:647名、2019年:688名、2018年:667名、2017年:611名、2016年:572名、2015年:553名、2014年:498名、2013年:460名、2012年:440名、2011年:411名、2010年:356名
1歳セール終了後、吉田勝己氏がインタビューにこたえ、下記(動画参照)のようにコメントしました。

写真・動画:吉田勝己氏インタビュー(©Japan Racing Horse Association)
※参考(昨年の結果)
【セレクトセール2024-1歳-結果概要】 - 2024/7/8開催
■上場頭数:233頭(牡137頭、牝96頭)
■落札頭数:224頭(牡133頭、牝91頭)
■売却率:96.1%(牡97.1%、牝94.8%)
■売却総額(税別):14,497,000,000円(牡10,321,000,000円、牝4,176,000,000円)
■平均価格(税別):64,718,750円(牡77,601,504円、牝45,890,110円)
■中間価格(税別):41,000,000円(牡50,000,000円、牝39,000,000円)
■最高価格(税別):59,000,000円(No.100-デルフィニアⅡの2023、byキタサンブラック)
牡・黒鹿毛・2023/03/26生
父キタサンブラック 母デルフィニアⅡ(母父Galileo)
落札者:ロデオジャパン
販売者:ノーザンファーム


写真・動画:落札シーン&落札後の横姿&セールシーン(©Japan Racing Horse Association)
動画:セール全映像
⇒各馬の結果一覧等はこちら
⇒開催結果レポート
⇒過去の結果概要と累年成績
<参考>
・セレクトセール開催情報ページ
・JRHA日本競走馬協会
by 馬市ドットコム