英語地名の「カタカナ表記」というのも厄介なものです。
昭和46年 20周年の節目にロスで録音したEP「旅立つ朝/明日に生きる女」EPの伴奏のクレジットは、ロス・アンジェルス・ポップス と表記されています。
このEPのことは、 ココ と ここ に掲示しています。
だいたい LOS ANGELS は、この文字からもわかるとおりで「元々はスペイン語」です。それをカタカナ表記するなら、ロス・アンヘラス ですから、元々外国語をカタカナ表記すること自体、イングランド が えげれす ---> イギリス になってしまう位ですから、ムリなこと・・・であります。
想いっきり本題からそれますが・・・
今日はこの地名表記のお話をつらつら書き込みます。
ハンブルグはドイツの大都市です。
ここが昔、敵の兵糧攻めにあって、タルタルステーキ(タタール人が持ち込んだと云われています)の肉が悪くなってしまって、火を通して食した--->これが「ハンブルグ・ステーキ」で、独逸系のアメリカ移民がこれを広めて「ハンバーグ・ステーキ」と英語読みされた・・・といわれてます。
この ハンブルグ=ハマ家の城(ブルグ)という意味で、ドイツ人は「ハンボルヒ」に近い発音をします。
しかし、ハンボルヒでは「ハンブルグ」が定着してしまっている以上「ややこしくってかなわない」・・・からか、地図でも「ハンブルグ」と記載されています。
カタカナを見て「ある程度のスペルが想像できる」ように考慮されているのではないかな?・・・とも思えます。
美空ひばりさんの大ヒット「港町13番地」・・・ これを、昭和48年彼女が西海岸で公演した時はこう英語で記載されました。
13-MINATO STREET. これを見て「まず13番地」がちょいとばかり「不吉」に感じてしまうのは私だけでしょうか??
ちなみにこのライブLP「ひばり いん あめりか」では、ロスは「ロスアンジェルス」で・なしの表記になっています。
この公演(LP)では、かなり思い切った「英語タイトル」がつけられています。
悲しき口笛=WHISTLING TEARFUL TUNE
私は街の子=MY FAVORITE DOUNTOWN(私の大好きな下町)
あの丘越えて=OVER THE HILL(丘を越えて)
ひばりの佐渡情話=MY LOVE STORY AT SADO ISL..
熱祷(いのり)=MY PRAYER (<---これは凄い!)
芸道一代=MY LIFE (凄い意訳!でも ひばりさん ならOK!!)
悲しい酒=NOBODY BUT A GLASS
真っ赤な太陽=RED RED SHINING SUN
う---ん! やはり 言語 というのは、一朝一夕には行きませんが、この訳詩はなかなかのモノと思います。
I LEFT MY HERAT IN SAN FRANCISCO=思い出のサンフランシスコ
...こう訳した日本人は なかなか だと思います。
サンフランシスコ=聖フランシスコ・・・またまた話は飛躍しますが、ハリウッドの「ホリー」を「柊」でなく「神聖な」と勘違いして「聖林」と漢字を当てた間違いの根源はここにあったんじゃないか?などと私は前々から思っています。
ハリウッドについては ここ を参照してください!
数字の13をどれだけアメリカ人が嫌悪するのか・・・というエピソードも掲載されています。
PS. 一曲このときの、極めつけの「英題」を最後に...
旅姿三人男= THREE SCAMPS 三人のならず者... なんだか「マカロニウエスタンみたい」で、凄いでしょ?!
そして... 明日5月29日は、美空ひばりさんの誕生日であります。
画像はこのロス公演のものです。
「そんなことは、どっちでもいい。ただ、類まれな魅力と技量を持った歌手だ」ということと、「自分はチエミさんが好きだ」というだけでいいではないか、と感じています。あまり一番にこだわる必要はないし、一番上手いのと一番好きなのはイコールではないからです。
僕が、チエミさんを好きなところは、「まるい声の魅力」と「過度に自己陶酔しないところ」かも知れません。また、演奏に魅かれるところが多いのも大きなポイントです。
私は、本当にひばりさんファンでもあるんですよ!
江利チエミさんと彼女は「同じ土俵で云々」とは本当は考えられないのpですが、あえて、このブログで自分なりにトライしてみたりしたんですよ!
>演奏に魅かれるところが多いのも大きなポイントです。
いいこと云いますね~!!
キューバン、シャープ、ブルーコーツ...そしてカウント・ベイシー...
彼女の「バンドとの一体感」ってのが凄い!...ですよね。凄く伴奏を大事にしてる...っていうのか、突出してない...調和ですかね。
とことん「リハしたんだろうな~」って気がします。
その中で一番興味深いのが「江利チエミ」さんの世界だったと、自己分析しています。特に、演奏家の面やアレンジの面からとらえると、同じように興味のある弘田三枝子やちあきなおみよりも「面白い」と思えるのが実感です。
おいらが イレギュラー なんですって!(笑)
は~っと派手で「貧乏臭くない」のが好きでしてね...
どうも生まれる時代を間違えちゃったみたいです。