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ミクロキッズ

雨の日曜日。

やることがない。
どこかに連れて行けと子供たちは言うが、その元気がないのだ。
映画が見たい、映画に行こうよ、と言う。
うーむ、その元気もないし、クレヨンしんちゃんとか、ドラえもんとか、そんな映画を家族全員で6000円も出して見に行くのはもうイヤなのだよ。

じゃあ、家のホームシアターで何か映画を見よう。

ということで借りてきたのが「ミクロキッズ」。
たしか面白かったはず。
家の近所のツタヤでレンタル中。GEOでもレンタル中。ちょっと遠いツタヤでやっと借りられた。
なんか人気あるなぁ。もうずいぶん古い映画なのに。期待が高まる。
よし見てみよう。

子供たちは映画のあいだじゅう笑いっぱなし。
かなり面白かったみたい。良かった良かった。

日本語吹き替えで見たんだけど、隣の家の弟のほうの声の人が、昔のアニメでよく聞いた声優さんで、どうしても違和感があったなぁ。
それがちょっと残念。

高校生の女の子と男の子がキスするシーンでは、子供たちは「おえー」とか言っていたが。
自分は興味がありませんからね、というポーズだろうなぁ。

ぶら下がって子供たちを探している明らかに第三者が見たらヘンテコな状態の時にお客さんが来るとか、隣の家族に怪訝な顔で見られるとか、そういう王道の笑いがやっぱり面白いんだよなぁ。よくできている。

最後のシリアルと一緒に食べられちゃいそうになるところでは、子供たちだけじゃなく親の僕も「あー!!!」とハラハラ。
もちろん食べられるわけないんだけど、ちゃんとハラハラさせてもらいました。
子供たちが「うわー!!!食べられちゃうよーーーーー!!!」と大騒ぎしている横で一緒に見るのは楽しいものだ。

なかなか楽しい日曜日になりました。

この調子で、実写の面白い映画へと子供たちの興味を向かわせたいものですね。

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鍵泥棒のメソッド

内田しんじ監督。
「運命じゃない人」で大ファンになりDVDも買って5回は見た。
過去作ってことで「ウィークエンド・ブルース」を見て、自主制作作品とはいえ練りに練られた脚本にうなった。面白かった。
、「アフタースクール」はちょっと期待しすぎたかなと感じたものの、しっかり面白かった。

今回は半信半疑。
こないだの西川美和監督の「夢売るふたり」で期待しすぎてあまり面白く感じられなかったのもあり。

映画館は女性でいっぱい。
こんなに女性ファンがついてるのかな?と思ったけど、そっかレディースデーかよ。

さてこの映画ですが…、面白かったです!
やったー、良かった良かった、内田しんじ監督、あんたはやっぱりホンモノだった。

ネタバレになることは書きたくないけど、これまでの3作のような時間が過去にもどって同じ時にこっちの人は同じ場所で…という、例のお得意の手法は使わず、今回の作品はきっちりまっすぐストレートに進んでいくわけですが、それなのにもうちゃんとしっかり面白い!
得意技を封印(?)して、正面からドカンと勝負して見事に勝負に勝った、そんな感じだな。

香川照之、やっぱりいい役者なんだなぁ。忘れている間と思いだしてからと、演じ分けが見事だしなぁ。
堺雅人がすごいんだよなぁ。うまくない演技、だけどド素人の演技でもない、長く演劇をやってきたけどリアルではない演技っていうのを演じるのは、これは相当難しいと思うんだけど。
広末涼子は、うん、まぁ、広末涼子の元から持ってるいいところをそのままデフォルメしてキャラクター作った感じなのかな? この、なんでもきっちりメモして計画立ててとことんやるキャラがぴったりはまってました。ま、そんな人ではないだろうし、演技が見事ってことかもしれないけど、この役は簡単に演じられそうではあるのも確か。ただ、ちゃんとしっかりすべてを本気でやる人だから、周りの人からも信頼されているし愛されているっていうのが納得できる。そういう演技。

