算数がメチャとくいになれる本―秋山仁のおもしろ授業

かつて受験生だったころ、駿台でこの人の授業を受けていた。
45分? 50分だったかな? とにかくそれぐらいの授業時間しかないのに、最初の30分ぐらいは「楽しいお話」をしていた。
残りの15分ぐらいで一気に「じゃ、やろうか」とか言ってその日の内容をざーっとやるのだ。
「楽しいお話」というのは、数学の話だったり、自分がアメリカに行ってタクシードライバーやりながら学生やってた話だったり、1+1が2じゃない証明をするよ、だったり色々だったんだけど、とにかく面白かった。
そして、本来その時間に教えるはずのこととは関係ないけど、この人の「楽しいお話」は、「人は一生に何回かは本気を出さなきゃいけない」というような話で、それは受験生の僕にとっては、どんな授業よりも貴重な話だったりしたのだ。
あと3ヶ月ぐらいで受験シーズンが始まるけどさ、この3ヶ月本気を出すのと出さないのとでだいぶちがうぜ、と。
本気なら出してますって君達は言うと思うけどね、例えば僕はある定理を証明しようと思ってうーんうーんって考えていてさ、それで夜2時ぐらいにひらめいて、それから夢中でトイレにも行かずに頑張ってやってやっと完成したんだよ。夜も明けていて、それで時計を見たら朝の7時だったんだ。でもなんかおかしいなぁって思ったら、次の日の朝7時だったんだよ。つまり29時間ずっとやってたんだね。本気で何かに打ち込むっていうのはそういうことだよ。
ま、僕は「良い大学」なんて言われている大学に入ることがそれほど価値のあることだとは思っていないんだけど、でも君達やるって決めたんだろう。それならあと3ヶ月、本気でやってみなよ。やる時はやらないとだめだぜ。
なんて話。

どんな授業よりも、価値があったんだよなぁ。ほんと。

なつかしいなぁ。



ま、昔話はこれぐらいにして。

この本は小学生向けなんだけど、なんかこの人独特の「全く新しい発想法」みたいなことが載ってないかと期待して買った。
通勤の往復で簡単に読めたけど、期待してたほどの面白いことは載ってなかった。

グラフ理論の話だけはちょっと引っかかった。何かに使えないかなぁ。

でも面白かったな。
高校ぐらいまでは数学は一番得意な科目で、得意なだけでなく大好きだった。
なんとなく、数学を大好きだった感覚を思い出したくなってるのです。
あわよくば仕事に役立たないかなぁという気持ちもちょっとあって。

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