朗読教室ブログ「海のまち朗読館」

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第10回青空文庫朗読コンテストを振り返って

2018-12-05 20:29:44 | 朗読コンテスト

今年の青空文庫朗読コンテストを終え、あらためて、たくさんの方のこのコンテストに対する関心の高さを感じています。

特に、予選に応募された方は、本選でどんな朗読が入賞したのか、それは自分の朗読をどこが違うのか、

知りたいところだと思います。

朗読コンテストはいくつかありますが、どれも特色を持っています。

私は講師ですがコンテストには縁がなかったので、実はあまり語れないでいました。

コンテストは、短い時間で物語のほんの一部を切り取って読む形式で、

しかも課題作品、全員が与えられた同じ物語の同じ部分をちょっとだけ読むわけで、

そんなことしても面白いのかしら、なんて斜に構えていたかもしれません(^_^;)。

でも、たくさんの人が挑戦している価値のあるものに、

背を向けているのは講師として正しいのだろうか?と強く思い、

とにかく自分でやってみることで何かがわかるはず、と、今年はエントリーした次第です。

どんなふうに読んだら審査員に訴求するのか全く未知だったので、

過去のコンテストの動画を見て傾向と対策を工夫したりして、まあ、全く試行錯誤な状態でした。

もちろん、ふつうに朗読するのに傾向と対策なんて、そんなこと全然必要ないんですよ。

講師として、必要な人が希望のゴールにたどり着くための応援をしたいといつも思っているので、そのために、コンテストに応募するということについて自分で身をもって体験したということなんです。

かろうじて予選を通過したところをみると、まったく的が外れていたわけでもなかったんだわと、ホッとしたものです・・・。

本選にまで進ませていただき、有難さでいっぱいでした。

コンテストに参加することで得られたことはたくさんありました。

これまでは、観客席がガラガラだったと聞いていましたが、今年は満席状態、朗読の波の高さがわかりました。

そして、今年の入賞は男性が多く、これまで朗読コンテストの入賞者はほとんど女性でしたから、これからの方向性を感じたりしました。

会場控室では、出場者が談笑していて、毎年この本選で会っている方たちが再会を喜び合ったり、

他のコンテストの入賞者同士がにこやかに隣同士に座ったり、「コンテスト本選の緊迫した雰囲気」は全然なかったです。

コンテストは、全国の朗読ファンの社交の場になっているのかもしれません。

それはそれでとても素晴らしいことだと思いました。

朗読コンテストで、地味で孤独な活動の支えとなる、成長を喜び合う全国の朗読者たちの仲間入りができたという意味は大きいですよね。

すると、コンテストとは、朗読の技術を競い合うというよりは、朗読に注いだ大きな情熱を確かめ合い讃えあう場になるわけで、

これからの朗読教室も、そんなことを大切にしていったらいいんだな、と思いました。

 

ということで、来年はぜひその場に行ってみたい!という方のために、私のコンテスト動画をアップしました。

入賞には届きませんでしたのでまったくお手本にはなりませんが、

予選通過の目安として、今年応募されて届かなかった方、来年チャレンジを考えていらっしゃる方は、ご参考にされて下さい。

自分で観た感想としては、朗読というより、演説になってしまっている、という印象(*_*;

お聞き苦しい点お詫びいたします。

期間限定とさせていただき、YouTubeにて公開します。

どうぞよろしくお願いいたします<(_ _)>

**公開は終了しました。ご視聴ありがとうございました。

※「海のまち朗読館」講師プロフィールはこちら

 


「第10回青空文庫朗読コンテスト」本選結果報告

2018-11-25 19:36:57 | 朗読コンテスト

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昨日、大阪で「第10回青空文庫朗読コンテスト」本選が行われました。