この監督の脚本のうまさは、同じ時に同じ場所で実は…、という例の手法だけではないってことはこの映画で証明されたと思う。
前半で必要な伏線をちゃんと見せておいて、それをしっかり大切なポイントで回収していく、その気持ちよさ。
そして根底には、「人間ってみんないい奴だよね」っていう、性善説っていうか、世の中の全ての人を信じている暖かい視点がある。だからこそ、見終わって気持ちがいい。

ホント、見終わって気持ちの良い映画でした。

内田しんじ監督、次の作品も楽しみに待とうっと。
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戦場のピアニスト

前に見て良かった映画を内容を忘れた頃にまた楽しもう、ってことで「戦場のピアニスト」をホームシアターで見る。
これも、妻は見たことがない映画。

うーむ、やっぱり重たい。
ちょっと映画でも見ようか?っていう軽いノリで見るには重すぎたか。

淡々と。
人がどんどん死んでいく。
人がどんどん殺されていく。

ドイツ人にもひどい奴もいるし、いい奴もいる。
ポーランド人にも、かくまってくれて助けてくれるいい人もいれば、あいつはユダヤ人よ捕まえて!と叫ぶひどい奴もいる。
同じユダヤ人も、ドイツ軍の犬のような警察に入る人もいるし、でも助けてくれたりもする。

偶然、たまたま、彼がピアニストだから助けられたということもあるけど、ほとんどは偶然たまたま奇跡的に死ぬことを逃れた。
ただそれだけだ。

救いがない。
つまり、偶然たまたま生き延びる以外には、こういう状況下では生き延びる方法は存在しないってことだ。
こうやれば助かる、なんていう誰もが実践できるノウハウなどない。
シュピルマンはたまたま生き延びた、それだけ。
たまたまそういう本当の話がある、それだけだ。

救いがない。
戦争には救いなどない。

あんなひどいことをするドイツ人もきっと、家に帰ればやさしいお父さんだったりするんだろう。

ミルグラム実験を挙げる必要もない。
ひどいことをやっているドイツ人も(戦時中の日本人も、だろうな)、ごく普通の勤勉ないい人なのだろうきっと。

誰かが「悪い人」なのではない。
戦争という「環境」が、まじめに敵国の人を女性だろうが子供だろうが殺す「普通のまじめな人」を作り出してしまうのだ。

と言うわけで、戦争反対だ。
今、韓国や中国ときなくさい状況にあるけど、戦争だけは回避したい。
ま、誰もこの状況から戦争に突き進むわけがないと思っているだろうし、僕もそう思うけど。

でも、こういう映画を見ると思ってしまうのだ。
戦争だけは避けたい、ってね。





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スラムドッグ・ミリオネア

大好きな映画。

いい具合に忘れたので、初めて見る妻とホームシアターで鑑賞。
妻には「現代のインドを舞台にしたおとぎ話だよ」と説明した。

だって、大好きなこの映画を「そんな偶然、おこるわけないじゃーん」って言われてしまうのが一番嫌だから。
この監督は、おとぎ話を語る監督だから。

案の定いい具合に内容を忘れていて、十分楽しめました。

むかーしむかしじゃなくても、今のこの世の中にも、こんな素敵な奇跡がいろんな場所できっと起こってるんだぜ! っていうダニー・ボイルの考え、僕は大好きです。

なんかきっと素敵な奇跡が起こってるんだよ、きっと。

やっぱり面白いなぁ。この映画。大好きですね。

おしまい。
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タイム

期待ぜんぜんしないで見たら、意外と、あれれ意外と面白いじゃないか。
時間=通貨、それがなくなると命が絶たれる、っていうこの映画の中のルールを最初の数分でわかりやすく説明して、手際いいなぁ。

「ガタカ」の監督、だったのか。
なーるほど、どうりで雰囲気が似ているわけだなぁ。

ある「基準」によって、「持つ者」と「持たざる者」が明確に区別されている世界。
なるほどねぇ。

これって例えであって、今の社会でも実はそうだからなぁ。

まぁ、前半の緊張感ある展開に比べて後半のグダグダぶりはヒドイものだけど。

あとさぁ、この世界ではもう「時間」は電子的な情報なんだから、銀行の金庫の中にああやって物理的な「モノ」として存在する、そしてそれを力づくの方法で強盗できるっていうのは、それはちょっと、この映画の中のルールをちゃんと受け入れた僕も、それはいくらなんでもおかしいでしょ、って思いましたね。

