弁護士法人かごしま 上山法律事務所 TOPICS

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代用監獄での留置係警察官に対する恐喝既遂事件

2008-12-03 | 刑事
携帯貸し与え500万提供、留置人に脅され警視庁巡査長(読売新聞) - goo ニュース

※引用
携帯貸し与え500万提供、留置人に脅され警視庁巡査長

 警視庁玉川署の留置係の男性巡査長(27)が、同署に拘置中の無職の男に約1週間、携帯電話を不正に貸したうえ、男から「ばれたらクビになるぞ」などと脅され、現金500万円を提供していたことが明らかになった。
 巡査長は、男が携帯電話で70回以上、メールや通話で外部と連絡を取り合うのを黙認していたほか、房内での喫煙も認めていた。警察官が拘置施設の収容者に、これだけ多大な便宜を図ったことが明らかになるのは極めて異例。同庁は巡査長の懲戒処分を検討するとともに、3日にも、男を恐喝容疑で逮捕する方針。
 巡査長から500万円を恐喝した疑いが持たれているのは、2005年5月に都内で起きた強盗傷害罪などで起訴されている福岡県大牟田市の無職の男(21)。
 捜査関係者によると、巡査長は先月初め、同署の拘置施設内で私物の携帯電話を使っているところを男に見られ、「それやばい」「クビになりますよ」と言われるようになり、口外しないことを条件に数本のたばこを提供。男が同房者数人とともに房内で喫煙しても止めなかった。さらに携帯電話も使いたいと言い出したため、巡査長は同月8日頃から中旬にかけ、私物の携帯電話を貸し、男が70回以上、通話やメールで外部と連絡をするのを許していた。
 巡査長が男から現金を要求されるようになったのも同じ頃で、「自分が携帯を使ったのは貸した側にも責任がある。クビになりたくないのなら、500万円を出せ」などと脅され、結局、現金500万円を同署拘置施設内の男あてに差し入れていた。警視庁は、どこから現金を調達したのかについても調べる。
 問題が発覚したのは、巡査長が男からさらに恐喝されるのを恐れ、上司に相談した先月下旬。同庁が同じ房内の収容者らから事情を聞いた結果、携帯電話の使用発覚を恐れる巡査長が、「口止め」のため男に便宜供与を図った揚げ句、恐喝の被害に遭ったという事件の構図が明らかになった。
 同庁は、昨年8月の立川署巡査長(自殺)によるストーカー殺人事件以降、勤務中に私物の携帯電話を使うことを通達で禁じている。


なぜ、こういう事件になったんだろうか。理解しがたいですねえ。



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4 コメント

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常識がないですよね? (MATSU)
2008-12-03 20:21:01
>勤務中に私物の携帯電話を使うことを通達で禁じている。<からといって、クビにはならないですよね?

拘置中の男に煙草を吸わせたりしたら、そっちのほうが重い処罰を受けるのでは?と思う常識が無かったんでしょうかね?

こんなのが警官やってるのが不思議です。

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コメントありがとうございます」 (ueyama)
2008-12-03 20:30:04
MATSUさま、コメントありがとうございます。
まったく、理解を超えています。警察等権力側のやってることに目を光らせようという意識を持っている弁護士も最近は日本の治安は大丈夫かなあと思うことしばしばです。いやはや。

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警察つながりで (MATSU)
2008-12-04 20:34:07
昨日のニュースで、鹿児島県警本部長が県議会で警官の不祥事が続いていることで質問されているところを放映されてました。

何か難しい言葉を並べて答えていましたが、「お前が志布志事件の被害者に謝りに行くのが先じゃ!」とTVに向かって突っ込んでしまいました!
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コメントありがとうございました。 (ueyama)
2008-12-05 08:46:54
MATSUさま、コメントありがとうございました。
放映は見ていませんが、新聞記事は見ました。相変わらず、他人事で早く転勤の辞令交付がでないかなあという雰囲気に読めました。
昨日、志布志の人権を考える会の皆様が作られた焼酎をいただきました。決して風化させてはならない事件だと改めて思いました。
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