今年は初の試みとして、YouTubeで生動画配信され、ライブで本選出場者の朗読をすべて聴くことができました。

昨日のブログでもURLをご紹介しましたが、ご覧いただけましたでしょうか。

私は2時頃出ますよ~、とご案内しましたが、実際は2時半頃になったと思います。

遅くなり失礼しました<(_ _)>

一般の部、結果は次の通りです。

【一般の部/認定講師の部】
※会場審査員が6名だったため、満点は92点です。
金賞 須田直さん(愛知県) 夢野久作「ドグラ・マグラ」 82点
銀賞 ニシムラタツヤさん(愛知県) 田丸雅智「海酒」 77点
銅賞 奥津真理子さん(神奈川県) 夢野久作「ドグラ・マグラ」 76点
審査員特別賞 長野育夫さん(千葉県) 中勘助「銀の匙」
審査員特別賞 藤田紀子さん (滋賀県) 岡田光世「地下鉄の「マイ・ウェイ」」
※今回、認定講師の部の入賞者はありませんでした。
 
私は入賞となりませんでした。
 
応援していただいたのに、残念な結果になり、申し訳ございません。<(_ _)>

入賞された皆様は、素晴らしい読みで、審査員の方が選ばれたのはもっともなことです。

朗読人口に占める男性の割合はとても少ないのですが、今回は男性が大活躍され、大変立派なことでした。

私は今回応募するに当たり、自分なりに工夫を重ね、その工夫が実を結ばなかったわけですが、

これから、録音や録画を分析して、どこに問題があったのか、考えてみます。

自分で自分を分析できるか、ちょっと自信ないですが~(^_^;)

いえ、これは私が朗読講師だからであって、朗読が好きで読むことをふつうに楽しんでいらっしゃる方には、自分の読みを分析するなんて必要は、全然ないんですよ(*^_^*)

コンテストも、出場そのものを楽しむことに価値があります。

いつもと違う場所で、いつもと違う雰囲気で読む機会は本当に素晴らしい思い出として、いつまでも記憶に残るものですから(^O^)

 

「海のまち朗読館」では、「楽しむ」その先の「伝わる」読みをお稽古していますが、そのための一番良い方法として、

レッスンを録音してもらい、それを繰り返し聴いていただくことをお勧めしているんですよね。

というか、そうしないと、せっかくのレッスンもその場限りのものになってしまいます。

自分の読みを自分で聞くのはなかなかシュールなものですが。

まあそんなことですから、講師の私も自分のコンテスト本番の読みを繰り返し見て聴いて、

審査員の方に届かなかった原因を理解して、それを、来年以降コンテストに出ようとされるレッスン生の方に、

「こんな風にすると想いが届かないから、気をつけてみましょう」と、具体的に言葉で伝えられるようにしたいと思います。

「こうすると良いですよ」というレッスンに加えて、

「こうすると失敗の原因になりますよ」という、「よくない見本」を明確に示すことは、時にとても役に立つものですものね!(*_*;

いずれにしろ、今後コンテストレッスンに役立てられるように、今回は業者さんに自分を撮影し、編集して動画にしてもらうことを頼んでいます。

2週間ほどで出来てきますので、まあ、あまり楽しみという感じではないけれど(笑)、教材としてできるだけ他人の目で自分を見るように心がけるつもりです。

私は朗読講師をしていますが、なかなか自分で良いと思う朗読ができないのが悩みなんですね。

どこがどう良くないのかはわかるので、その分、同じような個所で躓く方に適切なアドバイスをさせていただけることになるのですが、

今回も、コンテストでの結果をレッスンに生かして、生徒様には良い朗読をしていただきたいと心から思います!

私自身ができないことを、生徒様ができるようになって下さるのが、本当に嬉しく、そこが講師業の何よりのご褒美で、満足感を得られる部分なんです(*^_^*)

また明日から、教室ができることに、心から感謝、

そして今回のコンテスト本選出場を何より喜んで下さった「海のまち朗読館」の生徒様の応援に、心から感謝して、今日のブログを終えたいと思います。

 

※コンテストレッスンは個人講座内で行っております。

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