ま、一応、期待しないで見た割には、それなりに面白く楽しめました。

嫌いじゃないです。ほんと。
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夢売るふたり

「蛇イチゴ」、「ゆれる」、「ディアドクター」の西川美和監督。
「ディアドクター」を期待しすぎて見て、正直「あれ??」と思ったわけですが、やっぱり彼女の最新作となれば期待して映画館にかけつけてしまうわけです。

結論から言えば、うーん、やっぱりあんまり好きじゃないかなぁ、この映画。

結婚詐欺だから、やっぱり相手がどんな人であれ、夢を見させて騙して金を取るわけだから、見ていて気持ちのいいものじゃありません。
松たか子演じる奥さんの気持ちが正直よくわからない。

人の心ってのは、多面性があり、あの人はこういう人、あの人は今こういうことを考えているっていうようには単純には割り切れない、すごく複雑な感情によって人は行動している、っていうようなことをこの西川美和監督はずっとこれまでの作品でも語りたがっているんだと思うのですが、映画の観客としてこの映画を見たときに、松たか子の心がどのタイミングでどう変化したのか、よくわからない(監督はあえてよくわからないように描いているんだと思うんだけど)から、あの奥さんがどうしてこういうことを夫にさせるんだろうか?と思ってしまう。

夫の阿部サダヲの行動は、まぁ、それなりにわかるけど。。。
お店がほぼ完成した段階で、まだ次のターゲットに行くところで完全にこの男は狂ってるんだけど。

自分の子供を虐待した夫婦のニュースをテレビで見て、「夫婦のうち、どっちかが止めるだろ、どういう夫婦だよ」って呆れているこの二人がすでに同じレベルで狂っているというのは、わかりやすい説明だったけど。

でもとにかく、松たか子の気持ちが最初からよくわからないんだよなぁ。

で、金を返した(あれって倍返し?)のは最初のあの人だけってのも、どうにもよくわからない。うーむ。

僕がこの監督の作品が好きだったのは、「世の中、ふつうはこう見えているかもしれないけど、ほーら、本当はこっちが本当でしたー!」っていう、一般の人の常識的な見方を全部まるごとひっくり返すような、そういう面白さ、そこが好きだったわけですが、「ゆれる」、「蛇イチゴ」にはそれが見事にあったわけですけど、「ディアドクター」でそういうところがほとんどなくなり(偽医者っていうテーマそのものがそうだったかもしれないけど)、この「夢売るふたり」ではもう、そういう面白さは無くなってしまったなぁって思いますね。

だから、この作品が悪いわけじゃないかもしれないけど、僕が西川美和監督に求めていることを、もうこの監督は映画の中で描いてくれないんだなぁ、そこにはもう興味がないんだろうなぁ、と再確認した映画でした。

左側のおじいさんが僕と共有のはずの肘掛けを1人じめするどころか、肘掛けを超えて僕のイスエリアまで平気で肘を出してくる、右側のカップルが楽しいコメディ映画と勘違いしたのか最初っからずっとポップコーンをバリバリボリボリ食べている、という最悪の鑑賞環境だったのも、この映画に辛口になってしまう理由かもしれません。

おしまい。












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桐島、部活やめるってよ

感想まとまらない。
とにかく面白かったなぁ~。

本当に自分があの高校にいるんじゃないかってぐらい、すっかり映画の中の高校に入り込んでいるような感覚。
映画監督さんがこの映画を作っているから(あたりまえだけど)、映画部の高校生も出てくるわけだけど、そっちよりもやっぱりあの女子同士の微妙な関係とかがものすごくリアルな感じでたまらなく面白かった。

最初に金曜日を繰り返すところで、おっ、そういう映画なのかな? この時はこの人の視点から見るとこうなっていて、という例の手法かな?と思わせておいて、後半は意外とオーソドックス。まぁ、最後の最後までその手法が効いているわけだけども。

