江利チエミファンのひとりごと

江利チエミという素晴らしい歌手がいた...ということ。
ただただそれを伝えたい...という趣旨のページです。

◆ ロサンゼルス OR ロスアンジェルス ??

2006年05月28日 | 江利チエミ(続編)

英語地名の「カタカナ表記」というのも厄介なものです。

昭和46年 20周年の節目にロスで録音したEP「旅立つ朝/明日に生きる女」EPの伴奏のクレジットは、ロス・アンジェルス・ポップス と表記されています。
このEPのことは、 ココ  と ここ に掲示しています。

だいたい LOS ANGELS は、この文字からもわかるとおりで「元々はスペイン語」です。それをカタカナ表記するなら、ロス・アンヘラス ですから、元々外国語をカタカナ表記すること自体、イングランド が えげれす ---> イギリス になってしまう位ですから、ムリなこと・・・であります。

想いっきり本題からそれますが・・・
 今日はこの地名表記のお話をつらつら書き込みます。

ハンブルグはドイツの大都市です。
ここが昔、敵の兵糧攻めにあって、タルタルステーキ(タタール人が持ち込んだと云われています)の肉が悪くなってしまって、火を通して食した--->これが「ハンブルグ・ステーキ」で、独逸系のアメリカ移民がこれを広めて「ハンバーグ・ステーキ」と英語読みされた・・・といわれてます。
この ハンブルグ=ハマ家の城(ブルグ)という意味で、ドイツ人は「ハンボルヒ」に近い発音をします。
しかし、ハンボルヒでは「ハンブルグ」が定着してしまっている以上「ややこしくってかなわない」・・・からか、地図でも「ハンブルグ」と記載されています。
カタカナを見て「ある程度のスペルが想像できる」ように考慮されているのではないかな?・・・とも思えます。

美空ひばりさんの大ヒット「港町13番地」・・・ これを、昭和48年彼女が西海岸で公演した時はこう英語で記載されました。
13-MINATO STREET. これを見て「まず13番地」がちょいとばかり「不吉」に感じてしまうのは私だけでしょうか??
ちなみにこのライブLP「ひばり いん あめりか」では、ロスは「ロスアンジェルス」で・なしの表記になっています。
この公演(LP)では、かなり思い切った「英語タイトル」がつけられています。

悲しき口笛=WHISTLING TEARFUL TUNE
私は街の子=MY FAVORITE DOUNTOWN(私の大好きな下町)
あの丘越えて=OVER THE HILL(丘を越えて)
ひばりの佐渡情話=MY LOVE STORY AT SADO ISL..
熱祷(いのり)=MY PRAYER (<---これは凄い!)
芸道一代=MY LIFE (凄い意訳!でも ひばりさん ならOK!!)
悲しい酒=NOBODY BUT A GLASS
真っ赤な太陽=RED RED SHINING SUN

 う---ん! やはり 言語 というのは、一朝一夕には行きませんが、この訳詩はなかなかのモノと思います。

I LEFT MY HERAT IN SAN FRANCISCO=思い出のサンフランシスコ
 ...こう訳した日本人は なかなか だと思います。
サンフランシスコ=聖フランシスコ・・・またまた話は飛躍しますが、ハリウッドの「ホリー」を「柊」でなく「神聖な」と勘違いして「聖林」と漢字を当てた間違いの根源はここにあったんじゃないか?などと私は前々から思っています。
ハリウッドについては ここ を参照してください!
 数字の13をどれだけアメリカ人が嫌悪するのか・・・というエピソードも掲載されています。


PS. 一曲このときの、極めつけの「英題」を最後に...
 旅姿三人男= THREE SCAMPS  三人のならず者... なんだか「マカロニウエスタンみたい」で、凄いでしょ?! 
そして... 明日5月29日は、美空ひばりさんの誕生日であります。

画像はこのロス公演のものです。

 


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4 コメント

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結局、いつものペースですね。 ()
2006-05-28 17:10:39
この記事には、直接、関係がないですけど、チエミさんを知れば知るほど、良く言われる「歌が一番上手い」といった評価が、どうでも良くなってきている私です。

「そんなことは、どっちでもいい。ただ、類まれな魅力と技量を持った歌手だ」ということと、「自分はチエミさんが好きだ」というだけでいいではないか、と感じています。あまり一番にこだわる必要はないし、一番上手いのと一番好きなのはイコールではないからです。

僕が、チエミさんを好きなところは、「まるい声の魅力」と「過度に自己陶酔しないところ」かも知れません。また、演奏に魅かれるところが多いのも大きなポイントです。

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いやおうなしに・・・ (う--でぶ)
2006-05-28 18:14:04
チエミさんは「ひばりさん」と比べられ対比されてしまった... 都はるみさんと一緒に世に出た水前寺さんあたりもこの苦悩をよく語ってましたね。



私は、本当にひばりさんファンでもあるんですよ!

江利チエミさんと彼女は「同じ土俵で云々」とは本当は考えられないのpですが、あえて、このブログで自分なりにトライしてみたりしたんですよ!



>演奏に魅かれるところが多いのも大きなポイントです。



いいこと云いますね~!!

キューバン、シャープ、ブルーコーツ...そしてカウント・ベイシー...

彼女の「バンドとの一体感」ってのが凄い!...ですよね。凄く伴奏を大事にしてる...っていうのか、突出してない...調和ですかね。

とことん「リハしたんだろうな~」って気がします。
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「歌手」に目を向けてこなかった反動 ()
2006-05-28 19:00:30
いわゆる、シンガー・ソング・ライターの時代に音楽に目覚めた頃は、自分で曲を作らない人にはあまり魅力を感じていませんでした。僕に限らず、時代の雰囲気もそうでした。歌謡曲の全盛時代が80年代で終わり、洋楽も聴くようになって、90年代を過ごしました。その反動が今、来ているような気がします。職業歌手やプロの作曲家、作詞家、演奏家の素晴らしさを見直しているところです。そして、50年代から60年代の楽曲の、今聴いてこその新鮮な響きにすっかりはまっているところです。

その中で一番興味深いのが「江利チエミ」さんの世界だったと、自己分析しています。特に、演奏家の面やアレンジの面からとらえると、同じように興味のある弘田三枝子やちあきなおみよりも「面白い」と思えるのが実感です。
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真逆ですな・・・(笑) (う--でぶ)
2006-05-28 21:02:10
輝さんが レギュラー

 おいらが イレギュラー なんですって!(笑)

は~っと派手で「貧乏臭くない」のが好きでしてね...

どうも生まれる時代を間違えちゃったみたいです。
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