京都のいぬぅ

I wanna be a master of life.

生物、みな、井の中の蛙

2006年06月27日 19時14分59秒 | 科学
どんな生物でも、自らの感覚器官によって世界を切り取り、
その限られた世界で生きています

カエルの目は動くものしか認識できず、
対象物が止まると急に消えてしまい、見えなくなります。
(ヘビに睨まれたカエルと言いますが、あれは動きをやめたヘビをカエルが見失ったために動かない可能性が高いです。)
この知覚感覚を考えると、
カエルは、暗闇の中で突然稲妻が走るような凄まじい世界の中で生きているのかもしれません

このように、生物はそれぞれ進化する中で獲得してきた感覚能力において世界を感じています。

ご存知のとおりイヌは、1~2億個もの嗅覚細胞によって(ヒトは500万個)
ヒトの1億倍臭いを感知でき
臭いの情報の世界に生きています。
(犬の五感の利用率は、嗅覚が4割、聴覚3割、視覚2割に対して
人の五感の利用率の中は、視覚だけで8割です。)
そんな色とりどりの素晴らしき香りの世界に身をおくイヌですが、
視覚に関しては彼らは視力も悪く(100メートル離れたものはぼやけ、100cmよりも近くても、はっきり見ることができません。ですから愛犬に顔を近づけても見えてないんですよ~
さらに赤色を感知できない色盲で、
人のような彩豊かな世界では生きていません

色彩豊かな世界を味わっている人ですが、
百花繚乱の花々を追い求め、自らの羽の美しさを極める蝶ほど、
世界の華やかさを満喫できていません
蝶は紫外線領域まで感知でき、
ヒトには決して見ることのできない鮮やかな世界の中を舞っているのです

世界は無限に広がっていますが、
それを感じる私たちには限界があり、
私たちは、種という井戸から見上げた空しか体感することができません
さらに言うと、人は生きていく中で作り上げてきた偏見のフィルターを常にかけて、
世界を見ています。(最近、こういうことばかり言っていますが、単なる自分への戒めですから、気にしないでください

自分が見ている以外にも世界はあることを知り、
自分が求めさえすれば、世界は無限に広がることを理解すると(理屈の上では不可能ですが)、
世界は今よりほんの少し明るく、楽しくなりますよ

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