回す文化と押す文化

2010年10月16日 | 時事
大抵昔の機械の操作はダイヤルで行う。
電話もテレビも、電子レンジや洗濯機も操作は全てダイヤルだった。

テレビのチャンネルなどは、1~12までの選択肢が全て表示されていて
自分がどこを選択しているのか一目瞭然。
今の機械はほとんどボタンで操作をする。押す回数や組み合わせに
よって機能を選ぶ。
機能を暗記しないとなかなか使いこなせない。

そうした回す文化で育った人たちは、ボタンを押す文化にはなんとも
抵抗がある。

今年の国勢調査はとんでもないことになっているらしい・・・
性別や年齢の記入漏れや、名前すら書いていないものもあるという。
解答欄がマークシートになっているので、不明瞭な記入も多く正しい
調査とは程遠い。

書類を作成した人間は、効率的な用紙作成のためにパソコン画面を
凝視しながら、沢山のボタンを押したことだろう。
それが悪いことではないが、記入する人は数年に一度のことで、
しかも一時のみのこと。
そういうことを踏まえたうえでフォーマットは念入りに作成するべき
だな。

若い人もいれば年寄りもいる、いろんな文化で育った人々に対応する
ことが今の時代には必要で、社会を円滑にする鍵かもしれない。