まぁ、みんないろいろあるよなぁ。
バドミントン部の前髪パッツンなほうの女子の、あの映画部男子への微妙な感じが、あーもう女子って残酷だなぁって思ってしまう。
あの子にはあの子なりの、割り切れないもやもやした色んな感情があって、まわりの女子との関係とかもあって映画部男子への好意(ってほどでもないのかな?興味?)を周りに知られないようにしているんだろうし、帰宅部のあいつとの関係のほうがむしろ周りとあわせるための嘘なのかもしれないんだけどなぁ。
でもだとしたら、両方の男子にたいして超残酷なことしているわけだからなぁ。

いろいろ悩むし、その悩みもなにを自分が悩んでいるのか自分でもよくわからない感じ。

吹奏楽部の女子のあの行動と、ヒロキ(だっけ? だよね)の彼女のあの行動と、全部がもう、青春は残酷で切ないとしか言えません。
あのサックスの音がフワーってなっちゃうとこなんてもうもうもうもう!
たまりません。

この映画で、このリアルな映画で唯一極端にリアルじゃないのが、最後にみんなが屋上に走っていくところかなぁ。
バレー部はわかるよ。あといつもつるんでる男子の友達もわかるよ。
それにしても、あんなに全力で階段かけあがっていかないでしょ。
で、わからないのが、バドミントン部女子(ミカ?だっけ??)が男子を追って走っていくとこ。
それを見て、前髪パッツンのバドミントン部女子がまた走っていくとこ。
ちょっと不自然すぎませんかねぇ。

それだけ。
不満なところはそれだけだ。

あとは最高に面白かった。

ヒロキの中途半端なところがまたリアルで。野球、うまいのにいつのまにか練習サボるようになって、いつのまにか帰宅部。
野球を嫌いになったわけでも、野球やりたくないわけでもないけど、なんとなく。
彼女がいるけど、そんなに好きってわけでもなく、告白されたからなんとなくつきあってて…、みたいな。
このヒロキの周りに流されてなんとなくホントは好きなことをやめて、ホントは好きでもないことをなんとなく毎日やっている感じがまたリアル。

映画部男子やバレー部男子の熱い気持ちにグラグラ気持ちが揺れちゃったんだろうなぁ。

ロメロぐらい見とけ!に笑いました。

運動部と文化部、なんでこんなに両極端に離れちゃうんだろうね。
両方を当たり前のように普通にこなしていた友人がすごくうらやましかったのを覚えていますね。
運動部にいたけど、音楽も映画も小説も大好きだったので。

スクールカーストのトップにいる感じのあの女子(名前おぼえられない)の横にいる、ヒロキの彼女のものすごく嫌な女なところが最高だね。
あの女がこの映画をすごくリアルにしていると思う。見事な演技。

感想書いているとキリがないな。

面白かった。

共学の高校時代を過ごしたことのある全ての人にオススメ。

ボケっとしてないで、さっさと見るべき。
















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おとなのけんか

ロマン・ポランスキー。

すごく面白かった。
全員が最初は「いい人」っていうか、良識のある大人として行動しようとしているところから、取り繕っていた仮面がだんだんとはがれていって本性が出てくるのが最高に面白い。

4人全員が「そうそう、こういう人いるよ」って感じのキャラクターに設定されていて、でも自分にもいろいろな部分で当てはまるところがまた、面白いんだけど片腹痛いって感じで。いや~良くできてる。

ケイト・ウィンスレットの夫が電話に出るタイミングがとにかく絶妙で、ほんと大笑いしてしまった。さんざん相手のことをズバズバグサグサひどく言っておいて相手が反論しようと喋り始めた瞬間にケータイが鳴る。最高だな。笑った笑った。

すごく演劇っぽいんだけど、演劇として見ても最高に面白いと思うんだけど、でもこういう素晴らしい出来の映画となって、いつでも見られるメディアで流通しているのはありがたいな。

いやー、ほんと良くできてる。
面白かった。

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プロメテウス

IMAX 3D にて鑑賞。

80年代だぜ! って感じ。
エイリアンだなぁ、って感じ。

まさか2012年に、80年代っぽいSF映画を見ることになろうとは。
80年代のあとに、90年代でしょ、そのあとに00年代があって、そしていまはもう10年代でしょ。
あれからどれだけ経ったんだ。
それなのに、今頃こんな80年代SFな映画を作るとは…。

