江利チエミさんを偲んで2月...『偲ぶ会』が永年のファン、関係者の方々...で毎年開かれているそうです。(本『テネシーワルツが聴こえる』より)
その会の最後には「新妻に捧げる歌」を皆さんで合唱するのだとか...
私はこれを本やテレビのワイドショウの中継でアレ?...って思ったのです。
テネシーじゃないの???って...
私は下手のなんとかで「合唱団」活動をしていたことがあります。(いまもたまにやります。)
老人ホームの慰問で歌をリクエストで受ける...皆で歌う...
--->こういうときに、受けるのは美空ひばりさんや島倉千代子さん。
チエミ・いづみのカバーを演目にかけるのはチト難しいのです!
私の(亡くなった)祖母は、明治生まれでした。この人はなかなか「珍しいタイプ」で、(淡谷のり子さんのように)演歌は貧乏臭くて大嫌い!日本映画より外国映画、民謡よりCW...というタイプ。江利チエミさんに、雪村いづみさん、ペギー葉山さん、ジャームス繁田さん、ウイリー沖山さん(山下町の洋服屋さんが実家だったかな?)、後藤芳子さん、ナンシー梅木さんが好きでした。
しかし... 歌えるか?というとみな「チャンポン」の日本語部分。英語部分はハミングになってしまうわけです。(勿論高等教育を受けられたハイソな方は違うでしょうが)
これが現実...だったのではないでしょうか?
私はファンになったのが5歳ころ... このころ「イイカゲンな外国語」で歌ってもご愛嬌ですが、ある程度の年齢になったらそうはいかない...
ひょっとすると「江利チエミファン」にも、日本語部分はソラで歌えても英語歌詞部分は歌えない人...も多いのかも知れません。
(もっとも私もみんな覚えてるわけでもなく特に西語・仏語のものはわからないですし、アップテンポのものは絶対にムリなものがたくさんあります。)
その大きなハンデをもって、勿論チエミさんは後に「さのさ」との出逢いにはじまる「チエミの民謡」がありますし「サザエさん」も演じますし、ペギーさんは「南国土佐を後にして」以降のNHK推薦国民歌手化していく部分があるわけですが、「チエミ・いづみ・ペギー」...この面々はよくぞスターを張り続けたなア...と、いやそれ以前に「ジャズブーム」があったと云え、よくぞスターの階段を上りあがったものだ...と、今更ながらに感心したりしてしまいます。
芸能生活35周年の時に、雪村いづみさんがこういったことを含めて発言されたことを軸に書いた記事があります。 ↓
http://blog.goo.ne.jp/udebu60827/e/03cfdb05f2783760a3174141724842a6
いづみさんのデビュー当時のことなどを扱った記事は ↓
http://blog.goo.ne.jp/udebu60827/e/f3edef29be0d57c5cd5c60f74f14d74d
よかったらこちらもご参照ください。
クラシックと洋楽(プレスリーやらディーンマーチン、アステア...)や映画はもっぱら祖母の影響ですかね...
ともかくボーダレスだったのですが、家族全員がNGだったのが美空ひばりさんで...
ひばりさんはあまりにみんなが嫌がるのでなんでだろう?...という探究心からスタートしました。
江利チエミさんはその点、熱烈ではないまでもみんなが好きだったから、ス----っと入っていったのだと思います。