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Perfume / トライアングル

「トライアングル」で良いのかなぁ。

今朝から聞き始めて、帰宅中もずっと聞いていた。トータルで2.5回ぐらい聞いたところ。

なじみのある曲で始まり、新曲数曲を挟んで、そしてまた耳なじみのある曲で終わっていく。サンドウィッチ構造。これは正解だなぁ。聞きやすい。
まず、アルバム全体として、非常にダンスフロア向けに感じる。アイドルのアルバムとは、もはや完全に言えないレベルだろう。前のアルバムの「マカロニ」とか「ツンデレーション」とか、アイドルグループが歌うのに向いている曲(詞も曲調も)が、このアルバムには実は1曲もないんじゃないだろうか。
「ワンルームディスコ」ぐらいかもしれない。
でも、あの曲も、実は音はかなり骨太の改革だから。
つまり結局、かなり硬派なダンスフロア用楽曲群ということだ。
それでいて、これだけ普通にアイドルのアルバムとして聞けるところがすごい。
曲順は見事だと思う。

あと、「ナイトフライト」のYMOっぽいのとか、ちょっとラテングルーブっぽいのとか、そして最後の「願い」のアコースティックアレンジとか、中田氏はまだまだ色々引き出しを持っているんだなぁ。

いや、ほんと、ジャケットもそうだけど、このアルバムは、中田氏はもう「アイドルのニューアルバム」という気持ちでは作っていないんだろうなぁ。
それが、つまり、「誰だっていつかは死んじゃうんだから、俺の一番とんがった部分で勝負してやる」というedgeの歌詞に表れているんだろうなぁ。

レコード会社のものすごくエライ人まで「中田さん。」なんて言っているこのタイミングだからこそ、本当に俺がやりたいことを、「アイドル」とか「売り上げ」とかそんなこと関係なくやってやる。どうせ一度の人生だぜ。どうせいつかは死ぬんだし。っていう意気込みが伝わってくる。

結果として、Perfumeである必要がほとんどないアルバムになっているのは間違いなく、それがあーちゃんの「中田批判」などと言われている発言にもつながっているんだろうけど。
でも、まぁ、しょうがないんだろうなぁ。
中田さんて人は、きっと今まではクライアントの注文を最大限聞き入れながら、その中でどうにか自分の個性とかやりたいことを器用にうまーく入れ込んできた、職人みたいな人だったんだろうから。
自分のやりたいことよりもクライアントさんの注文最優先でやってきた下積み時代を経て、今やっと本当に何をやっても許される時が来たんでしょう、きっと。

そういう意味で、きっと、このアルバムは、中田さんが本気で自分のやりたい音作りをやっちまったアルバムってことなんじゃないかなぁ。

で、結果的に、ものすごくカッコいいアルバムが出来ちゃっている。
おそらく、アイドルとか関係なく、今日本で作られているものの中でも相当カッコいいレベル。

だって、あんた、あの「ナイトフライト」のYMO的音作り! 今これを思いつく人いるかい? 
やっちまうぜ感を含め、この人のイキオイは今やっぱりすごいことになってるよなぁ、ほんと。
何度聞いてもあきない感じ。

いや、これはやっぱり傑作なんじゃないっすかぁ。

そう、やっぱり、アイドルのPerfumeを好きになったんじゃなくて、この音を好きになったんだってことを思い出させてくれるね。
だからって、MEGではないんだよなぁ。これは何故なんだろうねぇ。
そこがPerfumeの不思議なところ。
自分でも解明できていません。

とにかく傑作。

おしまい。
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