いや、嫌いじゃないです。
というか、好きです。
やっぱりこういうの好き。

好きだけど、ああそうです好きですけど、でもいくらなんでもエイリアン過ぎるというか…。
その他の80年代SFも含めて、なーんかどこかで見たころあるような映像や展開ばかりのような???
まぁ、他の監督じゃなくて、リドリー・スコット本人がやってるんだからいいんだけども。

いや、好きですよ、好きですとも。

でもなぁ、ヒロインがなぁ…、好みの顔じゃないんだよなぁ…。
あと、動機がわかんね。
創造主がいたとして、というか、その子孫がいるだけだろうしさぁ、もう何万年も経っているわけで、そのころはそれなりの理由で作ったかもしれないけど、何万年も経ってから子孫に聞きに行ったって理由なんて知らねーよ、ってことになるに決まってるわけで、いったいお前らは何をしたいんだよ?という感じが最初からしてしまうわけですよ。

あとやっぱ、最後まであの彼の行動がわからないんだよなぁ。
どうして酒に混ぜて飲ませたのか?
それによって子供が生まれることを知っていたとして、なぜそれをやろうとしたのか?

うーむわかんねー。

そして、なによりも、最大の謎が最後までよくわからないってことが大問題。

★★★ 以下、ネタバレです ★★★

創造主がいたとして、地球にどうやって連れてきたのか? 壁画が誰が書いたのか? 招待状だとしたら何のため? 地球上で人間を繁栄させておいて、その繁栄した人間をこの星に導いてそれで何をしたかったの? あの不気味な生き物と一緒に宇宙船で地球に送り返して地球上の人類を破滅させるため?だとしたらそれはなぜ?

うーむ、ぜんぜんわかんねー。

なーんか釈然としないまま映画は終わってしまった。

そして、最後のまさに「エイリアン」な造形の、人とイカみたいなやつを合わせたみたいなやつ、あれは余計じゃないっすか?いくらなんでもさぁ。
そこまでやるともう、さすがに失笑しそうでしたが。あんた、どんだけそういうのが好きなんだよ、と。

ひょっとして、エイリアンの誕生、そして、人類の起源、その両方を今後の続編で全部説明してみせようという、リドリー・スコットの壮大な構想なんだろうか???

もし、そこまでだったらわかる気がしてくるが。

なんとなく、船の内側のデザインなんかも含めてエイリアンと似せてあって、そのままエイリアンにつながっていきそうな、そんな気もするけど、それも「あえて」なのか?

なのか???


もしそうだとしたら、その話乗った! と言いたいが。


さてどうなんでしょうか?













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ダークナイト・ライジング

やっと観た。
ずーっと観たかったけど、見れず、沖縄旅行まで挟んで、やっと観れた。

感想は…、うーむ、なんというか…、期待しすぎたかなぁ…。
監督が前作「ダークナイト」と別の人が監督だったら期待しなかったんだけど、同じクリストファー・ノーランだったからなぁ…。

敵役がどうも魅力に欠ける。
ただ強いだけって感じで。
前作のジョーカーが魅力的すぎただけだけど。
そもそも何をやりたいのかよくわからない。
「革命」と言うけど、それって革命?
ごく少数の「持つ者」から奪い取って「持たざる者」へ、というようにはあまり見えない。
一般市民はどういうふうに考えているのか、そこが描かれない。

あと、これは日本人特有の、そしてこの時期だからこそなおさら敏感になってしまう部分だと思うけど、核爆弾ってものに対して、アメリカの映画は気軽に扱いすぎる。それだけでストーリーに入っていけない。

アン・ハサウェイはとても良かった。
すごくいい。
歩き方がものすごく女性的で、それでいてクールなアクション、小粋なセリフ。
峰不二子か!?ってぐらい魅力的。

うーん、要するに僕はやっぱりアメコミヒーローもの映画は好みじゃないってことなんだよなぁ。
前作の「ダークナイト」が特例で、ジョーカーの突きつけてくる「こっちとこっち、どっちが本当の意味で正義だよ?」という究極の問いにしびれてしまっただけだったんだよなぁ。

