266XL

2010年10月10日 | ドラム&音楽
やたらと評判の良いコンプレッサー、dbxの266XLを買ってみた。



なんと13,200円だ、数々の銘記を生み出しているdbx社の製品だから
悪くは無いだろうという憶測で購入。



セッティングはこちらのシンプルセットに。
上段のデジタルミキサーにもCompが内蔵されているが正直言って使い
物にならない。設定段階が大雑把で、Ratioは2:1の下が1:1。掛りが
急激で打楽器にはとても使えない。
べリンガーも一台持っているがおんなじ様な感じ。



266XLは2:1を頂点として左に1:1、右に∞:1となるので弱方向の
設定が非常にしやすい。
通常ギターやボーカルでは4:1~8:1位がメインだからこの設計は
特殊かもね。
ドラムのダイナミクスは巨大だが、何せ音が短い。サスティーンが
極端に無いからアタック・リリースの設定が非常に難しい。
dbxのオートは非常に高度に計算されていて、何時間も掛けて設定
するよりも、このオートボタンを入れたほうがはるかに結果が良い。
アタックタイムだけはマニュアルも使えたほうが良いかもしれないが
ドラムの場合はオートのほうが全体的には良いと思う。
OverEasyもdbx独自の機能でCompの掛かるポイントで急激に掛か
らないように滑らかな動作にしてくれる。
使えるオート機能は全部入れ、スレッショルドとレシオで追い込む
だけなので非常に使いやすい。

肝心の音質は、厚み・深みともに十分。ザックリ掛かって調整範囲
が広くレシオを上げてもハイ落ちしにくい。やや派手目な音かな。
ロック系のベース用にも良いかもね。
Compは高いものでは20~30万の物もザラ。13,200円でこの音質
なら充分だ。安い割りに良いということではなくdbxの音だし一般的
なCompとして上位に挙げてよい製品だな。



こちらは同じdbxの1066。
入れ替えて試したが、掛かり・調整のしやすさは266XLのほうが良い。
音の鋭さの残り具合やS/Nは1066のほうが良い。約3倍の価格差は
あるな、やっぱピュアだよ。

Compは微妙で慣れていないと設定と結果を結びつけるのが非常に
難しい。高価なものを買って使いこなせないよりも266XLでいじり倒し
たほうがお勧めだな。