奈良、時々京都(写真館)

奈良、京都好きの写真ブログです。(たまには大阪も)

佐紀神社から平城宮跡

2006年12月14日 | 秋篠寺から平城宮跡

称徳天皇陵から南へ歩き、ならファミリーの駐車場の間を東へ進みます。民家の間を縫うように進むと、御前池の前に佐紀神社がありました。 境内を見て先へ進むと、池の東側にも佐紀神社がありました。 (写真は東側の佐紀神社)


佐紀神社から東へ行くと右手に平城宮跡第一次大極殿正殿復原整備事業の建物が見えてきました。 平城遷都1300年にあたる西暦2010年(平成22年)の完成が待ち遠しいです。


平城宮跡は何も無いだだっぴろいところでしたが、少しずつ建物が復原されつつあります。 東南隅には東院庭園が、南端中央には朱雀門が復原され、ただいま第一次大極殿が復原中です。 いずれは全面的に、往時の平城宮が復原されるのでしょうか。


第二次大極殿の基壇の上に立ち、東を見やると若草山の前に東大寺大仏殿と二月堂が見えました。


朱雀門の前を走る近鉄特急。


朱雀門に別れを告げ帰宅の途につきました。 山茶花の紅い花びらが散って緑の芝生と対比をなしていました。 

「秋篠寺から平城宮跡」終わります。


神功皇后陵から称徳天皇陵

2006年12月13日 | 秋篠寺から平城宮跡

奈良競輪場の北から秋篠川を渡り、奈良大付属高校(写真左側)の前を歩くと正面にこんもりした杜が見えてきます。 神功皇后陵です。


堀端に上ってみました。 全長は275mもあり、佐紀古墳群のなかで最も大きな古墳です。 宮内庁の管轄とあってきれいに整備されています。


神功皇后陵
神功皇后は仲哀天皇の妃、応神天皇の母。 実在したかどうかはわかりません。 しかし天皇でもないのにこんなおおきな陵墓が指定されているのは、歴史上重要人物であったからでしょう。 このあたりのことは井沢元彦氏の「逆説の日本史 古代黎明編」を読むと非常に興味深いです。


日葉酢媛(ひばすひめ)陵(左)と成務天皇陵(右)
神功皇后陵から近鉄京都線を横切り、平城駅近くの辻を道標にしたがって成務天皇陵へ向かいます。 こちらも松並木の道が整備され、お金をかけているなぁという感じです。


成務天皇陵
仲哀天皇の父。 歴史上とくに興味を引く話はありません。 それにしてもこの松の枝ぶり。 よく手入れがなされています。 この隣には垂仁天皇の皇后日葉酢媛命(ひばすひめのみこと)の陵があります。


称徳天皇陵
成務天皇陵と日葉酢媛陵の南側に称徳(孝謙天皇)天皇陵があります。 歴史的事実からするとこちらの方がはるかに重要なのに陵の大きさは少し小さく形もはっきりしません。 ここでも天武系の天皇は差別されているような気がします。

秋篠寺(2)

2006年12月12日 | 秋篠寺から平城宮跡

本堂の左に開山堂があります。後ろに見えるのは霊堂。


開山堂の右に建つ石塔。
前に植わっているのは白い山茶花でしょうか。 寒椿かも知れません。


霊堂。こちらはピンクの花びらが散っていました。


後先逆になりましたが、受付を入ってすぐ左にあるのが大元堂です。 中に木造大元帥明王立像(国重文)が安置されています。 2mを超える半裸の像で、すさまじい憤怒の形相で迫ってくるらしいのですが、秘仏とされ、公開は6月6日の年一回です。
「とんでもとらべる奈良」というサイトで大元帥明王の写真が出ていました。 間近で見るとかなり怖そうな明王です。


受付を出て東門へ向かいます。 写真は十三社。 紅葉がほとんど散っています。


東門を出ます。 こちらの紅葉はまだ残っていました。

秋篠寺(1)

2006年12月11日 | 秋篠寺から平城宮跡

12月10日に秋篠寺に行ってきました。 今年は秋篠宮様に新宮様がご誕生になったこともあり、一度は訪れてみたいと思っていました。近鉄西大寺駅よりバスも出ていますが、歩いて約20分で秋篠寺の南門に着きました。


山門をくぐり奥に進むと、金堂跡に苔のじゅうたんが広がっていました。 


受付を通り中に入ると本堂(国宝)が見えます。 創建当初は講堂として建立されましたが、金堂焼失の後、鎌倉時代に大修理を受け、以後本堂と呼ばれてきました。 本堂の左側から中に入ると、中央に本尊の木造薬師如来(国重文)が座っています。 両脇には日光、月光菩薩が立ち、そのほか諸仏が立っていました。 そしてお目当ての伎芸天(ぎげいてん)(国重文)は壇の左端に立っていました。 ふっくらとした体つきで、首を少し傾けて瞑想しています。


歴史散歩事典の表紙を飾るこの仏様と、ひとときの間対面してきました。


本堂を出て裏に廻ってみました。本堂の右側に鐘楼が建っています。


本堂と開山堂の間に、石仏が立っていました。 その姿からすると役行者(えんのぎょうじゃ)のように思えます。