アメコミものは嫌いです。
なぜなら、現実味が感じられないからです。

それを痛感した今作でした。

好きな人、ごめんなさい。

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おおかみこどもの雨と雪



泣いちゃいましたよ。
それも、たくさん。

ウチにピッタリ。
上が女の子。
下が男の子。
上の女の子は小さいときはおてんばで。今だんだんと女の子らしくなっていってる。
下の男の子は小さいときは気が弱くていつも泣いていてかわいいかわいい顔をしていて、今は少しずつ男らしくなっていってる。

ピッタリすぎて。

子供を育てるのって、そうだよなぁ、こういうことだよなぁ。

いつか、この子たちになにもしてあげられない日が来るんだよなぁ。
もうなにもしてあげられない、自分の生きていく場所を見つけて、すっかり立派になって、自分の足で自分の人生を生きていく。
そんな日が、もうすぐそこに来ている。
そうなんだよなぁ。

週末のたびに色んなところに子供たちと一緒に行ってるのは、子供たちが親と一緒に休日を過ごすのは、そう、もうあと1年か2年ぐらいかなぁって思っているから。
残りわずかの期間を精いっぱい家族の思い出を彼らの心に刻みつけられるように、僕は週末のたびになにかをしようとバカみたいに努力している。

もうそろそろ。
きっと、まだ頼りない息子はあと数年ですっかり頼もしくなるだろう。きっと。

それまでほんの数年。
あっという間だろうな。
今までの9年があっという間だったのだから。

この映画、ほんと、親としてこんなツボにはまる映画は見たことがない。

映像も本当に素晴らしい。
山の中をただ歩いていくだけのシーンが、本当に日本の自然とはなんて美しいんだろうと感動してしまうほどの美しさ。それをアニメーションで描くなんて。
細田守はジブリを超えている、宮崎を超えている、という評価は間違っていないんじゃないだろうか。
アニメーションってすげーなぁ、ほんと。

焼き鳥とか。免許証とか。細かいところが全部素晴らしい。

「おおかみ」っていうのは、映画をおとぎ話のように語るための設定でしかなく、この映画は、子供を育てたことのある、育てている人にとっては、まさに「そうそう。子育てってそういうことだよね」ときっと誰もが共感してしまうお話。
シザーハンズの手がハサミっていう設定が、あの映画が語ろうとしていることとは特別関係ないように。
と、妻が帰りの車の中で言っていたけど、ほんとそうだよなぁ。
誰もが、自分の子供の特別な部分、心配な部分を胸に抱え、毎日毎日子供の無事を祈りながら子供を育てる。

宮崎あおいだったのか。エンドロールで知った。
うまいなぁ。


全ての親におすすめです。

素晴らしかった。

また見ようかなぁ。
映画館でやってるうちに。

素晴らしかったよ、ほんと。




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完全なる報復

ジェイミー・フォックス、ジェラルド・バトラー。
これはなかなかの、見応えのある作品でした。

彼は何をしたかったのか。
それをどう理解するかで、この映画の評価は大きく変わるでしょう。

彼は復讐をしたかったのではない。
これは、映画の中でも彼が「復讐? 復讐をしたければこの10年の間、いつでもできた」と言っているので、彼が復讐のためにこれだけ大掛かりな殺りくを繰り返しているわけじゃないことは明らかです。
では何をしたかったのか?
危険な殺人者は「取引」などせず殺す、ということを学べ! ということを彼は教えたかった。
僕はそう理解しました。
彼が「教師」という言葉を使っているところからも、僕はそう思います。

映画の後半、危険な殺人者は、そう彼自身。
なぜさっさと俺を殺さないんだ! バカどもめ!! ということだと思うのです。
危険な殺人者をさっさと殺さない、時には司法取引の結果本来よりも短い刑期で社会に復帰させてしまう、なんというバカな法律でこの社会は動いていることか。
ならば俺がお前らバカどもに教えてやる。
俺自身が最も危険な殺人者になって、そういう奴は法のルールなんて無視して殺してしまわなければならないということを、とことん教えてやる。
それが彼の計画だ。

だから彼は最後に非常に満足げに死んでいくのだ。
刑務所につながら地下道が発見されることなど彼はお見通しだ。
やっと来たね。やっと俺を法を超えて殺す気になったな。やっと学んだな。よしよし。
そして彼は満足げに死んでいく。

