江利チエミファンのひとりごと

江利チエミという素晴らしい歌手がいた...ということ。
ただただそれを伝えたい...という趣旨のページです。

【63】 昭和34年2月16日・帝国ホテル 華燭の宴

2005年10月10日 | 続・江利チエミ(初期記事・後編)
掲示の写真は旧・帝国ホテルの瀟洒なつくりも偲ばれるものです...
東映社長の大川博氏夫妻、チエミさんの後ろには色留袖姿の美空ひばりさんと母、マスオお父さんの隣には当日飛行機をチャーターして駆けつけて新婦側母親役を無事に務めた清川虹子さん、そして眼鏡をかけた片岡千恵蔵さんの顔も... そして全ての災いの元凶であり、この後お手伝いとして高倉・江利夫妻の家庭に入り込んでしまった異父姉の○田Y子の顔もあります。

江利チエミさんと高倉健さんの出逢いは、昭和31年の東映・お正月映画として封切りされた探偵もの映画「恐怖の空中殺人」での共演...でした。
ゆえに千恵蔵御大の姿も式にある...のでしょう。
江利チエミさんは忙しいスケジュールのなか、メインゲスト扱いでの出演だったようです。
共演者には「はじめて共演したとき、半年年上なのに(学年はチエミさんが12年の1月生まれですから同学年なのですが)妹役でムっとしたワ。。。笑」というエピソードがあり、後の彼女の結婚式にはシャープス&フラッツのナマ演奏をプレゼントする盟友・中原ひとみさん、そして「豪華版正月映画」らしく、ビクトル・スタルヒン... この方は伝説の亡命ロシア人・巨人軍投手であり、前年の30年にプロ野球史上初の300勝を上げて引退したスタルヒン投手でしょうか...(あまりいい役ではないようですが)
残念ながらこの映画は「江利チエミさん追善番組」などでワンシーンを垣間見ただけなので詳しい内容がわかりません。
映画のあらすじ、キャストなどはGoo映画のデータベースより引用します...

◆恐怖の空中殺人(1956年)

<キャスト(役名)>
片岡千恵蔵 (田川鉄太郎)
江利チエミ (西沢さゆり)
中原ひとみ (西沢あけみ)
日高澄子 (大木照美)
高倉健 (島田寿夫)
佐々木孝丸 (水原仙介)
山村聡 (劉元章)
宇佐美諄 (川上刑事部長)
神田隆 (熊野捜査一課長)
高木二朗 (山村刑事)
岡田英次 (里見)
花澤徳衛 (沼崎)
藤井貢 (加賀)
萩原満 (井村)
片岡栄二郎 (中北)
岩城力 (佐倉)
ビクトル・スタルヒン (ヘンリイ・ウェルマン)
南原伸二 (陳)
朝比奈浩 (聰)
沢彰謙 (宋)
片山滉 (操縦士)

<スタッフ>
監督 : 小林恒夫
脚本 : 高岩肇
企画 : 坪井与 / 玉木潤一郎 / 植木照男
撮影 : 西川庄衛
音楽 : 仁木他喜雄
美術 : 森幹男
録音 : 加瀬寿士
照明 : 元持秀雄 / 森沢淑明

<あらすじ>
香港の竜こと劉元章が牛耳る国際麻薬密輸団では、元航空参謀西沢隆一郎の名で旧部下の操縦士らを利用、ために西沢は懊悩の末、自首しようとしたが、劉の部下で東京周辺のボス水原仙介に暗殺された。遺児さゆり(江利チエミ)とあけみ(中原ひとみ)の姉妹は仙介が面倒をみていたが父の死と仙介の態度を疑うさゆりにも確たる証拠はなかった。一方真相を悟った旧部下達は一味の飛行機で日本に逃げたが、機内に潜んでいた劉配下の陳に皆殺しとされ、落下傘で飛び出した数人も機銃弾を浴びて絶命。東京始め各地に降下した落下傘つきの死体に、警視庁は川上刑事部長が大捜査会議を開く。席上、島田刑事(高倉健)が死体からみつけた西沢の写真と香港のマッチから国際密輪団に焦点が集まり、島田と山村刑事はあけみを尾行した末、麻薬取引の本拠、仙介のナイト・クラブ・シンデレラに行きつく。島田はペエ売りに変装してシンデレラのマダムで仙介の情婦照美に近づき、一味へ潜入を計る。仙介はかねて取引相手のヘンリイらと共謀、麻薬をピンはねしていたが、送金停止を不審がる劉は一の子分田川鉄太郎(片岡千恵蔵)を調査のため派遣した。ピンはねの露見した仙介は鉄太郎殺害を企てるが察知されて失敗。一味に入り込んだ島田はさゆりに正体を明かし協力を願う。程なく、取引現場を警官隊に急襲された一味は鉄太郎の気転で危く逃れるが、島田は車にハネられて重傷。内通をタネに仙介に迫られたさゆりも鉄太郎に救われるが、亡父の恩を蒙ったという彼の打明け話に愕然とする。急命で香港に戻ろうとした鉄太郎は、彼を慕う照美の急報で仙介らの暗殺計画を危く脱したが、香港の指令と知って劉と勝負を決心する。劉のスパイ照美は一切を打明け逃亡を競うが彼は拒絶。裏切者粛清のため日本に来た劉は、身代りを刑事に逮捕させておいて照美を殺害し、さゆり姉妹を囮に密輸品を渡せと鉄太郎に迫る。翌日、劉は現物と引換に金を受取ってから、ヘンリイらを皆殺し。そこへ近づくサイレンの音。姉妹を避難させた鉄太郎は傷つきつつも一味の飛行機を機銃で墜落させる。劉、仙介らは捕縛。川上部長の説明で、鉄太郎は三年前から香港に潜入していた大阪警視庁の田中徹二刑事と判明した。


まるで「名探偵コナン」のような「勧善懲悪覗きカラクリ」的な内容でキャストです。
誰がいいやつで誰が悪い奴なのかが「はっきりして」いますね。
当時「岡田英次」「山村聡」といったら「悪の権化」のような存在...ですから。
後年、山村さんとはTBSドラマ「はじめまして」で嫁舅を演じることになります。
また南原さん演じる中国人の名前は「陳」...というのも「おきまり」で、時代が偲ばれます。


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