そういう映画だ。

すごくいろいろ考えさせられる。
アメリカと日本ではだいぶ司法制度がちがうけども。
でも考えさせられる。

それを教えるためにあそこまでやる必要があるのか、それはわからない。
けど、彼はそれが必要だと思ったんだろう。

いい映画だと思います。ほんと。

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ペントハウス

意外と面白いっていう評判を映画公開中に聞いたような気がする。

ツタヤでレンタル。
通勤電車の中で鑑賞。

意外と面白い。
評判どおり。

ベン・スティラー、マシュー・ブロデリック、エディ・マーフィー、ティア・レオーニ、あと「プレシャス」のあの黒人の女優さんが出てる。
けっこう有名な俳優さんが勢揃い。

「痛快」、だな。
元帳とかいうものがどういうものなのかよくわからなかったけど。
あいつなら、金にものを言わせていろんな奴を買収したりして気が付けば無罪放免なんてことになりそうなものだけど。
金って、あんな大量にあっても簡単に換金できるものなのだろうか?とも思うけど。
いろいろ「ほんとにそんなにうまくいくのかな?」と思うところは多いけど。

でもさ。
でも、やっぱり20何年間も、自分で開けられるはずのドアを開けて開けて開けて開けて開けて、そうやってコツコツためてきたお金をパーにされてしまって、電車に飛び込もうとしたり、そういう真面目に生きてきた人たちに、やっぱり結局いいことが起こるんだぜ!っていうお話は見ていて「痛快」だ。

ちゃんと伏線が回収されていくとこがいい。
司法試験の勉強。
「サメは生まれた時から凶暴よ」っていうセリフもカッコいいなぁ。

最後、ベン・スティラーだけは入るってのも、なんかいいよね。ま、そんなもんでしょ。それぐらいはしょうがない。

面白かった。
楽しい通勤タイムでした。
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アタック・ザ・ブロック

土曜日。
昼、ふつうに朝から仕事。
で、夜である。
妻が保育園のときのママ友を自宅に呼んで女子飲み会を開催。
なぜか、この女子飲み会は我が家のリビングで開催されることが恒例になってしまった。
ま、人が集まる家っていいなって思うので、悪いことじゃないのだ。うん、いいことだ。
で、なるべく遅く帰って来てね、ってことになる。
前に宴たけなわのタイミングで帰宅したら、サーっとお開きになってしまったことがある。
というわけで、終電まで外で遊んでから帰宅しようと。
まずは映画だ。

ってことで、今見られる映画を調べてみたところ、「サニー」→昼の回しかやってない、「裏切りのサーカス」→昼の回しかやってない。なんてこった、見たかった2本は夜には見られなくなっている。ガッカリ。
で、さらに調べてみたら、この映画ならば見られることを発見。よっしゃ。

で、見ました。
シネクイント。
ここ、前に見たときの半券があれば1000円になるのに、毎回1800円で見てる。
今日も1800円。今度こそと思って半券をカバンに入れといた。次回は1000円で見られるかなぁ。やっぱ半券どっかに行っちゃうかなぁ。

さて映画である。
90分ぐらいなので、非常にテンポがいい。
すげえシンプル。
団地の悪がきグループが地球を救う!! おもしれー!
サムとモーゼスの関係が変化していくというのがとても良い。
最初の設定を強盗する側とされる側という関係にしているのが素晴らしいなぁ。
サムのおびえ方、悪がきグループたちに対する嫌悪感がとてもうまく演技で表現されているから、これだけ心の距離があったのに、だんだんと…、と距離がちぢまっていく様子が見てて愉快。
そして、最初ほんとにひでー奴らだと思ってたあいつら、特にモーゼスが、最後にはほんと、正義感と使命感によって行動するヒーローに見えてきちゃうからもう、やっぱりよくできた映画だってことだよなぁ。

話を成立させるために必要な要素を本当に最小限の長さでちゃんと入れているのもうまい。
地球上の生物でも同様の能力を持っている生き物がいますよー、っていうのを見せておく。ま、これはあきらかに説明なんだなってわかるんだけど。
だから、エイリアンって言っても高度な知能とか持ってるわけじゃないんだと。宇宙船でやってくるんじゃなくて、単に星から星へ移動する力(生物としての力)を持った生物ってことなんだなとわかる。
メスのフェロモンがほかの星にいるオスにまで届き、発情したオスはフェロモンめがけて飛んでいく(飛んで行ける生物的な特徴を持っている)、と言うシンプルな説明。
だから宇宙船で来るわけじゃないし、高度な武器とかもまったくもっていない。ただの生物だ。だから団地の悪がき集団が自力でどうにかできる…かもしれない。なるほど。
でも、早くやらないと、本当に地球中がこいつらに侵略されてしまうかもしれない。それもそうかもしれない。

話の途中でサムがモーゼスの生活を知るってとこもいいよなぁ。
「弟は?」っていうとこ。
スパイダーマン(だっけ?)のベッドカバー。
アフリカの子どもは救うのにロンドンの子供はなんで救わないの?という前半のジョークもここに活きてくる。

そしてエンディング!
最後の表情がいいね。


というわけで、大変面白かったです。
おすすめです。


その後、この映画にも影響され(いい感じでレゲエが随所に使われてましたから)、もう一本映画を見るのではなく、新宿のレゲエクラブ「OPEN」へ。
リトル・テンポの人がDJやってましたよ。って言っても顔知らないから、2人続けて回してたうちのどっちがそうなのかわかんないけども。
最初は1000円で1ドリンク付き。そのあとは1ドリンク500円。いい感じ。
巨大なサウンドシステムがそびえてるってのもいいよね。
終電ぎりぎりで店を出る。
終電ギリギリのはずの地下鉄に乗る。
下りて、終電ギリギリのはずの次の私鉄の改札へ。
改札しまってた!
土曜日は終電がいつもより早いのか!
しょうがないのでタクシーで家の最寄駅まで(自転車おいてるから)。
息子のサッカーの話から、子供たちのスポーツについて運転手さんと語り合う。
3500円也。。。
あと7杯飲めたぞ。そんなに飲めないけど。
いや、どうせタクシーだったら、あと2時間ぐらい店にいたかったなぁ。
女子飲み会を僕が帰宅したためにお開きにしてしまうのは申し訳ないので、駅近くの気になってたラーメン屋でラーメンを食べる。とんこつ。うまいな。
そんなこんなで2時ちょっと前に帰宅。
15分ぐらいに前にみんな帰ったとのこと。ちょうどよかったみたい。

ま、要するに長い長い暇つぶしだったわけですが、いつもはしないようなことを色々として楽しい夜になりました。










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幸せの始まりは

ジェームズ・L・ブルックス監督。
「恋愛小説家」の監督の人だ。
「愛と追憶の日々」、「ブロードキャストニュース」を監督している。

主演が、リース・ウィザスプーン。そしてジャック・ニコルソン、オーウェン・ウィルソン。

どうですか、期待しちゃうじゃないですか。
期待しちゃいましたよ、もちろん。

その割には、うーん…、どうなんでしょうか、この映画…?
面白い…、のかぁ…???

微妙だなぁ。。。

リース・ウィザスプーンのいつものあのおでこのへの字シワは楽しめますけど…。
リース・ウィザスプーンのいつものアゴは楽しめますけど…。

まず、ジョージが抱えている問題が、いったいどういうことなのか日本語字幕で見ている限りではよくわからないんだよなぁ。これは英語で見ているとわかるのかなぁ? とにかく彼がどういうことでFBIから疑いを持たれて調べられているのかよくわからない。だからジャック・ニコルソンとの会話も、何を言っているのかよくわからない。
それは話の本質とは別のことなんだけど、要するに自分が刑務所に入るか父親を終身刑にするかの2択っていうことだけわかればいいのかもしれないけど、でもなんか気になるしそのせいで映画に集中できないんだよなぁ。

あと、オーウェン・ウィルソンが基本的にはいい奴のまま最後まで行くので、リース・ウィザスプーンの選択が「ひどい仕打ち」に見えてしまうんだよなぁ。
だから、エンディングを納得して気持ちよく見終わることがどうしてもできない。

ま、とにかく、2時間もある映画なのに、なんだかただダラダラダラダラしていたような印象。

残念!


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